保育園で働く保育士の皆様。
今回は、保育園の園長、上司のえこひいきの原因と不平等を感じたときの対処法について紹介します。
その経験が参考になればと思います
保育園の園長や上司のよくあるえこひいきってどんなこと?
まずは保育園の園長や上司のよくあるえこひいきの内容について紹介します。
同じミスをしても怒られる人と怒られない人がいる
同じミスをしても怒られる人と怒られない人がいるというのは、保育園だけではなく、日本の様々な組織でおきているよくあるえこひいきの一つになります。えこひいきをされた人にとっても、自分は怒られていて、他の人は怒られていないということが起きると、えこひいきされているということが、よくわかってしまいます。
シフトや休暇面での優遇等
保育園で働く保育士の場合は、日々異なる勤務シフトで働いている人が多い思います。なかには、早朝のシフトなど、みんながあまりやりたくないシフトもあると思います。保育士のシフトを決めることができる園長がえこひいきをすると、特定の人に、みんながあまりやりたがらないシフトなどが偏るということが置きます。
また、希望の日程で休暇を取りやすい人とそうでない人が出たり、有給休暇を申請した場合の反応や態度などが違うということもよくあるえこひいきになります。
担任クラスや行事の担当などの仕事の割り振りに差が出る
保育園の園長や上司のえこひいきによって 担任クラスや行事の担当などの仕事の割り振りに差が出る ということもよく起きます。やりたい担任クラスを任せてもらえる人、とそうでない人が出てくるということがあります。また、行事の担当や係の仕事など、負担が多い仕事や負担が軽い仕事の割り振りなどが偏るということになります。
保育園の園長や上司がえこひいきする原因
保育園の園長や上司がえこひいきする原因とはなんなのでしょうか。人間なので、完全に客観的で公平な存在になるというのはなかなか難しいことです。
個人的な友好関係がある
個人的な友好関係などで判断し、えこひいきをするということが多いです。好き嫌いや感情で物事を判断しているとも言えます。例えば、園長と部下が友人関係にあったり、仲が良いというような場合は、えこひいきという状況は生まれやすいです。
もちろん、園長等から優遇されることを狙って、太鼓持ちをしたり、媚びへつらったりするという部下も出てきます。そして、自分が得をする、より気持ちよく働けるから、さらにえこひいきが加速してしまうということになります。
えこひいきではない場合もある
園長がえこひいきをしていて不平等だと感じる場合でも、実はそれはえこひいきではないという場合もあります。
日頃から保育園に対して、貢献している保育士がいれば、その人を昇給や賞与の面で優遇するのはもちろん、シフト面や担当クラスなど仕事内容においても優遇するということは、あってしかるべきことだからです。もちろん、園長や上司は昇給や賞与や会社の規定に従って評価する必要がありますし、客観的で公平に判断するということが求められるというの間違いありません。
もし、えこひいきだと感じている場合は、本当にただのえこひいきなのか、それとも客観的で公平な判断によるものなのかということはきちんと見極める必要があるでしょう。
保育園は狭い組織なのでえこひいきの影響力も大きい
大きな組織であれば、直属の上司がえこひいきをして、不平等な環境になってしまっていたとしても、そのえこひいきをする上司にもさらに上司がいたり、不平等を解決するチャンスは多いです。また、自分やその上司に人事異動があれば、人間関係をあらたに、仕事をすることができます。
一方、保育園の場合は、一つの園がかなり狭い組織です。複数の保育園を運営している園であっても、人事異動 = 働く園の場所が変わることになるので、そう頻繁に人事異動が発生して、えこひいきする上司と関わらなくて済むようになるわけではありません。
そして、大きな保育園会社であれば、園長は雇われなので、会社の人間に相談することなどは出来なくはないですが、一つの保育園として閉ざされた世界なので解決はかなり難しいです。誰から見てもよほど酷いえこひいきになっているというような状況でなければ、会社としても対処が難しいでしょう。
そういった点で、保育園の園長等の上司のえこひいきというのは、組織に与える影響がとても大きいです。
園長や上司のえこひいきで不平等を感じた場合の対処法
ここからは園長や上司のえこひいきで不平等を感じた場合の対処法について紹介します。
気にしない
まずはじめの園長や上司のえこひいきで不平等を感じた場合の対処法は「気にしない」というものです。気にしないということができれば、不平等に感じることもなくなります。日々の仕事に集中することで、なるべく園長や上司の振る舞いを気にしないようしてみましょう。
もちろん、状況によっては気にしないということができないレベルで不平等な状況になってしまっていることもあると思うので、その場合は別の対処を講ずるのが良いです。
同僚と良好な関係を築く
園長からもえこひいきをされて、同僚からも冷たい態度を取られてしまうというような状況になってしまうと、保育園で完全に孤立してしまうことになります。同僚との関係を良好に保っておければ、園長から理不尽な扱いを受けたとしても、味方になってくれたり、助けてくれるということもあります。
ひどい場合は、会社、法人のさらに偉い人、人事部などに相談する
えこひいきが酷い状況になっていて、例えば、パワハラのような形になってしまっているというような場合もあると思います。その場合は、「えこひいき」ではなく「パワハラ」としてきちんとした対処が必要です。
会社、法人のさらに権限がある偉い人や人事部等に相談をしましょう。それでも改善が難しかったり、相談先がないようであれば、外部の労働関係の相談窓口などに相談をするようにしましょう。
えこひいきによる弊害が多ければ退職、転職も検討を
もし、保育園の園長や上司によるえこひいきによる弊害が多くなってしまっていれば、退職や転職を検討したほうが良いです。
園長や上司も人間なので、多少のえこひいきが発生してしまうのは仕方が無いです。ですが、度を過ぎたえこひいきで、退職者が出てしまっていたり、パワハラのような状況になってしまっているという場合もあるかもしれません。もし、園長や上司によるえこひいきで、保育園の組織の中で、多くの弊害が発生してしまっているような状況の場合は、仮に、自分自身は我慢できる程度であっても転職を検討したほうが良いかもしれません。
保育園は退職者が多く出てしまうと、そのしわよせは、勤務を続けている保育士に降りかかるような仕組みになっています。新たに保育士を雇用するまでは、一時的に負担が増加しますし、雇った後もその保育園でのルールやしきたりなどを教育する必要があります。そして、また、新しく入った保育士が慣れたころに、退職者が出てしまうというような状況だと、現場の保育士の負担が常に多いという状況になってしまいます。
自分はえこひいきで得をしているので問題ない?
この記事を読んでいる人のなかにも、自分は保育園の園長等のえこひいきで得をしているので問題ないと感じている人もいるかもしれません。
園長や上司のえこひいきで得をしているという方でも、えこひいきをする園長がいる保育園での仕事は注意が必要です。
それは、えこひいきによって損をしている人から自分が恨まれてしまうということがあるためです。また、度を過ぎたえこひいきによって、同僚の仕事のモチベーションが下がったり、退職に繋がるということもあります。先程も書きましたが、保育園は退職者が多く出てしまうと、そのしわよせは、勤務を続けている保育士に降りかかるような仕組みになっています。
えこひいきをする園長がいると、仮に自分が得をしていたとして、回り回って働きにくい環境で仕事をしなければいけなくなってしまうことが多いです。