保育士の皆様。保育士として働いて3年目という方。保育士3年目は転職には最適なタイミングとも言えるかもしれません。
未経験から働き出した保育園で丸2年以上働けば、保育士としての立ち回り方や仕事の酸いも甘いも経験してきていると思います。そのため、自分が働く保育園と比較して、他の保育園の良いところなども目に付く機会も増えてくるかもしれません。
今回は、そんな保育士3年目の転職事情について紹介します。
複数回の転職経験があります
3での転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士3年目はどんな年?
一般的に保育士3年目というと、少なくとも丸2年は保育園で働いたということになります。その保育園での仕事も一通り覚え、後輩の保育士もいるという場合もあると思います。
一方で、0歳児から5歳児クラスまである保育園においては、2年の経験では、すべてのクラスの保育を経験はできていないことと思います。乳児の経験しかない、もしくは、幼児の経験しかないという方もいらっしゃると思います。
職場の人間関係としては、多くの人の性格や特徴なども把握ができてきていると思います。その一方で、人間関係の難しさに悩んでしまうタイミングでもあると思います。
保育士3年目の転職事情!
保育士3年めは、転職のタイミングとしてはとても良いと言えます。転職活動をするにあたって下記のメリットがあるためです。
- 経験をアピールできる
- 面接や選考で不利にならない
- 保育園にとっても都合が良い
- 保育園の良し悪しを見抜くことができる
これらについて詳細を説明します。
経験をアピールできる
保育士を3年間続けたということは、保育士の仕事のことは一通り理解しているはずです。これまでの就業経験を面接の際にアピールすることができます。転職後も即戦力として働くことができると思われるので、採用でも他の人よりも有利になる可能性があります。保育士の仕事は他の保育園に転職したとしてもそこまで大きな変化があるわけではないので、なおさらです。
経験が少ないと採用してくれる保育園が無いというわけではないですが、保育園の募集は一つの園で一人や二人などの少数の募集が出ることが多いので、同時に応募があった場合に他の人よりも経験をしっかりアピールできると内定をもらうことができる可能性が上がります。
たくさんの保育園から内定をもらうことができれば、自分にとってよりよい保育園に転職する可能性も上げることができます。
面接や選考で不利にならない
勤めた保育園をすぐに辞めてしまって転職活動をしていると、保育園からまたすぐに辞めてしまうのではないかという懸念を抱かれることもあります。保育士の転職では短い職歴はそこまで不利になることはないですが、やはりこのような懸念を抱かれてしまうこともあります。
保育士3年目であれば少なくとも2年間はひとつの保育園で働いていたということになります。一部の保育園の採用の担当者が抱く可能性がある「早く辞めすぎではないか」という懸念はほとんど抱かれなくなります。3年間働いたという状況があれば、そのような懸念を抱かれる可能性はぐっと少なくなるでしょう。つまり、その点で面接においても不利になることは無いということです。
保育園にとっても都合が良い
転職を考える保育士3年目は、採用を考える保育園にとっても都合が良い存在です。都合が良いということは採用されやすいということでもあります。
先程も書きましたが、新卒等の未経験の保育士を採用する場合は「すぐに辞めてしまうのではないか」というリスクもあります。保育士という仕事に適正が無いと判断して、早い段階で辞めてしまう保育士も少なくないです。
また、新卒等の未経験の保育士を育成するのは、保育園にとってもそれなりのコストがかかります。社会人としての立ち回りから保育園で働くための基本的なことを誰かが教育しなければいけないためです。
保育士3年目ということは、「すぐに辞めてしまうのではないか」というリスクも少ないです。また、社会人としての教育や保育士としての初歩的な教育も終えているため、教育のコストもそこまで必要ありません。それにも関わらず、給与の面では、ベテランの経験豊富な保育士と比較しても安く抑えることができます。
そういった点で、転職を考える保育士3年目は、採用を考える保育園にとっても都合が良い存在でもあるので、採用されやすい状況であると言えます。
保育園の良し悪しを見抜くことができる
3年間保育園で働けば、保育士としても保育園の良い部分、悪い部分を見極めることができるようになっているはずです。自分が働いている保育園の他の保育園と比較した場合の良い部分や悪い部分を見極められるようになっていると思います。これは転職を成功させるために大切な能力になります。
給料面や休暇面の改善、仕事内容や仕事の負担や変化など転職の目的は人それぞれあると思いますが、共通していることは現状の不満な点を減らして自分にとってよりよい環境の保育園で働くということだと思います。
保育業界には、完璧な就業環境の保育園というものは少なく、それぞれ我慢をしているポイントが少なからずあります。まともな休憩が取りにくかったり、休暇が取りづらいなどです。保育士としての経験が少ないと、転職したら今不満に思っていたことが解消されるかどうかの判断が難しくなります。結果的に転職しても同じ不満をいだいてしまったり別の不満が出てしまうことも少なくないです。
そういった点で、約3年間程度保育士として働いた経験は、保育園の良し悪しを見抜く力も養われているはずです。
保育士3年目の転職のデメリットは?
ここまで保育士3年目は、転職のタイミングとしてはとても良くメリットが多いということを書きましたが、デメリットについて紹介します。
デメリットは、 今よりもブラックな保育園に転職してしまうリスクがある
ということです。約3年間その保育園で働くことができているということは、そこまで今の保育園に不満も多くはないという人もいると思います。そのような人が転職をすると今よりもブラックな保育園に就職してしまうリスクも当然あります。
保育園は、まだまだブラックなところも多いので、その部分はしっかりと見極める必要があります。また、これまで慣れてきた保育園の環境から抜け出すということなので、肉体的にも精神的にも一時的に負担は増すかもしれません。今まで働いていた保育園で積み上げてきた経験や人間関係なども転職をしたら、また一から信頼を築き上げていく必要もあります。
保育士3年目の転職で求められることや能力
ここからは、保育士3年目の転職で面接の際などに求められることや能力についてを解説します。
- 担任経験
- 乳児・幼児のそれぞれの経験
- 柔軟で寛容な姿勢
これらのことをしっかりとアピールすることが保育士3年目の転職を成功させるポイントになります。
担任経験
保育園で担任を任されるということは、そのクラスでの仕事について一通り理解し全うできるという評価がされることになります。 そのため担任の経験があるということは、即戦力として採用できると判断されます。
乳児・幼児のそれぞれの経験
保育園での仕事で大きな違いがあるのは、園児の年齢による保育内容の違いになります。特に乳児と幼児では、仕事内容も大きく違いがあります。保育士3年目だとすべての年齢の経験は無いかもしれませんが、 乳児・幼児のそれぞれの経験があると重宝されるのは間違いないです。
柔軟で寛容な姿勢
3年目ということで、保育士として自分の保育観やポリシーが固まりつつある人も多いと思います。ですが、保育士3年目の転職で求められることは「柔軟で寛容な姿勢」になります。
逆に言うと、柔軟で寛容な姿勢があれば、ベテラン保育士よりも採用では有利になる可能性もあります。 保育園は、自分の考えを曲げない人よりも、柔軟な考えを受け入れてくれる人を採用したいという傾向があります。
「あれはやだ」「これはしたくない」
というような姿勢が面接などで伝わってしまうと、保育園としては扱いにくい人だと判断されて採用がしにくくなってしまいます。特に経験豊富なベテラン保育士の方は、そのような雰囲気を出してしまっている人も少なくないです。
もちろん実際に転職して働き出した場合は、一保育士として様々な意見を持つことは良いと思います。ですが、面接の段階では採用されるということを優先的に考える場合は、あくまでも柔軟で寛容な姿勢をアピールすると良いでしょう。
保育士3年目のおすすめの転職方法!
最後に、保育士3年目のおすすめの転職方法について紹介します。
働きながら転職活動をする
保育士3年目のおすすめの転職方法は働きながら転職活動をすることです。
働きながらの転職活動は、
- 収入を維持できる
- 焦らなくていよい
- 最終的に転職しなくても良い
というようなメリットがあります。保育園を退職してからだとやっぱり戻るということはできませんが、働きながらであれば、もし良い保育園の求人がみつからなくてもそのまま働き続けることが出来ます。焦らずじっくりよりよい保育園の求人を探すことができるというメリットがあります。その上で、今の保育園よりも確実に良いと思える保育園に就職を決めることができます。
保育士転職サイトを活用する
働きながらの転職活動は、3年目の保育士にとってメリットが多いですが、その分活動にかかる負担は大きくなります。応募する保育園と電話で連絡を取ったり、面接や見学にもスケジュール調整が必要です。
それらの負担を軽くすることができるのが保育士転職サイトの活用になります。転職サイトに登録すると担当者が一人がつき、希望にあう求人を探してくれたり保育園に連絡を取ってくれます。面接や見学のスケジュール調整も空いている日取りを知らせるだけで保育園側と調整してくれるので手間が少ないです。
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保育士3年目の転職面接でのおすすめのアピール方法
ここからは、保育士3年目の転職面接でのおすすめのアピール方法について紹介します。
前の職場の不満ではなく前向きな理由で転職を考えているということを伝える
転職を考えるということは、前の職場に少なからず不満があるということは間違いないと思いますが、そればかりを積極的に伝えてしまうと、ストレス耐性が低いと思われてしまう可能性もあります。つまり、また、耐えられなくてすぐに辞めてしまうのではないかという懸念を抱かれてしまうということです。
そうではなく、自分が、こうなりたい、こういうことがしたいというような前向きな転職理由を伝えるのが面接での評価につながりやすいです。
自分の柔軟性を伝える
保育園の園長等が、若手の保育士に求めていることが多いことの一つは柔軟性です。あれはやりたくない、というようなベテランの保育士が陥ってしまうような態度ではなく、柔軟になんでも吸収してくれるということを望んでいることが多いです。
柔軟性をアピールするためには、マニュアル通りの対応ではなく、臨機応変に動くことができるというような具体的なエピソードを伝えられると良いでしょう。
やってきたことだけではなく、やりたいことを伝える
これまでの保育士の経験でやってきたことを伝えることももちろん重要ですが、これからの仕事でやりたいことを伝えるということも、意欲が伝わってとても良いです。例えば、こんな行事の担当をやってみたい、◯歳児の担任をやってみたいなどです。やったことがないからこそ、胸をはってやってみたいということを伝えることができますし、それが、保育士として前向きな姿勢を伝えることに繋がります。
まとめ:保育士3年目の転職事情!保育園の転職に最適なタイミングかも!
保育士3年目の転職事情としてメリットを4点紹介しました。
- 経験をアピールできる
- 面接や選考で不利にならない
- 保育園にとっても都合が良い
- 保育園の良し悪しを見抜くことができる
デメリットは、今よりもブラックな保育園に転職してしまうリスクがあるということです。
これまで慣れてきた保育園の環境から抜け出すということなので、肉体的にも精神的にも一時的に負担は増すかもしれません。今まで働いていた保育園で積み上げてきた経験や人間関係なども転職をしたらまた、一から信頼を築き上げていく必要もあります。
そのため、保育園は、まだまだブラックなところも多いので、その部分はしっかりと見極める必要があります。