目次 | 内容 |
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20代保育士が転職は早くない。不満があるなら早く転職したほうが良い理由 | ・20代での保育士転職は早すぎない判断 ・現在の職場に不満があるなら、早く行動すべき理由が複数存在 ・転職時期、経験の有無、スキルの獲得、不満に耐えるメリット、給料面からの視点 |
理由1:保育士の転職に時期はあまり関係ない【タイミング】 | ・一般企業と異なり、保育士の転職は景気や時期に大きく左右されない傾向 ・常に保育士不足のため、一年を通して求人が豊富にある現状 ・新年度に向けて求人が増えるが、良い求人から先に埋まるため、早めの行動が有利 |
理由2:保育士は経験○年ないと転職できないということがない | ・一般的に言われる「3年経験」は保育士には当てはまらないことが多い ・多くの保育園が経験の浅い若手保育士を積極的に採用 ・経験がなくても応募できる求人が多数存在する状況 |
理由3:保育士のほとんどのスキルは転職後も経験できる | ・認可保育園で得られる経験やスキルは、基本的にどこも共通の内容 ・不満な環境で耐えるより、自分に合った職場でスキルを積む方が効率的 ・若い時期は吸収力が高く、良い環境で正しい知識やスキルを定着させる機会 |
理由4:保育士は不満のある環境に我慢して得られるものは少ない | ・不満を抱えた職場で無理に働くことには、ほとんど意味がない状況 ・業務内容は似ているため、ストレスの少ない職場で働く方が心身ともに良い影響 ・精神的なゆとりが結果的にスキルや知識の向上につながる可能性 |
理由5:給料面でも早く転職したほうが良い | ・昇給を目指すなら、長く働ける園でキャリアを積む方が効率的 ・新しい園で求められるスキルを習得する方が、将来的な給料アップにつながる見込み ・有給休暇などの福利厚生も勤続年数で増えるため、早めに新しい園に移るのが得策 |
【注意点】さらに悪い環境の保育園に転職してしまう可能性もある | ・転職には、今より悪い環境になるリスクが伴う現実 ・給料、人間関係、残業などが期待外れになる可能性も考慮すべき点 ・現在の職場の状況を客観的に判断し、転職先を慎重に見極める重要性 |
【まとめ】20代保育士が転職は早すぎない。保育士は不満があるなら早く転職したほうが良い! | ・20代の保育士転職は早すぎず、不満があれば早く転職すべきという結論 ・認可保育園の多くは制度や補助金が似ているため、不満の少ない園が自身にとって有利 ・周囲の意見に惑わされず、自身のキャリアと幸福を優先すべき考え ・ただし、転職にはリスクが伴うため、園の慎重な見極めが不可欠な要素 |
よくある質問(FAQ) | ・Q: 20代での転職は早すぎるか? A: 早すぎない。キャリア形成の柔軟性が高く、成長の機会 ・Q: なぜ早く転職すべきか? A: 心身の健康維持、モチベーション向上。ストレス軽減で能力を発揮 ・Q: 経験が浅くても転職できるか? A: 可能。保育士不足で若手保育士を求める園が多い ・Q: 転職に良い時期は? A: 特定の時期に左右されず、不満があれば早く行動開始が有利 ・Q: 早期転職でスキル不足になるか? A: ならばい。スキルはどの園でも共通、良い環境で学ぶ方が効率的 ・Q: 転職失敗のリスクは? A: あるが、自己分析と情報収集で減らせる。慎重な見極めがカギ |
- 20代保育士が転職は早すぎる?
- 最低〇〇年は働いたほうが良い?
20代の保育士さんで、今の職場に不満を抱えながらも「転職はまだ早すぎるのでは?」と悩んでいませんか。
実は、20代での保育士の転職は決して早すぎるということはありません。
この期間に不満を我慢して働き続けるよりも、キャリアの可能性を広げ、より良い環境で働くための第一歩を踏み出す方が賢明です。

でも、周りの意見が気になって、なかなか一歩を踏み出せないんです

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結論から言うと、20代保育士が転職を考えることや転職自体は、決して早すぎることではありません。むしろ、保育士は不満があるならなるべく早く転職したほうが良いです。
それには一般企業の転職とは少し理由が異なる事情があります。今回は、保育士は不満があるなら早く転職したほうが良い理由を解説しています。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
20代での転職経験が複数回あります
その経験が参考になればと思います
20代保育士が転職は早くない。不満があるなら早く転職したほうが良い理由
20代保育士が転職することや転職を考えることは、決して早すぎることではありません。以下に大きく4つの理由を挙げています。
- 理由1:保育士の転職に時期はあまり関係ない【タイミング】
- 理由2:保育士は経験○年ないと転職できないということがない
- 理由3:保育士のほとんどのスキルは転職後も経験できる
- 理由4:保育士は不満のある環境に我慢して得られるものは少ない
これらの理由それぞれについて詳細を解説していきます。
理由1:保育士の転職に時期はあまり関係ない【タイミング】
保育士以外の一般企業の場合、転職を考えている人にとって、転職するかどうかはとても重要な要素になります。
時期によってはそもそも求人が少なかったり、景気の良し悪しによっても左右されるためです。例えば、新型コロナウイルスの流行が起きる直前と直後では、求人の状況は大きく異なっています。
同じ人が転職活動をした場合に、おそらくコロナウィルスの流行後のほうが圧倒的に選択肢も少なく待遇面も悪くなると思います。なので、不景気になってくると不満があっても転職をせずに、とりあえず今の会社で我慢しようと考える人が多いです。
一方、保育士の場合は、あまり景気や時期などに左右されることがありません。過去にもリーマンショックなどで不景気が訪れた際にも保育業界にほとんど影響はありませんでした。その上、近年は保育士不足で毎年保育士の求人募集も増加傾向にあります。
新年度に向けて求人が増加することはありますが、採用する保育士の人数は決まっているので、採用枠が埋まり次第、求人が減っていきます。なので早く転職活動をしたほうが良い求人が残っている場合も多いです。
理由2:保育士は経験○年ないと転職できないということがない
次にスキルや経験面ですが、よく言われるのは最低でも3年間は同じ会社で働けというようなものだと思います。一般企業はもしかしたらそのような傾向は強いかもしれません。新卒ですぐに会社を辞めただけで「我慢できない」「問題児」というレッテルを貼られてしまうことも少なくないようです。
ただ、保育士は経験○年ないと転職できないということがほとんどありません。特に昨今は保育士不足なので、猫の手でも借りたいというのが保育園の本音だと思います。
極端な話、経験が浅く従順で人件費の安く済む若手保育士のほうが、独自のやり方に染まっている人件費の高いベテラン保育士より優先して採用したいという保育園もあります。(ただし、ブラック保育園にありがちな考え方でもあるので、注意してください。)
なかには主任経験など経験がある保育士を募集しているという保育園ももちろんありますが、それらを除いても求人はありあまるほどあるのが現状です。なので保育士が20代で経験が浅い、経験が数年以上ない場合でも、応募できるまったく求人がないということは現状ありません。
理由3:保育士のほとんどのスキルは転職後も経験できる
一般企業では、不満があっても今の会社で少々大変でもその経験を積んでおくことで、転職時のアピールになるということが考えられます。仕事内容が会社によって大きく異なるので、その会社でしか経験できないという内容も多いと思います。20代となるとスキル不足でまだ転職しないほうが良いと考えて、とりえず今の会社で働くことを選ぶこともあります。
一方、保育士はというと、基本的に認可保育園であれば積むことができる経験はかなり似通っています(教育手法・園の保育方針の違いや定員規模によって多少は異なりますが)。同じような経験を積むのであれば、不満がある環境ではなく、長く働けると思う環境で経験を積んだほうが効果的だと私は思います。
20代であれば、まだ、保育に関するスキルや考え方も定着していないこともあると思います。スキル面でもより自分にとって良い環境で定着させたほうが効率も良いです。例えば、今が子どもへの態度や扱いが良くない保育園だとしたら、その保育園で変なんスキルが身についてしまうかもしれません。
その園でしか積むことができない特別な経験が今後待ち構えているならまだしも、そうでないのであれば、不満に耐えて働くのは得策とは言えないでしょう。
理由4:保育士は不満のある環境に我慢して得られるものは少ない
保育士は不満のある環境に我慢して得られるものは少ないです。例えが適切かはわかりませんが「昭和の部活動で水を飲むことを禁止する」というような考え方です。これにまったく意味がないとは言い切りませんが、私はそこまで意味のあることだとは思いません。
前述したとおり、不満のある保育園でも、そうでない保育園でもほとんどの業務内容は似通っています。そうであれば、不満に耐えるよりも、給料面、人間関係などの面で自分が納得のいく環境で不満が少なく働いたほうが良いです。そのほうがスキルや知識面でも結果的に良くなると事が多いと思います。
辛い環境に耐えることに意味があると考える方以外は、できる限り早く転職をしたほうが良いです。
理由5:給料面でも早く転職したほうが良い
20代で経験も浅く、昇給に関してはあまり考えていない人も多いかもしれませんが、給料面を考えても、早く転職したほうが将来的に良くなる場合が多いです。保育士としての評価のされ方も園によって、園長によっても異なるためです。長く働けると自分が思った保育園で昇給を目指したほうが効率が良くなります。
今の不満のある保育園の求めるスキルや経験を積んで昇給を目指すよりも、転職先の保育園で求められるスキルや経験を積んで昇給を目指したほうが、将来的には給料もよくなるでしょう。
また、有給休暇に関しても、勤続年数で付与日数が増えていくので、はやいうちに不満のある保育園を退職して、新しい保育園の勤続年数を増やしたほうがお得です。(有給休暇は勤続6ヶ月で10日付与、勤続1年6ヶ月で11日付与と、同じ法人での勤続年数に応じて増えていくのが一般的です。)
その他にも、勤続年数などに応じて休暇などで利用できる制度がある保育園も少なくないので、辞めると思いながら働き続けるのはもったいないことです。
【注意点】さらに悪い環境の保育園に転職してしまう可能性もある
ここまで「不満があるなら早く転職したほうが良い」と少し煽るような形になってしまいましたが、もちろん保育士の転職にはリスクもあります。
それは「今よりも悪い環境の保育園に転職してしまう」ということです。20代で転職経験もないと、ブラック保育園に騙されてしまって入職をしてしまうということもありえます。
給料面は事前にある程度わかると思いますが、入職して後に昇給額が雀の涙ほどしかない園だったとか、処遇改善が正しく支給されない園だったと発覚して転職を後悔する人も少なくないです。
人間関係に関しても、面接のときは良い雰囲気だったけど、入ったら地獄のような雰囲気だった等がありえます。これらは、保育士の転職あるあるようになってしまっていると思います。
そうならないために、まずは、今の保育園の労働環境を冷静に客観的に判断することが大切です。今の保育園の環境が周りの保育園と比べてどのように異なっているかということです。
給料はもちろん、サービス残業や持ち帰りの仕事、出勤日数や休暇の取得のしやすさ、保育士の人数は足りているのか、適切な評価を受けているか、人間関係についても大切です。それ以外にも自分が保育士として働く上で大切にしている基準等もです。
- サービス残業
- 持ち帰りの仕事
- 出勤日数
- 休暇の取得のしやすさ
- 保育士の人数は足りているのか
- 適切な評価を受けているか
- 人間関係 等
以下の記事でも転職の判断基準について書いています。
それらの様々な条件を考慮して、いまより良くなるかどうかということを考えて転職活動に望むことが重要です。ただやみくもに、なんとなく不満だから転職をしよう、なんとなく良さそうだからこの園に転職してみようと転職を決めてしまうと、いまより悪い環境になってしまうかもしれません。そうなってしまったら転職の意味がないですよね。
その他にもブラック保育園の見極め方、転職時のコツなどを「転職マニュアル」として公開しています。参考にしてみてください。
【まとめ】20代保育士が転職は早すぎない。保育士は不満があるなら早く転職したほうが良い!
20代保育士が転職は早すぎるということはなく、むしろ、保育士は不満があるなら早く転職したほうが良いです。
- 理由1:保育士の転職に時期はあまり関係ない【タイミング】
- 理由2:保育士は経験○年ないと転職できないということがない
- 理由3:保育士のほとんどのスキルは転職後も経験できる
- 理由4:保育士は不満のある環境に我慢して得られるものは少ない
特に認可保育園は制度も補助金もほとんど横並びなので、不満のある保育園ではなく、不満が少ない保育園いち早く働いたほうが自分自身にとって良いことが多いです。無責任だとか我慢しろなど周囲の人は言うかもしれませんが、それはその人にとって転職されるのが都合が悪いからです。本人のことを考えて言っていることではありません。
ただし、転職にはもちろん注意点もあります。注意点はさらに悪い環境の保育園に転職してしまうリスクもあるということです。
そのようにならないために、保育士が転職をする際の保育園の見極めがとても重要になっています。しっかりと転職先の保育園を見極めて転職を成功させましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q20代での保育士転職は、やはり早すぎるのでしょうか?
- A
20代の保育士さんの転職は決して早すぎることはありません。
むしろ、若い時期の転職は、キャリア形成において柔軟性が高く、自身の可能性を広げる大切な機会となります。
この時期に不満を抱えたまま働き続けることは、かえって成長の機会を逃してしまう可能性があります。
- Q現在の職場に不満がある場合、なぜ早く転職したほうが良いのでしょうか?
- A
現在の職場に不満を抱えたまま働き続けることは、心身の健康を損ない、モチベーションの低下を招く恐れがあります。
20代の早い時期に不満を解消することで、より良い環境で前向きに働き、ご自身の能力を最大限に発揮できます。
精神的なストレスが軽減され、新しい環境でスキルアップやキャリアアップを目指せるメリットがあります。
- Q保育士は経験が浅くても転職できるのでしょうか?
- A
保育士の転職において、経験の長さは必須ではありません。
特に昨今は保育士不足が深刻なため、多くの園が若手の保育士さんを求めています。
経験が浅いことで転職が不利になることはほとんどありませんのでご安心ください。
一年目、二年目でも十分に転職は可能です。
- Q保育士の転職に良い時期はありますか?
- A
一般企業と異なり、保育士の転職は景気や特定の時期に大きく左右されることが少ないです。
保育園は年間を通して求人を出していますが、新年度に向けて求人が増える傾向は見られます。
しかし、採用枠が埋まると良い求人から先に埋まっていくため、ご自身に不満があるなら、転職は早く行動を開始したほうが有利な場合が多いでしょう。
- Q早期転職でスキルが不足したり、キャリア形成に影響したりしませんか?
- A
保育士として必要なスキルのほとんどは、どの認可保育園でも共通して経験できます。
不満を抱えた環境で無理に働き続けるよりも、ご自身に合った保育園でスキルアップを目指すほうが、効率的で質の高いキャリア形成につながるでしょう。
若いうちは柔軟に新しい知識やスキルを吸収できる時期なので、ご自身にとってより良い環境で適性を伸ばすことが大切です。
- Q転職に失敗して、さらに悪い環境になってしまうことはありませんか?
- A
転職には確かに失敗のリスクがあります。
給料面や人間関係、残業の有無など、転職してから後悔してしまう可能性もゼロではありません。
しかし、事前の自己分析や情報収集をしっかり行うことで、このリスクは大幅に減らすことができます。
ご自身の不満の原因を明確にし、求める条件に合う保育園を慎重に見極めることが、転職成功のカギとなります。