保育園で働く保育士の皆様。
今回は、保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談方法、切り出し方について紹介します。
その経験が参考になればと思います
保育園で働く保育士の悩み、不安、不満はつきない
保育園で働く保育士にとって、悩みや不安、不満というのはつきないことだと思います。具体的な保育や仕事の進め方などの悩みはもちろん、人間関係の悩みなどもあると思います。
保育士が悩みを抱えてしまったときの有効な相談相手のなかに園長(施設長)、上司という人たちが挙げられると思います。自分よりも知識や経験があり、権力がある人に相談をすることで解決できる悩みもあるともいます。
ただ、一方で園長(施設長)、上司への相談は気軽にできないというデメリットもあります。
保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談の切り出し方
まずは保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談の切り出し方について紹介します。
相談場所を確保する
特に雑談のような形ではなく、1対1で、なるべく秘密裏に相談をしたいという場合は、相談場所の確保は必須です。保育園によっては2人になれるスペースや部屋がない場合もあると思うので、時間帯や相談場所などを工夫するようにしましょう。
相談をしても良いか確認を取る
保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談の切り出し方は、緊急性が高い相談を除いた場合、まずは相談があるということと相談をしても良いかということの確認を取りましょう。相談相手の状況によっては、忙しい場合など、すぐに相談に乗れない場合もあるので、まずは確認を取るようにしましょう。
目安どれくらいの時間がかかるのかを伝える
また、目安としてどれくらいの相談時間が必要かということも伝えるとより親切です。込み入った相談内容になる場合などは、お互いの業務が終わったあとなどが良いかもしれません。
空いている時間の確認と指定をする
相談の確認が取れたあとは、相談相手と自分が空いている時間を確認し、場所と時間を指定して相談のお願いをしましょう。
定期面談まで待つというのも選択の一つ
相談内容の緊急性などにもよりますが、園長(施設長)、上司との定期面談まで、相談するのを待つというのも選択の一つになります。緊急性が高くなければ、定期面談まで待って相談を行うとスムーズです。
保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談方法と注意点
ここからは本題である、保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談方法・切り出し方について紹介します。
忙しくないタイミングに相談する
緊急性がない相談内容であれば、相談相手が忙しくないタイミングに相談をするのが良いです。忙しいとどうしても、真剣に取り合ってくれなかったり、よく聞いてくれない場合があります。自分も含めて、相談相手が忙しくない時間帯に相談をするようにしましょう。
1対1で話す
相談内容によりますが、できれば1対1で相談をするのが良いです。他の人がいると、相談しにくかったり、相手目線でも腹を割って相談に乗ることができない場合もあるためです。
相談する相手を間違えない
保育士の悩み、不安、不満の解決にあたっては、相談する相手を間違えないということも大切です。
- 園長に相談すべきこと
- 主任保育士に相談すべきこと
- 身近な先輩に相談すべきこと
など、相談内容によってそれぞれ適した相手がいます。もちろん、それは、勤務している保育園の状況によっても異なります。例えば、保育のことは、主任に任せっきりという園長の場合は、あまりに保育のことの具体的すぎる相談をしても、解決できない場合もあります。そうすると、「〇〇さんに聞いて〜」とかたらい回しにされてしまったり、適当な返事をされてしまう場合もあります。
相談内容にもよりますが、基本的には、いきなり園長にではなく、まずは身近な先輩に相談をするというのが良いケースが多いです。
相談内容が周囲に漏れ伝わることを考慮する
園長等に保育士が相談をする際は、相談内容が保育園の他の職員に漏れ伝わる可能性も考慮する必要があります。
例えば「〇〇さんが苦手で」というような人間関係の相談の場合は特に注意が必要です。相談した相手が、本人に直接伝えてしまったり、うっかり漏らしてしまうような可能性もあるからです。そうなると、余計に人間関係を悪化させてしまう場合があります。
仮に、園長等の相談相手に「絶対に伝えないでください」と念を押したとしても、必ずしもそれを守ってくれるとは限りません。
もし、人間関係のような他の人を巻き込むような相談をする場合は、他の人を避難や否定するような相談の仕方を避けるのが良いでしょう。相当オブラートに包んだ言い方をするか、他の人を否定しない別の理由などを付け加えるのが良いでしょう。
何を求めているのかを明確にする、提案も忘れない
園長等に保育士が相談をする際に、注意が必要なポイントは自分自身が何を求めているのかを明確にするということです。
園長への相談において、
- 自分が知りたいこと
- やってほしいこと
- 変えてほしいこと
などを明確にするということです。
「〇〇を改善してほしい」というような、ただ、不満をぶつけるだけでなく、「〇〇をこのようにしたらどうでしょうか」というように、自分自身の考えやアイデアの提案もセットで行うとより効果的な相談をすることができます。
ただのワガママになっていないかを確認する
保育士の悩み、不安、不満を相談する際は、ただの自分のワガママになってしまっていないかという点にも注意が必要です。前項では、相談は「何を求めているのかを明確にする」と書きましたが、自分が求めていることばかり要求してしまうのは、ただのワガママになってしまう可能性があります。
園長等に相談をする際は、自分自身の都合や感情だけではなく、保育園全体にとっての利益についても考慮するようにしましょう。
つまり、自分がこのような悩みや不満があってそれをなくしたいということにとどまらず、このような悩みや不満をみんなが抱えていて、それを改善すれば保育園がこのように良くなるというような、全体目線の相談に落とし込むということが有効です。
結果の報告やお礼も忘れない
保育士が園長等に相談をした際に、なんらかのアドバイスなどを受けたり、アクションをしてくれた場合は、その結果どうだったのかということと、お礼を伝えるということも忘れないようにしましょう。上司、園長としては、今後のためにも、どのような効果があったのかということを知りたいという気持ちがあることが多いです。また、お礼を言われば、相談にのって良かったという気持ちにもなり、次回以降もスムーズに相談を受けてくれる可能性も高くなります。
相談は自分の普段の行いも大切
保育園の上司や園長への相談において、大切なポイントの一つは、自分の普段の仕事ぶりや行いなどです。相手も人間なので、頑張っている人の相談には親身にのってくれる可能性が高いですが、そうではない人への相談は適当に返すという場合もあります。そういった意味でも、日頃から勤務している保育園に貢献しているということが、大前提として必要になります。
まとめ:保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談方法、切り出し方を紹介
今回は、保育士の悩み、不安、不満の園長(施設長)、上司への相談方法、切り出し方について紹介しました。
園長(施設長)、上司への相談の切り出し方のポイントは以下になります。
- 相談場所を確保する
- 相談をしても良いか確認を取る
- 目安どれくらいの時間がかかるのかを伝える
- 空いている時間の確認と指定をする
- 定期面談まで待つというのも選択の一つ
園長(施設長)、上司への相談方法と注意点をまとめると以下になります。
- 忙しくないタイミングに相談する
- 1対1で話す
- 相談する相手を間違えない
- 相談内容が周囲に漏れ伝わることを考慮する
- 何を求めているのかを明確にする、提案も忘れない
- ただのワガママになっていないかを確認する
- 結果の報告やお礼も忘れない
また、悩みや不満を相談によって解決するためには、自分の普段の仕事ぶりや行いも大切です。日頃から勤務している保育園に貢献しているということが、大前提として必要になります。