最近では、保育園でも保育士の採用に「ビデオ通話」「ビデオ会議」を利用して「WEB面接」「WEB面談」を行っているところが出てきています。
大きな要因は新型コロナウィルスの流行による、接触機会の軽減がありますが、保育士不足の中で保育士の採用機会を少しでも増やそうという意図も感じられます。
面接を受ける保育士にとっては、大幅な時間短縮や今までかかっていた交通費がかからなくなるというメリットもあります。
特に、
- 地方から東京に引っ越しを決めている
- 就業中でどうしても転職活動に費やすことができる時間が少ない
このような方には、WEB面接のある保育園の求人の応募はおすすめできます。一方で、WEB面接を受ける場合に注意点もあります。
今回は、保育士の就職・転職でWEB面接のコツや、普通の面接との違いや注意点などを解説します。
WEB面接を受けた経験があります
その経験が参考になればと思います
そもそもWEB面接とは?
WEB面接とは、インターネット上で企業が応募者と面接を行うことを指します。
インターネットが普及し、通信速度なども高速化が進み、ビデオ通話が安定してできるような環境が整ってきたので、WEB面接を行う企業も増えてきています。
それまでは、電話面接などの手法も取られましたが、ビデオ会議は顔を見て会話をすることが可能なので、対面の面接とほとんど変わらない面接を実施することが可能になっています。
WEB面接でよく使われるソフトやアプリとは?
WEB面接でよく使われるソフトやアプリには以下のようなものがあります。
- BioGraph(バイオグラフ)
- playse(プレイス)
- どこでも面接
- インタビューメーカー」
- HARUTAKA
- FaceHub(フェイスハブ)
- V-CUBE(ブイキューブ)
- Whereby(旧:appear.in)
また、以下のような無料のビデオ通話ツールを使う場合もあります。
- Skype(スカイプ)
- Google ハングアウト
- zoom
- Line
WEB面接に必要なツールを紹介しましたが、現段階でこれらのソフトやアプリをインストールしたり、使い方を理解している必要はありません。
あくまでも、応募に進んだ段階で、必要なアプリなどの情報が保育園側から提示されるので、現時点ではこれらの情報に精通している必要はありません。
不安な方は、保育士の転職サイトを活用して、WEB面接を行ってくれる保育園の求人応募に望むことがおすすめです。
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保育園の保育士の面接でも増加しているWEB面接
一般企業の面接では昔から少しづつですが、WEB面接を行う企業が増えてきていました。
ただ、保育園が保育士を採用する際には、もちろん面接を行うことが多いですが、今まではほとんど実際に応募者が保育園を訪れで対面で行う面接がほとんどでした。
ですが、昨今では、保育園の採用活動でも、WEB面接を行う法人が増えてきました。これは、ウィルス関連の影響が大きいです。新型コロナウィルスの影響で外出の自粛など、人との直接の接触を減らす必要が出てきたためです。
新型コロナウィルスで日本全国に緊急事態宣言が出されていた時期でも、多くの保育園は開園を続ける必要があり、また、ウィルスが一段落したあとも、保育園は運営を続ける必要があります。
そんななかで、例年通り保育士不足という状況は変わらない中で、確実に、安全に保育士を採用するために、WEB面接を行う保育園が増えてきています。
保育士のWEB面接のメリット・デメリットは?
保育士がWEB面接で採用選考を受けるメリット・デメリットについて解説します。
ウィルスの感染リスクを減らすことが出来る
保育園の採用活動にWEB面接が増えてきた大きな理由の一つで、先程も書いたウィルスの感染リスクを減らすことが出来るというメリットです。
対面の面接では、園長などの面接者、応募者同士が同じ室内で、長時間会話をすることになるので、ウィルス感染のリスクも少なくはないです。
保育士である応募者にとっては、電車などの公共の交通機関を利用しなくてすむので、その点でも、ウィルス感染リスクを減らすことが可能です。
遠隔地でも面接が可能
遠隔地でも面接が可能というのがWEB面接の大きなメリットの一つになります。これは、採用者にとっても応募者にとっても双方にメリットがあります。
特に昨今は保育士不足なので、地方から首都圏へ移住して保育士の仕事を考えている人も多いです。
そのような方が、実地での対面の面接をおこなうとすると、新幹線や飛行機を使っての移動を伴うことになります。もちろん、時間もお金も多くかかることになります。
その事自体が障壁となって、受けたい保育園の面接を受けることを諦めてしまうということもありうることです。
保育園にとっても、保育士不足なので、WEB面接をすることであらゆる地域から応募の間口を増やすことができるので、採用におけるメリットは大きいです。
応募者の交通費がかからない
応募者である保育士にとっては、面接における交通費がかからないということは大きなメリットになります。
現在の住居からの距離は関係なく、自宅から面談がをすることが可能なので、交通費はまったくかからないということになります。
これによって、かなり気楽に面談に望むことが可能になると思います。
時間短縮をすることができる
転職などで面接を受ける保育士にとって気になるのが、面接にかかる時間だと思います。
保育士は、ただでさえ多忙だと思うので、平日になかなか転職活動をすすめることが難しいと思います。
特に面接には、
- 移動時間
- 面接時間
がかかってきてしまいます。そうなると、就業中であれば、ほとんど平日に面接を受けること自体が難しくなってしまうと思います。
今の保育園がブラックで残業や持ち帰りも多い、という方は、辞めたいのに転職活動の時間がないという人も多いのではないでしょうか。
WEB面接であれば、少なくとも「移動時間」を少なくすることができるので、平日でも面接を受けることができる可能性が高まると思います。
対面での面接よりも得られる情報が少ないかも
対面での現地の面接では、保育園そのものを見ることができますし、駅からの道のり、そこで働いてる保育士の様子、園長などの面接までの様子など様々な情報を感じ取ることができると思います。
一方、インターネットを使ったWEB面接では、得られる情報は限られてしまいます。いきなり、面接者と応募者が顔をあわせて会話が始まると思うので、緊張もほぐれないかもしれません。
このような点をカバーするためには、やはり、最終的には、保育園の見学なども行って入職を決めたほうが良いかもしれません。
通話面でもトラブルにも気をつけたい
WEB面接のデメリットの一つが通話の際のトラブルなどが多いということです。
途中で、インターネットが遅くなって通話が聞こえづらくなったり、会話がしにくくなるということも考えられます。
そうなった場合に聞きたいことをちゃんと聞けなかったり、有耶無耶な形で進んでしまうかもしれません。
もし、大事な面談であれば、友人や家族などとテスト的に、ビデオ通話のテストをしてみるとよいかもしれません。少なくとも自分の環境に関しては、WEB面接に適した状態にしておくとよいかもしれません。
WEB面接の前に準備しておくべきことは?
保育士のWEB面接の前に事前に準備しておくべきことを紹介します。
スマートフォン、もしくは、パソコン
多くのWEB面接では、スマートフォンでの面接が可能な場合が多いので、最低限スマートフォンの用意は必要です。もちろんパソコンでも可能です。
ただし、あまりにも古い型のスマートフォン(パソコン)の場合は、アプリが対応していなかったり、通話中のトラブルも考えられるので望ましくないです。
どうしてもWEB面接をしたい場合は、スマートフォンを新調する必要があると思います。
ただし、スマホやパソコンを持っていても、最低限の操作方法もおぼつかないという方は、どうしてもという場合を除いては、WEB面接自体を諦めたほうが良いかもしれません。円滑に面接が進まない可能性があります。
ネット回線
次に必須なのが、ネット回線になります。スマートフォンを契約している場合は、その回線で問題はありません。
ただ、ビデオ通話を行う予定の部屋でしっかりと安定したビデオ通話が可能かどうかを事前にある程度は検証しておいたほうが良いです。
また、ネットの速度制限などがされている状況では、安定したWEB面接はおそらく不可能になるので、その点も注意しましよう。
動画の画角をチェック
WEB面接をする場合、ほとんどが「自宅」での面接になると思います。その場合に注意すべきなのは以下のような内容になります。
- 自分の顔がちょうどよく写っているか
- 電波が安定しているか
- 背景などに変なものが写っていないか
WiFiが不安定だったり、ネット回線が弱い地下室のような、電波が不安定な場所だと通話が途切れる場合もあるので注意しましょう。
また、特にスマートフォンの場合は、しっかりとスマートフォンが固定されるように、スマホスタンドのようなものがあると良いと思います。自撮りのような形は揺れますし、面接には適さないので、注意しましょう。
その際に、背景になる場所にあまり、変なものが写っていないかという点も注意しましょう。
イヤホンやヘッドフォンなど音声機器
できればWEB面接をする際は、イヤホンやヘッドホンなどの音声機器を装着することをおすすめします。
イヤホンを装着しないと、相手から受信した声が再度相手に届いてしまう、所謂、ハウリングやエコーのような状態になってしまうことがあります。
これを避けるために、スマートフォンやパソコンなどにイヤホンを装着しながらの通話がおすすめです。
WEB面接に適した服装
WEB面接でも服装に関しては、普通の面接と同様の服装を着ていれば問題ありません。新卒であれば、スーツ、転職者であれば、オフィスカジュアルなどの格好が適しています。
ただ、保育園の保育士の面接を想定した場合は、そこまで服装を気にする必要はないです。
あくまでも最低限、整った失礼の内容な格好で望めば問題ないと思います。パジャマやあまりに派手な私服ではなければ問題ないです。
保育士の就職・転職でWEB面接のコツは?
保育士の就職・転職でWEB面接のコツは、自分で緊張をほぐしてから望むことです。
通常の面接では、保育園に訪問して、ちょっとした世間話も踏まえながら徐々に面接が始まることが多いと思います。その間に緊張もほぐれることがあると思います。
WEB面接では、いきなり面接者との通話が始まるので、緊張がいっきに出てしまうことがあります。頭が真っ白になってしまって想定していたことがなにも言えなくなってしまうということがあるかもしれません。
逆に言うと、緊張さえしなければ、WEB面接と言っても、始まってしまったら普通の面接と同様です。ビデオ会議は慣れていないと、不安要素がたくさんあると思います。なので、友人や家族などでも良いので、ビデオ通話で会話の練習などもしておくと良いと思います。
保育士の面接のコツは以下の記事で紹介しているのそちらを参照してください。
普通の対面での面接と比較した場合の特徴や注意点は?
ここからは、通常のの対面での面接と比較した場合の特徴や注意点について紹介します。
得られる情報が少ないことに注意
WEB面接のメリット・デメリットでも書きましたが、実際の保育園に出向いての面接とWEB面接では、求職者である保育士が得られる情報は圧倒的にWEB面接のほうが少ないです。
- 保育園そのものから得られる様々な情報
- 働いてる保育士の様子
- 面接時やそれ以外の時の園長の様子
- 保育園までの道のり
等々、実際の保育園に出向いての面接では、様々な情報を得ることができますが、WEB面接では面接者の情報以外ほとんどの情報を生で見ることができません。
なので、はっきりいってスケジュール的に余裕があるのであれば、WEB面接は基本的におすすめはしないです。
もちろん、昨今はウィルス対策の側面もあるので、保育園側もWEB面接のみしか受け付けていないという場合もあると思います。
また、流石に遠隔地に新幹線代などの交通費がばかにならないという場合もあると思います。そういう事情がある場合を除いたら、WEB面接は基本的におすすめはしないです。
もしWEB面接受けた場合でも、入職を決める前には必ず、保育園の見学を実施することをおすすめします。
WEB面接をする保育園は採用にとても力をいれているかも!
今は、やっとウィルス対策の影響もあって、WEB面接をする保育園がやっと出てきたところですが、まだまだ少数であります。
そんななかで、時代を先取りしてWEB面接を導入しているということは、採用にとても力をいれていて、かつ、それだけ資金力もあるということだと思います。
保育園に蔓延る古いやり方や考え方を取り除いて新しいやり方を取り入れていこうという姿勢が伺えると思います。本業の保育においても、様々なIT技術などを取り入れていることが期待できると思います。
もちろん、最終的には待遇や個人の希望との合致が大切なのは言うまでも無いですが、保育士の転職先の候補としてはとてもおすすめかも知れません。
WEB面接がある保育園の保育士の求人の探し方は?
- 地方から東京に引っ越しを決めている
- 就業中でどうしても転職活動に費やすことができる時間が少ない
こういった方にはWEB面接を実施している保育園への応募がおすすめです。交通費も時間も節約できますし、たくさんの保育園の選考を受けることが出来ると思います。
WEB面接がある保育園の保育士の求人を探すには、保育士の転職サイトの活用が最もおすすめです。
WEB面接を実施している保育園は増えているとは言ってもまだ、多数派とは言えない状況です。少ない求人の中から個人の保育士がWEB面接のある保育園の求人を探すのはかなり難しいです。
保育士の転職サイトであれば、すぐに情報がわかりますし、様々なフォローもしてくれるので、転職にかかる不安も減らすことが可能です。
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| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:保育士の就職・転職でWEB面接のコツを解説!普通の面接との違いや注意点は?【Skype/zoom】
今回は、保育士の就職・転職でWEB面接について解説しました。WEB面接をする保育園は採用にとても力をいれていて、最新の技術などにも積極的な姿勢を伺うことができます。
面接に行く交通費を削減できるというメリットはありますが、通常の対面での面接と比較して見学に行く機会など実際に保育園の様子を見る機会が減ってしまうというデメリットがあります。
WEB面接だけで採用の内定をもらった場合は、一度は保育園に見学をさせてもらうようにお願いすると良いかもしれません。