目次 | 内容 |
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ベビーシッターってそもそもなに? | ・保護者に代わり乳幼児の世話をする職業 ・対価として収入を得る ・日本だけでなく世界に存在する |
ベビーシッターの現状について | ・認可外の居宅訪問型保育事業所は5,454か所 ・事業者は436、個人は5018 ・マッチングサイト普及や待機児童増加で人数増加 |
ベビーシッターとして働くにはどうしたら良い? | ・ベビーシッター派遣会社の従業員になる ・個人事業主として都道府県に届け出を出す |
ベビーシッターとして働くために必要な資格は?【無資格】 | ・資格は必須ではない ・保育士や看護師資格があると望ましい ・利用者からの信頼を得やすい ・幼稚園教諭や小学校教諭免許も有利 |
保育園で働く保育士との違いは? | ・集団保育か個別保育かの違い ・保育士は多数の子どもを保育 ・ベビーシッターは一人または数人程度を保育 |
ベビーシッターとして働くには認可外の居宅訪問型保育事業者として届け出が必要 | ・個人事業主として働く場合、都道府県への届け出が必要 ・事業開始から1ヶ月以内に届け出 ・毎年運営状況を報告する必要がある ・ベビーシッター会社の従業員は不要 ・平成26年の事件をきっかけに管理強化 |
ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる場合は届け出は不要 | ・会社が居宅訪問型保育事業者として届け出を行うため ・会社は適切な基準でベビーシッターを雇用する必要がある |
ベビーシッターとして働くにはキッズラインがおすすめ | ・ベビーシッターと保護者のマッチングサイト ・メルカリのようにマッチングするサービス |
なぜキッズラインが良いか | ・手数料はかかるがメリットが多い ・利用者が多い ・安全性が高い ・トラブル解決の措置がある |
保育園で働く保育士とベビーシッターはどちらのほうが稼げる? | ・記事を参照 |
【参考】主なベビーシッターマッチングサイト一覧 | ・KIDSLINE(キッズライン) ・ケアファインダー ・ベビーシッターCRADLE(クレイドル) ・imom.jp(アイマムドットジェーピー) ・その他 |
まとめ:ベビーシッターとして働く上ですべきこと。必要な資格や届け出は?【認可外の居宅訪問型保育事業】 | ・必須資格はないが、乳幼児関連の資格が望ましい ・個人のベビーシッターは届け出が必要 ・キッズラインがおすすめ |
よくある質問(FAQ) | ・届け出の方法 ・資格の必要性 ・保育士との違い ・キッズラインのメリット ・役立つスキルや経験 ・加入すべき保険 |
- ベビーシッターとして働きたいけど何をすれば良い?
- ベビーシッターをするのに、必要な資格や届け出はある?
ベビーシッターとして働くことを検討している保育士の皆さん、ベビーシッターは資格がなくても始められます。
ベビーシッターは行政上は認可外の居宅訪問型保育事業という扱いになります。最近では、待機児童の増加やマッチングサイトの普及などにより利用者もシッターの数も増えています。
必要な届け出や、働く上で知っておくべき情報をまとめました。
この記事では、ベビーシッターとして働くために必要な準備、資格の有無、届け出について解説します。
ベビーシッターの現状や、保育園勤務との違い、おすすめのマッチングサイトまで、幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ベビーシッターとして働くには、どんな資格や届け出が必要なの?

ベビーシッターとして働くために必要な情報を、この記事でわかりやすく解説します。
- ベビーシッターの仕事内容と現状
- 資格の必要性と有利になる資格
- 保育園勤務との違い
- 必要な届け出と手続き
- おすすめのベビーシッターマッチングサイト
キッズラインを利用し、ベビーシッターとして勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
- ベビーシッターってそもそもなに?
- ベビーシッターの現状について
- ベビーシッターとして働くにはどうしたら良い?
- ベビーシッターとして働くために必要な資格は?【無資格】
- 保育園で働く保育士との違いは?
- ベビーシッターとして働くには認可外の居宅訪問型保育事業者として届け出が必要
- ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる場合は届け出は不要
- ベビーシッターとして働くにはキッズラインがおすすめ
- なぜキッズラインが良いか
- 保育園で働く保育士とベビーシッターはどちらのほうが稼げる?
- 【参考】主なベビーシッターマッチングサイト一覧
- まとめ:ベビーシッターとして働く上ですべきこと。必要な資格や届け出は?【認可外の居宅訪問型保育事業】
- よくある質問(FAQ)
ベビーシッターってそもそもなに?
ベビーシッターは保護者に代わって乳幼児の世話をする人を指します。その対価として収入を得ている職業がベビーシッターです。
ベビーシッターという職業は日本だけでなく世界にも存在します。
日本ではベビーシッターを勝手にやってよいものなのか、資格が必要なのかなどはこのあと説明します。
ベビーシッターの現状について
令和元年度認可外保育施設の現況とりまとめによると、ベビーシッターを指す認可外の居宅訪問型保育事業が5,454か所が届け出されています。
そのうち事業者が436、個人が5018となっています。現在では、ベビーシッターのマッチングサイトの普及や待機児童の増加などにより、ベビーシッターの人数は増えています。
非常にたくさんの人が認可外の居宅訪問型保育事業として届け出を行っているということがわかります。
※参考「厚生労働省 令和元年度 認可外保育施設の現況取りまとめ」https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000816821.pdf
ベビーシッターとして働くにはどうしたら良い?
どのような人がベビーシッターとして働くことができるのでしょうか。ベビーシッターとして働くには大きく2つの選択肢があります。
- ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる
- 個人事業主として都道府県に届け出を出して事業を行なう
ベビーシッターを派遣する会社の従業員になるというのは、有名どころでは、「ポピンズ」のベビーシッターサービスになります。ポピンズは「ポピンズナーサリースクール」などの保育園の運営でも有名な会社ですが、ベビーシッターサービスも提供しています。
ポピンズのベビーシッターサービスでは、株式会社ポピンズに勤める従業員が保護者の自宅などに派遣されてシッティングを行います。保護者はポピンズのサービスに対して申込みを行い、ポピンズが適切なシッターを派遣します。
一方、最近流行している ベビーシッターマッチングサイトのキッズラインなどでベビーシッターをする場合は、後者の個人事業主として都道府県に届け出を出して事業を行なうパターンに該当します。
ベビーシッターとして働くために必要な資格は?【無資格】
実はベビーシッターという職業は、保育士又は看護師の資格保有者が望ましいとされていますが、無資格でも働くことは可能です。
日本ではベビーシッターに関する国家資格はなく、残念ながら事故や事件が発生するケースも存在します。
そのため、利用者からの信頼を得るためにも乳幼児に関連する資格を保有しておくことが望ましいです。
保育士に加え、幼稚園教諭や小学校教諭の免許などがあれば時給面でも優遇される可能性が高いです。
また、英語や子育て手法などで子どもに対して教えられるものがある場合も優遇される可能性があります。
保育園で働く保育士との違いは?
ベビーシッターとして働く場合と、保育園で保育士として働く場合の大きな違いは、集団保育か個別保育かという点になります。
つまり、多数の子どもを保育するのか、一人の子どもを保育するのかという違いになります。保育園で働く保育士は、基本的に同時にたくさんの子どもの保育を行います。ベビーシッターの場合は、基本的に一人、もしくは、数人程度の保育になります。
当たり前といえば、当たり前の違いではありますが、この違いが意外に大きく、保育士の間でも「保育園のほうが良い」「ベビーシッターのほうが良い」と意見が分かれる部分でもあります。
ベビーシッターとして働くには認可外の居宅訪問型保育事業者として届け出が必要
個人事業主のベビーシッターとして一人以上の乳幼児の保育を行なうには認可外の居宅訪問型保育事業者として都道府県に届け出が必要です。
平成27年度以前は、1日に保育する乳幼児が6人以上の事業者が届出対象でしたが、平成28年度以降は個人を含む全ての事業者が届出対象となっています。
届け出は、指定の届け出用紙が各市区町村などで手に入るため、都道府県または各市区町村に設置された届け出場所に郵送するか持ち込みにて提出する必要があります。
基本的には、事業開始日から1月以内に施設の名称その他の事項を届け出る必要があります。また、毎年都道府県知事が定める日までに運営状況を報告する必要もあります。
こちらは申請した自宅などに案内が届くと思うので、そちらの案内に沿って報告をすれば良いです。さらに都道府県で認可外の居宅訪問型保育事業者向けに研修なども開いており受講をすることができます。(定期的に案内が届くと思います。)
ベビーシッター会社の従業員は、会社が居宅訪問型保育事業者として届け出を行っているため、個人で届け出を行う必要はありません。
なぜ届け出が必要になったか
平成26年3月に埼玉県富士見市でベビーシッターを名乗る男の自宅から男児が遺体で発見される事件が発生しました。ベビーシッターを名乗る男は懲役26年の判決が確定しています。
この事件をきっかけに厚生労働省はベビーシッターなどの認可外の居宅訪問型保育事業者の管理や届け出の義務などを強化しています。
ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる場合は届け出は不要
ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる場合、基本的に届け出は不要です。それは、会社が居宅訪問型保育事業者として届け出を行なっているためです。
会社が居宅訪問型保育事業者として登録されているため、個人としての届け出は不要になります。もちろん会社は、従業員として雇用することになるので、適切な基準でベビシッターを雇う必要があります。
ベビーシッターとして働くにはキッズラインがおすすめ
先程ベビーシッターとして働く方法に2つの方法を紹介しまいたが、そのなかでもおすすめなのがキッズラインというサービスです。
キッズラインはベビーシッターとベビーシッターを利用したい保護者のマッチングサイトになります。
簡単に言うと、フリーマーケットのメルカリのように時間帯と場所、時給などでベビーシッターとベビーシッターを利用したい保護者をマッチングするサービスです。
私もキッズラインを利用してベビーシッターをした経験があります。そちらは以下の記事にまとめています。
なぜキッズラインが良いか
確かにキッズラインを利用すると、手数料として設定した時給の10%をキッズラインに支払う必要があります。
金額は大きいですが、それを考慮してもキッズラインはベビーシッターとして働く上で優位性のあるサービスです。
利用者が多い
マッチングサイトを利用しない場合、人脈やホームページなどで宣伝して顧客を獲得する必要があります。
昨今では、ほとんどの保護者がベビーシッターのマッチングサイトを利用すると思います。現時点で、ある程度自分の人脈で預かれる子どもの見込みがない場合はマッチングサイトの利用がおすすめです。
そのマッチングサイトでベビーシッター、そして、保護者の登録人数が一番多いのが、キッズラインになります。
より安全に利用できる
ベビーシッターのマッチングサイトに対して厚生労働省が「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」を出しています。
ガイドラインには以下が定めれれていて、キッズラインはこれに準拠しています。
- 保育者のマッチングサイトへの登録について
- 都道府県知事等への届出を行った者に限る。登録の受付の際に証明書類等の提出を求め、定期的な研修の受講状況を確認する。
- 複数登録の禁止について
- 1人の保育者が1つのマッチングサイトの中で複数の登録をすることができないようにすること。
- 相談窓口の設置について
- 保育者及び保護者双方から相談を受ける窓口を設けること。
- トラブル解決のための措置について
- 保育者と保護者との間でトラブルが生じた場合は、当該トラブルの解決のための措置を講ずること。
特に、トラブル解決のための措置はベビーシッターとして働く上で重要です。筆者も実際にトラブルに遭遇した際、迅速な対応により解決に至りました。
保護者にとっても働くシッターにとっても安心して利用できるような試みがなされています。
キッズラインについては登録方法や仕事の進め方などを以下の記事にまとめています。より詳細はこちらを確認してください。
保育園で働く保育士とベビーシッターはどちらのほうが稼げる?
保育士の方が気になることの一つは、保育園で働く保育士とベビーシッターはどちらのほうが稼げるのかということだと思います。それについては以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
【参考】主なベビーシッターマッチングサイト一覧
キッズライン以外にもベビーシッターマッチングサイトがあります。参考までに以下に主要なベビーシッターマッチングサイトを挙げておきます。
- KIDSLINE(キッズライン)
- ケアファインダー
- ベビーシッターCRADLE(クレイドル)
- imom.jp(アイマムドットジェーピー)
- Child forest(チャイルドフォレスト)
- comorinet(コモリネット)
- 安心保育予約サイト『子ごころ』
- 保育ママ.com
- ANYTIMES(エニタイムズ)
- 1SERUSAPO(セルサポ)
- Sitters Bird(シッターズバード)
- withB(ウィズビー)
- にこまち
- KIDSNA(キズナシッター)
- オムニシッター
- mamacoco(ママココ)
まとめ:ベビーシッターとして働く上ですべきこと。必要な資格や届け出は?【認可外の居宅訪問型保育事業】
ベビーシッターになるために必須の資格はありませんが、安全性を考慮すると乳幼児関連の資格を保有していることが望ましいでしょう。特に乳幼児の保育を行う場合は、保育士または幼稚園教諭の資格があると良いでしょう。
- ベビーシッターは資格がなくても始められる
- 個人のベビーシッターは、認可外の居宅訪問型保育事業者として届け出が必要
- ベビーシッターとして働くなら、キッズラインがおすすめ
また、保育士資格を保有している方のほうがより多くの依頼や、高時給の依頼を受けることができます。
ベビーシッターになるには以下の方法があります。
- ベビーシッターを派遣する会社の従業員になる
- 個人事業主として都道府県に届け出を出して事業を行なう
特におすすめなのはベビーシッターのキッズラインの利用です。キッズラインは保育士の副業にもおすすめです。
ベビーシッターとして働くことを考えている方は、この記事を参考に一歩を踏み出してみましょう。
よくある質問(FAQ)
- Qベビーシッターとして働く際に、届け出はどのようにすれば良いですか?
- A
個人でベビーシッターとして働く場合は、認可外の居宅訪問型保育事業者として都道府県への届け出が必要です。
届け出用紙は各市区町村で入手できます。
- Qベビーシッターとして働く上で、資格は必要ですか?
- A
ベビーシッターとして働くために必須の資格はありません。
しかし、保育士や看護師などの資格を持っていると、利用者の信頼を得やすく、時給面でも優遇される可能性があります。
- Qベビーシッターと保育園勤務の保育士では、働き方にどのような違いがありますか?
- A
ベビーシッターは基本的に個別保育を行うのに対し、保育園勤務の保育士は集団保育を行います。
- Qベビーシッターとして働く際、キッズラインを利用するメリットは何ですか?
- A
キッズラインは利用者が多く、トラブル解決のための措置が整っているため、ベビーシッターと保護者の双方が安心して利用できます。
- Qベビーシッターとして働く場合、どのようなスキルや経験が役立ちますか?
- A
保育士資格はもちろん、幼稚園教諭や小学校教諭の免許、英語や特別な子育てスキルなども、ベビーシッターとして働く上で強みになります。
- Qベビーシッターとして働く際に加入しておくべき保険はありますか?
- A
ベビーシッターとして働く際は、万が一の事故に備えて賠償責任保険への加入を検討しましょう。