保育園で働く保育士の皆様。同僚にお菓子って配っていますか?
謝罪や感謝の意味などを込めて、何かに付けてお菓子を配るというのが保育園の文化になっているということもあるかもしれません。また、まだ働き始めて日が浅く、お菓子を配るべきかどうか迷っている方もいらっしゃると思います。
今回は、保育園で働く保育士の菓子折り・お菓子配り事情を解説しています。本当にお菓子配りは必要なのかという点も解説しています。
勤務している園で菓子折りを持参したり、お菓子配りをした経験があります
その経験が参考になればと思います
何かあればお菓子を配るのが保育園の保育士あるあるかも
一般の企業でも、お土産として同僚にお菓子を配ったり、節目節目で菓子折りなどを持参するということは日本の文化としてよくあると思います。言葉だけでは、なにか寂しく感じられてしまったり、他にそうしている人がいると、自分も言葉や態度だけでは不十分と感じてしまうということもお菓子配りがあるあるになっている事情のひとつかと思います。
保育園で働く保育士も同様で、保育園ごとの文化などにもよりますが、何かあればお菓子を配るのというのが保育士あるあるになっている園は少なくないと思います。
保育士が保育園で菓子折り・お菓子配りをするよくあるシーン
続いて保育士が保育園で菓子折り・お菓子配りをするよくあるシーンを紹介します。
入職した時
就職や転職などで新しく保育園に入職した場合も、挨拶代わりにお菓子を配る場合も多いです。
旅行に行った時
旅行に行った時に現地のお土産としてお菓子を配るという場合です。観光地には様々なお土産があるので、園での話題作りとしても良いかもしれません。有給休暇を取らせてもらったという感謝の意味も込められている場合があります。
休暇を取得した時
休暇が取りにくい園でありがちなのが、休みを取得した時にお礼としてお菓子を配るということです。旅行のお土産にも近いですね。個人的には、有給休暇の利用は労働者の権利なので、誰かに感謝したり・謝罪する必要はないと思っています。ですが、雰囲気的に労働者が有給休暇を取らせてもらったという印象はまだまだ根強いです。
病欠してしまった時
急な病気なので、保育園を欠勤してしまった時にも復帰の際にお菓子を配ることがあります。代わりに出勤してくれた人がいれば、その人にお菓子を渡したり、職員全員に配ることもあります。
復職した時
産休育休、病気休職などから復帰した時も、お菓子を配るという人は多いです。私は元気に復帰してくれればそれで良いと思う派です。こちらに関しても、産休育休、病気休職などは誰かに感謝したり・謝罪する必要はないと思っています。ですが、やはり世間では、産休育休、病気休職によって同僚に迷惑をかけてしまったというような雰囲気はまだまだ根強いでしょう。
仕事で迷惑をかけた時
保育士として仕事をしていたら、様々な事情で同僚の職員に何か迷惑を掛けてしまうというシーンがあると思います。そういった際に、お菓子を配ることで謝罪や感謝を示すという人も多いです。もちろん、お菓子を配れば問題が解決されるわけではないので、その点は注意しましょう。
退職する時
保育園を勤め上げて退職をするという時にも、同僚の職員に対して感謝とお礼の意味を込めてお菓子を配ることも多いです。あげた中では、一番お菓子を配るという保育士が多い印象です。ただし、あまり前向きではない辞め方をする時に、お菓子を配るというのも変な話だと思うので、臨機応変に対応しましょう。
保育園での保育士の菓子折り・お菓子配りは本当に必要?
個人的には菓子折り・お菓子配りは臨機応変に実施すれば良いと思います。保育士が菓子折り・お菓子配りをするよくあるシーンを紹介しましたが、保育園によっても事情は様々なので、必ずしもお菓子を配らなければいけないということはありません。
ただし、各保育園によっては、「休みをとったらお菓子を配る」「迷惑かけたらお菓子を配る」「旅行に行ったらお土産を配る」ということが文化のようになっている場合もあると思います。そういう場合は、人間関係を円滑にするために、文化に合わせて対応するのが良いと思います。保育園によってはそのような文化はなかったり、あえて禁止している場合もあります。
お菓子配りは状況次第で、自分や周囲の人間関係を築くうえでメリットがあると思った場合に臨機応変にすれば良いと思います。
そして、 お菓子は、あくまでもおまけなので、本筋である「保育士としてきちんと職務を全うする」ということを重視するようにしましょう。 ただ、謝罪や感謝でお菓子を配っておけばよいといような感じだと、見透かされてしまいますし、逆効果です。
菓子折り・お菓子配りの注意点
最後に、保育士が保育園で菓子折り・お菓子配りをする際の注意点を紹介します。
お菓子配ればOKというわけではない
特に自分がなにか同僚に迷惑をかけてしまった際にお菓子を配る時に注意をすべきことは、お菓子を渡せばそれで問題が解決するわけではないということです。相手や状況によっては「お菓子ぐらいで済む話じゃない!」とさらに火に油を注ぐ形となってしまうこともあります。
お菓子はあくまでもおまけです。 必ず自分がしてしまったミスや掛けてしまった迷惑に対する改善行動とセットで渡すようにしましょう 。むしろ、改善の意識や行動がともなっていればお菓子は必ずしも必要ではありません。
保護者や園児にあげるのは基本的にNG
仲が良い保護者がいたりするとにお土産等を直接あげたり、園児を通して渡したいと考えることもあるかもしれませんが、保育士が保護者や園児にお菓子等をあげるというのはNGです。
保護者の方の教育的な考えでお菓子を禁止していたり、自分は貰っていないなど他の保護者からのクレームに繋がる可能性もあります。そして、もし万が一、お菓子に何か問題があった場合に責任問題に発展するためです。
個人的にプライベートで付き合いがある保護者の方など、どうしてもお土産等をあげたいという場合は、個人の責任で園外で渡すようにしましょう。
お菓子は人数分を不足なく用意しよう
お菓子を配る際に一番注意しなければいけないことは、お菓子を人数分をきちんと用意するということです。個数を考えないでお菓子を用意してしまうと、受け取れない人が出てきてしまいます。もし、みんなが貰っているお菓子を自分だけが受け取れなかったりすると、相手の捉え方によっては自分だけが仲間はずれにされているように感じる人もいます。
また、正規だけに配って非正規には配らないということも、保育園全体の空気を悪くしてしまう要因にもなりかねないので注意しましょう。
なま物や賞味期限が近いものは避ける
受け取った人も保存や処理にこまる場合があるので、冷蔵保存が必須のなま物や賞味期限が近いものはなるべく避けるようにしましょう。
個包装等の取り分けやすいものを選ぶ
配るお菓子は、なるべく個包装されているものが良いです。貰う方も気軽に受け取れますし、必ずしもその場で食べる必要が無いためです。個包装されていないと、その場で食べるしかなく遠慮されてしまう可能性もあります。NGな例としては「赤福」のお餅のような個包装されていないものです。
お返しを期待してはいけない
お菓子をあげるということに対してお返しを期待してはいけません。自分の立場によっては、周囲に不必要な負担を与えることになってしまいかねないです。お菓子をあげた・あげてないなんてくだらないことで保育園の人間関係が悪化することは避けたいです。
過度なお菓子配り過ぎに注意!
何かにつけてお菓子を配ってしまっていると、いざという時(本当に迷惑をかけてしまって謝罪したい時)に、お菓子を配るということがいつも通りの行動になってしまいます。結果的に、謝罪の意図が薄れてしまったり、より高級なお菓子を用意しなければいけなくなってしまうためです。
また、自身の立場にもよりますが、お菓子を配るということが保育園の当然の文化のようになってしまうと、 お菓子をほしくない保育士にとっては無意味な負担になってしまいます。欲しくないお菓子を与えられ、毎回お返しも用意しなければいけないというのは、気持ちが良いものではないでしょう。
まとめ:保育園で働く保育士の菓子折り・お菓子配り事情を解説!本当に必要?
保育園で保育士が菓子折り・お菓子配りをするのは以下のようなシーンが多いです。
- 入職した時
- 旅行に行った時
- 休暇を取得した時
- 病欠してしまった時
- 仕事で迷惑をかけた時
- 退職する時
お土産としての位置づけ、謝罪の意というパターンが多いです。
保育士の方でお菓子を配るべきかどうか迷っているという方もいらっしゃると思いますが、必ずしもお菓子を配らなければいけないということはありません。
お菓子は、あくまでもおまけなので、本筋である「保育士としてきちんと職務を全うする」ということを重視するようにしましょう。
その上で、勤務している保育園の文化などを踏まえて、自分や周囲の人間関係を築くうえでメリットがあると思った場合などに臨機応変にお菓子配りを実施すれば良いと思います。
保育士が保育園でお菓子を配る上での注意点も紹介しました。
- お菓子配ればOKというわけではない
- 保護者や園児にあげるのは基本的にNG
- お菓子は人数分を不足なく用意しよう
- なま物や賞味期限が近いものは避ける
- 個包装等の取り分けやすいものを選ぶ
- お返しを期待してはいけない
- 過度なお菓子配り過ぎに注意!
お菓子を配るということが逆効果になってしまうこともあるので注意しましょう。