保育士は急な退職を思いとどまるべき?事前にやっておくべきことは?

ページ内に広告が含まれています。

こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

私がブラック保育園を脱出するために培ったノウハウを完全無料で公開しています。

就職転職の際は、保育士向けの転職サイトを利用していました。

  • マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
  • ジョブメドレー保育士 | 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
  • ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。

紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。

保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。


保育士は急な退職を思いとどまるべき?急に退職届を出して良い?

園長等に余裕を持った報告なしに、早急な退職を検討しているという保育士の皆様。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士は急な退職を思いとどまるべき?
  • 事前にやっておくべきことはある?
  • 園長にいきなり退職届を出すのは非常識?
  • なにか事前に予告や通達は必要?

急な退職を思いとどまるべきなのかもしれないと考えている保育士の方もいらっしゃると思います。また、退職届をすぐに出して、辞めたいという方もいらっしゃるかもしれません。働いている状況や人間関係によっては、もう誰とも顔を合わせたくないという方もいらっしゃると思います。

今回は、保育士は急な退職を思いとどまるべきなのか、保育園を急に退職することのメリットやデメリット、事前にやっておくべきこと、保育士がいきなり退職届を出すのは非常識なのか、退職届を出した次の日から来なくて良いのかという点などについて紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の退職経験があります
事前に相談をして退職したこともあれば、いきなり退職届を出したこともあります
その経験が参考になればと思います

そもそも急に退職しても良い?

そもそも保育士は急に退職をしても良いのかという問題があります。結論としては、保育士に限らないですが、期間の定めのない従業員の場合は、退職の二週間以上前に申し出れば特に問題はないということになっています。そのため、二週間後に退職をしたいということを伝えて退職をするということであれば、急であっても法律的には問題ないということになります。逆に、期間の定めがある派遣保育士のような仕事の場合は、特段の事情が無い限り期限前に急に退職するということはできません。

ただし、保育園の園長からすると、急な退職は「無責任だ」と感じる行動になるかもしれません。そのため、引き止められたり、責められたりしてしまうという可能性は十分考えられます。

ですが、理解しておくべきことは、保育士であっても、法律上は退職の意思を伝えた二週間以上後であれば、急に退職しても良いということです。

保育士がいきなり退職届を出すのは非常識?

そして、いきなり退職届を出すということ自体は法律などによって禁止されていることではありません。そのため予告なしにいきなり退職届けを出すということ自体が問題になるということはありません。気になるのは、実際に、予告なしにいきなり退職届けを出すとどう思われるのかということです。

保育士がいきなり退職届を出すのは非常識と考える人は多い でしょう。世の中の風潮としては、まずは、直属の上司に相談をすべきという意見が多いです。保育園の園長もそのような考え方をもっている人が多い傾向があります。ただ、このような風潮は、あくまでも企業や保育園目線で生まれている風潮になります。従業員にいきなり辞められては困る会社が多いので、引き継ぎの猶予や引き止めるための選択肢を与えるべきだという考え方になります。

そのため、いきなり退職届を出した場合に、そのことを理由に園長から非難されてしまうことがあるということです。

「なんの相談もなしに退職届けを出すなんて非常識だ!」

保育士がいきなり退職届を出すとどうなる?

それでは、保育士がいきなり退職届を出すとどうなるのでしょうか。保育園側の対応としては以下の内容が考えられます。

  • そのまま受理される
  • 引き止められる
  • ちょっと待って欲しい
  • 非難される

そのまま受理される

退職届をいきなり出した場合に、そのまま受理されることもあります。

引き止められる

なかには、退職届けをいきなり出せば引き止められることはないと考える保育士の方もいらっしゃると思います。ですが、当然ですが、あれこれ理由をつけて受理しようとせずに、引き止めらる可能性もあります。

また、

ちょっと待って欲しい

というように、決まっているシフトは全うしてほしいというような依頼をされることもあります。

非難される

先程も書きましたが、いきなり退職届を出すのは非常識と考える園長は少なくないです。そのため、退職届をいきなり出した場合に、そのこと自体に非難を浴びせてくるということも考えられます。

保育士の急な退職のメリット

ここからは保育士の急な退職のメリットについて紹介します。

不満を抱えたまま働かなくて良い

保育士が急に退職する一番のメリットは「不満を抱えたまま働かなくて良い」ということです。先程も書いたように退職日まで少なくとも2週間以上あれば、急に退職することは問題ありません。そのため、少なくとも2週間だけを我慢して働けば良いということになります。

不満を抱えたまま保育士の仕事を続けるというのは、安全面においても、自分の精神面においても良くないことなので、それを避けることができるのはとても良いことでしょう。もちろん、そのあと転職を考えているのであれば、いちはやく新しい職場で働くことができます。今よりも良い環境で働くことができれば、その恩恵をいち早く受けることができます。

保育士の急な退職のデメリット

ここからは逆に保育士の急な退職のデメリットについて紹介します。

同僚との関係が悪化する

保育士の急な退職のデメリットは、同僚との関係が悪化してしまうということです。保育士が急に退職するということは、急に園の人手が足らなくなるということなので、少なからず同僚にも負担がかかることになります。人によっては、無責任だ・迷惑だと考える人も出てくるかもしれません。そうなると、仲が良かった同僚との関係性も悪化する可能性があります。

もし、園内に仲が良いという同僚がいるのであれば、急に退職することで関係性が悪化してしまう可能性があります。退職後も、円満な関係を築いていきたいという同僚がいる場合は注意が必要です。

子どもたちと急にお別れしなくてはいけない

急に退職するということは、今まで関わってきた園児とも急にお別れをしなくてはいけないということになります。保育士にとっては、心苦しさを感じる場面になるので、覚悟しておきましょう。

次の仕事が決まっていない場合も

急に退職をするということは、次の仕事が決まっていないということが多いと思います。その場合は、次に働く保育園が決まるまでは、無給の状態が続いてしまうことになります。

生活資金に余裕がない場合は、焦って転職活動をしなければいけなくなってしまいます。焦って転職活動をすると、転職先の見極めが疎かになってしまって、ブラックな保育園に就職してしまう可能性も上がります。不満があって退職したのに、また同じうような不満を抱えて働かなければいけなくなってしまう可能性があります。

結論:保育士は急な退職を思いとどまるべき?

ここからは、本題である、保育士は急な退職を思いとどまるべきかどうかについて説明します。

例えば、今働いている保育園の待遇や労働環境に不満があるというような場合は、少し我慢して働き続けながら、少しでもより良い待遇や労働環境で働くことができる保育園の求人を探したほうが良いかもしれません。前述したとおり、急に退職してしまってから転職先を探すと、給料が支払われない期間が続いて、転職を焦ってしまう可能性があります。

逆に、今働いている保育園の人間関係に不満があるというような場合は、我慢して働くのは精神的に難しいかもしれません。そういう場合は、無理して働き続けてしまうのは良くないという判断もできます。

結論としては、自分自身の状況次第で、急に退職するということのメリット・デメリットを踏まえて、判断するのが良いでしょう。

退職の意思を伝えるのには保育士がどうするのが正解?なるべく円満に辞めたい。

それでは、退職の意思を伝えるのには保育士がどうするのが正解なんでしょうか。最後はなるべく円満に辞めたい、という方は、まずは 相談ベースで退職の意思を園長に伝えるのが良い でしょう。

また、退職届は保育園側が希望するフォーマットがある場合も多いので、自分で探してきたフォーマットで提出しても、再度提出し直さなければいけなくなってしまうことも多いです。そのため、いきなり退職届を出す必要は無く、園長に口頭で意思を伝えてから、改めて退職届を出したほうが良いかを確認しましょう。

また、後述しますが、退職については口頭による意思確認でも成立します。必ずしも書面が必要というわけではありません。退職に関してだけではありませんが、日本では様々な契約は口頭でも成立します。世の中で書面が用意されていることが多いのは、言った言わないの誤解を避けるためになります。

【注意】退職願と退職届、辞表の違いとは?

退職届を出す上で注意が必要な点は、退職願と退職届には違いがあるということです。

「退職願」は 保育園に対して、退職を願い出るための書類

で、

「退職届」は 保育園に対して、退職の意思を通達するための書類

になります。

つまり、退職願に関しては、提出をした場合でも却下される可能性があるということです。逆に、退職届は却下することはできません。

もちろん、保育園がこれらの違いを認識しているという前提での話になるので、あまり理解していない保育園の園長や法律を気にしないブラック保育園であれば、退職届であっても、気にせず却下してくる場合もあります。

ちなみに、「辞表」に関しては、社長や取締役などの雇用関係ではない人物が立場を持する時に届け出る書類です。また、公務員の場合も「辞表」が退職届に相当します。

【注意】退職は意思を示した段階で成立する

ちなにに、先程も書きましたが、退職(雇用契約の破棄)は口頭であっても意思を示せば、成立します。そのため、必ずしも退職届を提出する必要はありません。ただし、お互いに誤解や勘違いを避けるためにも、最終的には書面で退職届を提出したほうが良いでしょう。

そのため、園長が退職届けを受け取らなかった場合でも、きちんと意思を示していれば問題はありません。もし、園長が強引に退職届を受け取らない場合は、メール等の証跡が残る形で退職の意思を伝えるのが良いでしょう。

もう顔を合わせたくない、退職届を出した次の日から来なくて良い?

すぐに退職届を提出して退職をしたいという方のなかには、働いている状況や人間関係によっては、もう誰とも顔を合わせたくないという方もいらっしゃると思います。

実際、退職届を出した次の日から来なくて良いのでしょうか。退職届を出した後は、その次の日から来なくてよいかどうかは、保育園次第になります。

雇用契約の破棄である退職はいきなり次の日から来なくても良いというわけではありません。退職の意思は、短くても退職日の2週間以上前に伝える必要があります。そのため、 いきなり退職届けを出した場合でも、最低でも2週間は働かなければいけない ということになります。保育園によっては就業規則や暗黙のルールなどで、退職日の何ヶ月以上前に伝えることというのが示されている場合もありますが、それに関しては法律が優先されるので、やめようと思えば2週間後以降であればいつでも退職することができます。

保育園としては、 残り一ヶ月 や 決まっているシフト分 は、働いてほしいと言ってくることが多い と思います。すべての保育園の要望に従う必要はありませんが、前述したとおり二週間は働く必要があるということです。

ただし、保育園側が明日から来なくて良いと認めてくれれば、次の日から来なくても良いということになります。また、有給休暇などが残っている場合は、残りの勤務期間に使用すれば、実質的に翌日から出勤しなくても良いということになります。そのため、有給休暇が残っている場合は、消化方法も含めて退職時の相談の際に伝えましょう。

もし園長から退職の引き止めにあったら?

もしかしたら、園長から退職の引き止めに会ってしまう可能性があります。特に保育園の場合は、年度末以外の退職だと、園長から引き止めに合う可能性はとても高いです。

もし園長から退職の引き止めにあってしまった場合の対処法などは以下の記事で説明していますので、参考にしてみてください。

保育士が急な退職を申し出る前に事前にやっておくべきこととは?

ここからは、保育士が急な退職を申し出る前に事前にやっておくべきことについて紹介します。

私物などを整理しておく

保育士が急な退職を申し出る前に事前にやっておくべきことの一つは、私物などを整理しておくということです。退職をする際は、私物は持ち帰り、園の備品は園に返さなければいけません。もし、うまく退職できた場合は、退職日までにそれらを整理する必要があります。もし、退職後に園の備品や自分の私物が整理されていないと、再度、園に出向かわなければいけなくなってしまいます。

引き止められた場合の返答を用意する

先程も書きましたが、保育士の場合は、急な退職を申し出ると高確率で引き止めにあってしまうことがあります。特に自分の意思が弱い場合であったり退職理由が曖昧だと、言いくるめられてしまう可能性もあるので、あらかじめその時の返答や対応などを決めておくと良いです。

また、園によっては、特に年度末ではない急な退職は、強い口調で叱責されたり、退職を認めないというような姿勢を取ってくる可能性もあるので、

引き継ぎは?

引き継ぎに関しては、退職日が決まった段階で園長や上司から指示があるので、退職を申し出る前にやっておくべきことは特にありません。退職を申し出た後に、園長や上司の指示に従って引き継ぎを行いましょう。

まとめ:保育士は急な退職を思いとどまるべき?急に退職届を出して良い?

今回は、保育士は急な退職を思いとどまるべきなのか、急に退職することのメリットやデメリット、事前にやっておくべきことなどについて紹介しました。

期間の定めなく雇用されている保育士であれば、退職の申し出から二週間以上後であれば、急に退職しても問題はありません。逆に、期間の定めがある派遣保育士のような仕事の場合は、特段の事情が無い限り期限前に急に退職するということはできません。

保育士がいきなり退職届を出すという行為は非常識だと考える人が多いかもしれません。だからといって退職届をいきなり出してはいけないというわけではありません。どうしてもすぐに辞めたいという場合は、いきなり出しても問題はありません。ただ、その場合でも、わざわざ退職届を用意しておく必要はあまりなく、口頭で退職の意思を伝えればよいでしょう。

退職の意思を伝えたら、次の日から出勤したくないという方も多いと思いますが、保育園としては、 残り一ヶ月 や 決まっているシフト分 は、働いてほしいと言ってくることが多い でしょう。すべての保育園の要望に従う必要はありませんが、少なくとも二週間は働く必要があるでしょう。

急に退職するということは、「不満を抱えたまま働かなくて良い」というメリットがありますが、「同僚との関係が悪化する」「子どもたちと急にお別れしなくてはいけない」というようなデメリットもあります。次の仕事が決まっていない場合は、給料が支払われないので生活資金を確保する必要があります。

そして、保育士が急な退職を申し出る前に事前にやっておくべきこととは以下になります。

  • 私物などを整理しておく
  • 引き止められた場合の返答を用意する

自分自身の状況次第で、急に退職するということのメリット・デメリットを踏まえて、判断するのが良いでしょう。