保育園で働く保育士の皆様。幼稚園教諭で働く幼稚園教諭の皆様。
エッセンシャルワーカーという言葉をよく耳にするようになったと思います。新型コロナウィルスの感染拡大で仕事面においても、停止や自粛、閉業などをしなければいけない仕事が出てきたことを背景としてよく使われる言葉です。
今回は、保育士はエッセンシャルワーカーに含まれるのか、幼稚園教諭はエッセンシャルワーカーに含まれるのか、そして、そもそもエッセンシャルワーカーの定義とは何なのかということについて紹介します。
その経験が参考になればと思います
エッセンシャルワーカーとは?
エッセンシャルワーカーとはもともとは英語の言葉で、
essential・・・必要不可欠な
worker・・・働き手
という意味の単語になります。
言葉の意味としては直訳通りで「必要不可欠な働き手」ということで、人間が日々の生活を維持するために必要不可欠な働き手のことを指します。
日本でできた和製英語ではないので、英語圏の方にも通用する言葉になります。2020年には「新語・流行語大賞」にもノミネートされた言葉になります。
エッセンシャルワーカーの定義とは?
エッセンシャルワーカーの定義は、特定の仕事内容を指しているというわけではなく、人間が社会生活を送る上で日々の生活を維持するために必要な仕事をしている職業の方の総称になります。昨今では特に、新型コロナウィルスの感染拡大によって使われるようになってきた言葉になります。
一般的にエッセンシャルワーカーに定義されることが多いのが、以下のような施設や職業に従事する人です。下記以外にも、日々の生活を送る上で生活を維持するために必要な仕事というのはたくさんあると思います。
- 医療
- 福祉
- 介護
- 運送配送
- 市役所
- 保育
- 教員
- 電気
- ガス
- 水道
- ゴミ収集
- スーパー等
保育士はエッセンシャルワーカーに含まれる?
エッセンシャルワーカーに含まれる職種が法律等で厳密に定義されているわけではありません。そのため、このエッセンシャルワーカーという言葉を使う行政や人々によって、含まれる職種には変化があります。ただ、基本的には多くの文脈において、 保育士はエッセンシャルワーカーに含まれる ことが多いです。もちろん、認定こども園で働く保育教諭の方もエッセンシャルワーカーに該当するでしょう。また、保育園で働く保育士に限らず、保育園で働く職員の方もエッセンシャルワーカーとして定義されるケースが多いです。
幼稚園教諭はエッセンシャルワーカー?
前項で、保育士はエッセンシャルワーカーに含まれることが多いということ書きました。幼稚園で働く幼稚園教諭の方が気になるのは、幼稚園教諭はエッセンシャルワーカーに該当するなのかということだと思います。
結論としては、幼稚園で働く幼稚園教諭の方もエッセンシャルワーカーに含まれて、話される人が多いです。幼稚園教諭の方は、「教員」という括りに該当するでしょう。例えば、自治体において、新型コロナウィルスの早期摂取の対象者に、エッセンシャルワーカーとして幼稚園に勤務しているという条件が保育園と同様に扱われているケースが多かったです。
保育士はなぜエッセンシャルワーカーに含まれる?
保育士の仕事がエッセンシャルワーカーに含まれると聞いて、「私は別に保育園が開いていないくても全然困らないけど!」という人もいらっしゃるかもしれません。ですが、直接、保育園にお子さんを預けていなかったとしても、保育園が開いているということには意味があります。
保育園にお子さんを預けるためには、一部の条件を除いて、保護者の方が就業していることが条件となります。そして、保護者の方が仕事をするために保育園にお子さんを預けているということになります。
そして、更に言うと、保育園に子どもを預けている保護者の方の中には、同じくエッセンシャルワーカーとして仕事をしている人もいます。もし、保育士が働いておらず保育園が開いていないと、そのエッセンシャルワーカーの方は、お子さんを預けることができずに、仕事に行くこともできなくなってしまいます。例えば、お子さんを預けている看護師の方が、出勤できずに病院の人手が足りないということが起きてしまうということです。
そういった意味でも、人間が日々の生活を維持するために必要な仕事をしているという定義に含まれることが多いということになります。
保育士はエッセンシャルワーカーの割に低待遇?
保育園で働く保育士の方は、保育士の仕事はエッセンシャルワーカーなのに低待遇過ぎない?という不満はあると思います。
私個人としては、エッセンシャルワーカーだから給料は高いべきだとは思いません。実際に一般的にエッセンシャルワーカーとして言われる職業の中には平均すると保育士よりも給与が高いものも低いものもあるでしょう。あくまでも、必要な需要に対して不足していれば、その分給料は高くなるべきだと思っています。
ただし、現実問題として、まだまだ保育士不足の状態が続いていることは事実です。しかも、そもそもの保育士配置基準自体が、昔からほとんど変わっておらず、現代の仕事量などともあっていないということが言われています。3歳児を保育士一人で20人見るということが安全な設定と言えるでしょうか。
そのような状況で、低待遇だと不満を持つということは当然とも言えるかもしれません。保育士の待遇は、ほとんど国が決めているといっても過言ではないので、需要と供給だけの問題でも無いので難しいポイントでもあるでしょう。
まとめ:保育士や幼稚園教諭はエッセンシャルワーカー?エッセンシャルワーカーの定義とは?
今回は、エッセンシャルワーカーという定義に保育士や幼稚園教諭に関わることを紹介しました。エッセンシャルワーカーは人間が日々の生活を維持するために必要不可欠な働き手のことを指します。
エッセンシャルワーカーという仕事や職業に厳密な定義はないももの、一般的には保育士や幼稚園教諭、保育教諭はエッセンシャルワーカーに含まれることが多いです。また仕事内容に限らず、保育園、幼稚園、認定こども園で働く人自体もエッセンシャルワーカーとして定義されます。
エッセンシャルワーカーとして定義されるからどうなるということはあまりありませんが、保育園、幼稚園、認定こども園で働く人が、人間が日々の生活を維持するために必要不可欠な仕事をしているということは言えるでしょう。