- 次が決まっていないのに退職するのは無謀?
今回は、保育士が次が決まっていないのに退職するのは無謀なのかという点について紹介します。
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が次が決まっていないのに退職するのは無謀?
まずは、本題の結論になりますが、保育園で働く保育士は次の転職先が決まっていないのに退職するというのは、特段、無謀なことではありません。
昨今は保育士不足なので、通年で採用してくれる保育園は多いです。よっぽどの過疎地域等でなければ、働く保育園が見つからないということは少ないです。もちろん、事前にある程度の目星は付けておいたほうが良いでしょう。
そのため、退職してから転職活動を始めるということでも、大きな問題は起きないことが多いです。
保育士が次が決まっていないのに退職するメリット・デメリット
ここからは保育士が次が決まっていないのに退職するメリット・デメリットについて紹介します。
現在の保育園を退職しやすい
保育士が次が決まっていないのに退職するということの、意外なメリットは現在就業している保育園を退職しやすいというものです。
保育園で働く保育士は、何かと退職がしにくい雰囲気があるという方も多いと思います。
保育士が、転職するから退職するということを職場に伝えると、角が立ちやすいです。伝え方などにもよりますが、近隣の保育園に転職するということを伝えると「今の保育園が嫌だから転職する」と言っているようなものになってしまいます。もちろん、転職するということを伏せて退職するということもできますが、なんか嘘をついているようで気が引けてしまうという人も多いと思います。
そういう場合は、とりあえずなにか別の理由をつけて、退職をするということだけ伝えると、退職が少ししやすい傾向があると思います。
条件を満たせば失業保険の給付を受けながら転職活動ができる
転職先が決まっていない状況で退職をした場合、条件を満たせばになりますが、失業保険の給付を受けながら転職活動をすることができます。失業保険の給付を受けながらであれば、生活資金の面で、より安心できる状態で、次の職場を探すことができます。
保育士の失業保険の給付条件などは、以下の記事でも説明しているので参考にしてみてください。
ゆっくりじっくり転職先の保育園を選ぶことができる
働きながらということになると、まず見学や面接に行くという時間もなかなか確保するのが難しいです。当然ですが、転職希望の保育園が開園している時間帯は、自分も就業している可能性が高いためです。同じようなスケジュールになるので、うまく休暇などを取得しないといけないということになります。
また、そもそも、今の保育園に不満があって転職するということが多いと思います。保育士の負担が多かったり、持ち帰りの仕事などが多くて転職したいと考える人が多いと思いますが、その状況に加えて、転職活動をする時間をつくらないといけないというのは、体が何個あっても足りないという方もいると思います。
退職した後であれば、その期間の生活資金さえあれば、ゆっくりと、じっくりと転職先の保育園を選ぶことができます。転職活動のフルで集中することができるので、見学や面接で聞きたいことをおろそかにしてしまって、思っていた保育園とは違う保育園に転職してしまったというリスクを減らすことができます。
給与の支払いが途絶える
当たり前のことですが、保育士が次が決まっていないのに退職するという場合は、給与の支払いが途絶えた状態になるということです。転職先が決まって、働き始めるまでは、失業保険を除いた場合は、貯金を切り崩して生活をするということになります。
保育士が次が決まっていないのに退職する際の注意点
ここからは、保育士が次が決まっていないのに退職する際の注意点について紹介します。
ホワイト保育園に転職したいならタイミングが重要
保育園によっては4月入職の募集しかない場合もあります。つまり、年度末の3月末に次が決まっていない状況で退職をした場合は、その保育園に転職ができる可能性が出てくるのは、1年後ということになってしまいます。
もちろん、すべての保育園が4月入職の募集しかないというわけではありませんが、退職のタイミングによって転職の選択肢が少なくなってしまう可能性があるということは視野に入れておく必要があります。
もし次が決まっていないのに退職するという場合は、できることならば、年度末のタイミングでの退職は避け、年度途中で退職するというのがおすすめです。
良くないのは、焦ってブラック保育園に就職してしまうこと
保育士が次が決まっていないのに退職する際の一番の注意点ともいえることは、転職を焦ってしまってブラック保育園に就職してしまうことです。
生活資金がないと転職に失敗してしまうことも
次が決まっていないということは、給与の支払いが途絶えるということになります。そうなると、じわじわと貯金を切り崩していくという状況になります。そして、基本的に毎日が休みの期間になるので、遊びやレジャーなどで余計な出費が増えてしまうこともあります。
先程も書いたように、次が決まっていない状態で退職した場合は、条件を満たせば失業保険の給付を受けることができる場合があります。ある程度まとまった、貯金を用意しておくか、条件をきちんと確認して失業保険を受け取れるようにしておきましょう。
当面の生活資金を用意しておく
生活資金がないと、焦ってしまって転職に失敗してしまう可能性があるので、当面の生活資金を用意しておく必要があります。少なくとも転職活動をする期間分の生活費は必要になります。もし、決まっていないという場合は、少なくとも3ヶ月分の生活費は用意しておくのが良いでしょう。
また、退職して仕事をしてない状態であっても、
- 国民健康保険料
- 国民年金保険料
- 住民税
などの税金等の支払いは継続して必要になります。金額はその人の年収などによって違う場合があるので、おおよそ生活費以外に毎月いくらくらいの出費があるのかというのを計算しておくのが良いでしょう。
パートなどで生活費を工面するのも選択肢に
また、もし生活資金がじわじわ減ってしまって焦っているという方は、一時的に保育園のパートなどで生活費を工面するということも、選択肢に入れましょう。募集状況によって、パートで働いた後に正社員に切り替えて働くというのも良いかもしれません。
まとめ:保育士が次が決まっていないのに退職するのは無謀?
今回は、保育士が次が決まっていないのに退職するのは無謀なのかという点について紹介しました。結論としては、保育園で働く保育士は次の転職先が決まっていないのに退職するというのは、特段、無謀なことではありません。
保育士が次が決まっていないのに退職する際の一番の注意点は、退職後に焦ってブラックな保育園に転職してしまうということです。そうならないためには、当面の生活資金を確保しておくなどの対策は必要になるでしょう。