保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法

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こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • ルールを守らない保護者がいて困っている
  • マナー違反の保護者がいて困っている

今回は、保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法について紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います

保育園でのルールやマナーを守らない保護者

保育園において、ルールやマナーを守らない保護者の方っていますよね。

  • 必要な連絡をしない
  • 提出すべき書類の期日を守らない
  • 施設や設備の利用方法を間違えている

などなど、保育園のルールやマナーなどを守らない保護者の方が一定数出てしまうというのは仕方がないことかもしれません。ただし、保護者の方のルール違反などを放置してしまうと、別の深刻な問題に発展してしまう場合もあります。

ただし、一方で、ルールやマナーを守らない保護者の方が出てしまうのは、その保護者本人だけの問題ではないこともあります。

保育園でのルールやマナーを守らない保護者がいる理由

まずは、 保育園でのルールやマナーを守らない保護者が発生してしまう理由について説明します。

マナーは人それぞれ

まず、大前提として、「マナー」は人それぞれ異なります。人はそれぞれ微妙に異なるマナー観や倫理観などを持っています。あえてマナー違反と言われる行動をする人もいますが、マナー違反と思わずに行動する人もいるということです。

ルールがきちんと明文化、周知されていない

保育園のルールがきちんと明文化されて周知されいない場合は、保護者の方もルールの把握漏れなどをしてしまって、結果的にルール違反をしてしまう場合があります。特に、歴史がある保育園などでは、職員や保護者の間で脈々と受け継がれてきた暗黙のルールなどもある場合があります。

ルールを守らなくて良い雰囲気になってしまっている

ルールを守らなくても、何も言われないと、守らなくても良いと思う人が増えてしまいます。ルール違反をきちんと注意する人がいないと、ルールを守らなくても良い保育園だと思われてしまって、ルール違反をする人が増加します。

職員もルールをきちんと把握していない場合もある

保育士等の職員がルールをきちんと把握していない場合もあります。間違ったルールを説明してしまったり、聞かれた際に、間違ったことを答えてしまうという場合があります。

保護者のルール違反を放置すると別の問題に発展する場合も

保育園においては、一部の保護者のルール違反などを放置してしまうと、別の問題に発展する可能性もあります。単に、別の保護者の方からのクレームなどを受けてしまう可能性もあります。

加えて、他のルールを守っている保護者からしたら「なぜ職員は誰も注意しないのか」と感じます。また、場合によっては、注意されないのであれば、やっても問題ないことだと理解されてしまい、別の保護者もルール違反をし始める可能性があります。そして、「この保育園はルールを守らなくても良い保育園」というように保護者の間で解釈されてしまい、別のルールすらも守られなくなってしまいます。

結果的に、誰もルールを守らない保育園は、保護者の方からの評判も悪くなっていきます。

保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法

ここからは保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法について紹介します。

マナーはできる限りルールとして明文化する

まず、1つ目のことは、マナーや曖昧なルールなどはできる限りルール化し、文書として保護者の方に提示するようにするということです。

ほとんどの人が、常識的にそうすべきというような当たり前のマナーであっても、一部の人にとっては当たり前のマナーではないこともあります。保育園は様々な保護者が利用するので、当然といえば当然です。マナーはあくまでも、行儀・作法で守らなくてはいけないものではありません。また、職員や保護者の間で口頭などによって伝統的に受け継がれているような曖昧なルールや暗黙の了解のようなルールもできる限り、明文化したほうが良いです。

そのような常識とされるマナーや暗黙の了解のようなものでも、できる限りルールとして明文化して、保護者の方に伝えるということが大切です。ルール化することによって、マナーではなくルールとして解釈をして守ってくれるようになる場合があります。

職員のルール把握、統一された対応を取る

保護者の方にルールを守ってもらう上で、大切なことは、職員がきちんとルールを把握し、統一された意志を持って対応することです。

例えば、保護者の方がある保育士に「これってやって良いんですか?」と聞いたときに、きちんとルールを把握していないと、やってはいけないことに、やって良いと答えてしまうことがあります。

保護者の方からすれば、職員である保育士に確認をとっているので、当然、やって良いことだと理解します。ただ、それを別の保護者や職員が見たときに、ルール違反をしているということになります。保育園での保護者の方のルール違反やマナー違反などは案外、このようなケースから発生することが多いです。これだと、もし、保護者の方が注意を受けても納得はできないということになります。

保育士が統一された対応を取らずに、ルールに例外や特例を作ってしまうというのもよくありません。ルール違反を見かけたときの、対応方法なども、ある程度職員間で統一されたものが必要です。ある保育士が見て見ぬふりをしてしまうと、保護者の方もそれがわかるので、その保育士の前ではルール違反をするが、厳しい保育士の前ではルール違反はしないというようなことも起きます。

また、あの保護者はちょっと面倒くさいからといって、放置したり黙認してしまうと、別の保護者の方からすると違和感を感じることになります。

ルールを守る雰囲気を作る

ルールを守る雰囲気を作るということも大切です。

先程も似たようなことを書きましたが、誰かがルール違反を黙認されていたり、注意されていない状態で放置されてしまっていると、別の人もルールを破って良い保育園だと感じることになります。そうなってしまうと、負の連鎖でルールを守らない保護者が増えてしまう可能性もあります。

そうではなくて、保護者の方にルールに厳しい保育園だと認識してもらい、ルールを守る雰囲気を作るということです。

そのためには、ルール違反を見つけたら、その度に、きちんと注意をして辞めてもらうということが大切です。 保護者の方からすると、一見、厳しくて面倒な保育園だと感じられてしまいますが、多くのルールを守っている保護者からすると、過ごしやすい雰囲気の保育園になると思います。

毅然とした態度を取ることも大切

時には、保育士としてルール違反に対して、毅然とした態度を取るということも大切です。前項にも書きましたが、保護者の方にルールに厳しい保育園だと認識してもらい、ルールを守る雰囲気を作るために、保育士も保護者に対して毅然とした態度で接しなければいけない場面も出てきます。

普段から、保護者の方との信頼関係が築けていれば、ルール違反に対して毅然とした態度で注意するということは難しくないはずです。そのためには、日頃から、保育士として信頼されるように関係を築いておく必要があるでしょう。

まとめ:保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法

今回は、保育園のルールやマナーを守らない保護者への保育士の対処法について紹介しました。

保育園のルールやマナーなどを守らない保護者の方が一定数出てしまうというのは仕方がないことですが、組織としてルールは守らないくても良い雰囲気が出来てしまっている可能性もあります。時には、保育士としてルール違反に対して、毅然とした態度を取るということも大切です。そのためには、日頃から、保育士として信頼されるように関係を築いておく必要があるでしょう。