保育士の皆様。
そんな保育士の方はいらっしゃいますか?今回は、そんな風に思われてしまう保育士の特徴と言われてしまった場合の対処法と考え方、そう思われないための対処法などを解説します。
個人的には「使えない」という言葉はあまり好きではありません。それ自体がパワハラに近い言動になると思います。
そもそも、仕事ができない、使えないというのは、保育士本人の問題だけではなく、保育園の環境や保育士を育てる、使いこなすことができない先輩や園長にも問題がある場合もあります。なので、仕事ができない、使えないと言われたということをあまり気にしてしまうことは良くないです。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
よくある仕事ができない、使えない保育士の特徴とは?
冒頭で、仕事ができない、使えないと言われたということをあまり気にしてしまうことは良くないと書きました。
そうは言っても、仕事ができない、使えないとは思われたくないという方も多いと思います。ここでは、よくある仕事ができない、使えない保育士の特徴を紹介します。逆にいうとこれらの点に心当たりがある場合は改善するポイントとなります。
もちろん、新卒で働き始めたばかりの保育士と経験年数の長いベテランの保育士であれば、求められるハードルは異なります。また、給与や雇用形態によっても求められるレベルは変わります。
期限や期日を守らない
一つ目の仕事ができない、使えない保育士の特徴は、期限や期日を守らない人です。特に、他の同僚の方に仕事に影響があるものについては、期限や期日通りに終わっていないと、その人の仕事自体も遅らせてしまうことになります。
期限や期日を忘れてしまいがちだという人は、スケジュール帳などをうまく活用して、期限や期日をきちんと把握できるようにすることからはじめてみましょう。
ミスが多い
2つ目の仕事ができない、使えないと言われてしまう保育士の特徴は、ミスが多いということです。
ミスは誰でもしてしまうものです。ミスを減らすためには、なぜそのミスをしてしまったかを振り返る必要があります。
例えば、書類に誤字脱字が多いというミスが起きた場合にできる対処法は、提出前に一度確認するということです。一見当たり前で簡単なことですが、忙しくて時間がなかったりするとついつい省略してしまいがちです。結果的にそのことの繰り返しで、ミスが増えてしまいます。つまり、この場合は、忙しすぎるという状況自体を改善する必要があります。そうなると途端に難しいことになりますよね。
自分はミスが多いなと思う方は、このようにその根本的な原因を探ってみると良いかもしれません。
ほうれんそうが足りない
3つ目のよく挙げられる仕事ができない、使えないと言われてしまう保育士の特徴は、ほうれんそうが足りないということです。
ほうれんそうとは、皆さんもご存知の通り、
- 報告
- 連絡
- 相談
のことです。社会人の基本ですね。当然保育園で働く保育士にとっても大切なことです。
同じ悪い出来事や失敗をしてしまったとしても、ほうれんそうがしっかりしているだけで、何の問題にもならないということもあります。逆に、ほうれんそうをがきちんとできていないと、大した問題ではないことが大きな問題になることもあります。
自分は大丈夫と思っている方でもいま一度改めてみると良いかもしれません。
言い訳が多い、他人のせいにする
なにか問題が発生したり、注意された時に言い訳が多かったり、すぐに他人のせいにしてしまう人も、仕事ができない、使えない保育士と思われがちです。
なにかあるとすぐ「でも」「だって」と言い訳をしてしまう人もいると思いますが、言い訳や他人への責任のなすりつけは、大抵の場合は逆効果です。
言い訳をするぐらいであれば、素直にミスを認めたほうが、仕事ができない、使えない保育士だとは思われにくいです。
気が利かない
保育士の仕事は、個人プレーは少なく、周囲との連携が必要になります。小さい子どもたちが関わる以上、想定通りに進むことはまず無く、常にイレギュラーな場面との戦いになります。
そのような仕事環境のなかで、段取り通り、マニュアル通りに仕事を進めようとすると、必ず不都合なことが起きてしまいます。
周囲からすると、
- 今それはやらなくて良い
- なんで手を貸してくれないの
と感じることになります。わかりやすく言うと「気が利かない」ということです。
もちろん、これは単に性格だけの問題ではなく、経験や慣れも重要になります。はじめから完全に気が利く人物になるということは難しいですので、臨機応変に動くということを意識すれば問題ないでしょう。
仕事ができない、使えない保育士と思われないための対処法
仕事ができない、使えない保育士と思われないために、どのように保育士は仕事をしていけばよいのでしょうか。
いきなり仕事をできるようにするということは難しい
周囲から仕事ができない、使えないと言われたり、思われてしまっている場合において、何かを改善することで次の日から急に仕事をできるようにするということは難しいです。
保育士の仕事に限ったことではありませんが、仕事のできるできないは、経験や慣れなどの要素も大きいためです。逆に言うと、コツコツと経験を積んでいくことで仕事ができるようになるということです。
実際に自分が仕事ができない、使えない保育士だっとしても、周囲からそう思われないためにできることはいくつかあります。明日からでもできるそれらのことについて紹介してきます。
みんなが嫌がる仕事を進んで引き受ける
人が「仕事ができる」「使える」と思う場合は、自分にとって都合が良いというだけの場合も多いです。手っ取り早く仕事ができない、使えないと思われない方法は「簡単だけどみんなが嫌がる仕事を進んで引き受ける」ということです。
簡単だけどみんなが嫌がる仕事とは、例えば、掃除や細かい雑用などです。みんなが嫌がる仕事を積極的に引き受けていけば、仕事ができない、使えない保育士と思われることも減るはずです。なぜなら、自分が嫌がることをやってくれるからです。自分にとってメリットのある人物に対しては、多少、仕事ができなくても寛容に接するでしょう。
得意な仕事で挽回する
人間は誰しも得意な分野があれば、不得意なこともあります。得意なところで頑張るということも1つの手段だと思います。例えば、ピアノが得意な保育士の方の場合は、積極的に行事のピアノの担当などを申し出てみるなどです。職員会議の司会や議事録等の仕事をかって出たりなど、直接の保育自体の仕事でなくても、挽回できることはたくさんあります。
期限があるもの、他の人に関係があることからやっていく
保育士が仕事を進めていくうえで大事なポイントは、「他の人に迷惑をかけないこと」ひいては「他の人を助けること」です。これをやることで、周囲から仕事ができない、使えないと言われたりする機会を減らすことができます。
例えば、自分ひとりだけが抱えている仕事が終わらなかったとしても、周りの人は気が付きませんし、自分が後で大変になるだけです。ですが、自分がその仕事を終わらせないと、次に他の人がやる仕事に影響があるような仕事に遅れが出てしまうと、他の人の仕事に影響が出てきます。
例えば、運動会の段取り決めなどで、全体の流れが決まらないと、各クラスがその練習ができないというようなことがあると思います。
このような仕事はできる限り、先に終わらせて、他の人にできる限り迷惑をかけないということが大切です。
「あなたは使えない」「仕事ができない」と言われてしまった際の考え方
これらはあくまでも例で、実際に「あなたは使えない」「仕事ができない」と言った人がどのような理由でそう考えるに至ったのかはそう言った本人しかわかりません。
極端な話、ただの好き嫌いだけでそのように言っている可能性もあります。 なので、もし「あなたは使えない」「仕事ができない」と言われてしまった際のおすすめの考え方を紹介します。
個人の主観だけの場合もある
そもそも「仕事ができない」「使えない」というのは その時の環境や、そう思う本人の主観なども大きく関係します。 例えば、自分の都合の良いように動いてくれる後輩保育士であれば、そうは思われないかもしれません。
客観的に見て最善だと思われる行動を取ったとしても、受け取り手の考え方によっては、「使えない」という行動かもしれません。先程も書きましたが、実際に「あなたは使えない」「仕事ができない」と言った人がどのような理由でそう考えるに至ったのかは本人しかわからないことです。
何が言いたいのかというと、誰かに「仕事ができない」「使えない」と言われたからといって、本当にそうであるとは限らないということです。やはり、気にしすぎていはいけないという考え方に繋がります。
保育士を育てる、使いこなすことも先輩や園長の仕事
保育士をうまく育てられていない、使いこなせていないというのはその保育園全体の責任かもしれません。
ミスが多く怒られてばかりの保育士が保育園を転職したら見違えるように仕事ができるようになったということもあります。 要は、その人が力を発揮できる環境が整っていなかったということです。
どんな環境でもきちんと仕事をすべきだと言われればそれまでですが、保育園という組織の中での仕事なので、 保育士を「育てる」ことや「使いこなす」ことも先輩や園長の仕事だと思います。
例えば、「ミスが多い」というのも、園長が無理に多くの仕事をその人に押し付けてしまっているから起きているという可能性もあります。時間がない中で焦って仕事をするとミスも増えますよね。そのミスが起きやすいという状況を改善するのが園長の仕事であると思います。例えば、負担を分散したり・ミスに対してのチェック体制を確立するなどです。
本当にその人が使えない、仕事ができないのであれば、悪口なんて言ってないで人事評価という形で昇給や賞与で給料に反映すればよいだけです。
保育士を育てる、使いこなすことも先輩や園長の仕事です。保育園という組織で動いている以上は、適材適所に保育士を育て、それぞれが活躍できるような環境が望ましいはずです。
基本は気にしすぎないこと
もしかしたらこの記事にたどり着いた方の中には、先輩の保育士や園長から「あなたは使えない」「仕事ができない」などと直接言われたり、影で言われたことがある方もいるかもしれません。
大切なことは、「あなたは使えない」「仕事ができない」と言われた際におすすめの考え方は、言われてしまったことを「気にしすぎない」ということです。
また、「仕事ができない」「使えない」というようなことを直接、もしくは、本人のいない場所でも言う先輩保育士や園長がいたとしたら、その人のほうが使えない人間である ということです。
仮に使えないということが事実だとしても、この行為は状況によっては「パワハラ」に該当すること場合もあります。パワハラは時には犯罪にもなる可能性もあります。そのようなことをしている本人が一番「使えない」ですよね。だって、仕事ができないことは犯罪にはならないので。
仮にパワハラと認められなかったとしても、そのような人がいると保育園の空気も悪くなります。個人的な意見ではありますが、職場の空気を悪くしている人と仕事が出来ない人であれば、私は前者の人のほうが嫌です。
残念なのは、使えない・仕事ができないことではなくて、そのような保育園に就職してしまったことかもしれません。 やっぱり使えない・仕事ができないと思われたり言われたりしたということをあまり気にしすぎてしまうのも良くないです。
思い切って環境を変えてしまうのも選択肢のひとつ
もし、あなたが周囲から仕事ができない、使えないと言われていて、働きにくい環境になってしまっているのであれば、思い切って転職などをして働く環境を変えてしまうのも選択肢の1つになります。
冒頭でも書きましたが、仕事ができない、使えないと他人に言うことは、それ自体がパワハラに近い言動になると思います。そのような環境で無理して自分を追い込んで働くよりも、もっと余裕のある職場で働くほうが良くなる場合もあります。
働く保育園が変わり、人間関係がガラッと変わることで、見違えるように明るくハキハキと働けるようになるという人もたくさんいます。
もちろん、その際は、転職を期に自分自身の良くなかった点・改善すべき点などを見直して、心機一転新しい職場での仕事に望んでいくということも大切です。
【まとめ】保育士が仕事ができない、使えないと言われた。特徴と対処法と考え方
仕事ができない、使えない保育士だと言われてしまう特徴は、
- 期限や期日を守らない
- ミスが多い
- ほうれんそうが足りない
- 言い訳が多い、他人のせいにする
などが挙げられます。自分が該当していなくても、これらについてあらためて見直してみるとよいかもしれません。
また、仕事ができない、使えない保育士と思われないための対処法は、
- みんなが嫌がる仕事を進んで引き受ける
- 得意な仕事で挽回する
ということが有効です。
個人的には「使えない」という言葉はあまり好きではありません。それ自体がパワハラに近い言動になると思います。
そもそも、仕事ができない、使えないというのは、保育士本人の問題だけではなく、保育園の環境や保育士を育てる、使いこなすことができない先輩や園長にも問題がある場合もあります。
なので、仕事ができない、使えないと言われたということをあまり気にしてしまうことも良くないです。あまり考えすぎずに楽しんで仕事をしていくことも大切です。