保育士や保育園の利用を考えている保護者の皆様。
- 送迎保育ステーションって何?
- 保育園とどう違うの?
- 保育士の仕事内容や求人について知りたい
保育施設の関連施設としては、送迎保育ステーションという仕組みをご存知ですか?送迎保育ステーションは、高まる保育需要に対して対応している、新しい仕組みとなっています。近年では、都市部などの自治体で設置が進んでいます。
今回は、そんな送迎保育ステーションとはなんなのかということ、利用者の利用の流れ、利用するメリット・デメリットを紹介します。また、保育士の方向けに、保育士の仕事内容や求人について紹介します。
その経験が参考になればと思います
送迎保育ステーションとは?
送迎保育ステーションは、市区町村内の各保育施設への送迎とその時間までの保育を行う小規模な保育施設になります。つまり、一時保育とバスによる送迎を専門的に行う保育施設になります。駅前などの利便性が高い場所に立地している場合が多いです。また、送迎保育ステーションは、小規模保育事業としての機能も有していることが多いです。また、送迎先の保育施設はステーションごとに決められており、保育園だけでなく幼稚園なども対象になっている場合もあります。
送迎保育ステーションは、地域によっては 「駅前こどもステーション」「ステーション保育事業」 などと呼ばれている場合もあります。
なぜ送迎保育ステーションがある?
「送迎保育ステーション」というシステムができた背景には待機児童増加の問題があります。
昨今は、都市部の駅前などの利便性が高い保育園に保育需要が集中しています。それは、保護者の方が通勤をする際に子どもの送迎などがしやすいためです。その結果、駅前等の利便性が高い保育園に利用できないという状況が発生しています。加えて、都心部の駅前は土地などにも余裕が少なく、新たな保育園を開設するのも非常に難しくなっています。対して、比較的駅から遠い保育施設などは定員に空きが出ているという状況も起きています。
送迎ステーションは、このような問題を解決するために増えてきています。駅前などの交通の利便性が高い地域に送迎ステーションがあると、保護者は駅前に子どもの送迎をすることが出来ます。これによって郊外の空きのある保育施設に入所するという選択を取ることができるようになります。
また、仕事の勤務時間と保育園の開園時間があわずに希望の保育施設への入所を諦めざるをえなかったという保護者の方も、送迎ステーションを利用することで希望の保育園への通園が可能になります。
送迎保育ステーションの利用者の利用の流れは?
送迎保育ステーションの利用の流れは以下のようになっています。
- 朝に保護者が自宅から子どもを送迎保育ステーションへ送る
- 保護者の方は出勤する
- 送迎保育ステーションの保育室で園児は送迎時間までを過ごす
- バスが園児を登園する保育施設に送迎する
- 登園時間の終了後に、園児はバスで送迎ステーションに戻る
- 送迎保育ステーションの保育室で保護者の迎えの時間までを過ごす
- 保護者が子どもを迎えに来て帰宅する
このように、利用する保護者の方は立地の利便性が良い送迎保育ステーションと自宅の間で子どもを送迎するだけで良いので、負担が少ないです。
全国でもいち早く送迎保育ステーションを設置している東京都町田市の例では、1歳児クラスからが利用の対象で、月額 2,000円(延長保育 150円/30分 月額上限6,000円)という設定になっています。送迎先の施設はどの保育施設でもよいわけではなく指定の施設が対象になっています。
- 町田市送迎保育ステーション
- 1~5 歳児(2、3号認定こども)定員 32人
- 月額 2,000 円
- 延長保育 150 円/30 分 月額上限 6,000 円
- 平日・土曜日 朝 7 時~9 時、夕 16 時~18 時
- 延長 18 時~20 時
※参考「町田市 送迎保育ステーション事業のご案内」https://kosodate-machida.tokyo.jp/soshiki/4/3/nyuuen/hoiku/10830.html
送迎保育ステーションの対象年齢は?
送迎保育ステーションの対象年齢は自治体によって異なりますが、メインは3歳以上の幼児が対象です。日々バスに乗車するという関係もあり、乳児は対象外であることがありますが、自治体によっては、1歳以上が対象などの場合もあります。
また、送迎保育ステーションは、送迎先となる保育園や幼稚園の利用が前提となるので、そもそも送迎先の対象施設の入所年齢等の条件を満たしている必要があります。
送迎保育ステーションの利用手続きは?
送迎保育ステーションの利用は、各自治体に申し込む必要があります。大抵の自治体では、送迎先である連携先の幼稚園・保育園の利用が前提となります。各送迎保育ステーションにも定員があるため、定員が埋まっている場合は利用ができない場合もあります。
送迎保育ステーションの特徴とは?
送迎保育ステーションの特徴として、送迎保育ステーションを利用するメリット・デメリットを紹介します。
送迎保育ステーションを利用するメリット
送迎保育ステーションを利用するメリットを紹介します。
預ける保育施設の選択肢が増える
送迎保育ステーションがあると、保護者の方は預ける保育施設の選択肢を増やすことができます。いままで、通勤の経路や時間によっては選択肢に入れることができなかった保育施設にこどもを通園されることが出来ます。このことは、社会全体としても大きなメリットで、駅前等の人気のある保育施設への集中を減らし、定員割れが進んでしまうエリアへ登園することで、待機児童の減少の一翼も担っています。
保護者の負担軽減になる
保護者が送迎保育ステーションを利用する場合は、通勤などで利用する駅前の施設に子どもを預けることが出来ます。わざわざ毎日駅から離れた施設に送り迎えをしなくても良くなるので、負担軽減になります。
送迎保育ステーションを利用するデメリット
送迎保育ステーションを利用するデメリットを紹介します。
保育施設との連携が不足してしまう
送迎保育ステーションを利用する保護者の方が毎日接するのは、基本的に送迎ステーションの職員になります。日中時間帯に通園している保育施設の職員とは直接接する機会は少なくなってしまいます。そのため、実際に通園している保育施設との連携が不足してしまうことがあります。保育園ではお迎えの際などに、子どもの様子などを保育士と雑談を混じえながら聞くことが出来ます。それができないので、連絡帳などを使った意思疎通がとても大切になります。
また、行事等で保護者の方が保育施設に行く場合は、当然ですが、保護者自身も保育園に出向かなくては行けなくなります。自宅から遠い保育施設に登園している場合は、保護者の方の手間も増えるということになります。
子どもへの負担が大きい
送迎保育ステーションの利用は子どもにとっては負担は大きくなります。朝早い時間の登園、バスによる送迎、通園する保育施設の活動、バスによる送迎、夜遅い時間のお迎えと活動がとても多くなっています。また、登園している保育施設とは別に、送迎ステーションにおいても関わる人物(保育士、園児等)が増えるため、人間関係の面での負担が増えます。
そのため、実際に利用をするかどうかは各ご家庭での判断が必要になります。
別途費用がかかる
自治体によっても異なりますが、送迎保育ステーションを利用する場合は、送迎先の幼稚園や保育園の利用料とは別に費用がかかります。例えば、先程の町田市の例だと月額 2,000 円の費用が別途かかります。登園している保育園への保育料もかかるので、単純に費用面の負担が増加することになります。
送迎保育ステーションのある市区町村例
調査時点では以下のような自治体・市区町村で送迎保育ステーション事業が実施されています。
- 東京都町田市
- 東京都江東区
- 東京都世田谷区
- 神奈川県横浜市
- 千葉県流山市
- 千葉県松戸市
- 埼玉県三郷市
- 埼玉県草加市
- 埼玉県北本市
- 埼玉県鴻巣市
- 埼玉県川越市
- 兵庫県神戸市
- 大阪府堺市
- 茨城県龍ケ崎市
送迎保育ステーションでの保育士の仕事は?
多くの送迎保育ステーションは、小規模保育施設や一時預かり保育事業としても機能していることが多いです。つまり、他の保育施設へ送迎をする園児以外にも送迎保育ステーションの保育室に登園する園児がいるということです。その園児は、他の保育施設に送迎されるわけではなく、その保育園で一日を過ごすことになります。そのため、勤務する保育士としては、日中も送迎ステーション内で保育の仕事に従事することになります。つまり、保育士の仕事内容としては、通常の保育に加えて、送迎ステーションとしての預かり業務があるということになります。
通常の保育園での勤務と比較すると以下のような内容に違いがあります。
- バスの同乗がある
通常の保育園では送迎バスというのはあまりないと思いますが、送迎保育ステーションでは送迎バスの仕事があります。。基本的に、専任の運転手1名と保育士1名がバスに同乗して各保育施設に送迎することになります。
- 開園時間が比較的長い
送迎保育ステーションは他の保育施設の開園時間と比較すると長時間になっています。朝と夕の送迎先の保育園が開園前と閉園後にステーションでの保育の時間があるためです。もちろん、一日の勤務時間は法律上基本的に8時間となるはずなので、保育士の労働時間が他と比較して長くなるわけでは有りません。
- 小規模でも接する子どもの人数は比較的多い
送迎保育ステーション自体は、好立地の小規模な保育園です。ただし、先程も書いたように送迎をする園児の保育とは別に小規模な保育施設としても機能します。なので、受け入れする定員以上の園児たちと接することになります。
また、働く保育士にとっても送迎保育ステーションは通勤がしやすい好立地に存在するというメリットがあります。
送迎保育ステーションではパート保育士の募集も盛ん
送迎保育ステーションは その仕組みから、朝や夕方の専任のパート保育士の募集も盛んです。朝夕のバスを使った時間帯は特に忙しいので、その時間に勤務するパート保育士も高時給で募集されていることが多いです。時給も高時給であることが多いです。
送迎保育ステーションの保育士求人を探すには?
送迎保育ステーションの保育士求人を探すには、保育転職サイトの利用がおすすめです。まだまだ全国的には数が少ない事業になるので、求人自体も多くはないので、高待遇の求人はすぐに募集が終わってしまうこともあるので、保育士転職サイトに登録して求人がないかを随時確認するのがおすすめです。
- マイナビ保育士
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:送迎保育ステーションとは?保育士の仕事内容や求人について紹介。
昨今の保護者の多様な保育ニーズの高まりから、新しく出来た事業が送迎保育ステーションになります。
利用者である保護者の方が、立地の良い駅前などの送迎保育ステーションに子どもを預け、お迎えも駅前の送迎保育ステーションで行うことができる便利な事業です。保護者の方は、預ける保育施設の選択肢を増やすことが出来ますし、毎日の送り迎えの負担を減らすことが出来ます。
また、立地が悪いことが理由で定員を満たすことができない保育施設にとっても有用な事業になります。送迎ステーションによって、社会全体としても待機児童を減らすことにつながっています。
現状、送迎保育ステーションを設置している自治体はまだまだ少ないですが、ご自身の住まわれている自治体に送迎ステーションがあるかどうか確認してみるのが良いと思います。