公務員保育士を辞めたいと思っている方。
今回は、公務員保育士が保育士を辞めた末路はどうなってしまうのかということを解説します。
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います
公務員保育士には辞めたいけどやめられないジレンマがある場合も
公務員保育士として働いてい、辞めたいけどやめられないジレンマがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
公務員保育士のしごとは、単に辞めにくいという雰囲気もあると思いますが、やはり「公務員」という安定性を考えると、より退職をするという決断が難しくなってしまうこともあると思います。
特に、保育士自体をやめたいという場合は、公務員を辞めるということに加えて、保育士を辞めるということも決断しなければいけないので、辞めたいけどなかなか踏み切れないという方も多いと思います。
公務員保育士が保育士を辞めた末路はどうなる?
公務員保育士が保育士を辞めてしまった末路はいったいどうなってしまうのでしょうか。
【ちなみに】同じ自治体内で課、部署の異動はできる?
多くの自治体では、保育士の専門職として採用されていると思うので、同じ自治体内の別の仕事、例えば、市役所の窓口などで働く行政職に配置転換などで異動するということは出来ません。
ただし、保育士職として、保育士資格が必要とされる別の施設などで働くことができる可能性はあります。ですが、それは、やはり基本的には保育士としての仕事になりますし、希望が必ず通るということもありません。
そのため、公務員保育士が保育士自体を辞めたいと思った場合は、基本的には、公務員を辞職して別の仕事に就く必要があるということになります。
一般企業へは転職できる?
一般企業はたくさんあるので、転職ができるかできないかで言えば、会社を選ばなければ転職はできることが多いと思います。
ただし、やはり、保育士の経験というのは、多くの一般企業での仕事において、そのまま活かすことが難しいです。専門職ということになるので、どうしても経験を活かして働こうとすると、子ども関連の仕事ということになってしまいます。そうなると、保育士として働くということと大きく仕事内容が変わらないことも多く、保育士を辞めたいのに、似たような仕事になってしまうということになります。
そのため、一般企業でも誰もが知っているような大企業や待遇の良い会社などに転職するということは、簡単ではありません。また、保育士のなかでも、特に公務員だったからといって有利に転職ができるということもあまり無いかもしれません。
そのため、一般企業に転職するという場合は、基本的には公務員保育士の頃と比べても給与待遇がダウンになってしまうということが多いかもしれません。
私立の保育園の保育士には転職可能
「保育士を辞める」ということには該当しませんが、公務員保育士を辞めた後は、民間の保育園で保育士として働くことは可能です。公務員保育士としての経験を活かしてスムーズに転職することができるでしょう。
ただし、公務員を辞めて、私立保育園で働く場合は、その労働環境の悪さや給料の低さを受け入れる必要があります。公務員保育士は、民間の保育士と比較して高い給与水準で、年功序列で毎年昇給するので、将来的な年収などは、大きな差が開きます。また、公務員のように5日以上の夏季休暇や初年度から20日以上の有給休暇の付与がある民間の保育園は少なく、休暇の面でも待遇が悪くなることになります。それどころか、休憩時間無し、サービス残業や持ち帰りの仕事などを存在してしまっているブラックな保育園もあります。
私立保育園の保育士には転職することは容易にできますが、この給与待遇のダウンを自分自身が受け入れられるかは、また別問題になります。
年齢によっては第二新卒として就職活動ができる場合も
公務員保育士を辞めるという人の年齢によっては第二新卒として就職活動ができる場合もあります。
第二新卒としての転職活動の場合は、中途採用とは違い、経験やスキルを求める即戦力の採用ではなく、ポテンシャルを加味した採用になります。そのため、保育士の仕事しかしたことがないという場合でも、新卒採用と同様に、会社内で教育していくことを前提として採用をしてもらえるチャンスがあります。
第二新卒は、一般的には新卒で就職してから3年以内に転職活動をする方のことを指します。とはいっても、明確な定義が決まっているわけではないので、会社ごとにそれぞれの条件で募集を出しているということになります。もちろん、第二新卒を募集している会社もあれば、していない会社もあります。
実際に、どのような条件で募集をしているかは、会社によっても異なるので、第二新卒向けの転職エージェントなどを利用すると良いでしょう。
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公務員保育士を辞める場合はより慎重な判断が必要に
公務員保育士に限ったことではありませんが、保育士がつらいから、どこでも良いから一般企業で働きたいというような考えだと、辞めた後にやっぱり辞めなければよかったと後悔してしまうことも多いです。特に、公務員の場合は、それなりの待遇が保証されているので、余計に後悔してしまうことが多いです。
私立保育園の保育士の場合は、給与待遇もあまり良くはないので、一般企業に転職した場合に、そこまで給与や待遇が下がらないということもあります。また、仮に、転職した先の会社が合わなかったとしても、また、私立保育園の保育士に復帰すれば、もとの待遇と似たような待遇で働くことが出来たりします。それどころか、最近は、保育士の処遇改善が進んでいたりするので、ちょっと別の業種で働いていて、保育士としてはブランクがあったけど、復帰したときは、前より待遇が良くなっていたなんてこともあります。
もっとも、公務員保育士としての経験があれば、民間の保育園で保育士として働くことはできるので、一般企業がだめだったら保育士に復帰するというのも悪い選択ではないと思います。
まとめ:公務員保育士が保育士を辞めた末路はどうなる?
公務員保育士を辞めて、一般企業などに転職するというのは、やはり、慎重な判断が求められますよね。ただ、そのせいで、今が本当に辛くても辞めたくても辞められなくて、精神的に病んでしまうという方が多いという側面もあると思います。
公務員保育士で給与待遇がそれなりに保証されているからと行って、日々が楽しくなければ、それはそれで不幸せということにもなってしまいます。最終的に大事なのは、自分が今より良いと感じる環境に身を置けているかどうかということだと思います。
そして、公務員保育士としての経験があれば、民間の保育園で保育士として働くことはできるので、一般企業がだめだったら保育士に復帰するというのも悪い選択ではないと思います。