目次 | 内容 |
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保育士がボーナス貰ってすぐ退職することはできる? | ・企業に勤める従業員は好きなタイミングで退職可能 ・保育士も同様に、ボーナス後すぐに退職可能 ・退職を伝えるタイミングと周囲の反応が気になるポイント |
ボーナス直後の退職は保育園業界では非常識とされてしまうのは事実 | ・保育業界ではボーナス直後の退職は非常識とされる傾向 ・年度末以外の退職も同様に非常識とされる ・近年は保育士不足でこの傾向は薄れつつある |
ボーナス直後の退職は一般企業では結構頻繁にあること | ・一般企業ではボーナス支給日に在籍していることが条件 ・ボーナス支給後、有給消化して退職する人も ・会社は支払う予定だった賞与を支払ったに過ぎない |
保育士もボーナス貰ってすぐに退職しても問題ない | ・結論として、保育士がボーナス後すぐに退職しても問題なし ・ボーナスを貰ってすぐに退職するのは仕組み上問題ない ・反感を買うかもしれないのは、退職後の保育園から |
どうしても円満退職したいのであれば退職理由を工夫しよう | ・退職理由を工夫することで円満退職を目指す ・引っ越しや家庭の都合など不可抗力的な事情を伝える ・新しいことを始めたいなどの前向きな理由も有効 |
まとめ:保育士がボーナス貰ってすぐ退職することはできる? | ・法的には問題ないが、伝え方や時期を考慮し円満退職を目指せる ・ボーナス直後の退職は非常識と捉えられる場合がある ・退職理由は工夫することが重要 |
よくある質問(FAQ) | ・ボーナスを受け取ってすぐに退職しても法律上問題なし ・保育園によっては年度途中の退職を快く思わない場合もある ・円満退職のため退職理由を工夫が大切 ・退職意思は1ヶ月前までに伝えるのがおすすめ ・退職後、生活設計を立ててから転職活動を始めるのがおすすめ |
- 保育士がボーナス貰ってすぐ退職することはできる?
- ボーナス貰っての退職は非常識だと思われる?
保育士がボーナス貰ってすぐに辞める、退職するのは非常識なのかという疑問に対して、転職経験多数の保育士が回答します。
結論だけ先に書くと、 保育士がボーナス貰ってすぐに退職しても問題ない と個人的には思っています。私もボーナスを貰った後、年度途中で退職をした経験があるので、参考してもらえると幸いです。
保育士がボーナスをもらった直後に退職することは可能ですが、周囲の理解を得るには事前の準備と伝え方が重要です。
この記事では、退職が法的に問題ないこと、円満退職のための退職理由の伝え方、退職後の転職活動の進め方について解説します。
ボーナス直後の退職は非常識と思われることもありますが、戦略的に行動することで、後悔のない転職を実現できます。

ボーナスをもらった後すぐに退職しても、本当に問題ないのかな?

法律上は問題ありませんが、退職理由を工夫することで円満退職を目指しましょう。
複数回の退職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士がボーナス貰ってすぐ退職することはできる?
先に結論を書きますが、企業に勤める従業員がボーナスを貰ってすぐに退職することはもちろん可能です。もちろん保育園に勤める保育士も同様です。
そもそも事前に前もって伝えれば、企業に勤める正社員の従業員は好きなタイミングで退職することが可能です。なので、ボーナスを貰ってすぐに退職することは全く問題ないことです。
でも保育士の方が気になるのは、実際に退職すると保育園に伝えたと時の園長や周りの同僚の反応ですよね。ずるい人間だと思われてしまったら、退職までの期間が気まずくなりますよね。
ボーナス直後の退職は保育園業界では非常識とされてしまうのは事実
これは保育業界に限ったことではありませんが、保育業界では一般的に、ボーナス直後の退職は非常識とされることが多いです。保育園の園長などの経営者の目線では、6月や12月のボーナス支給後に退職することは非常識だとする考え方が一般的です。
これは、ボーナス支給後だからというよりは、どちらかというと年度末以外の時期で退職することが非常識とされています。保育園を運営している園長からすると、基本的に年度末まで働くことが常識とされている傾向があります。
さらに、ボーナスをきちんと受け取ろうとする姿勢は、園長などの経営者には良い印象を与えない可能性があります。
最近では保育士不足でややその傾向は薄れてきてはいると思いますが、古くから運営している保育園ほどこの傾向は強いと思います。もちろん、保育園にとっては、余計なボーナスを支給しないで済むのであれば、そのほうが良いという側面もあります。浮いたそのお金は基本的に、保育園の経営者のポケットマネーになります。
また、この傾向がより顕著なのは、幼稚園です。幼稚園では保育園よりさらに年度末以外の退職に対して厳しく制限してくるということがあります。私も幼稚園教諭をやっていた時は、退職という行為に関しては厳しく管理されていて、前年の夏までに申告して許可がおりないと退職が許されませんでした。退職希望者が多い場合など、来年の人員を確保できない場合に引き止められてしまうという形です。
また、保育園の園長などの経営者以外の同僚の保育士なども非常識と感じる人は少なからずいると思います。年度末以外の時期で退職することは非常識とする感覚の中で仕事をしてきたベテランの保育士も園長同様に非常識と感じる傾向があります。同僚の保育士としても、急に保育士が一人減るということは自分の仕事量が増えることにも繋がるので、良い印象を持たない人もいます。
保育園が年度末以外の時期の退職が困る理由
保育士が年度末以外の時期に退職すると保育園はちょっと困ることになります。それは、保育園が新たな保育士を雇う必要があるためです。
一般企業では職種によっては、退職時の業務の引き継ぎさえしっかりしていれば一人従業員が減っても特に問題が起こらない場合が多いです。
他の人の業務量が一時的に増える可能性はありますが、数か月後に人員を補充したり、規模の大きな法人であれば配置転換で対応できる場合があります。
場合によっては、業務自体を縮小することも可能なので、1人従業員が減るくらいでは問題は起きないことが多いです。
保育園は保育士の配置基準が厳格に定められているのでそうはいきません。もともと保育士の人数を余裕をもって雇用していれば、なんとか残りの人数で年度末まで運営するということは可能です。
ですが、ギリギリで保育士を雇用している保育園だとそうはいかず、必ずまた保育士を一人雇う必要がでてきます。ちなみに余裕をもって保育士を雇っている保育園は少ないです。
少なからず保育士は年度末で退職するという文化が根付いているため、転職希望者も年度末に向けて増加することになります。逆に言うと、年度末以外は転職希望者が極端に少なくなります。(もちろん、保育士にとっても、年度末で退職して次年度から別の保育園で働くということにもメリットはあります。それは、保育士の求人の多くは4月入職が多く他の保育園の求人もたくさんあるということです。一般論として、求人はたくさんあるなかから選んだほうが良い転職ができる場合が多いです。)
保育士が年度末以外の退職になってしまうと保育園としても、代わりの保育士を雇うのが難しくなってしまいます。
- 保育士が辞める
- 代わりの保育士がいない
- 少ない人数で運営をする
- (元)同僚の保育士も大変になる
また、保護者の評判を気にする園長であれば年度途中でクラスの担任が退職したということで悪い評判が立つことを嫌がることもあります。
ボーナス直後の退職は一般企業では結構頻繁にあること
ボーナスを貰ってすぐに辞めるということは一般企業では割とよくあることのようです。
基本的に企業のボーナス(賞与)は支給日に会社に所属していることが条件の場合が多いです。例えば12月10日がボーナスの支給日だとすると、12月1日に会社を退職した人はボーナスがもらえないことになります。
そういう事情があるので、一般的な会社に勤める人は、退職日をボーナスの支給日付近にしてボーナスを貰ったと同時に辞めるという人が多いです。そのため一般的にボーナスの支給が多い6月や12月は転職希望者も増加します。
もっとホワイトな企業であれば、ボーナス支給日まで残っている有給休暇を消化して辞めるという人も多いです。それだけで、数十万から百万単位でその人のその年の収入が変わるので当然と言えば当然になります。
そして、ボーナスは基本的にそれまでの半年間働いた分を支給日にまとめて貰うという設定となっている会社が多いです。つまり、12月のボーナスは7月から12月までその会社で働いた人に支給されるという形です。故に、その途中で入社した場合は、支給額が減額されたり、支給されない場合もあります。これらは会社の規定によります。
つまり、この場合は、会社は別に損をしているわけではなく、支払う予定だった賞与を支払ったに過ぎません。むしろ、ボーナスをもらわずに社員が辞めた場合に会社は得をするというイメージです。
保育士もボーナス貰ってすぐに退職しても問題ない
結論としては、保育士がボーナスを貰ってすぐに勤めている保育園を退職しても問題はありません。これはもちろん保育士に限ったことではありません。
理由1:ボーナスを貰ってすぐに退職するというのは仕組み上問題ないことだから
まずひとつ目の理由は、当たり前のことですがボーナスを貰ってすぐに退職するというのは仕組み上問題ないことだからです。
企業には、ボーナスの支給基準というのが定められていて、その基準を満たすことで保育士は賞与を受け取ることが出来ます。そして、企業に勤める従業員には、その企業を退職する権利もあります。保育士の場合は保育園を退職することは自由です。一般的に、正社員であれば、退職する日の二週間以上前に退職の意志を企業に示せば良いとされています。
そのため、ボーナスの支給基準を満たした上で、ボーナスを受け取り、きちんとした手順で退職の手続きを取れば、何の問題もなくボーナスを受け取って退職することが出来ます。
理由2:反感を買うかもしれないのは、自分が辞めた後の保育園からだから
先程も書いたようにボーナス直後に退職するという行為は保育園業界では非常識とされてしまう可能性はあります。そのため、保育士がボーナス貰ってすぐに退職しようと考えた際に園長などから反感を買ってしまう可能性は十分に考えられます。
ただでさえ、年度末以外の退職がタブーとされていることが多い保育業界で、年度末以外のタイミングでしかも、ボーナスを貰おうとするのはよく思われない可能性は高いです。
たしかに、園長や同僚の保育士に迷惑をかけたくないのであれば、可能であれば年度末まで働くのが良いと思います。今後もその保育園の園長や元同僚の保育士と良好な関係で過ごしたいのであれば、自分を犠牲にして年度末まで働くのが良いです。でも、ほとんどの場合は、その保育園の園長や元同僚とは退職後にそこまで頻繁に連絡を取るということは無いですよね。
逆にどうしてもすぐ辞めたいし、今後は園長も元同僚も無関係という場合であれば、ボーナス支給後でもいつでも好きな時に退職すれば良いと思います。
例えば例えば、12月にボーナスをもらい、1月から別の保育園で働き始めると、次年度の6月には新しい保育園でボーナスを全額もらえる可能性があります。年度末で辞めて4月に別の保育園で働くと6月のボーナスは満額支給はされないです。法律的な観点でも、一ヶ月前程度に退職の意志を示せばなんにも問題はありません。
自分が退職してからの保育園のことを考えるのは、辞めた保育士ではなくて、その保育園の園長のすべきです。ボーナスを貰ってすぐに退職するというのは悪いことをしているわけではないので、あまり考えすぎずに、自分の都合を優先すべきだと私は思います。
どうしても円満退職したいのであれば退職理由を工夫しよう
それでも、性格上どうしても円満退職をしたいという方もいらっしゃると思います。気持ちは私もわかります。そういう方は、退職理由などをうまく工夫すれば良いです。
引っ越しや家庭の都合などの、不可抗力的な事情を付け加えたり、新しいことを始めたいなどの前向きな理由での退職を申し出ましょう。また、あからさまに賞与支給の直後に退職するのではなく、少し時期をずらすなどして、ボーナスを貰って退職したいという意図ではないということを示すのも良いと思います。
まとめ:保育士がボーナス貰ってすぐ退職することはできる?
この記事では、保育士がボーナスを受け取った直後に退職することについて解説しました。
法的には問題ありませんが、退職の伝え方や時期を考慮することで、円満退職を目指せるでしょう。
退職を検討している保育士は、この記事を参考に、後悔のない選択ができるように、今から準備を始めてみましょう。
ボーナスを貰ってすぐに退職するというのは仕組み上問題ないことですし、保育園側から反感を買うことはあっても、もう退職する保育園なのであまり関係はありません。最低限として退職日の一ヶ月前程度に退職の意志を示すことだけしておけば、本人の意志でいつ退職しても問題ありません。
たしかに、園長などから反感を買ってしまうのは避けたいことだと思います。残りの勤務期間も働きにくくなってしまいますからね。そういう場合は、退職理由などを考えてできる限り円満になるように工夫してみましょう。
よくある質問(FAQ)
- Qボーナスを受け取ってすぐに退職しても大丈夫ですか?
- A
はい、法律上は問題ありません。
会社員と同様に、保育士さんもボーナスを受け取った後に退職することは可能です。
- Qボーナス直後の退職は、保育園では非常識だと思われますか?
- A
保育園によっては、年度途中での退職を快く思わない場合もあります。
特にボーナス支給直後は、そう思われる可能性も否定できません。
- Q円満に退職するためにはどうすれば良いですか?
- A
退職理由を工夫することが大切です。
家庭の事情や、キャリアアップなど、前向きな理由を伝えるようにしましょう。
- Qボーナスを受け取ってから、どれくらいで退職するのが良いですか?
- A
法律上は、退職日の2週間前までに退職の意思を伝える必要があります。
しかし、円満退職を目指すなら、1ヶ月前には伝えておくのがおすすめです。
- Q退職を伝えたら、引き止められる可能性はありますか?
- A
人手不足の保育園では、引き止められることもあります。
しかし、あなたの意思が固ければ、最終的には退職できるはずです。
- Q退職後、すぐに転職活動を始めるべきですか?
- A
退職後の生活設計をしっかり立ててから、転職活動を始めるのがおすすめです。
焦らず、じっくりと自分に合った職場を探しましょう。