これから就職や転職を考えている保育士の方。
- 保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があるって本当？
- 自宅から遠い保育園の求人に応募するのはあり？
今回は、保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があるのか、自宅から遠い保育園の求人に応募するのはありなのかという点について紹介します。
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います
自宅から保育園が遠くて不採用となった保育士の話
私自身も家から保育園が遠いということで、不採用になったという方の話を聞いたことがあります。もちろん、採用面接なので、本当の不採用の理由はわかりませんが、面接などの場で自宅から遠いことを不安視されたり、心配されたりして、結果的に不採用となったという話です。
保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合がある
本題の結論になりますが、保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があるというのは、本当にあることになります。
自宅から遠いという理由だけで採用面接で落とされるという場合もありますが、自宅から遠いということも含めて、総合的に判断されて採用面接で落とされるという場合もあります。
でも、なぜ、自宅から遠いと不採用とされてしまうのでしょうか。その理由についてはこのあと説明します。
保育士が保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合がある理由
ここからは保育士が保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合がある理由について紹介します。
理由は大きくと以下の２つがあります。
- 保育園が支払う交通費が余計にかかる
- 保育士の通勤の負担が重く、離職に繋がる懸念がある
これらについて詳細を解説します。
保育園が支払う交通費が余計にかかるため
保育士が保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合がある１つ目の理由は、保育園が支払う交通費が余計にかかるというものです。
多くの保育園は、正社員やパート保育士が勤務した場合に、通常の給料や時給に加えて、交通費に関しても実費を支払います。なかには、月額に支払う交通費の上限などが決められている場合もありますが、保育士の自宅が遠ければ遠いほど、保育園が支払わなければいけない費用が多くなるということになります。
職員に支払う交通費は、徒歩圏内の安い人であれば毎月０円という場合もあれば、交通手段によって数万円になる場合もあります。毎月数万の差は、保育園にとっても安い金額ではありません。
保育園は、基本的に国や自治体の補助金で運営費をまかなっており、人件費にかけられる金額も限られています。一人の保育士に交通費を多く払うということは、それだけ、保育園の利益を削っているということになります。
そのため、これから採用する保育士の自宅が保育園から遠く、交通費が余計にかかるという場合は、採用をためらう傾向があります。
保育士の通勤の負担が重く、離職に繋がる懸念があるため
保育士が保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合がある１つ目の理由は、保育士の通勤の負担が重く、離職に繋がる懸念があるためです。
昨今は、保育士が不足している傾向があり、保育園も新たな保育士を採用するのが難しいという状況です。一度、採用したらできるだけ長く働いてもらいたいという思いがあることが多いです。
保育園の労働環境や待遇などは、どの保育士を採用したとしても同一になりますが、通勤の負担に関してはそれぞれの人次第になります。その人の自宅から保育園までの時間や通勤方法などによって負担は大きく変わります。通勤は毎日するものなので、自宅から保育園が遠く通勤が大変だと、それだけ日々の負担というのは大きくなります。保育園としては、通勤の日々の負担が重いと、採用しても辞めてしまうのではないかという懸念がどうしても生じてしまいます。
特に、保育士が働くことができる保育施設は、日本中の様々なところにあるので、転職も比較的しやすいという事情があります。過去にその保育園で働いていて、通勤時間などが不満で退職した保育士がいるという場合もあるでしょう。
自宅から遠い保育園の求人に応募するのはあり？
「自宅から遠い保育園に就職・転職したい」
ここまで、保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる可能性があるということを書きましたが、自宅から遠い保育園に就職・転職したいという方もいらっしゃると思います。自宅から遠い保育園の求人に応募するのはありなのでしょうか。
もちろん、保育園が自宅から遠いからといって、絶対に採用してもらえないわけではないので、自宅から遠くても採用面接をチャレンジする価値は十分にあります。
保育士の自宅から働く保育園が遠いことのデメリット
働く保育士本人にとっては、自宅から保育園が遠いということは、通勤が大変になるということを除いた場合にデメリットはほとんどありません。ただし、保育園によっては、交通費の金額次第で、全額の交通費の支給を受けられないという場合はあります。その場合は、一部、自腹を切っての負担になるということです。
自宅から遠いというデメリットを理解した上で、その保育園の採用面接を受けるということは悪いことではありません。デメリットを踏まえた上でも、それだけ魅力がある保育園であるのであれば、むしろ保育士にとっては良いことだと思います。なかなか、そこまで魅力がある保育園を見つけるというのは、難しいことだからです。
ただし、長時間の通勤や満員電車の通勤をした経験が無いという方は、自宅から遠い保育園への通勤は想像以上に大変な場合があるので、安易に自分は耐えられるだろうとは思わない方が無難かもしれません。
適切な通勤時間圏内に良い保育園は必ずあるはず
一方で、よほど特別な事情がある場合を除いて、多くの方は、適切な通勤時間の範囲内で、良い保育園を見つけることができると思います。
少なくとも通勤時間が１時間程度の範囲内であれば、それなりの保育施設の数を見つけることができると思いますし、そのなかから自分の希望を満たす保育園を見つけることができるはずです。
もし、自宅からは遠いけど、良さそうな保育園だから迷っているという方は、あらためてもう少し近い範囲内で希望を満たす保育園がないかを探してみると良いと思います。自分ではなかなか見つけることができないという方は、保育士の転職エージェントなどを活用するというのも手です。
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また、あまりにも自宅から遠い保育園しか選択肢にないという場合は、引っ越しなどを伴う前提で就職や転職を考えるというのも選択肢の一つになります。今は、保育士宿舎借り上げ制度などが使える自治体や保育園もあるので、思い切って引っ越しを考えるというのもありでしょう。
まとめ：保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があるって本当？
今回は、保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があるのか、自宅から遠い保育園の求人に応募するのはありなのかという点について紹介します。
保育士は保育園が自宅から遠いと面接で落とされる場合があります。
- 保育園が支払う交通費が余計にかかるため
- 保育士の通勤の負担が重く、離職に繋がる懸念があるため
という大きく２つの理由に起因しています。
自宅から遠いというデメリットを理解した上で、その保育園の採用面接を受けるということは悪いことではありません。デメリットを踏まえた上でも、それだけ魅力がある保育園であるのであれば、むしろ保育士にとっては良いことだと思います。なかなか、そこまで魅力がある保育園を見つけるというのは、難しいことだからです。
一方で、よほど特別な事情がある場合を除いて、多くの方は、適切な通勤時間の範囲内で、良い保育園を見つけることができると思うので、あらためてもう少し近い範囲内で希望を満たす保育園がないかを探してみると良いかもしれません。