【データで見る】保育士の平均生涯年収と生涯賃金はいくら?他の職種・業種と完全比較

保育士の給料や待遇
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  • 保育士の生涯年収・生涯賃金はいくらぐらいなの?

保育士としてのキャリアを考える上で、一生涯でどのくらいの収入が得られるのかは、将来の生活設計に関わる重要なポイントです。

この記事では、厚生労働省の信頼できるデータに基づき、保育士の平均生涯年収と生涯賃金がいくらになるのかを具体的に解説します。

加えて、他の職種や業種と比べた際の保育士の収入状況を客観的に明らかにします

保育士として働き続けると、将来のお金ってどれくらいになるのか不安だなぁ。他の仕事と比べてどうなんだろう?

さえこ
さえこ

私立と公立で異なる保育士の生涯年収について、具体的な金額とその意味を詳しく解説いたします

保育士が一生涯勤めた場合に稼ぐことができる生涯年収(生涯賃金)がいくらになるのか気になりませんか?他の職種や業種と比較した場合に、どれくらい稼ぐことができるのかというのも保育士として働くかどうかを選ぶ基準になると思います。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
保育士の平均生涯年収については、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考にしています
その経験が参考になればと思います

生涯年収(生涯賃金)とは?

生涯年収(生涯賃金)とは、その人が一生の間に稼ぐ収入の合計金額のことを指します。一般的には手取りの金額ではなく、税金などが引かれる前の支給額の合計を求めることが多いです。また、退職金に関しては含める場合もあれば含めない場合もあります。各統計によって異なります。

一般的には、業種や職種別におおよその平均年収のデータなどをもとに就職する業種や職種を選ぶ際の参考にしたり、将来の人生設計に用いたりします。

私立保育園の保育士の平均生涯年収

まず知っておかなければいけないことは、私立保育園に勤める保育士と公立保育園に勤める保育士(公務員)とでは、生涯年収は大きく異なるということです。私立保育園の保育士は会社員で、公立保育園の保育士は公務員となるためです。

まずは私立保育園の保育士の平均生涯年収を考えてみます。

正確な保育士の生涯年収を調べた統計は見つからなかったため、厚生労働省が発表している令和2年賃金構造基本統計調査を元に計算をしてみます。

厚生労働省が発表している令和5年賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は約396.9万円となっています。

更に細かい数値を見ていくと以下のようなデータがあります。

年齢保育士の平均年収月給額賞与額
全体396.9万円27.14万円71.22万円
20歳~24歳320.88万円23.09万円43.80万円
25歳~29歳382.53万円26.08万円69.57万円
30~34歳385.63万円26.43万円68.47万円
35~39歳409.42万円27.78万円76.06万円
40~44歳425.03万円28.62万円81.59万円
45~49歳426.22万円28.47万円84.58万円
50~54歳422.28万円28.70万円77.88万円
55~59歳462.93万円31.10万円89.73万円
60~64歳448.32万円30.59万円81.24万円
65~69歳482.88万円33.46万円81.36万円
70歳~583.47万円37.54万円132.99万円

この数値を参考にして22歳から65歳までの43年間働いたと仮定すると、

おおよその 私立保育園の保育士の平均生涯年収は

  • 約1億8337万円

と推測することができます。もちろん、日本全体の保育士の賃金の平均になるので地域差はありますし、統計の平均値をもとにしたものなので正確な数値というわけではありません。

※現時点(令和5年賃金構造基本統計調査)での情報をもとにした独自の推測値になります。正職員での数字。統計(万円)の小数点以下切り捨て、それぞれの年齢の平均年収を年数分掛けて、合計した金額。退職金は考慮しない。 ※参考:「厚生労働省-令和5年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html

公立保育園の保育士の平均生涯年収

続いては公立保育園の保育士平均生涯年収についてです。

公立保育園に勤める保育士は基本的に市区町村の公務員となり「地方公務員」として雇用されることになります。

地方公務員の給与は市区町村によっても異なりますが、平均の生涯年収は2億4千万円から2億5千万円と言われています。

よって、公立保育園の保育士の平均生涯年収も

  • 約2億4千万円から2億5千万円

ということになります。もちろん、厳密には、勤務する市区町村や付与される役職によって、金額に違いが出てくるでしょう。

また、現在は地方公務員の定年は60歳までですが、希望をすれば65歳まで再任用できる制度もあります。60歳まで働く場合と、65歳まで働く場合とで、生涯年収に差が生まれることになります。

私立保育園で勤務する保育士と比較すると多くの生涯年収を得ることができるということがわかると思います。

保育士の平均生涯年収の手取り金額

ここからは、保育士の平均生涯年収の手取り金額について考えてみます。生涯年収は、一般的には手取りの金額ではなく、税金などが引かれる前の支給額の合計を求めることが多いため、現実的に自分が実際に利用できる金額ではありません。

生涯年収は、あくまでも支給額面上の数値です。手取り金額はその支給額から税金などを差し引いたものになります。一般的には、社会保険料や所得税・住民税などで、給与総額の2~3割程度が差し引かれることになります。

それを踏まえると、保育士の平均生涯年収の手取り金額は、

  • 1億2800万円〜1億4000万円(私立保育園保育士)
  • 1億6800万円〜1億9200万円(公立保育園保育士)

となります。生涯年収の手取り金額がわかると、これからのマイホームの購入などの人生プランのイメージをつかみやすくなると思います。

他の職種の生涯年収と比較

ここからは、他の職種の生涯年収と比較をしてみます。

職種生涯年収
私立保育園保育士約1億8337万円
公立保育園保育士約2億4千万円

よく比較される幼稚園教員、保育教諭の平均生涯年収を保育士の場合と同様の方法で計算してみました。幼稚園教員は幼稚園、保育教諭は認定こども園に勤める人になります。

  • 幼稚園教員、保育教諭の平均生涯年収 : 約1億8000万円

少しですが、保育士と幼稚園教員・保育教諭はほぼ同等ということがわかりました。

その他の職種・業種の生涯年収に関しては「転職サービスdoda」https://doda.jp/guide/heikin/より抜粋します。いくつか保育士の生涯年収と数値が近いものを挙げさせていただきます。

  • サービス業全体 生涯賃金: 1億8,691万円
  • 小売/外食 全体 生涯賃金: 1億8,729万円

※この記事の保育士の平均生涯年収と計算方法が違うため、単純な比較はできないので参考程度に捉えてください。

【補足】保育士は定年が長いことも

ここからは、補足になりますが、保育士は定年を超えても働きやすい環境になっています。

現在の日本の法律では、企業の定年の年齢は60歳までで、希望をすれば65歳までは再雇用で就業できるようになっています。これは私立保育園で働く保育士にももちろん適用されます。

ただし、保育業界においては、保育士不足の影響もあり多様な人材を確保するために定年を70歳に設定している保育園も増えています。

定年が長いということはその分、生涯年収も多くなるということになります。

先程の計算例は65歳まで働くということを前提にしていましたが、これを70歳まで働くと仮定すると生涯年収の概算は、

  • 2億265万円

まで引き上げられることになります。専門職として長く働くことができるという可能性も考慮すると良いかも知れません。

【補足】保育士の賃金は改善傾向でもある

また、補足になりますが、保育士の平均年収は、近年は毎年上昇傾向にあります。

  • 令和5年度:約396万円(平均年齢38.0歳)
  • 令和4年度:約391万円(平均年齢37.9歳)
  • 令和3年度:約382万円(平均年齢38.1歳)
  • 令和2年度:約372万円(平均年齢37.9歳)
  • 令和元年度:約363万円 (平均年齢36.7歳)
  • 平成30年度:約357万円 (平均年齢36.8歳)
  • 平成29年度:約342万円 (平均年齢35.8歳)
  • 平成28年度:約326万円 (平均年齢36.0歳)

※出典:「厚生労働省-令和5年賃金構造基本統計調査」 をもとに計算https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html

毎年5万円から15万円程度平均賃金が上昇しています。これは、低待遇などが理由で保育士が不足しているため、国が保育士の待遇改善をしているためです。

このまま賃金が上がり続けるということはないかもしれませんが、一定水準まで上がっていけば、保育士の生涯年収も上がることになると思います。

逆に保育士の賃金が下がることは無いのかということも気になる部分だと思いますが、もし、日本の保育需要が落ち着いていき保育士が余るような社会になれば、給与も少し下がる傾向が出てくると思います。

生涯年収だけで働く業種や職種を決めるのは良くないかも

これから保育士になるかを迷っているという方で、保育士の生涯年収をチェックしたかったという方も多いと思います。

生涯年収はあくまでも、その職種(会社)で正社員として定年まで働き続けた場合の賃金になります。さらにほとんどのデータがその時点での各世代の平均年収などをもとに計算されています。

もしかしたら、職種や業種によってはそもそも「定年まで働き続ける」ということが実現できない可能性もあります。今は需要がある職業や業種でも将来に渡ってその職種が維持されるとは限りません。

現時点での生涯年収のデータは目安になってもあまり参考にはならないということです。

例えば、保育士の場合は、今日本は少子高齢化が進んでいます。保育所を利用する児童の数は2025年がピークでそこからは減少していくという推測が出ています。現在は保育士不足ですが、将来は保育士が余ってしまい、保育園で働くことが難しくなるかも知れません。

また、自分の人生設計の中で、自分が目指すライフイベントもあると思います。例えば、子どもが欲しいというようなものです。

保育園で働く保育士の場合は、子どもが出来ても正職員として働き続けることも出来ますし、パートなどの雇用形態で家庭を重視して仕事を続けることも出来ます。そして、子育てが落ち着いたらまた正社員として働くことが出来ます。他職種と比較してもこのような多様な働き方の受け皿が整っているのが保育士の仕事の特徴になっています。

一方で、正社員として働き続けるか、家庭を重視するなら辞めるしかないという会社や業種も存在すると思います。生涯年収はあくまでも、「定年まで働き続ける」ことが最低条件なので、当たり前ですが退職したらその金額を受け取ることはできません。

このように、生涯年収が良い = 自分にとって職業として良い と必ずしも結びつくわけではありません。 働く業種や職種を決める際は、その職業の将来性はもちろん、その他の指標も大切になります。

まとめ

保育士としての将来を考える中で、一生涯にわたる収入が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、厚生労働省のデータをもとに、私立保育園で働く保育士さんの平均生涯年収が約1億8337万円になるという推測結果と、公立保育園で働く保育士さんの生涯年収について詳しくお伝えしました。

生涯年収の数値だけを見て、保育士という仕事を判断することは避けてください。

ご自身のキャリアを考える際は、仕事の将来性や、子育て中の働きやすさなど、さまざまな視点から総合的に見つめることが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q
保育士として働き続けると、具体的に生涯年収はいくらになるのでしょうか?
A

私立保育園の保育士さんの平均生涯年収は約1億8337万円、公立保育園の保育士さんは約2億4千万円から2億5千万円になると推測されます。

これらの数字は、統計データに基づく概算であり、実際に得られる金額は勤続年数や役職、勤務地域によって変わります。

あくまで目安としてご参考にしてください。

Q
他の専門職と比べた場合、保育士の給与水準は低いのでしょうか?
A

はい、データを見ると、一般的に保育士の給与水準は、看護師や小学校教員などの他の専門職と比較してやや低い傾向が見られます。

ただ、仕事内容や資格の取得難易度、働きがいなどを総合的に判断することが大切だと、私は考えています。

Q
保育士の生涯年収を手取りで見ると、実際にどのくらいになるのでしょうか?
A

生涯年収は額面の金額ですので、そこから税金や社会保険料が差し引かれます。

私立保育園の保育士さんの場合、手取りは1億2800万円〜1億4000万円、公立保育園の保育士さんの場合、約1億6,800万円から1億9,200万円が目安となります。

ご自身のライフプランを立てる上で、参考にしてください。

Q
保育士が将来的に収入を増やしていく具体的な方法はありますか?
A

保育士として収入を増やす方法はいくつかあります。

主任や園長といった役職を目指すキャリアアップは、給与アップに直結する道です。

また、専門性を高めることで特殊な手当が付く場合もありますし、待遇の良い職場へ転職することも考えられます。

公的な賃金改善の動きも注目ですね。

Q
保育士の仕事は将来性が期待できる職業なのでしょうか?
A

日本の保育業界は、現在も保育士不足が続いており、国による待遇改善の取り組みが進められています。

この状況は、保育士として安定して働き続けやすい環境であると言えるでしょう。

一方で、少子化という長期的な社会情勢も考慮しながら、ご自身のキャリアを考えることが大切です。

Q
生涯年収の数値だけで、職業を選ぶ際に注意すべきことはありますか?
A

生涯年収は、仕事を選ぶ上での大切な指標の一つです。

しかし、それだけで全てを判断することはおすすめしません。

仕事のやりがいや、ライフイベントに応じた多様な働き方ができるか、また将来のキャリアパスがどのように描けるのかなど、様々な視点から総合的に考えることが、ご自身に合った職業を見つけるために重要だと私は感じています。

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