保育園で働く保育士の皆様。人間関係に悩んでいる方。
今回は、保育園で働く保育士が人間関係の板挟みに悩んだ時の対処法について解説します。
人間関係の板挟みにあった経験があります
その経験が参考になればと思います
人間関係の板挟みとは
人間関係の板挟みは、なんらかの対立的な関係にある二人の人物の間で、揺れ動かされてしまっている状態のことを指します。Aさんからは〇〇の意見で同意を求められている一方、Bさんからは全く反対の△△という意見で同意を求められているというようなケースです。
保育園で働く保育士の人間関係の板挟みのよくあるパターン
ここでは、保育園で働く保育士の人間関係の板挟みのよくあるパターンについて紹介します。
先輩保育士と先輩保育士の間での板挟み
先輩保育士と先輩保育士の間での板挟みも保育園ではよくあります。
保育園でよくあるのが、ある先輩保育士Aからは、〇〇という指示をされる一方で、別の先輩保育士Bからは別の△△という指示を受けてしまうという状況です。どちらかの言う通りに行動すると、どちらかの指示を破ってしまうことになるというような状況です。
自分としては、どちらも先輩なので、指示に従いたいですが、どちらかの指示しか満たせないという難しい状況になります。
上司(先輩)と部下(後輩)の間での板挟み
上司(先輩)と部下(後輩)の間での板挟みも保育園では多いです。
特に、主任保育士のような役職の人は、園長と後輩保育士の間で板挟みになってしまうという人は多いのではないでしょうか。園長の言う通りに行動すると、後輩や現場の保育士からは不満が殺到してしまうし、逆に保育士の要望を満たそうとすると、園の責任者である園長の意向に背いてしまうというような状況になります。
お局保育士同士の間での板挟み
その保育園で長く働いていて、立場が強いお局保育士というような人が複数人いるという場合も板挟み発生するケースが多いです。お局保育士同士で派閥のような歪な組織構造になってしまっているというようなことも多いと思います。
保護者の間での板挟み
保育士が保護者の間での板挟みになってしまうことも多いです。こちらについても、二人に保護者の間で全く別の意見や要望などが来たときに、どう対応すればよいかわからなくなってしまうという場合があると思います。
人間関係の板挟みになりやすい人の特徴
ここからは、人間関係で板挟みになりやすい人の特徴を紹介します。実際に板挟みにあってしまっているという方で特徴が当てはまるという方も多いのではないでしょうか。
聞き上手
聞き上手な人も人間関係で板挟みになりやすいという特徴があります。人は話を聞いてくれるだけで、同意してもらえたというような感情を抱くことがあります。結果的に、聞き上手な人にはそのような話に同意してもらいたい人が集まり、結果的に、対立している2人ともから話を聞かされてしまうことが多くなります。
優しい
所謂、「優しい」という人も人間関係の板挟みなりやすいです。基本的には聞き上手ということと同じで、仮に自分が間違ったことを言っていたとしても、責められる可能性が低いので、どうしても同意を求めてくるという人が多くなります。結果的に、こちらも対立している2人ともから話を聞かされてしまうことが多くなります。
八方美人
八方美人で誰にでも良い顔をしてしまう人は、人間関係においても板挟みにあってしまう可能性が高くなります。八方美人の人には、誰かを批判したり、誰かとは異なる意見を伝えたとしても、嫌な顔をされないとわかっているので、どうしても多方面から意見や同意を求められてしまうことが多いです。その結果、対立している2人などから、同時に相談を受けたり、愚痴を言われるということが起きやすいです。
保育園で働く保育士が人間関係で板挟みに悩んだ時の対処法
ここからは、保育園で働く保育士が人間関係で板挟みに悩んだ時の対処法について紹介します。
話は聞くだけ、とにかく聞いてあげる
保育園で働く保育士が人間関係で板挟みに悩んだ時は、とりあえず、話はきくだけに留めておくということ、そして、とにかく聞いてあげるということが重要です。
相手が話すことがなくなるくらいに、根堀葉掘り、質問攻めにするのも良いと思います。特に、対立がヒートアップしているというときは、自分自身の意見は伝えないほうが良いです。そうしているうちに、対立が収まる可能性もありますし、自分自身が判断する時間を作ることもできます。
どちらかの、または、両方の悪口を言わない
保育園で働く保育士が人間関係で板挟みに合ってしまった場合の最悪の対処が、その場の雰囲気などに流されて、どちらかの悪口を言ってしまったり、両方の悪口を言ってしまうということです。ついつい先輩から悪口を聞かされてしまうと、流れで自分もその悪口に同意してしまうというようなこともあると思います。また、その先輩自体もそれを求めていたり、一緒になって悪口、陰口などをいうことを求めている場合も多いと思います。
最悪なのは、両方の悪口を言ってしまって、どちらからも嫌われて居場所がなくなってしまうというケースです。そうなると、自分だけが損する役回りになってしまいます。
こどものため、保育園のためという目的をぶらさない
保育園はこどものための最善であるべき施設になります。保育園で保育士として働いているということは、根本的にはその部分は共通しているはずです。また、保育士は保育園を運営する会社・法人に雇用されている会社員であるため、保育園のために働いているということになります。もちろん、こどものためという目線で行動をしていれば、それは必然的に保育園にとってもプラスになります。
保育園の人間関係で板挟みに悩んだ場合は、こどものため、保育園のためという目的をぶらさないということが重要です。なにか議論が2つに別れてしまった場合などは、こどもや保育園にどちらがプラスになるのかということを判断基準にして考えるということです。
例えば、”AさんとBさんの案だったら、Aさんのほうが普段から仕事も頑張っていて優しいからAさんの案を支持する” ということではないということです。あくまでも、Aさんの案のほうが、こどものため、保育園のためによいから、Aさんの案を支持するという形です。
言い方としては、
- 「私はこどものことを考えると、〇〇だと思います。」
- 「保育園にとっては〇〇が良いと思います。」
というような形になると思います。
言い換えると、その人自体を支持したり、どちらかの側に付くということではなく、あくまでも中立として個別の事案ごとにより良いものを支持するというスタンスになります。
自分自身へのメリットを考えることも重要
保育士は、こどものため、保育園のために、働いていますが、それと同じくらい「自分のため」に働いているという人が多いと思います。自分の生活のため、やりがいのため、働いているということです。
保育園で働く保育士が人間関係で板挟みに悩んだ時、自分自身のメリットを基準に考えるということも重要です。先程は、こどものため、保育園のためということを書きましたが、自分のためということも重要です。
板挟みに合ってしまった場合は、自分自身にとってメリットがあるということを基準に判断をしても良いです。もちろん、目先の人間関係や利益ではなく、長い目で見た場合の自分への利益ということを基準に判断する必要があります。
まとめ:保育園で働く保育士が人間関係の板挟みに悩んだ時の対処法
今回は、保育園で働く保育士が人間関係の板挟みに悩んだ時の対処法について解説します。
保育園で働く保育士によくあるのが、
- 先輩保育士と先輩保育士の間での板挟み
- 上司(先輩)と部下(後輩)の間での板挟み
- お局保育士同士の間での板挟み
- 保護者の間での板挟み
になります。
- 聞き上手
- 優しい
- 八方美人
という人は特に板挟みに会いやすいです。
保育園で働く保育士が人間関係の板挟みに悩んだ時の対処法として以下の内容を紹介しました。
- 話は聞くだけ、とにかく聞いてあげる
- どちらかの、または、両方の悪口を言わない
- こどものため、保育園のためという目的をぶらさない
- 自分自身へのメリットを考えることも重要
保育園での人間関係の板挟みに悩んでいるという方は、参考にしていただけたら幸いです。