保育士が病院内保育室の夜勤パートで楽に稼いだ話を紹介!メリット・デメリットは?

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これから就職や転職を考えている保育士の皆様。保育士の就業先として人気が高い病院内保育室ってご存知ですか。

病院内保育室と聞くと、

こんな疑問や悩みはありませんか?
  • 夜勤があって大変なんじゃ?
  • 病院内保育室の求人を見たことがない

という方もいらしゃると思います。今回は私の経験をもとに病院内保育室で保育士が働くメリット・デメリットを紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
病院が設置する保育施設で夜勤を含むパートとして勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います

病院内保育室とは?

病院内保育室とは、病院が勤務している医療従事者の方向けにこどもを預けるために実施している保育室です。病院は一般企業とは違い24時間体制で運営していることがあり、医師や看護師のこどもは通常の保育園の開園時間だと、利用時間が合わない場合が多いです。そのために病院が福利厚生の一環として保育室を用意しています。そして、多くの病院内保育室は認可保育園ではなく、認可外保育施設である場合がほとんどです。

認可外保育施設については以下の記事でも解説しています。

最近では、認可外保育施設の中でも「企業主導型保育事業」として運営している病院内保育室も増えてきています。企業主導型保育事業については以下の記事でも紹介しています。

病院内保育室の特徴

まずは、病院内保育室の特徴を紹介します。

資格は保育士資格が求められるが、場合によっては無資格でも勤務可能

病院内保育室の勤務では保育士資格の所有を求められる場合がほとんどです。ただし、一部の病院内保育室はパートであれば無資格でも勤務が可能の場合があります。これは認可外保育施設なので、認可保育園と比べると保育士の配置基準がゆるくなっているためです。

その場合は、時給は資格有りの方よりも50円から100円程度安くなるのが一般的です。これから保育士を目指す方や資格取得勉強中の方でも就業できる可能性があるのがメリットの一つです。

また。病院内保育室でも、事業所内保育事業のような場合は認可保育園になるので、保育士資格を必ず求められる場合が多いです。

いずれにしても、無資格で働けるかどうかは最終的にその園の方針によるので、しっかりと確認してから就業を検討しましょう。

24時間体制で保育している

病院内保育室の多くは24時間体制で運営しています。これは、病院が24時間で運営していて、その時間勤務している医師や看護師の子供を預かるためです。

病院が24時間空いている場合は、医師や看護師も出勤の必要があります。当然、病院側としても子どもがいる場合に夜勤を無しということにしてしまうと、人手が足らず運営が回らなくなってしまいます。

毎日24時間体制で保育をしている病院内保育室もあれば、夜勤日が特定の曜日で固定されている病院内保育室もあります。そのような保育室は、子供がいる医師や看護師の夜勤の出勤日を固定することで、保育室が最小限の夜間対応で済ませられるようにしています。

また、24時間体制で運営している保育室は、必要な保育士の人数も多くなります。当然ですが、夜勤は時給を高く設定する必要もあります。

預かるのは病院関係者の子供で学童も対象の場合も

基本的に預かるのは病院関係者の子どもたちで、年齢は乳幼児の0歳から小学生までの12歳が対象の場合が多いです。通常の保育園と違い未就学児以上の「学童」までが対象になることが多いというのが特徴です。

毎日、預かるこどもの人数や年齢などが異なるため、基本的には異年齢児の縦割り保育が中心となります。日中は他の保育園に通園し、夜間に病院の保育室に通うという利用ケースもあります。

あくまでも経験した個人の感想ですが、医師や看護師の子どもなので割と落ち着いている子どもが多いという印象です。これは、たまたまその保育室がそうだったというだけかもしれません。

病院が運営しているパターンと会社が運営を委託されている場合に分かれる

病院内保育室は病院が直接運営している場合と、保育園を運営している会社に運営を委託している場合があります。

前者は病院に雇用され、後者の場合は委託されている会社に雇用されます。それ以外にも派遣会社から派遣されるケースもあります。委託されている会社は認可保育園なども運営している大規模な会社であることが多いです。

例えば、保育園運営会社の「ポピンズ」「ライクアカデミー」などは病院の保育室を委託されて運営を行なっています。その場合は、採用された後に希望を出せば認可保育園に異動などができる可能性もあります。

いずれにしても、普通の保育園とは違い保育料+公費で運営されているわけではなく、病院の福利厚生の一貫なので通常よりも運営資金は潤沢である場合が多いです。保育室自体で利益をあげるということではなく、医療従事者の保育をサポートするという位置づけです。

また、母体が病院なので、昨今よくある認可外保育施設が給与未払いで倒産して保育士も働けなくなってしまうということが発生しづらい環境であることは間違いないです。

病院内保育室の保育内容は?

年齢は乳幼児の0歳から小学生までの12歳が対象です。通常の保育園と違い「学童」までが対象になっています。毎日預かるこどもの人数や年齢などが異なるため、基本的には異年齢児の縦割り保育が中心です。

基本的には食事や寝かしつけ、散歩などが保育の内容になります。他の保育園への通園後に夕方から病院内保育室に来るという子も多いため園独自のイベントや行事、手の混んだ制作等はほとんどありません。

そして、通常の保育園と違う最大の特徴は泊まりを伴った保育になります。その場合は、子どもの寝かしつけから朝までを交代で保育士が見守ることになります。預かる人数にもよりますが、基本的に複数以上の保育士が配置されます。夜勤でも一人の保育士がつきっきりということは無いので、安心してください。

病院の規模にもよりますが、子供の人数は認可保育園と比べると圧倒的に少なく10数人程度であるので、ひとりひとりに寄り添った保育を実現することが可能です。

病院内保育室の人間関係は?

結論から言うと、人間関係はその保育室によると思います。私の感覚では病院内保育室は普通の保育園と異なりパートの人数がとても多いということもあり、わりとゆったりした人間関係の場合が多いと思います。

イベントがあまり無いため仕事量も少ないので、保育園などでよくある正職員同士の仕事の押し付けあいのような状況になることは少ないです。イベントも少ないため、こどもの保護者との付き合いも最小限になります。このような理由から割と穏やかな人間関係が出来ていることが多いと思います。

ただ、泊まりを伴う保育を行うため、保育士同士も通常より親密な関係が求められるということはあると思います。夜間睡眠などを伴うので、普通の認可保育園の関係性よりは、良くも悪くもより個人の素の姿をさらけ出す必要は出てきます。

病院内保育室の給料待遇は?

病院内保育室の待遇は施設によってまちまちです。認可保育園より良いところもあれば、そうでないところもあります。病院が直接運営している場合は、待遇がとても良い場合もあります。この場合は、病院が直接採用することになるので、採用のハードルもなかなか高いです。

病院から運営を委託されている会社の場合は、基本的には認可保育園と同等の待遇である場合が多いです。

パートの場合は地域にもよりますが1000円から1500円程度の時給になりますが、24時間体制なのでたくさん働くことができるのでたくさん稼ぐことができます。

夜間の午後10時から午前5時までは、基本の時給に1,25倍の賃金を支払う必要があります。なので、時給1250〜1875円程度と夜間は高額になります。

正社員の場合は、時間がとても変則的になってしまいますが、夜勤手当などもつくのでより多く稼ぐことが可能です。

また、夜勤の場合は2〜3時間の仮眠の時間を与えられる場合がほとんどです。仮眠中にも時給が発生するかどうかは、保育室の運営によるとは思いますが、私の場合は時給は発生していました。その代わり、なにかあればすぐ起きて対応できるような状態になっていました。

病院内保育室で楽に稼げるのは夜勤

病院内保育室で楽に稼ぐことができるのは夜勤です。私の場合は、夜勤メインの条件で病院内保育室でパートとして働いていました。

以下が勤務内容です。

  • 17時から翌9時の勤務
  • 拘束時間は16時間
  • 休憩は1時間
  • 仮眠は3-5時間(日による)
  • 夜間の時給は1.25倍
  • 一回の勤務で2万円以上

夜勤と聞くときついイメージがある場合もありますが、私の場合はこども2-3人を2-3人体制で見ていたので負担もすくなく、仮眠もしっかりとることができました。

勤務内容もとても簡単な見守りがメインだったので、身体的にも精神的にも負担は少なかったです。

しかも仮眠中も時給の対象でした。(これは病院内保育室によると思います。仮眠時間は時給が発生しない場合もあります)

私が病院内保育室を辞めた理由

私が病院内保育室を辞めたのは、雇用期間が限定されたパートだったからです。もともと期間が来たら辞めるつもりだったのですが、予想外に居心地がよくて最終的には辞めたくないと思うようになっていました。

病院内の保育室は年度ごとの利用者に相当のばらつきがあります。それは、毎年、病院に勤めている子どものいる医師や看護師の利用者の人数に変動があるためです。看護師の方が他の病院に転職すれば、利用者ではなくなります。病院も結構人の入れ替わりが多いようで、毎年安定した人数の利用者がいるというわけではないです。

そのため、私のように年度末までの期間を限定した雇用になることも多いです。もちろん、次年度に利用者が多ければ雇用の継続の更新が可能ですが、利用者が少ないと契約が終了ということもあります。その代わり、時給は期間を定めない雇用の方と比べると200円程度高く設定されていました。

また、このように受入人数が病院の職員の状況に依存するので、夜勤が急になくなるということもありました。年度によっては子供の人数が急に少なくなったりすることもあります。認可保育園に比べると運営は不安定になりがちで、保育士の雇用も不安定というのは間違いないです。

【まとめ】病院内保育室のメリット・デメリットは?

最後に私なりに病院内保育室のメリット・デメリットをまとめました。

  • メリット
    • イベントや行事が少ない
    • 人間関係が良い
    • 夜勤があるので稼げる
    • 子供の人数が少ないのでひとりひとりに寄り添うことができる
    • 24時間体制なのでいろいろな働き方を実現できる
  • デメリット
    • 認可外保育施設なので転職の際に評価されないかも
    • 大きな保育園で身につくスキルがつかない
    • 保育内容が物足りないと感じるかも
    • 急な受け入れ人数の増減など運営が不安定

病院内保育室で働くには?

病院の院内保育室で働きたい方は、保育士の転職サイトに登録するのが一番です。病院内保育室の求人はとても人気が高いですが、数も多くなく募集が表に出てくることはあまりないです。

保育士転職サイトには非公開の求人として、病院内保育室の求人があることも多いので、複数サイトに登録するのもおすすめです。保育士転職サイトに登録しておいて、良い求人が入ったら紹介してもらうのが最も効率が良い方法です。

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