就職や転職を考えている保育士の皆様。持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の保育士の求人をどうしても探したいという方。
- 持ち帰りの仕事をしたくない!
- 持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の求人を探したい
- そもそもそんな保育園ある?
そのような方向けに持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の保育士の求人の探し方のコツを紹介します。
また、残業や持ち帰りの仕事に関しては、保育園単位の問題でなく、個人単位でも改善できる部分はあると思います。それについては以下の記事でも紹介しているので参照してみてください。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園に転職した経験があります
その経験が参考になればと思います
持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園なんてある?
保育士としていくつかの保育園での就業を経験したことがある方でも、持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園に出会ったことがない人もいるかもしれません。実際にそのような経験をしてしまっているとそんな保育園は存在しないのではないかと思ってしまいますよね。
私もブラックから徐々に転職を繰り返して持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園で働くことができるようになったので、最初はそんな保育園はおそらくないだろうと思っていました。
ただ、実際のところ、持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園は少なからず存在します。特に昨今では保育士不足で保育士の働き方を改革して離職を防ごうとする保育園も増えてきています。
ですので、就職・転職をする際に、持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の求人を選ぶということは不可能ではなくなってきていると思います。
持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の保育士の求人の探し方のコツ
就職転職を考える際に、どうしても持ち帰りの持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園で働きたいという方向けに、そのような保育士の求人の探し方のコツを紹介します。
働いている・いた保育士に話を聞く
持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園を探すのにあって一番有効な方法は、既に働いている保育士や過去に働いていた保育士に話を聞くということです。
できれば、友人や知人などの利害関係のない保育士に実際に就業していた際の話を聞くというのが良いです。嘘偽りのない情報を聞ける可能性が高いためです。
例えば、面接や見学の際に現場の保育士に聞くということもできると思いますが、これだとどうしても本音を引き出せない可能性があります。これから保育士を採用しようという時にあまりネガティブな情報は伝えようとしないことも多いからです。園長などにもそのように指導されている場合もあります。
この方法はリアルな情報を聞くことができますが、就業を考えている保育園に知り合いの保育士がいないことのほうがほとんどだと思うので、必ず聞くことができるわけではないのが難しい点になると思います。
保育士の就職転職サイト・エージェントの担当者に聞いてみる
次に有効な方法は、就職転職サイト・エージェントの担当者に持ち帰りの仕事や残業の情報を聞くということです。転職サイトは過去に転職した保育士からフィードバックとして保育園の様々な情報を貰っていることあります。
なので、利用者が多い大手の転職サイトを利用することをこのブログでもおすすめしています。残業や持ち帰りの仕事についても詳細の情報を聞けることが多いためです。
また、就職転職サイト・エージェントは保育士の派遣も行っていることが多いので、そのような例がある保育園の情報についてはかなり詳しいことも多いです。
以前に「就職転職サイト・エージェントは嘘をつくのか?」ということを以下の記事に書いた際にも紹介しましたが、
就職転職サイト・エージェントとしても、転職を決めてもらうことが仕事なので、大手サイトであれば嘘はつくこと無いにしても、ネガティブな情報を隠したり、遠回しな表現をする傾向はあると思います。
なので、あまり鵜呑みにしすぎず、しっかりと真偽をを見抜いていくということも大切です。もしくは複数の転職サイトを併用するなのどして、複数の情報を入手できるようにしましょう。
また、転職エージェントが保育園に直接聞いて情報を伝えることもあるので、そもそも保育園が嘘をついてしまっている場合もあるので注意しましょう。
求人票の残業時間を鵜呑みにしない
保育園の保育士求人で「残業時間 月○時間」「残業なし/残業ゼロ」などの記載がある求人も多いと思います。これらの情報は鵜呑みにしすぎないように注意しましよう。
あくまで目安として残業時間を載せているだけに過ぎないですし、ある特定の残業が少なかった人や月の残業時間を載せているだけかもしれません。残業時間がない分持ち帰りの仕事が発生している可能性もあります。
参考になる情報ではありますが、少なくとも面接や見学の際にこの残業時間についての詳細を確認したほうが良いです。
残業ゼロの求人に惑わされない!
「残業ゼロって聞いていて入職したら残業がたくさんあった」これは保育士の求人あるあるかもしれません。
これは私の経験上ですが、「残業ゼロ」を高らかに謳っている保育士の求人は、往々にしてブラック保育園である場合が多いと思っています。なぜなら保育士の仕事において毎月多少の残業をというのは起こりうるものだからです。「ちょっとバタバタしていて退勤時間を30分過ぎてしまっていた」なんてよくあることだと思います。
それにも関わらず「残業ゼロ!」と宣言できるのは、残業を残業と認めていないからかもしれません。つまり、サービス残業ということです。勤怠上は残業ゼロなので、残業ゼロと言ってしまっているということです。
もちろん、なかには本当に残業がない求人もあると思いますが、求人票の「残業ゼロ」を鵜呑みにしてしまうのは危険なので、かならず他の方法でも真偽を確かめることをおすすめします。
残業代を100%支給している保育園の求人を探す
残業代を100%支給している保育園は、そもそも残業時間が少ない場合が多いです。なぜなら保育園は毎月、保育士全員に何十時間の残業代をきちんと支払うことができるほど、運営資金に余裕がない場合がほとんどだからです。
「残業代をキチンと支払う -> 残業代は払えないので残業時間を少なくしよう」という考えになります。つまり、残業時間が短くなります。これがブラック保育園だと「残業代が払えないのでサービス残業・持ち帰らせよう」という発想になります。
なので、持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の求人を探したい場合は、残業代を100%支給している保育園の求人を探すと良いです。
ただ、残業代を100%支給している保育園を探すということも簡単ではないですよね。そもそも残業代は支払って当たり前なので、仮に園長に聞いても当然支払っているという回答になると思います。
ポイントはどのように勤怠時間を管理しているのかという点です。
保育園によってはしっかりとタイムカードを管理していて出勤・退勤時間を記録している場合があります。タイムカードで勤務時間が記録されていれば、流石に残業代を支払わないわけには行かないです。
一方で、ほとんどまともな勤怠管理がされていない保育園もあります。保育士の自己申告になっていたり紙にただ勤務時間を書いているような場合です。このような場合は、残業をしても残業をしていないことにされてしまう場合もあります。
なので、このような点を保育園を見学する際にしっかりと確認しておくと良いです。
面接の際に直接、園長に聞いてみる
その他に有効は方法としては、面接の際に直接、園長に残業や持ち帰りについて聞いてみるということです。場合によっては正直に答えてくれることもあるかもしれません。
ただ「ブラック保育園の園長が真実を言うはずはない」と思うと思いますが、確かに嘘をつくかもしれません。そうでないとブラック保育園は保育士を採用できないはずですよね。
でも園長も人間なので、嘘をつくということには抵抗がある場合が多いと思います。なので、ちょっと返答に詰まったり、曖昧に表現することがあります。その部分をしっかりと見極めることが大切です。しつこく何度も聞いてみるというのも良いと思います。
私も何度か転職を経験していますが、見学や面接の時に「なんか答えの歯切れが悪いな」と思った部分は、やはり入職してみると問題があったことが多いです。
なので、見学や面接時このような些細な違和感を見逃さない方が良いです。そのために、やはり直接面と向かって聞いてみるということはとても有効だと思います。
降園・閉園後の夜に保育園を訪れてみる
延長保育の時間や有無によってそれぞれ保育園が閉園する時間は異なると思いますが、開園している時間については必ず一般向けに公開されていると思います。客観的に残業時間をチェックする方法は、降園・閉園の時間の後の夜に保育園を訪れてみるということです。
「わざわざそこまでするか」と思うかもしれませんが、できればこれから何年も長く働くことができるより良い保育園を見つけたいですよね?であれば、これくらいの努力はしても良いと思います。
私も転職は考えていなくても普段から、あそこの保育園はいつも夜遅くまで電気がついているな、とか、土日に集まってなんか会議しているなという目線で保育園を見てしまうこともあります。
閉園後に、すぐに電気が消えて保育士が帰宅していれば、残業が少ないかもしれませんよね、逆にいつまでも電気がついていれば夜中に会議や書類仕事などの残業をしているのかもしれません。
降園・閉園後の夜に保育園を訪れてみるというのは、実際の保育士の残業の様子を見ることができる確実な方法になると思います。
労働時間、拘束時間、勤務体系にも注意!
残業の時間とは直接関係はないですが、求人を探す上で見落としがちなのが、労働時間・拘束時間についてです。
8時間勤務に1時間休憩で9時間拘束が普通だと思いがちですが、実は雇用契約は7時間勤務に1時間の休憩でも問題はないです。この時間は上限を超えない範囲で企業がある程度自由に設定することができます。労働時間の上限や最低に必要な休憩時間などは定められています。
保育園によっては、7時間30分の労働時間で1時間の休憩という園も実際に存在します。毎日30分の違いでも、月に換算すると10時間程度の差が出ることになります。なので、残業時間を気にすることも大切ですが、労働時間も重要な要素になります。
また、保育園の勤務体系に関してもしっかりと確認しておくことも大切です。
例えば、保育士は土曜日に出勤がある場合が多いと思いますが、その出勤がどのような扱いになるのかということです。残業扱いになって手当が支払われるのか、土曜日の出勤分は平日に代休取得になるのかという点です。そもそも、そのどちらもなく単純に出勤が必要な場合もあります。これは保育園によって様々なので、事前に確認しておかないと、残業は少ないけど休日出勤がやたら多いということにもなりかねないです。
それ以外にも「変形時間労働性」を採用している保育園があったり、「固定残業代制度」を採用している保育園もあります。そのそれぞれにメリット・デメリットがあり、働き方に影響が出る部分でもあるので、しっかり制度を把握して就職・転職活動を勧めていきましょう。
【まとめ】持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の保育士の求人の探し方のコツ
持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園の保育士の求人の探し方のコツとして以下の手段を紹介しました。
- 働いている・いた保育士に話を聞く
- 保育士の就職転職サイト・エージェントの担当者に聞いてみる
- 求人票の残業時間を鵜呑みにしない
- 残業代を100%支給している保育園の求人を探す
- 面接の際に直接、園長に聞いてみる
- 降園・閉園後の夜に保育園を訪れてみる
- 労働時間、拘束時間、勤務体系にも注意!
どれも確実な方法ではありませんが、組み合わせることでより確実に、持ち帰りの仕事や残業のない・少ない保育園を見つけることができると思います。持ち帰りの仕事や残業時間以外のことでも良い保育士求人を探すために使えるコツにもなっていると思います。
保育園はまだまだブラックが多いので、色々と大変ですが、ブラック保育園になるべく保育士が就職しない、ということがブラック保育園を減らすためにも有効だと思うので、諦めずに良い求人を探してみてください。