目次 | 内容 |
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保育士がタバコを吸うこと自体は当然問題ないこと | ・プライベートや休憩中の喫煙自体は問題なし ・ただし、子どもや同僚への副流煙に配慮が必要 |
保育士が勤務中にタバコを吸っても良い条件とは? | ・児童福祉施設は敷地内全面禁煙が原則 ・法令基準を満たす屋外喫煙所があれば可能 ・裏口や駐車場などでの喫煙は認められない ・保護者からのクレームに注意必要 |
保育所で屋外に喫煙所や喫煙スペースを設置している所は少ない | ・ほとんどの保育所に喫煙所はなし ・喫煙所がないため、勤務中の喫煙は事実上不可能 ・大きなビルのテナント型保育所にはある場合も |
勤務時間中の喫煙は事実上不可能だと考えておいたほうが良い | ・休憩がきちんと取れない現状 ・喫煙所への移動時間確保も難しい ・子どもの安全確保で持ち場を離れにくい ・同僚からの視線も厳しい |
周囲の目が喫煙に対して厳しいのは間違いない | ・保護者は副流煙を気にするため、良い印象を持たない ・クレームにつながる可能性があり、園長も避ける傾向 ・同僚からも良く思われないことも |
喫煙者の保育士は採用に影響がある? | ・法律上、喫煙を理由に不採用は可能 ・保育士不足のため、喫煙だけでの不採用は少ない ・面接で聞かれることは稀、プライベートでの喫煙は問題なし |
どうしても休憩中にタバコが吸いたい! | ・法令基準の喫煙所があるか、大きなビルのテナント園を探す ・園長が喫煙者だと寛容な場合も ・転職サイト担当者に相談すると情報が得られる可能性 |
【まとめ】少なくとも勤務時間中は喫煙は我慢できないと厳しいかも | ・保育園は原則敷地内全面禁煙、喫煙所も少ない ・休憩時間も取りにくく、勤務中の喫煙は事実上困難 ・保護者や同僚の目が厳しく、クレームの可能性あり ・採用への影響は限定的だが、勤務時間中の喫煙は厳しい現状 |
よくある質問(FAQ) | ・採用面接で伝えるか:聞かれなければ基本不要。選考に影響も ・休憩中に外に出るか:休憩が取りにくく、外出時間の確保は難しい ・敷地内に吸える場所:原則全面禁煙。基準を満たした屋外喫煙所はほぼなし ・保護者や先生に知られた場合:クレームや良く思われない可能性 ・採用の不利:法的に可能だが、保育士不足で大きな影響は少ない ・園によってルールは違うか:基本ルールは同じだが、運用は異なる場合も |
- 保育所の喫煙事情ってどうなっているんだろう?*
- タバコを吸える保育園ってある
- 喫煙者は採用に影響ある?
保育士の喫煙事情は、働き方や職場選びに大きく関わる重要な情報です。
この記事では、保育士が休憩中にタバコを吸えるのか、喫煙者は採用で不利になるのかといった皆さんが気になる現状やルールについてご紹介します。

保育士って休憩中にタバコ吸えるのかな?採用に影響しないかな?

知っておくべきルールと現状をお伝えします。
タバコを吸っている方は気になる部分であると思います。私自身はタバコは吸わないですが、いくつかの保育士施設に勤務しているので喫煙事情などはなんとなくわかります。
- 保育士は休憩中にタバコを吸える?
- 喫煙者は採用されにくい?
などの保育士の喫煙に関する事情を紹介します。あくまでも、個人的な経験や見解によるものなので、参考程度にしていただけると幸いです。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士がタバコを吸うこと自体は当然問題ないこと
保育士だからといってプライベートな時間はもちろん、仕事の休憩中にタバコを吸うということ自体は、まったく問題ないことです。
タバコは違法薬物でもありませんし、医師や看護師、介護職の喫煙者ももちろんいますし、それと同じように保育士もタバコを吸うこと自体はなんの問題もありません。
プライベートの時間で喫煙が許可された場所でタバコを吸うことは、保育士であろうと誰であろうと問題ないです。(当たり前のことですが)
ただし、特に休憩中の喫煙に関しては、子どもや同僚に対しての副流煙などの問題はよりいっそう気をつける必要があります。
保育士が勤務中にタバコを吸っても良い条件とは?
児童福祉施設や行政機関に該当する保育所は、2019年7月から敷地内は全面禁煙というルールになっています。
吸っている人が出す副流煙の問題もあり、最近では喫煙に関してはさらに厳格化が進んでいます。
ただし、児童福祉施設や行政機関は屋外に喫煙所を設置することで喫煙することは可能となっています。
- 屋外に喫煙所があること
- 喫煙できる場所を区画をしていること
- 法令により指定された標識の掲示
- 施設利用者が通常立ち入らない場所に設置すること
つまり、屋外に要件を満たした喫煙所があり、しっかりとした休憩をとることができる環境であれば、保育士でもタバコを吸うことができるということになります。
保育園は公共施設と言えるので、仮にしっかりとしたルールを守って喫煙を行わないと保護者からのクレームに繋がると思います。場合によっては保育園の存続にかかわるような問題にもなりかねないです。
もちろん、保育所自体に喫煙所が無かったとしても、休憩中に、喫煙が可能なスペースに移動できればタバコを吸うことが可能です。
喫煙者の保育士がやってはいけないこと
逆に言うと屋外に要件を満たした喫煙所がない場合は、敷地内でタバコは吸ってはいけません。
- 保育所の駐車場などで吸う
- 裏口などで吸う
一見大丈夫そうなこれらの行為も、屋外に要件を満たした喫煙所というわけではないので、認められません。
隠れて吸っているのがもし見つかった場合は、場合によっては懲戒解雇などの対象になる可能性もあります。もし園長などから暗黙的に認められていても、法令の基準を満たしている必要があります。
仮に園長などの施設の責任者が、認めていたとしてもルール上はやってはいけないことです。もし、これらが保護者の目に留まることになれば、大きな問題に発展する可能性がないとは言えないです。
- 子どもに副流煙などの影響がある
そもそも、そのような場所に喫煙所が設置されていることは少ないと思いますが、仮に、認められていた場所であっても子どもに対して副流煙などの影響の可能性がある場面では、保育士として吸うべきではないかもしれません。
保育所で屋外に喫煙所や喫煙スペースを設置している所は少ない
ほとんどの保育所では喫煙所や喫煙スペースは設けられていないです。建物自体も保育所として設計されていることが多く、当然ですが喫煙所などは用意されていないです。
前述の通り、喫煙所が用意されていないということは、実質的に喫煙をするということが不可能になります。
例外として、大きなビルなどを間借りして運営しているような保育所であれば、そのビルの喫煙所があることがあるかもしれません。
前述の通り、保育園に喫煙所がないということであれば、保育士は休憩中にタバコを吸うことはできません。
勤務時間中の喫煙は事実上不可能だと考えておいたほうが良い
保育士は、勤務時間中(休憩中)の喫煙は事実上不可能だと考えていたほうが良いです。
そもそも保育士は休憩がきちんととれないという状況ですし、休憩時間が仮に取れていたとしても、前述のように喫煙所はないことが多いです。ましてや、喫煙スペースがあるところまで移動ができるような時間も取れないかもしれません。
休憩とはいっても、実質的に書類などの仕事をしていることも多いので、喫煙所がある場所に移動してタバコを吸うというのもあまり現実的ではありません。
子どもの安全を常に見張っていなければいけないので、一般企業と違ってトイレに行くのと同じような感覚でタバコを吸いに行くなど、保育士が気軽に持ち場を離れるということも難しいです。
もし、そのようなことができたとしても、他の同僚の保育士からも煙たがられてしまう可能性が高いです。入職前の段階では、実質的には勤務時間中に保育士が喫煙するというのは不可能な場合が多いと考えていたほうが良いです。
周囲の目が喫煙に対して厳しいのは間違いない
子どもを預ける保護者にとってみたら、保育士がタバコを吸っているということは副流煙の関係もあって、良い印象を持たれることは無いです。
仮に、保育所がタバコを吸える環境だったとして、休憩中にタバコを吸っている様子を保護者が見たらクレームに発展する可能性もあります。
再度いいますが、前提としては保育士だからといってプライベートな時間はもちろん、前述の副流煙の問題がクリアできていれば、仕事の休憩中にタバコを吸うということ自体は、まったく問題ないことです。
ですが、保護者も全員が聖人君子ではないので、タバコを吸っていること自体にクレームを入れてくる可能性もあります。
また、喫煙行為自体にクレームをつけることは無くても、それによりフラストレーションをためた保護者が別のことにも敏感になってクレームに発展するということも考えられます。
そういう背景もあって、保育園の園長としても保護者との無用なトラブルは避けたいので、保育士が喫煙することに寛容な場合は少ないでしょう。
同僚の保育士からも、あまりに頻繁にタバコを吸うような人はよく思われないことがあるかもしれません。
一般の企業でも、タバコを吸う人、吸わない人で休憩時間の差が出ることなどから不公平だという声も上がって話題になっています。
喫煙者の保育士は採用に影響がある?
- 事実としては喫煙を理由に不採用にすることは可能
https://www.j-cast.com/2018/05/06327576.html?p=all「職業安定法など法律上の問題はありません。ただ、憲法22条で職業選択の自由を保障していますので、一律に喫煙者だから応募不可とはできません。客にタバコの煙が嫌われる、分煙設備の設置費用がかかる、企業が責務として健康増進に取り組む、といった合理的な理由があれば、差別などには当たらないと考えています」
調べた限り、喫煙を理由に不採用とすること自体は法律的にも可能なようです。実際、保育園などを運営する会社でも喫煙を理由に採用の対象外としている会社もあります。
ただ、私自身がタバコを吸わないので意識したことがないだけかはわかりませんが、喫煙者かどうかを面接で聞かれた経験はありません。
JTの調査(2018年)によると、日本人の喫煙者率は17.9%となっています。
保育士という職業に限定した喫煙率のデータなどは見つかりませんでしたが、これを保育士に当てはめると、10人の保育士に一人か二人は喫煙者がいてもおかしくないです。
最近は、保育士不足なので、喫煙者だからといって採用から除外していては保育士の採用もうまくいかないケースも多いと思います。
プライベートの時間だけで黙って吸っているような形であれば、採用に大きな影響があるということは無いと思います。そのような場合は、喫煙に関しては黙っていれば良いです。
どうしても休憩中にタバコが吸いたい!
どうしても勤務中に吸わないと駄目だという方は、前述の通り、しっかりとした喫煙所が用意されている保育所か、大きなビルなどを間借りして運営しているような、喫煙所が利用できる保育所に就職する必要があります。
前述の通り、児童福祉施設である保育園内での喫煙には様々な条件が課せられています。一つ言えることとしては、園長がタバコを吸う人であれば、タバコに関しても寛容である可能性は高いです。また、タバコを吸うための休憩をしっかりと取れるという必要があります。
このようにちょっと特殊な事情がある場合は、保育士の転職サイトの活用がおすすめです。保育園が喫煙可能かなんて、絶対に調べても出てくるような情報ではないですが、転職サイトの担当者であれば知っている可能性が高いです。
保育所にも行ったことがある場合も多いですし、園長などとも顔見知りである可能性もあります。喫煙ということだけで働く保育園を選ぶことはもちろん得策ではないですが、要素の一つとして、転職の際に判断できると良いと思います。
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【まとめ】少なくとも勤務時間中は喫煙は我慢できないと厳しいかも
保育士の喫煙事情について解説しました。
保育園の敷地内は原則全面禁煙となっており、勤務中の喫煙は非常に難しい状況です。
保育所で喫煙ができるスペースがあることは少ないです。また、吸っていること自体が保護者からのクレームに発展することも考えられます。
児童福祉施設ではタバコを吸うスペースの基準はしっかり定められています。裏口や駐車場などでも吸うことは基本的に禁止されています。
採用時にも喫煙者は良いイメージを持たれず不利になる可能性もありますが、それは喫煙していることを言わなければ問題ないです。
これらの情報をまとめると、少なくとも保育士は、勤務時間中は喫煙は我慢できないと厳しいかもしれません。
これらの現状を理解した上で、保育士として働くことを検討する際の参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- Q喫煙者の保育士は、採用面接で喫煙の習慣について伝える必要がありますか?
- A
採用時に喫煙の習慣について尋ねられることは少ないため、こちらから伝える必要は基本ありません。
正直に伝えても問題ない場合もありますが、それが選考に影響しないとは限りません。
- Q勤務中にタバコを吸いたい場合、休憩時間中に保育園の外に出ることは可能ですか?
- A
保育士の休憩時間は、子どもの安全確保などのためしっかりと取れない場合が多いです。
また、休憩時間中に外出して喫煙場所に移動するだけの時間が確保できるかは、現実的には難しいと考えられます。
- Q保育園の敷地内で喫煙できる場所はありますか?
- A
児童福祉施設である保育園は、法改正により原則として敷地内が全面禁煙です。
屋外に法的な基準を満たした喫煙場所があれば可能ですが、ほとんどの保育園には設置されていません。
- Q保育士が喫煙していることが保護者や他の先生に知られた場合、問題になりますか?
- A
喫煙していること自体が法律違反ではありませんが、保護者から副流煙などについて不安視されたり、クレームにつながったりする可能性はあります。
他の保育士からもよく思われない場合があることに注意が必要です。
- Q喫煙者の保育士は、採用の際に不利になることはありますか?
- A
法的には喫煙を理由に不採用とすることも可能とされていますが、保育士不足の現状もあり、喫煙していることだけが理由で採用に大きく影響するケースは少ないと考えられます。
勤務時間外の喫煙であれば問題ありません。
- Q保育園によって、喫煙に関する職場のルールは異なりますか?
- A
基本的なルールとして、児童福祉施設は敷地内全面禁煙です。
ただし、休憩の取り方や喫煙所がもし設置されている場合の利用方法など、細かい運用については園によって違いがある場合があります。