保育園で働く保育士の皆様。これから退職をしようと考えている保育士の方。
- 退職したらしばらくはゆっくり休みたい。
- だけどブランクである空白期間ができてしまうことが不安
そんな考えがある方もいらっしゃると思います。今回は、そのような方向けに、保育士が退職後に暫く休むのはあり?空白期間の注意点と退職後に暫く休む長所・短所を紹介します。
退職後にしばらく定職につかずに、休んでいた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が退職後に暫く休むメリット
まずは、保育士が退職後に暫く休むメリットを紹介します。
旅行に行ける
長期間の旅行は、働きながらだとなかなか難しいですよね。特に、海外旅行などは、特定の長期休暇がないと厳しいと思います。また、そういう時に限って、旅行代金も値上がりしますよね。退職後にしばらく休みがあれば、その点も気にせず、旅行に行けるというメリットがあります。
腰を据えて転職活動ができる
腰を据えて自分のペースで転職活動ができるというメリットがあります。どうしても退職の時期に合わせて、転職先を決めようとすると時間的なリミットもあって、焦って転職先を決めてしまうということもあります。退職してしまった後であれば、金銭的に余裕さえあれば、いつ再就職しても良いので、気持ち的に焦らずに転職活動ができます。
保育士が退職後に暫く休むデメリット
逆に、保育士が退職後に暫く休むデメリットを紹介します。
収入が途絶えてしまう
保育士が退職後にしばらく休むことの一番のデメリットは収入が途絶えてしまうことです。当然ですが、働かない期間なので、給料ももらえなくなります。ちなみに後述しますが、退職後も国保や年金、住民税の支払いが必要なので、その点も生活費の考慮に入れておく必要があります。
働かないことに慣れてしまう
退職後に無職の期間が続くと、働かないことに慣れてしまうというデメリットもあります。短期間であっても今まで日々働いていたのが、急になくなって暇になるとそれが当たり前になっていきます。
個人の状況によっては、例えば、金銭的に再就職をする必要があまりない場合などは、ズルズルと働かない期間が伸びてしまうかのせいがあります。結果的に、精神的に再就職ができなくなってしまうという人もいらっしゃいます。
転職求人の選択肢が変わる
退職するタイミングによっては、再就職する際の保育園の選択肢が変わってしまうというデメリットがあります。
例えば、保育園は4月入職の求人が圧倒的に多く、また、3月末で退職する人も多いです。そのため、もし、自分が3月末に退職するというタイミングだと、一番求人が多い4月入職のタイミングを逃してしまうことになります。逆に言うと、退職が3月末でなければ、3月いっぱいまで休みとすることで、より多くの求人の選択肢があるということになります。
保育士が退職後に暫く休む際の注意点
ここからは保育士が退職後にしばらく休む際の注意点を説明します。
国保に加入する必要がある
保育士が保育園を退職した後、他の会社等に就職しない場合は、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。国民健康保険料は目安として、働いていた時に毎月天引きされていた金額と同じくらいの金額を支払うと考えておけばよいでしょう。国民年金の支払金額は2023年01月時点では月額16,590円となります。
住民税の支払いが必要
退職した保育士が意外と見落としがちなのが、住民税に関してです。退職後にしばらく休むための、生活費は確保できているという方も住民税のことは抜けてしまっていることもあります。
毎月給与から引き落とされている住民税は実は前年度分の所得を元に翌年に支払いを行っています。つまり、退職後にも未払い分の住民税の支払いが個人で必要になります。
### 失業保険の給付には条件がある
保育士が退職後にしばらく休んだとしても、失業保険の給付を受ければ良いやという方もいらっしゃると思います。ただし、失業保険の給付には条件があるので注意が必要です。
あくまでも求職中の給付
失業保険の給付はあくまでも、次の職場を探すための求職活動中の支援が目的です。給付をうけるためには、求職活動をしている実績が求められます。退職すればもらえるというわけではないので注意が必要です。
給付には待機期間がある
また、失業保険の給付には待機期間と給付制限期間があります。自己都合で退職した場合は、7日間の待機期間と3ヶ月間の給付制限があり、この期間は失業保険を受け取ることはできません。
保育士の失業保険の給付条件などについては以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
空白期間は転職時に問題になる?
退職後にしばらく休むということは、その期間は無職の期間になります。今まで保育士として継続してい働いてきた方が気になるのは、無職の空白期間が転職時にマイナスとなってしまわないかだ思います。
結論としては、保育園で働く保育士の場合は、退職後の多少の空白期間はほとんど問題になりません。そもそも保育士が不足していますし、一人あたりの転職回数も多い業界なので、空白期間があること自体がマイナスになることは少ないです。そのため、空白期間があることには、ほとんど心配は要らないでしょう。
空白期間について保育園の面接で聞かれたら?
空白期間について面接で聞かれたらなんて答えれば良いのかということだと思います。
もし、空白期間について面接の際に聞かれたたら、
- 転職活動をしていました
- 旅行をしていました
- 体を休めていました
というような正直な理由を答えても全く問題ないです。前項にも書いたお通り、空白期間があること自体が問題になることは少ないためです。
まとめ:保育士が退職後に暫く休むのはあり?空白期間の注意点と長所短所を紹介
今回は、保育士が退職後に暫く休むのはありなのか、空白期間の注意点と退職後に暫く休む長所・短所を紹介しました。
保育士は、転職時に無職の空白期間があったとしても問題になりにくいので、退職後に暫く休むというのも良い選択肢だと思います。
- 旅行に行ける
- 腰を据えて転職活動ができる
というようなメリットがあるでしょう。一方で、
- 収入が途絶えてしまう
- 働かないことに慣れてしまう
- 転職求人の選択肢が変わる
というようなデメリットもあります。
- 国保に加入する必要がある
- 住民税の支払いが必要
- 失業保険の給付には条件がある
という注意点も把握しましょう。