これから保育園や子ども園の利用を検討されているという方。もしくは保育園で働いている保育士の方。
今回は、保育園で働く保育士もたまに混乱してしまう、月齢年齢、学年、クラス分けなどに関するよくある疑問などを紹介します。
その経験が参考になればと思います
保育園で自分の子は何歳児クラスになるのか?
これから保育園やこども園などの利用を考えている方で、自分のお子さんが保育園で何歳児クラスに入るのか?ということがよくわからないという方もいらっしゃると思います。
保育園の年齢ごとのクラス分けの基準は、その年の4月1日時点で何歳になっているか?ということを基準に考えるのがわかりやすいです。
例えば、
2023年1月1日に生まれた子ども は、
- 2024年4月に保育園に入所した時点では、0歳児クラス
- 2024年4月1日時点で0歳のため
- 2025年4月時点では、1歳児クラス
- 2024年4月1日時点で1歳を迎えているため
ということになります。ちなみにこの基準は、幼稚園、小学校や中学校でも同様です。
4月1日生まれは早生まれ?
保育園に限らず、幼稚園や小学校などの日本の学校制度においては、4月から3月までで1学年を経験します。そのなかで”早生まれ”というのは3月31日までのことを指すと思っている方も多いと思います。
ですが、実は、4月1日生まれの子は“早生まれ”という扱いになります。つまり、4月2日生まれの子どもよりも1つ上の学年になります。
先程も紹介したように、保育園の年齢ごとのクラス分けの基準は、その年の4月1日時点で何歳になっているか?ということが基準です。4月1日生まれは、4月1日時点では年齢を一つ重ねることになるので、1つ上の学年ということになります。
例えば、
2023年4月1日に生まれた子ども は、
- 2024年4月に保育園に入所した時点では、1歳児クラス
- 2024年4月1日時点で1歳のため
- 2025年4月時点では、2歳児クラス
- 2025年4月1日時点で2歳を迎えているため
ということになります。
また、こちらに関しても、幼稚園、小学校や中学校でも同様の基準となります。
なぜ4月1日生まれが一つ上の学年になるややこしい仕組みになっている?
なぜ4月1日生まれが一つ上の学年になるややこしい仕組みになってしまっているのかについては、
こちらの記事がわかりやすかったです。
とても乱暴にまとめると、法律でそのように決まっているからです。4月1日生まれの子どもは3月31日の深夜12時(日付が変わる瞬間)に年齢を重ねるという決まりになっているため、4月1日生まれは早生まれという扱いになります。
保育園で0歳児クラスを2回経験する場合がある?
ここまで、保育園における学年、クラス分けの基準について紹介しました。勘が良い方はもうお気づきかもしれませんが、
保育園への入所のタイミングによっては、0歳児クラスを2回経験するという状況が発生する場合があります。
各自治体、保育園によって基準は異なりますが、保育園に入ることができるのは、産後8週間(57日)以上で58日目以降からになります。
例えば、
2023年4月2日に生まれた子ども は、
- 2023年7月に保育園に入所した時点で、0歳児クラス(1年度目の0歳児クラス)
- 2023年4月1日時点で0歳のため(正確にはまだ生まれていない)
- 2024年4月時点でも、0歳児クラス(2年度目の0歳児クラス)
- 2024年4月1日時点で0歳のため
- 2025年4月時点では、1歳児クラス
- 2025年4月1日時点で1歳のため
ということになります。
このように、生まれた月と入所の月齢のタイミングによっては0歳児クラスを2年度経験するという場合があります。
この0歳児クラスを2年度経験するというパターンが起こり得るのは、お子さんが生まれた年度に途中入園(4月の一斉入園ではない時期の入園)をした場合のみです。
また、1歳児クラスから5歳児クラスまでを2年度経験するということはありえません。
発達度合いで異なるクラスで保育を行うことはある?
ここまで、紹介したのはあくまでも”年齢”を基準とした学年、クラス分けの基準になります。保育園やこども園などの利用を考えている方のなかには、発達度合いで異なるクラスで保育を行うことはあるのかという疑問がある方もいらっしゃると思います。お子さんの発達度合いによって、ついていけるのか?逆に物足りないのではないか?という心配がある方もいらっしゃると思います。
前項に書いたように、保育園においては0歳児クラスには、月齢が数ヶ月の子と1歳を過ぎている子がいるという状況が発生することがあります。さらに、その状況下においてもそれぞれのお子さんの発達度合いがあるので、その差はとても大きいということがあります。
発達度合いで異なるクラスで保育を行うことはあるのかという疑問に関しては、保育園によってはそのような対応をする場合もあると思います。また、異年齢児混合保育というような形で、異なる年齢のお子さんを同じ部屋で保育をするという保育園もあるので、そもそも年齢クラスによる区別がない場合もあります。
また、保育士はそれぞれのお子さんの発達度合いに合わせて保育を行うので、その点の心配は必要ないと言えるでしょう。
なるべく早く保育園に入れたい場合はどうすれば良い?
保育園に入ることができるのは、産後8週間(57日)以上で58日目以降からです。自分の子を最速で保育園に入れることができるのは、産後休業が終わった次の日の58日目以降からということになります。
また、自治体によってルールが異なる場合もありますが、産後休業を終え育児休業を取得する場合、入園月の翌月1日までには復職する必要があります。
ただし、そもそも保育園の定員に空きがなければ、お子さんの月齢等が入所条件を満たしていたとしても、認可保育園に入所することはできません。多くの自治体では、4月の一斉入所に関しては、出生前の入所申し込みを受付けているので、そちらの利用も検討しましょう。また、同じ自治体内の認可保育園でも受け入れられる月齢等に違いがある場合もあります。自分が入園を希望する保育園は月齢6ヶ月以降からであったというようなこともあるので注意しましょう。
詳しくは、お住まいの市区町村のルールをしっかりと確認するようにしましょう。
また、認可外保育施設であれば、それよりも早くお子さんを受け入れている場合もあります。
58日目以降の基準は?
先程も書いたように認可保育園に入ることができるのは、産後8週間(57日)以上で58日目以降からになります。
保育園やこども園などの利用を考えている方が疑問に思うのは、58日目以降というのは、具体的にどのような基準で計算されるのかということだと思います。
多くの自治体で、入所月の1日時点で、生まれた日を含めて58日以上のお子さんが入所の対象になるという基準になっています。
月途中での入所はできない場合が多いので、その月の1日時点で58日目を迎えていなければ、保育園に預けることができるのは翌月1日以降からということになります。
詳しくは、お住まいの市区町村のルールをしっかりと確認するようにしましょう。