これから就職活動をする保育学生の方。保育士として働くかた他業種で働くか迷っている方。
今回は、保育士求人の総合職保育士の募集とは何なのか、通常の保育士の採用とは何が違うのかという点について説明します。
その経験が参考になればと思います
総合職とは?
本題に入る前に「総合職」とはそもそも何なのかということについて説明します。
総合職とは、一般的に会社の総合的な業務を担う仕事になります。新卒一括採用が中心の日本の会社においては、入社後に配属される部署が決定されることが多いです。そのため、総合職として幅広いカテゴリーで採用をしておいて、入社後に、適材適所でそれぞれの部署に人員を配置するということになります。
ただし、総合職の定義は明確に決まりがあるわけではなく、会社によって微妙にニュアンスが違うということには注意が必要になります。
保育園企業の場合は、大きく以下の2つの募集に分かれていることが多いです。
-「総合職」
-「保育士職」
この場合は、総合職として採用された人が入社後に保育士職に配属されるということ、保育士職として採用された人が総合職の仕事に就くということは基本的には無いということになります。
総合職保育士とは?
前項の総合職の説明で薄々気づいている方も多いと思いますが、総合職保育士は、総合職と保育士のどちらの可能性もある採用ということになります。
総合職保育士として採用されれば、入社後に、保育士職と総合職のどちらで働く可能性もあるということになります。例えば、入社後に1年間は保育士として働いた後に、総合職の仕事として、本社に勤務をするというような配置転換が可能ということになります。もちろん、会社組織なので、状況によっては希望が通らないという場合もありますし、ある日を境に、自分の希望とは違う部署や仕事内容に異動を命じられるという可能性もあります。また、会社によっては全国転勤などの可能性もあります。
会社によって「総合職保育士」ではなく、別の呼称の仕方をしている場合もあります。
なぜ保育園企業は総合職保育士の採用する?
保育園企業は総合職保育士の採用するのは、多様な人材を確保するためです。特に、昨今は、保育士資格をとっても保育士にはならないという学生の人も増えています。保育園企業としては、保育士もしっかり採用しなければ行けないですし、本部の社員も採用が必要です。保育士の資格を持っているということは、保育園企業の本部で働く上でも活かすことができますし、保育園での就業経験、本部での就業経験の、そのそれぞれの経験はもう一方で働く場合にも活かすことができます。
総合職保育士の仕事内容とは?
先程説明した通り、総合職保育士は、大きく総合職と保育士職の2通りの働き方になります。保育士職は皆さんもご存知の通り、保育園で働く、普通の保育士になります。
一方で、総合職は、様々な仕事に就く可能性があります。総合職として働く場合は、本人の適性や希望、会社の状況などによって、担当する仕事内容が異なるということになります。
- 事務
- 経理
- 営業
- 人事
- 法務
- 総務
- 管理
- IT
など会社によって様々な部門があります。
一般の会社でも、そうであるように、必ずしも自分の希望の仕事をすることができるとは限りません。また、慣れてきた頃に、別の仕事に異動するということも十分に考えられます。
総合職保育士になるための条件は?
総合職保育士になるためには、当然ですが、総合職保育士として募集している会社に採用される必要があります。そして、その会社ごとに募集要件は異なります。総合職保育士の仕事を希望する方は、よくその会社の募集要件を確認するようにしましょう。基本的には、新卒採用のみが行われている場合が多いです。
総合職保育士を募集しているのは、基本的は保育園を全国にたくさん運営している大きな会社になります。また、そもそも総合職保育士として採用をしている会社の数も多くなく、募集人数もとても少なく、狭き門となっています。
また、採用の難易度もとても高く、総合職保育士を採用する保育園企業としては、総合職と保育士のどちらの適性も満たしている人を採用する必要があるため、選考も慎重になります。
総合職保育士は最初は保育園で保育士として働く?
総合職保育士の仕事に就きたいと考えている保育士の方がきになるのは、総合職保育士は最初は保育園で保育士として働くのかとうかとということだと思います。これに関しても、総合職保育士を募集している会社ごとに異なります。
ただし、総合職保育士として採用された人は、基本的には、最初は保育園で保育士として働く場合が多いことが予想できます。昨今は、保育士不足ですし、保育士としての勤務経験があるということは、保育園の会社で総合職として働く上でも、活かすことができるためです。例えば、保育士経験がある人が人事部で採用活動をするのと、そうでない人が、人事部で採用活動をするのとでは、保育士経験がある人のほうが、より保育士目線で採用の仕事をすることができるというようなメリットがあります。
総合職保育士はこんな人におすすめ
総合職保育士として働くのがおすすめなのは、「保育士として働くか、一般職で働くか迷っている」という新卒の学生の方です。
最初に保育士として働き始めてしまうと、その後に、他業種で働くというのがなかなか難しくなってしまうという事情があります。新卒採用であれば、基本的に全員が未経験で、その人の適性やポテンシャルを踏まえて採用されることができます。ですが、新卒で保育士として働き始めてから保育士を辞めると、基本的には新卒者ではなくなるので、中途採用かもしくは第二新卒として転職する必要があります。第二新卒は普通の新卒より、選択肢がガクッと減ってしまうというデメリットがあります。
もし、総合職保育士として採用されば、最終的にどちらを選ぶのかを、同じ会社に雇用されたまま決めることができます。もちろん、会社組織なので、希望が通らないという場合もあります。
そのため、特に、保育士として働くか、一般職で働くか迷っているが、ちょっと保育士寄りで悩んでいるという方におすすめできます。
総合職保育士の採用がある保育園企業
まとめ:保育士求人の総合職保育士の募集ってなに?何が違う?
今回は、保育士求人の総合職保育士の募集とは何なのか、通常の保育士の採用とは何が違うのかという点について説明しました。
総合職保育士の募集は、一部の大規模な保育園企業で行われており、総合職保育士は、総合職と保育士のどちらの可能性もある採用ということになります。
総合職保育士の呼称は会社によって異なる場合もありますし、実際の運用内容も異なる場合もあるので、その点は、募集情報などをよく読んで確認しましょう。
総合職保育士として働くのがおすすめなのは、「保育士として働くか、一般職で働くか迷っている」という新卒の学生の方です。気になる方は、総合職保育士の募集がある会社を探してみましょう。