大手の保育園とは?保育士が働くのはどう?安心?給与待遇、休暇制度。

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保育士の皆様。よく名前を聞く保育園ってありますよね?

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 大手の株式会社の保育園ってどうなの?
  • 保育士が働くのにおすすめできる?
  • 大手の保育園の勤務は安心?
  • 大企業の保育園はホワイト?

株式会社が運営している大手の保育園です。保育士をしている方であれば、名前をよく聞く保育園があると思います。昨今の待機児童が発生している影響で、大手の株式会社の保育園は次々に新しい保育園を新設しています。

これから新しく就職するという学生の方などは、両親や周囲から大手や大企業の保育園に就職して欲しいと言われたことがある方もいると思います。また、既に保育士として働いている方の場合は、家族経営の小さい法人で嫌な思いをした方もいると思います。

本当に就職転職する保育園が大手や大企業だと安心でおすすめなんでしょうか。今回は、大手や大企業の保育園について就職転職するメリットやデメリット、大手や大企業の保育園への就職転職は本当に安心できるのかを説明します。

特に急拡大している保育園は、人員不足で良くない評判を耳にしたことがある方もいるかもしれません。今回は、そんな大手の株式会社の保育園で保育士が働くということはどうなのかという点を解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
大手の株式会社が運営する園での勤務経験があります
その経験が参考になればと思います

大手や大企業の保育園とは?

日本にある保育園の多くはいわゆる中小企業や零際企業と言われるような小さな企業が運営していることが多いです。厳密には大企業という定義が法律等できちんと定められているわけはないので、あくまでもこの記事では保育園の中でも数十園を超える保育園を運営するような企業を大手や大企業と呼ぶようにします。中小企業については法律で定義されているようですが、ここではわかりやすくするために実際には中小企業に該当する保育園の会社であっても、大手や大企業の保育園と書いている場合があります。

もともと保育園は、社会福祉法人などの小規模な法人が数園の保育園を運営しているというケースが多かったです。それは、保育園の運営は株式会社などの営利企業の参入が不可能であったためです。ただ、2000年に入り「株式会社」の保育園の参入が可能となりました。そして、特に昨今の保育需要の高まりなどを受けて、同じ株式会社等が多くの保育園を運営するということが増えています。こういう背景で、大手や大企業で保育園をたくさん運営する会社が増えてきています。

どんな保育園が大手・大企業?

続いてどんな保育園が大手や大企業と言われるような保育園なのかについて説明します。

  • 保育施設を数十施設を運営している株式会社
  • 保育施設を数十施設を運営している社会福祉法人

日本中の多くの保育園や認定こども園が1園や数園だけを運営する社会福祉法人や学校法人ばかりなので、これらの法人や大手の保育園と言っても良いと思います。

数は少ないですが、社会福祉法人でも保育施設を数十施設を運営している企業も存在します。また、社会福祉法人のなかには保育施設の運営数は少なくても介護施設などをたくさん運営している大手の企業なども存在します。また、少しイレギュラーになるかもしれませんが、学校法人などでもその学校法人が大規模な法人であれば大手と言えるかもしれません。

冒頭でも書いたとおり、厳密には大企業という定義が法律等できちんと定められているわけはないので、あくまでもこの記事では保育園の中でも数十園を超える保育園を運営するような企業を大手や大企業と呼ぶようにします。中小企業については法律で定義されているようですが、ここではわかりやすくするために実際には中小企業に該当する保育園の会社であっても、大手や大企業の保育園と書いている場合があります。

大手の株式会社の保育園

たくさんの保育園を運営している会社というものが存在します。所謂、大手の株式会社の保育園になります。多いところでは日本中に100園以上を運営している会社もあります。

そもそも保育園の運営法人の種類の違いとは?

実は、保育園を運営することができる法人の種類は様々です。

  • 社会福祉法人
  • 学校法人
  • 株式会社
  • 宗教法人
  • 合同会社(LLC)
  • 社団法人(一般・公益)
  • 財団法人(一般・公益)
  • NPO法人

というような様々な法人が保育園を運営しています。

実は、このような法人の種類の違いによっても、運営して言える保育園の特徴の違いなどが出てきます。それについては以下の記事で解説しているので見てみてください。

この法人のなかでも、比較的、大手と言われる法人が多いのが株式会社の保育園になります。

株式会社の保育園って?

そもそも株式会社の保育園とは一体どういうことでしょうか。株式会社の保育園はその名の通り株式会社が運営している保育園になります。

保育園は「社会福祉法人」という比較的小さい法人が運営しているケースが多いですが、2000年に入り株式会社が運営することも可能になっています。

そして、保育定員の需要の急速な増加により、近年都市圏を中心に保育園を多く開園している株式会社が増えてきています。

株式会社の保育園については以下の記事でも特徴などを解説しているの参考にしてみてください。

大手の株式会社の保育園の一覧(例)

大手の株式会社の保育園の一覧を紹介します。求人を探す際の参考にしてください。

大手かどうかという基準があるわけではないので、有名なところをあげています。また、会社の名称と保育園の名称は必ずしも同じというわけではないので、注意してください。

  • 日本保育サービス(JPホールディングス)
    • アスク保育園
  • こどもの森
    • まなびの森保育園
  • ライクアカデミー
    • にじいろ保育園
  • ポピンズ
    • ポピンズナーサリースクール
  • ココファンナーサリー
    • ココファンナーサリー
  • アートチャイルドケア
    • アートチャイルドケア保育園
  • テンダーラビングケアサービス
    • テンダーラビング保育園
  • 株式会社小学館集英社プロダクション
    • 小学館アカデミー
  • HITOWAキッズライフ株式会社
    • 太陽の子保育園
  • 株式会社ナーサリープラットフォーム
    • きゃんばす保育園
  • 株式会社グローバルキッズ
    • グローバルキッズ
  • 株式会社アソシエ・インターナショナル
    • アソシエ保育園

これ以外にも様々な大手の保育園があると思います。気になる方は、自分の地域に有名な保育園の会社がないか調べてみてください。

大手の株式会社の保育園で働く特徴

大手の株式会社の保育園で保育士が働く場合は通常の保育園と少し違う特徴が挙げられます。

大手の株式会社の「給与」の特徴

大手の株式会社の保育園の求人の給与の条件について個人的に色々調べてみました。

  • 月給20万円
  • 賞与2〜3ヶ月

これぐらいの数値が大手の株式会社の保育園の給与条件の平均になると思います。

ただし、後述していますが、地域によってもこの数値に大きく差があります。例えば東京であれば、月給23万円ぐらいが下限の相場になると思います。求人を探す際はエリアの相場感にも注意して見てみましよう。

月給が高い分、賞与についてはやや控えめである場合が多いようです。支給月数は少なくても、賞与は月給の○ヶ月分という計算になるので、月給が高いと支給額も高くなります。

給与については、わかりやすく他の保育園と比較できる部分になるので、月給だけで判断せずに、ボーナスや手当など全てを踏まえた年収ベースで比較すると良いです。

大手の株式会社の「休暇」の特徴

大手の株式会社の保育園の求人の休暇の条件について個人的に色々調べた限りでは、

  • 夏季休暇(3日〜5日)
  • 年末年始

平均するとこのような条件が多かったです。そして、土曜日の出勤の場合の振り替えの休日は平日に取得するという形が多いです。

その他、有給休暇については、法律通りに入社半年後に10日間付与される場合が多いですが、会社によっては入社時に5日程度を付与してくれるというところもありました。入社直後に有給休暇が付与されていなければ、病気になった際に、欠勤の扱いになってしまうので、ありがたいですね。

大手の株式会社の「残業」について

残業については、各社明確な数値等を確認できるわけではないですが、求人情報では「残業はあまりなし」というような表現が多いです。「持ち帰りの仕事」についても気にする保育士が多いので、「持ち帰りなし」と明記していることもあります。

大手の会社でも保育園によっては「残業をなるべくさせない」という考えが逆に「持ち帰りの仕事」生んでしまっているという話を聞いたことがあります。「残業できない」ので持ち帰らざるを得ないという形ですね。雇われの園長は会社から保育士に残業をさせるなということを言われていることが多いためです。このような例もないとは言えないので、注意しましょう。

求人情報などは会社がそれぞれの保育園の分をまとめて出していることもあると思うので、「持ち帰りの仕事」の実態を会社が把握していない場合は、実質的に求人情報には嘘が書かれてしまっていることになります。

大手の株式会社の福利厚生・各種制度の特徴

大手の株式会社の保育園の福利厚生や各種制度などはかなり整っている傾向があります。

  • 産休
  • 育休
  • 短時間勤務

もちろん、これらは従業員を雇用する会社であれば法律で定められているので整っていて当たり前なのですが、大きい会社であればあるほど、実際に利用した実績も多くなります。よって産休育休が取りにくいということは発生しにくい環境になっていると思います。

特に、育児休業や短時間勤務は条件に合致していて本人の申し出があれば、会社は断ることができないという制度になりますが、法令遵守意識が低い小さな保育園だと、申し出をさせないような雰囲気を出していることがあります。結果的に、制度を利用したいけど、空気的に利用ができないという場合があります。この点でも、大手というのは比較的安心ができる部分があると思います。

また、よくある保育園の育休の順番待ちというようなモラハラの状態は大手であればあるほど発生しにくいと思います。

研修制度も充実している

大手の株式会社の保育園であれば、保育士の研修に関する制度も充実していることが多いです。

未経験者やブランクのある保育士が入職前に実技研修を受けられるような会社や独自の研修などを用意していることもあります。海外研修のような魅力的な制度を用意している会社もあるようです。これらは大手だからこそできることだと思います。

また、保育士の給与に直接影響のある自治体が実施する「保育士等キャリアアップ研修」を積極的に受けされてくれます。

新設の保育園が多い

大手の株式会社が運営している保育園には新設の保育園が多いです。ここ数年以内に開設した保育園も多くあると思います。

新設の保育園で保育士が働く上ではメリット・デメリットがあるので、よく理解してから勤務するかどうかを考えましょう。

大手や大企業の保育園に就職転職するメリット

ここからは、大手や大企業の保育園に就職転職するメリットについて紹介します。

法令遵守意識が高い

先に紹介したような大手や大企業の保育園会社は、株式会社が圧倒的に多いです。なかには上場企業の子会社などもあります。株式会社ということは株主がいるということです。株主がいるということは監視の目があるということです。保育士が会社の法令違反が理由により一斉に退職したなんてことになれば、株主にとっても不利益です。

法令遵守意識が高いということは、保育士の仕事に関係するところで言うと、持ち帰りの仕事やサービス残業などに影響があります。これらは違法残業にあたります。法令遵守意識が高ければこのような違法性のある残業等は発生しにくいはずです。

もちろん、株式会社であればすべての保育園で持ち帰りの仕事やサービス残業などが無いとは言い切ることはできません。ただ、一般的な社会福祉法人の家族経営の保育園と比較するとそのような法令違反は起きにくくなっているはずです。また、仮にそのような法令違反などが起きたとしても、内部から声を挙げれば徐々に改善していく可能性も高いです。

制度が充実している

大手や大企業の保育園に就職転職するメリットの2つ目は、制度が充実しているという点です。世の中の会社には従業員にメリットがある様々な制度が存在しています。

小さい保育園だと園長が制度を知らない・面倒くさい・わからないなどの理由で本来保育士が恩恵を受けることができるような制度などが実質的に利用できないということがあります。一例が保育士宿舎借り上げ制度や保育士等キャリアアップ研修などです。このような保育士の処遇を改善するような制度のなかには、そもそも保育園が申し込む気がなければ存在しないことと同様になってしまうものもあります。

福利厚生が充実している

福利厚生制度が充実しているというのも大手や大企業の保育園のメリットです。大手や大企業の保育園会社は資金力や人的資源に余裕があり、様々な福利厚生制度を用意することが可能です。大手や大企業の保育園会社は所属している社員の人数も多くなるので制度の利用実績も自然と多くなります。

福利厚生制度などの利用に関する事務処理を行う専門の部署などが会社内に設置されていることも多く、保育士が利用する際の申請の手間や心理的な負担も少なくなります。園長が嫌がるから使える福利厚生の制度を使うのをためらってしまうというのは小さな保育園ではよくあることだと思います。

家族経営ではない

大手や大企業の保育園会社の人間関係における大きなメリットの一つが家族経営ではないということです。大手や大企業の保育園は園長から現場の保育士までが基本的に雇われの従業員になります。

例えば、園長が問題行動を取っているという場合には、保育士が会社に改善を要求することができます。小さい家族経営の保育園では園長が実質的に法人のトップを兼任していたり、法人のトップの身内であることも多く、仮に園長に問題行動があった場合などにそれを伝えられる人が実質的に内部に存在しないということになってしまいます。そうなると、結局、我慢するか退職するかという二択になってしまうこともあります。外部の組織に頼るということも可能ですが、労力もかかりますし、完全に対処できるというわけではありません。

キャリアパスがある

家族経営でないということとも関係してきますが、大手や大企業の保育園会社では、保育士がさまざまなキャリアパスを描くことが可能です。しっかりと会社に貢献しスキルを身に着けていくことで主任保育士や保育施設の施設長を目指すこともできます。家族経営の保育園だと、園長や主任保育士も身内で固められていることが多いです。園内で長く貢献して働いていたとしても、急に身内が出てきて役職に就業するなんてこもとあります。そもそもスキル関係なしに園長に気に入られる必要があります。また、役職の席が空いたとしても外部からまた別の身内などが就任する可能性もあり、キャリアを描くことが難しくなってしまいます。

大手や大企業の保育園に就職転職するデメリット

ここからは、大手や大企業の保育園に就職転職するデメリットについて紹介します。

急拡大で人員が不足している

大手や大企業の保育園に就職転職する一番のデメリットは、保育園の急拡大で人員が不足している場合があるということです。特に保育園を次々にオープンさせている保育園は要注意です。雇わなければいけない人数が多い分、不足してしまう可能性も高いです。

働く保育士が不足していると、保育士一人あたりの負担というのは確実に増えてしまいます。実際に働いたことがある保育士の方ならよくわかると思いますが、一度に保育する子どもの人数が増えるとそれだけ負担も増しますし、安全面にも影響を与えると覆います。

異動や転勤の可能性がある

異動や転勤の可能性があるというのも大手や大企業の保育園に就職転職する際に注意が必要な部分です。

ただし、異動や転勤の可能性があると言っても、ほとんどの保育施設では引っ越しを伴うような異動や転勤を従業員である保育士になかば強要するということは、あまり多いケースではありません。まだまだ保育士不足なので、辞められてしまっては元も子もないという理由からです。ですが、近隣の保育園への異動やヘルプでの出勤などは十分に考えられます。

デメリットとして書きましたが、異動や転勤があるということは、悪いことばかりではありません。園長や主任と性格が合わないなということや人間関係で悩んだ場合は他の保育園に異動できる可能性もあります。異動であれば、転職と違い待遇などはそのまま維持することができます。先程あげたような、全国に保育施設があるような大きな会社であれば、他県に引っ越しなどをした場合でも、待遇そのままで、退職せずに異動してもらえる可能性もあります。

就職転職する保育園が大手や大企業だと安心でおすすめできる?

最後に本題の就職転職する保育園が大企業だと安心でおすすめできるのかという点になります。結論としては、大手や大企業だと安心でホワイトだとは一概には言えません。

それは、保育士の仕事の負担やよくある人間関係の悩みなどは働く会社そのものの大小ではなく「保育園」自体に依存するためです。

たしかに、給与体系や福利厚生制度などは大手や大企業が整っている傾向はあります。ただ、自分が働く一つの保育園に目を向けた場合にその保育園が良い保育園とは限りません。例えば、新人にパワハラをする園長がいる保育園の可能性もあります。会社は一緒でもそのひとつひとつの保育園で起きていることは様々です。

なので、よく聞く名前の大手の保育園に就職が決まったからといってそれだけで手放しで安心できるということはありません。それと同時に大手や大企業だから手放しでおすすめできる保育園会社というものもありません。大手だと、先程書いたようなメリットを享受することができますが、一つ一つの保育園の人間関係までは保証できないということになります。

大手の株式会社の保育園の待遇例

実際の待遇などは、会社内の保育園ごとでも異なる場合があったり、その時時によっても変化があります。そのため、保育園の名称は出さずに、待遇例を紹介しています。

あくまでも例になるので、実際の待遇などは、それぞれの保育園が出している情報や転職サイトやハローワークなどの求人情報などを参考にしてください。

【正職員】月給 243,000円 〜 333,000円

  • 月給:24万3,000円~33万3,000円
  • 昇給:原則年1回~
  • 賞与:年2回:2.0ヶ月~4.0ヶ月 + 決算賞与
  • 自治体の借上社宅制度利用可

※ 経験を考慮

【正職員】月給 238,000円 〜 298,000円

  • 月給:238,000円 〜 298,000円
  • 昇給:年1回
  • 賞与:年2回
  • 借り上げ社宅制度

【正職員】 月給 232,000円 〜

  • 月給:232,000円 〜
  • 賞与あり

大手の株式会社の保育園で保育士が働く注意点

大手だからといって必ずしも、いわゆるホワイトな保育園とは限りません。

大きな会社であっても、保育園の新設を急拡大するなかで、どうしても保育士が足りなくなってしまったり、間に合わせの人材などでその場をしのいでいる場合もあります。そういった場合は、保育士が働きにくい、いわゆるブラックな環境になっていることも考えられます。

また、保育士の働きやすさなどは、同じ会社でも園ごとによっても大きく異なります。待遇面や制度は似ていても、そこにいる人間は異なります。通う保育園児ももちろん異なります。

それぞれの園長、主任保育士などの役職者の技量などによっても、それぞれの保育士の働きやすさに違いが現れます。特に保育士の悩みでも多い人間関係については、園によって全く異なります。それぞれの保育園にいる人が違うので当たり前と言えば当たり前です。

例えば、評判が良いと聞いていた会社でもその保育園に関してはあまり良くない状態ということもありうることです。逆に、会社の評判が悪かったとしても、その保育園は園長がうまくまとめていて、保育士が働きやすい良い環境という可能性もあります。

つまり、大手の「会社」というだけで働く保育園を選んでしまうと、思わぬ落とし穴にあってしまうということです。

働く保育園を選ぶ際は、その点も意識して、会社だけではなく実際に自分が働くことになる園自体についてもしっかりと良し悪しを見極めるということが大切です。

給与・待遇は配属される園によっても異なる

先程、大手の株式会社の保育園の給与待遇例を紹介しましたが、実は、給与等は実際に配属される保育園によっても異なる場合があります。

  • 認可保育園だと手当が上乗せ
  • 東京都の保育園だと手当が上乗せ

上記のように、認可保育園で勤務する場合は手当がいくらか上乗せされたり、東京都の保育園だと「地域手当」という形で手当が上乗せされたりなどです。地域手当のようなものは1都3県で上乗せされることが多いです。

  • 経験によっての加算

それ以外にももちろん、保育士としての経験による加算などもあります。

やはり、大手の株式会社の保育園への就職・転職を目指す際は、会社だけではなく、実際にどの場所のどの保育園で働くのかということをしっかりと考えることが大切です。

異動や転勤の可能性も

大手の株式会社の保育園は複数の保育園を運営しているので、園をまたいでの異動や転勤の可能性が考えられます。

特に近隣に複数の園を運営している場合は、異動の可能性も高いです。ただ、入職時の雇用条件などによっては転勤無しでの勤務も可能な場合もあります。また、あまりに、遠方への転勤に関しても普通のサラリーマンとは違い、本人の希望に反して半強制的に行うということはあまりないと思います。いずれにしても、雇用条件等は入職前にきちんと確認をしましょう。

大手の保育園の求人情報の注意点

大手の保育園の求人は、会社がまとめて求人サイトなどに情報を出している場合があります。その場合の園の特徴や写真などは、一部の園のことで、それぞれの園の細かい特徴などを捉えているものとは限りません。

もし、大手の株式会社の保育園の求人を見てよいなと思うものを見つけた場合は、系列の他の保育園の求人も見てみましょう。

同じような説明が書かれている場合は、その保育園自体の特徴などがきちんと書かれているとは限りません。また、給与待遇なども園によって異なる場合もあるので、注意して見比べてみましょう。

大手の株式会社の保育園に就職転職する方法とは?

最後に、効率よく大手の株式会社の保育園に就職転職する方法を紹介します。それは、保育士の就職転職サイトをうまく活用するということです。

今では、大手の株式会社の保育園への就職転職は誰しもにチャンスがあると思います。保育士不足なので、きちんとした就職転職活動を進めれば、このような大手の待遇や福利厚生が整っている保育園の会社に入職することができると思います。

ですが、保育園の数は年々増えていて、保育士が働く際の見極めはますます難しくなっていると思います。特に就業中ということになれば、保育士が面接や見学に気軽に行くというのも大変です。

保育士の就職転職サイトをうまく活用すると、就職転職活動にかかる負担を減らすことができます。保育園との連絡やスケジュール調整は転職サイトの担当者が担当してくれるので、面接や見学の際の負担を減らすことができます。場合によっては、事前に伝えた情報などで書類選考を通してくれたりするので、職務経歴書作成の負担も減ったり、面接の合格率も上がる可能性があります。

加えて、上記に上げたような大手の保育園になれば、保育士転職サイトは園についてのたくさんの情報を保持しているはずです。それには、各園の人間関係、園長の人柄、残業や休日に関する内情なども含まれます。

このような情報をしっかり得ることができるのが、保育士の就職転職サイトを利用する一番のメリットです。

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大手かどうかではなく、個々の保育園の条件で比較しよう!

これから就職や転職を考えているという保育士の方は、手放しで「大手が良い」「大手が安心」と考えるのではなく、個々の保育園の条件で比較するのが良いです。

たしかに細かいことがわからないから大手に就職したいんだという気持ちはわかりますが、正直、保育士の仕事という面に関しては、大手だから安心ということはないです。たくさんの保育園を運営している分、目が行き届かないところも増えてきますし、そのしわ寄せは現場の保育士に降りかかります。

結局、大手で給与待遇、福利厚生はそこそこ良くても、働いた保育園は人間関係が最悪だったということもありえます。そうならないために、個々の保育園の条件をしっかり比較して、自分の希望にあったより条件の良い保育園で働くのがベストです。

そのための方法は、このブログでたくさん紹介しているので、手放しで「大手が良い」「大手が安心」と考えるのは辞めておくのが無難です。

保育士がより良い保育園に就職転職するには?

ここまでこの記事を読んでいただいた方は、大手も安心できない、家族経営もおすすめできない、いったいどうしたら良いのかという状態の方もいると思います。

保育士がより良い保育園に就職転職する基本は以下のことが大切です。

  • 保育園の仕事内容をきちんと比較する
  • 年収や制度をトータルできちんと比較する
  • 保育園の見学をよく行い人間関係を見極める

保育園と言っても、仕事内容はそれぞれの園で大きく異なります。保育の仕方はもちろん、それにつながる保育園のあり方なども施設によって異なります。自分にあった保育園でないと保育の仕事も苦痛なものとなることがあります。

そして、保育士として働く上での給与待遇面で自分が大切にしたいことは人それぞれあると思います。給与の高さなのか休暇の取りやすさなのか、はたまた、日々の残業時間なのか等です。

また、人間関係の悩みは保育士の職場の悩みのなかでも多い問題です。保育園の見学をよく行い人間関係を見極めることが重要です。

詳細は保育士の就職転職マニュアルを公開しているのでそちらも読んでみてください。

まとめ:大手株式会社保育園で保育士が働くってどう?一覧、給与待遇、休暇制度を解説!

今回は、大手株式会社保育園で保育士が働くということの特徴についてを紹介しました。

大手の会社と言っても良いところと悪いところは必ずあると思います。もちろん、それは、会社レベルではなく、ひとつひとつの保育園レベルでも起きています。

全体的には良い保育園の会社でもあっても、その一つの保育園はブラックだということもあり得ます。それは、雇用されている園長や保育士の人間関係、市区町村の状況なども大きく関わって来ると思います。

いずれにしても、大手の会社の保育園に就職すれば、完全に安心だとはなりません。それゆえに、保育士転職サイト等を活用しながら、きちんと見極めていくことが大切です。