保育園で働く保育士の皆様。保育園での不満はたくさんあると思いますが、なかでも大きな影響があるのは園長だと思います。
こんな問題を抱えている方もいらっしゃると思います。保育園に限らず、どの組織にも言えることですが、どうしても無能な上司というのは生まれてしまう側面もあります。もちろん、無能と思われる園長であっても、本当の意味で保育園にとって不要かどうかというのは別問題です。
今回は、保育園の園長が無能で使えない場合に、働く保育士はどうしたら良いのかということを紹介します。
園長が無能で使えないと思われている園で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
無能で使えない園長の特徴とは?
まずは「無能で使えない園長」の特徴について紹介します。
保育を知らない
無能で使えない園長には、保育経験が無くて園長をやっているという人も少なくないです。
保育を知らないと、現場のことを理解することができないです。保育現場のことがわからないと、保育園を改善していくのが難しいです。どのように改善すればよいかわからないためです。結果的に、結果的に国や市役所などの自治体に言われるがままだったり、一部の声が大きい保育士の言うことをそのまま反映したり、現場のことを理解していないルールや進め方などが出来上がってしまう可能性も高いです。
仕事を押し付ける
続いて、無能で使えない園長の特徴で多いのが、なんでもかんでも仕事を押し付けるということです。
もちろん、適切な人物に、適切な内容の仕事を振り分けることは園長の重要な仕事でもあります。なので、仕事を押し付けること自体は悪いこととは限りません。ただし、結果的として現場の保育士の負担が許容量を超えてしまって、退職者が出てしまったら、保育園の全体としての効率はどんどん悪くなってしまうばかりです。
適切な面接・採用ができない
保育園の保育士を採用を最終的に決めるのは園長になると思いますが、無能で使えない園長に限って、なんでこんな人を採用したんだろうということが多いです。遅刻や欠勤が多い人や文句ばかりで仕事をしない人を採用してしまいがちです。
無能で使えない園長は、保育を知らない、現場のこともあまり知らないので、保育士を経験年数くらいでしか計ることができず、空いてしまった穴をただ早く埋めたいから早く面接に来た人を適当に採用してしまうという感じが多いのかもしれません。
実際に新たに雇用した保育士と常に一緒に仕事をするのは園長ではなく同僚の保育士なので、採用した人の性格や能力によって良くも悪くも影響を受けることになります。
職員の指導・教育ができない
続いての、無能で使えない園長の特徴は、保育士の教育ができない園長です。保育士同士は、主任保育士等の一部の役職者を除けば、同じ立場の同僚ということも多いと思います。そうなると、なかなか指導がしにくいですよね。同じ立場の人間が指導すると角が立つこともありますし、相手が年上であるという場合もあると思います。
そんな時にビシッと指導してほしいのが園長になるのですが、荒波を立てたくないのか、全員に良い顔だけをしている無能で使えない園長っていますよね。
トラブルの対応・保護者への対応ができない
保育園として運営を続ける以上は、大小様々なトラブルはつきものです。実際にトラブルになった際は、その対応を園長が中心になって判断していく必要があります。
園に悪い部分があれば改善する、保護者に悪い部分があれば指摘する、自治体との折衷なども必要になります。これらも園長として、保育園の顔として必要な能力だと思います。無能で使えない園長は、面倒なことは避けたいのか現場の保育士に対応を任せたり、保護者の言うことを黙って聞いているだけのことが多いです。
無能で使えない園長に対する保育士の対処法
ここからは、無能で使えない園長の保育士の対処法を紹介します。
無能はわざとなのか、ただ単に無能なのか理解する
一口に無能で使えない園長と言っても、個人的には二種類があると思っています。それは、ある程度わざと無能に振る舞っているのと、単に無能という二種類です。まず最初に把握しなければいけないのは、無能はわざとなのか、ただ単に無能なのかということです。
前者は、人間誰しも楽をしたい生き物だと思うので、自分が楽をするために手を抜いたりやりたくないことをやらないということをしてきた結果、無能な存在になったという場合です。後者は、シンプルに無能な人が園長をやっているという場合です。
もちろん、0か100かということではないので、多くの場合はただ単に無能な部分と、わざと無能をしている部分を併せ持っていることが多いと思います。これらの違いによって、保育士が実際に無能な園長に対処する際の対応が変わってきます。
例えば、わざと無能に振る舞っている園長の場合は、自分が本当に困ることがあれば、動いてくれる可能性があるというような形です。
保育士同士で結束する
園長はその保育園においては立場も権力も一番上なので、他の職員は一枚岩になって園全体の雰囲気を改善していく必要があります。保育士同士が結束していないと、とある保育士は園長のことを支持して、とある保育士は無能な園長を改善していきたいという形で対応がわかれてしまいます。そうなってしまうと、保育士同士の争いのような形にもなってしまいかねないです。
少なくとも保育士同士は結束して、園長に対して対応を促していくということが大切です。
現場でルールを作っていく
次に無能で使えない園長がいる場合の対処法は、現場でルールを作っていくというこことです。まずは、現場の細かい部分から改善をしていくということです。主任保育士を始めとして園長の許可が無くても現場レベルで改善ができる部分はあるはずです。細かい部分で自分たちの働きやすさを改善していくことで、保育園の全体の雰囲気も変わっていくはずです。その上で少しづつ無能な園長にも改善を促していけると良いと思います。
さらに上の立場の人に相談する
続いてできる対処法は、さらに上の立場の人に相談するということです。その上でまず知らないといけないことは、 誰が園長に任命したのか ということです。無能で使えない園長に対応するために、忘れていけないのは、誰がその保育園にその園長を任命したのかということです。どんなに無能な園長であっても、誰かがその人を園長に任命しています。
保育園の園長と言ってもその役職につく流れは様々です。
- 自分自身が保育園を設立した園長
- 両親などの親族が設立した園をまかされている園長
- 面接などで採用された雇われ園長
- 保育園内部で長く勤続することで法人から任命された園長
などです。例えば、面接などで採用されて園長であれば、法人の本部などより立場が上の組織があるはずなので、よほどひどい状況であれば、法人の本部などと連携して改善を要望することができる可能性があるということです。逆に、家族経営のコネで就任しているような場合や、上の立場の人がいないような場合は、この方法はかなり難しいです。
退職する
どうしても園長は立場が上なので、一人の保育士だけではどうにもならないことも多いです。今後も改善が見込めないような場合は、あきらめて別の保育園に転職するというのが最善の手段になってしまいます。次に働く保育園は無能な園長がいる保育園にならないように最新の注意をはらって就業先の選択をしましょう。面接を受ける際は、園長と面接をすると思うので、働く保育園は自分が選ぶということを念頭において、園長の人柄についても見極めましょう。
無能で使えない園長を辞めさせたい
ここまで無能で使えない園長に対する保育士の対処法を紹介しましたが、もう我慢の限界で園長を辞めさせたいという人もいると思います。
基本的に難しい
働いている保育園の園長が、職員である保育士からみて「無能」「使えない」、例えば、仕事ができない、態度が悪いというくらいでは、辞めさせるというのは難しいです。仮に働いている職員全員がそう思っていたとしても、難しいのではないでしょうか。
これは、逆も然りで、園長や管理職の人間であっても、職員である保育士が「無能」「使えない」というようなことでは退職させるというのは難しいです。
規則違反や法律違反等があれば、しかるべき機関に相談を
ただし、園長が会社の規則に対して違反をしていたり、パワハラ等の法律に違反している行為がある場合は、しかるべき機関に相談をしたほうが良いです。辞めさせられるかどうかは別としても、問題が解決される場合もあります。
まとめ:保育園の園長が無能で使えない。働く保育士はどうしたら良い?
今回は、保育園の園長が無能で使えない場合に、働く保育士はどうしたら良いのかということを紹介しました。
まとめると、無能で使えない園長の特徴は以下になります。
- 保育を知らない
- 仕事を押し付ける
- 適切な面接・採用ができない
- 職員の指導・教育ができない
- トラブルの対応・保護者への対応ができない
そして、無能で使えない園長に対する保育士の対処法として以下のものを紹介しました。
- 無能はわざとなのか、ただ単に無能なのか理解する
- 保育士同士で結束する
- 現場でルールを作っていく
- さらに上の立場の人に相談する
- 退職する
園長はその保育園においては立場も権力も一番上なので、いきなりの改善はなかなか難しいです。現場レベルの細かい部分から改善していくのが良いと思います。同しようもない場合は、最終的には、転職を考えるしかないかもしれません。