保育園で働く保育士の皆様。これから新たに保育園で働く方や、転職を考えている方。
昨今では、保育園において、保育士や園児を巻き込んだ事件やトラブルが報道される機会も目立っていますよね。保育士としては働く上では、身を引き締めなければいけない一方で、保育園や業界そのものとしての問題も浮き彫りになってきています。
今回は、保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴とその見分け方について紹介します。
ブラック園に勤めた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴
まずは、保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴について紹介します。
整理されていない、汚い
整理されていない、汚いということも保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴の一つです。設備が新しければ良い、古いのは良くないということではなく、きちんと整備・点検がされているかということです。
保育園の細かい部分が整備されていないということは、 人手が足りていない ことや 管理が杜撰である ということの証明とも言えます。危ない保育園はこのような細かいところまで手が届かないことが多いので、特徴として現れやすいです。
保育士の人数が足りない
保育士の人数が足りていないというのも、保育士が働くのに危険な保育園の特徴です。保育園には園児の人数に対する保育士の配置基準があるので、その基準を常時満たす必要があります。その基準でも足りていないという議論はありますが、その基準も満たせていない保育園もあります。ポイントは、常時、満たしている必要があるということです。
そして、保育士の人数が足りないことが原因で起きた事故やトラブルは誰の責任でしょうか?例えば、クラス内に必要な保育士の人数が足りていなかったとして、事故が起きてしまったら、保育士の責任ではないといえるでしょうか。そして、必要な保育士の人数を満たせないような保育園やその園長が現場の保育士のことを守ってくれるでしょうか?保育園としてのルールも守れないのに、保育士を守ってくれるとは思えません。
保育の質が低い
保育の質が悪かったり、誤った保育をしてしまっている保育園で働くと、自分にも誤った保育などが身についてしまう可能性があります。先輩や上司がやっていることは、どうしても真似してしまったり、同じことをするように指示される場合もあるためです。
もし、そのことで事故や問題が起きてしまった場合、自分自身は本当に何もしていなくても、疑われてしまう可能性も十分あります。また、そのような保育園なので、園長や主任が部下のせいにして逃げる可能性もあるでしょう。そのような保育園から転職した場合でも「あの保育園で働いていた」というだけで、疑いの目を向けられてしまって不採用になる可能性もあります。このように保育の質が低い保育園は最悪の場合、自分の保育士としての人生を狂わせてしまう可能性があり、とても危険です。
園長が保育経験に乏しい
園長が保育経験に乏しいというのも、保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴になります。実は、保育園の園長は保育経験が無くても、就任することが可能です。もちろん、保育園の園長の仕事は保育ではないので、その事自体は問題ないということも多いです。
ですが、保育のことがわからないと、トラブルが起きても責任ある対応ができませんし、現場任せになってしまうことが多いです。そのような場合に、
保育園の園長に関しては、保育のことは知らないより知っていたほうがましということは間違いないでしょう。
過去に大きなトラブルを起こしている
過去に大きなトラブルを起こしているということは、今後も同じような事故やトラブルを起こしてしまう可能性は否定できません。
また、事故やトラブルなどは、何もないところから急に発生するということは少ないです。ささいなトラブルが積み重なっても、改善をすることができずに放置していると大きな事故やトラブルが発生するということが多いです。
保育園で働いている時に起きたトラブルは、働いている保育士の責任になる可能性も十分あります。
保育士が働くのに「危ない保育園」とは?デメリットを紹介
ここからは「危ない保育園」で働くデメリットについて紹介します。
事件や事故に巻き込まれる可能性がある
1つ目の大きな「危ない保育園」で働くデメリットは、事件や事故に巻き込まれる可能性があるということです。先程も危ない保育園の特徴で書いたように、人手が足りなかったり、保育の質が低いと、園児、保護者を巻き込んだ大きな事件や事故に巻き込まれてしまう可能性が出てきます。
仮に自分自身は何も悪いことをしていなくても、外部の人から疑われてしまったり、転職をする際に不利になってしまう可能性もあります。それらのことによって心身にダメージがあれば、最悪の場合保育士を続けられない状況になってしまう可能性もあります。
閉鎖・閉園する可能性がある
もし、保育園で大きな事件や事故があったり、それらのことが原因で悪い評判が根付いてしまった場合は、定員を埋めることが難しくなり、運営を継続できない可能性も出てきます。給料に未払い・遅延が発生したり、最悪の場合は、閉鎖や閉園となり、急に職を失ってしまう可能性もあります。
保育士が働くのに「危ない保育園」の見分け方
ここからは、保育士が働くのに「危ない保育園」の見分け方を紹介します。
常時、保育士を募集していないか確認する
保育園は基本的に、必要な人数の保育士が雇用されれば募集をストップし、また不足したら募集を再開します。もし、保育士を常時募集しているという場合は、常時保育士が不足してしまっているか、辞めていく人が後をたたないという状況になります。
つまり、常時保育士を募集している保育園は、慢性的に保育士不足になっているということになります。
ハローワークや保育士求人サイトなどを、随時チェックしていつまでも募集をし続けているような保育園は要注意ということになります。ただし、一部の複数の保育園を運営する大規模な保育園の場合は、運営している各保育園間で、保育士人材の融通が効くことがあるので、慢性的に人材不足とは限らないので注意しましょう。例えば、会社全体で一人の保育士が不足しているとして、A保育園で採用が決まれば、A保育園からB保育園に異動が可能ということです。
保育園の見学をする
保育士が働くのに「危ない保育園」の見分けのには、保育園の見学をすることも有効です。保育士が事前に保育園のことを知るチャンスは、見学と面接の時だけです。
見学の際に、保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴のなかでも、
- 園が整理されているか
- 保育士が足りているか
- 保育の内容
などについて確認をすることができます。保育士が見学する際に、見るべきポイントについては以下の記事でも紹介しているので確認してみましょう。
保育園の評判をチェックする
保育士が働くのに「危ない保育園」の見分けるのには、保育園の評判を確認することも大切です。
実のところ、過去にトラブルを起こしているかどうかを見分けるのはとても難しいです。保育園も何年何月にこのようなトラブルを起こしましたというように、園にとって不利になる情報をいつまでも公開し続けるということはしないためです。また、報道なども、よほど大きな事件・事故でなければ、園名などを伏せて報道されることが多いです。そもそも、大きな事件・事故を起こした保育園は閉鎖されたり、運営者が変わってしまっているケースも多いので、名称なども変更されている場合もあります。
そのため、保育園の評判をチェックする際に一番良いのは、その保育園がある地域で昔から働いている保育士の方や、子どもを預けた経験のある保護者の方の情報などです。その地域の各保育園の良い評判も悪い評判も出回っている可能性が高いためです。また、保育園の公式のホームページの情報だけではなく、口コミやSNSなどで情報も参考にすると良いでしょう。
まとめ:保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴と見分け方
今回は、保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴とその見分け方について紹介しました。
保育士が働くのに「危ない保育園」の特徴は以下になります。
- 整理されていない、汚い
- 保育士の人数が足りない
- 保育の質が低い
- 園長が保育経験に乏しい
- 過去に大きなトラブルを起こしている
保育士が働くのに「危ない保育園」の見分け方は以下になります。
- 常時、保育士を募集していないか確認する
- 保育園の見学をする
- 保育園の評判をチェックする
これから保育園に就職や新たに転職を考えている方は、上記のような点を意識して、働く保育園を見分けてみましょう。