- 保育園の園長に不満がある
- こんな園長は嫌だ!
私は今まで保育の現場を何度か転職しています。転職の理由は、その園に長くいると辞めれなくなる、サービス残業、持ち帰りが多い、給料が安い、お局が怖い、保育方針が合わない、転居、などなど様々あります。
今の保育園の現場はどこも人が足りない状況なので、転職は割と簡単にできますし、今よりいい条件で働けるなら転職したいと思うのは当たり前のことだと思います。
色々なところで何度も言っていますが、転職は悪いことではないですし、むしろ自分の人生のためにより良い方へといきたいと思って当然ですよね。ただし、転職がうまく行く時もあれば、失敗してしまうこともあると思います。
そんな保育士の転職活動のなかで、かなり重要だと個人的に思っている要素が「園長」についてです。保育園で長く働いていると「こんな園長は嫌だ!」というものもよくわかってきます。
保育園の園長は、その保育施設の運営の方針を決める責任者でもありますし、保育士の就業環境を大きく左右する存在になります。
今回は求人を選ぶ際に特に園長に関して、保育園をどんな基準で決めていけばいいか具体的に話していきたいと思います。まずは、自分がどのような保育園で働きたいかという明確な条件をしっかり持つことが大切だと思います。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
働く保育園を選びで大切なのは「園長」の存在
何度か転職をしていて1番大切だと感じたことは、保育園の園長に関してです。
新卒や2年目の頃は周りの人間関係がよければ園長がどうであれそこまで気にしていませんでした。しかし転職を重ねる上で、上に立つ人がどんな人かで日々の保育も働き方も全然変わるものだと心から感じました。
園長の良し悪しというのは保育園の良し悪しに本当にびっくりするほど直結します。
例えば、同じ法人でも良い園長がいる保育園は離職率が低く、運営もうまくいっています。必然的に保育士の負担も少なく働きやすいです。
反対に駄目な園長がいる園は、保育士の離職率も高く、スキルも定着しないので、保育士の負担も大きくなります。必然的に働いている保育士から不満が出ますが、園長が対応できないので悪循環になってしまいます。
同じ会社でおなじようなシステムで園を運営しているのに、園長によって大きな差が出るのです。
よく保育士の方は「〇〇(大きな保育園会社)は良くない」と言う人がいますが、多くはその園の園長が良くないだけということが多いです。
もっとも、新設の保育園を急拡大していてしっかりとした人員を確保できていないという会社にももちろん問題があります。
私が経験した嫌な園長と理想の園長像を以下に書いていきます。もちろん園長には園長の立場があるので、全部が全部、現場の保育士の思い通りに存在でいればいいわけではないこともわかります。
あくまでもいち保育士としての意見でしか無く、自分勝手な考えも書いています。笑
こんな園長は嫌だ!【保育士目線】
保育士目線で「こんな園長は嫌だ」という特徴を紹介します。
保育を知らない、保育経験がない
家族経営や株式、社会福祉法人などでもありますが、保育の経験がなくても園長になっている方はたくさんいます。その結果、偉そうにするだけで保育を知らないので何のアドバイスもしてくれません。
それどころか間違ったアドバイスや指示をしてくることもあります。こちらとしても「保育経験がない人に言われても」と思ってしまいます。本当に嫌なタイプの園長です。
無責任・頼りがいがない
無責任と頼りがいがないのは園長としてどうかと思いますね。上に立つ立場の人なのに、いざとなると保育士を守らない園長。
保護者からクレームがあっても自分は表にはです、保育士に対応を丸投げします。このような園長もたまにいます。
不公平
これは、本当に困りますが、自分の好き嫌いでなんでもいいよという人と厳しく当たる人を分けます。しっかりとした基準で態度を分けているならまだわかりますが、完全に自分の好き嫌いなだけのことが多いです。
こんな人は園長など人の上にたつ役職には向いてないと思います。
相談に乗らない・乗れない
保育を知らない園長に多いですが、何を言ってもなんでもいいよという人がいます。
現場のことを考えようともしないので、適当な回答をしたり、その場しのぎで返事をしてきます。そのくせなにかトラブルがあると、自分は関係ないという顔をします。信頼できません。
すぐ怒る
短気な園長です。話なりません。
もちろん、組織なので、メリハリのある運営は大切ですが、こういう人は大抵の場合、自分の機嫌のもんだいだけで怒ります。
なにかあると逃げる
園長が大事なときに出かけたりいないこと、たまにあるんです。ここは園長が出るべきでしょというときにいない。おそらくたまたまではなく意図的にいないようにしているんだと思います。
リーダーシップが全く無いです。責任をとれない人に園長は務まりません。失格です。
決断力がない
これもとても困るのですが、責任をとる気がないから決断できないことにつながるのだと思います。どんなことも私が責任取るからいいの!とどんと構えてなんでもリーダーシップをとってくれる園長が理想です。
こんな園長がいる園は良いかも?!
こんな園長がいる園は良いかもという例をあげます。つまりは、先程の悪い園長の例の逆のパターンです。
- 面接時から、親身になって話を聞いてくれる
- 責任感がある
- リーダーシップがある
- 頼りがいがある
- なんでも話せる
- なにかあるとすぐに守ってくれる
- ダメなことはダメ、いいことはいいとわかりやすく伝えてくれる
- 公平
- 保育士を労ってくれる
良い園長は基本的に嫌な園長と真逆の内容になりますが、特に緊急時などに、どうしたらいいかすぐに決断しリーダーシップを発揮してくれる園長先生がいたらすぐにでも転職したいですね。
台風の災害や、新型コロナの対応などの問題の際も矢面に立って保育園、保育士、子ども、保護者のことを考えて決断できるという園長は本当に尊敬できます。
また、クレームが来ても、必ず保育士を守り、一緒に話を聞いて解決してくれるそんな園長先生が理想です。そういう園長であれば、逆に、保育士としてもしっかりと責任感をもって仕事をしていこうと思えます。
理想の園長先生は中々いないようですが、たまに噂であそこは園長先生がいいからね〜と聞くことがあると、あーきっとみんなに慕われているんだろうなと思います。もちろん、人は合う、合わないがありますので、みんなに合うからといって自分とは合わないこともあるかと思いますが、とにかくついていきたいと思える園長先生に出会うことがなにより大切なことです。
人の上に立ち、人を導いていくというのは保育士に限らずどの職種でもとても難しいことだと思います。しかし、上に立てるということはそれなりに責任感と自覚を持ってやってほしいと思いますし、多少ダメなことはあってもついていきたいと思える上司であってほしいと思います。
働く保育園選びのポイント
園長の良し悪しが保育園の働きやすさに直結するということを踏まえて、私は自分が働く保育園を選ぶ上で特に大切にしていることを紹介します。
- 金銭面・・・年収〇万以上
- 休み面・・・年間休日と、夏休みや有給休暇の日数
- 通勤時間・・・片道30分以内が理想
- 持ち帰り、残業なし
- 園長や上の人が信頼できて頼れる人かどうか
です。全て叶えられる場所は中々見つかっていませんが、少し条件を変えながらもいいところを探しています。
また、働く保育園を選ぶ際のポイントで1番大切なことは、園に見学にいき、その場の空気をしっかりと感じ、面接で聞きたいことをしっかり聞くことです。
受かりたいから遠慮して聞けなかった、、なんか働いている先生たち雰囲気が微妙だったけど、、、まあいっか!と思って入るとあとで必ず後悔します。
あーあの時落ちてもいいから聞いておくべきだった、あの時感じた違和感を信じるべきだった、と。
保育士は、転職して入ることは簡単でも辞めることの方が難しい世界です。なので、落ちてもいいから自分の悔いのないよう、聞きたいことを遠慮せずしっかりと聞き、先生たちや園の様子をよく見てくるようにしましょう。
保育園の面接で聞いたほうが良いこと
面接で特に聞いた方がいいことは
- お金面
- 特に手取りで実際いくらなのかは聞けるなら聞いた方がいいです。額面だけ聞くと、引かれる額が意外と多くて入ってからあれ?と思うことも少なくありません。
- 残業や持ち帰りの有無
- 休みの日数
- 土曜出勤などについては細かく聞くべきです。代休があるのか、勤務時間、夏休み等はあるのかなど
- 緊急時の対応
- 最近は地震や台風、感染症などもあるのでその時どうしていたのか聞くのもいいと思います
- 人間関係
- 複数担任なのか、先生たちの仲の良さは聞いたら教えてくれる園もあるので聞いてみてもいいかと思います
- その他福利厚生
- 自分が今後結婚や出産をする方なら詳しく聞くべきだと思います
いざ、面接になると相手の顔を直接見て話すので緊張して聞きたいことが聞けないこともありますよね。相手にどう思われるか気にして、こんなことまで聞いていいのかな、、と。でもここでつまずくと、転職しても意味がないことがほとんどです。
なので、自分に合った園を見つけるためには出来るだけしっかり聞くことが大切です。
また、詳しく聞いたときに、嫌な顔をしたり、誤魔化した言い方をするような園はむしろ避けた方がいいので、とりあえずしっかり聞くことが大切です!
保育園の面接に関しては以下の記事でも詳細を解説しています。
保育園見学で見るべきポイント
次に園見学で見るべき点を紹介します。
園長、先生方の雰囲気
これは話をしながら頑張って察してください。特に先生たちはみんな表情が暗かったりすることもあるのでよく見てください。
園内の掲示物等
園に見学に行けるということは、普段からどんな製作や手紙を出しているかも見ることができます。
手が凝っていそうだなと思うものがあればそこは製作に力を入れているのだろうし、子ども主体で自由な製作をしているところもあれば、製作はほとんど飾っていなく、先生たちが手作りしたであろう壁面がたくさん飾ってあるところもあります。
どのくらい先生たちが作っているのかも見ることができるので、よく見てくることをおすすめします。
クラスの部屋の配置
これはどんな園に入りたいかそれぞれの希望によりますが、少人数で1つの部屋に0〜2歳児までがいて保育をしているところもあれば、各クラスごとに部屋があるところもあります。私は経験上、広い部屋で区切って保育をするのがあまり好きではなかったので、個々に部屋があるといいので、そこらへんも自分の希望と合わせて見学する必要があります。
保育園見学については以下の記事も詳細を解説しています。
【まとめ】「園長」の良し悪しは働く保育園を選びで大切な要素の一つ
この記事では「こんな園長は嫌だ」という内容を書きましたが、どのような園長が自分にとって良いかは実は人それぞれかもしれません。
例えば、
- 怒りっぽいけどリーダーシップがある園長
- 保育経験が無くて責任もアドバイスもできない園長
どちらの園長のいる保育園で働きたいと思いますか?これは実際に、保育士それぞれで考え方が異なるところだと思います。
私は前者のような園長のほうが保育園も適度に締まってメリハリも出て良いと思っていますが、
スキルがあって自分でなんでも考えて決められる保育士はかえって後者の園長のほうが良いかもしれません。良い意味では自分のやりたいように仕事ができるかもしれないです。
園長などからモラハラ・パワハラなどを受けた経験がある保育士にとっても、「怒られる」ということ自体がトラウマになってしまっている人もいると思います。
転職の際は特に、どんな園長先生なのか、転職サイトの方に聞いたりするなどして、情報を集めて自分に合った園に出会いたいものですね。
転職サイトも活用しよう
転職の際に事前に園長がどんな人柄で、どのような保育園なのかを知るには保育士の転職サイトを活用するのが最も有効です。
転職サイトは保育園の園長とも直接やりとりを何度も重ねていることが多いです。それだけ園長の人柄などを知っていることになります。
見学や面接だけではわからない部分も知っているので、そのような保育園の内情というものも知ることができます。
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