【何年で一人前】保育園に勤める保育士の平均経験年数|一人前の保育士の条件と基準

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  • 保育園に勤める保育士の平均的な経験年数はどれくらい?
  • 一人前の保育士の条件や基準とはどんな内容?

「一人前の保育士」になるための基準や、自身の経験年数が気になる保育士さんにとって、この記事はキャリア形成の道筋を示す重要なヒントを提供します。

この記事では、厚生労働省のデータに基づいた保育士の平均経験年数と、多くの保育士が抱く「一人前」という漠然とした概念について、その条件や基準を具体的に解説しています。

「一人前の保育士」って、具体的に何をすればなれるの?

さえこ
さえこ

「保育士等キャリアアップ研修制度」がその答えの一つになります。

保育園の園長や先輩から「早く一人前になってほしい」と言われたことがある方もいらっしゃると思います。一人前と言われても、どれくらいの期間働けば、どんな保育士になれば一人前になれるのかというのはよくわからないですよね。

また、保育士として働いていると、保育士の平均的な経験年数というものが気になることもあると思います。他の保育園と比較して若手が多かったり、ベテランが多かったりと、経験年数が偏っている保育園もあると思います。自分のスキルや経験年数が保育士として全体のどれくらいに位置するのかということは、転職を考える上でも気になる部分になると思います。

今回は、保育園に勤める保育士の平均的な経験年数や一人前の保育士の条件や基準について解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
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保育園に勤める保育士の平均的な経験年数とは?

厚生労働省の調査によると、保育園に勤める保育士の平均的な経験年数の割合は以下の表のようになっています。

 2年未満2~4年未満4~6年未満6~8年未満8~10年未満10~12年未満12~14年未満14年以上
全体15.5%13.3%11.1%9.5%7.9%6.7%5.8%30.1%
うち公営10.8%10.3%9.4%8.0%6.8%6.1%6.0%42.7%
うち私営17.9%14.9%12.0%10.2%8.5%7.1%5.8%23.6%

※出典「保育士の現状と主な取組」https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf

特に、私立の保育園では経験年数の少ない若手の保育士の割合が多くなっていることがわかります。

これは、近年少しずつ保育士の待遇が改善されてきているということと、そして過去に保育士を辞めて潜在保育士となる人が多かったということが要因になっている気がします。公立保育園の経験年数の割合が比較的安定しているのは、やはり勤めている保育士が公務員で、待遇や労働環境も安定しているということが要因かもしれません。

【補足】保育士の平均の勤続年数は約8.5年

勤続年数とは、ひとつの会社に入職してから勤務している年数になります。正職員として働く保育士の平均の勤続年数は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公表されています。「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均の勤続年数は「8.5年」となっています。

※出典:「厚生労働省-令和5年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html

ただし、これはあくまでも現在事業者(法人)に雇用されている保育士が、その事業所で働いている年数の平均値になります。今、保育士として働いている人が、これまでに保育士として働いてきた年数の平均ではありません。

つまり、保育士は同じ保育園に平均すると約8.5年程度働いているということになります。

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「一人前の保育士」の条件や基準とは?

園長や主任保育士から「保育士として一人前だね」と言われたら嬉しいですよね。逆に「早く一人前になってほしい」と言われてしまうと、やっぱり自分はまだまだだなと痛感してしまうこともあると思います。そんな時に悩んでしまうのが、どうしたら一人前になれるのかということだと思います。とても曖昧な表現なので、どのような経験を積んでいけばよいのかわからないですよね。そんな方のために参考となる考え方を紹介します。

そもそも一人前の保育士とは?

「一人前」と言う言葉は、辞書的な意味では、能力や技量が一定の水準に達していることを指します。保育士の一人前という基準が国や自治体によって定められているということはないので、とても曖昧な表現になります。

もちろん、一人前の保育士という基準は勤める保育園や園長、先輩保育士の考え方によっても異なるものなので、明確に定義することは難しいです。

まずは園長等に確認することが大切

「一人前の保育士」というのは曖昧で人によって考え方が異なります。自分自身だけで「一人前の保育士」像を決めてしまうと、保育園や周囲の同僚と考え方や保育観に相違が出てしまうということもあります。

園長や主任保育士との面談などの場で、自分に足りていないことや保育園が自分に期待していることなどを確認するということも大切です。勤めている保育園が自分に求めていることを理解することで、今後の自分の保育士としてのキャリアを描きやすくなります。

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個人的な一人前の保育士の条件や基準

「一人前」と言う言葉は、辞書的な意味では、能力や技量が一定の水準に達していることを指します。保育士の一人前という基準が国や自治体によって定められているということはないので、とても曖昧な表現になります。

もちろん、一人前の保育士という基準は勤める保育園や園長、先輩保育士の考え方によっても異なるものなので、明確に定義することは難しいです。なので、ここでは参考までに私個人の一人前の保育士の条件というものを書いてみます。

保育士としての経験年数はあまり関係ない

何年間保育士として働けば一人前になれるのかと考える人が多いと思います。個人的な考えになりますが、一人前の保育士と言えるための経験年数は最低でも概ね7年以上が必要だと私は考えています。理由は後述します。

ただし、個人的には一人前かどうかと経験年数というものはあまり関係がないと思います。もちろん経験年数とある程度の相関があるということは間違いないと思いますが、同じ1年でも経験する内容や身についているスキルは異なりますし、労働時間も厳密には異なります。正社員として一年間働いていた人もパート保育士で一年間働いた人も同じ経験年数になります。ずっと5歳時のクラス担任を5年間やっている場合と、それぞれの年齢のクラス担任を一年ずつやっている人とでは、保育士としてできる仕事の内容やスキルも異なってくると思います。

どうしても保育士のスキルというのは客観的に測定がしにくいので、経験年数で考えてしまいがちですが、とりあえず経験年数だけ積めば良いという考えはあまりよくないかもしれません。

ひとつの指標になるのは「保育士等キャリアアップ研修制度」

「一人前の保育士」の一つの指標にできるのが、国が実施している「保育士等キャリアアップ研修」になります。

「保育士等キャリアアップ研修制度」についての詳細は以下の記事を参考にしてみてください。

「保育士等キャリアアップ研修制度」は、そもそも保育士が資格取得後に保育の質や専門性を高めるために作られた制度となります。

例えば、介護現場の場合は、介護初任者研修・実務者研修・ケアマネジャー・介護福祉士などの研修や資格が段階的に用意されておりキャリアアップとそれに伴う昇給が可能でした。一方で、保育士の場合はそのような段階的なキャリアアップの道すじがありませんでした。この制度ができる前は、保育士は基本的に単なる保育士か主任保育士という2択しかなく、その間でどのようにキャリアアップしていくかという統一された指標がありませんでした。その穴を埋めるべくして作られたのが、「保育士等キャリアアップ研修」の制度になります。

この制度では、「副主任保育士」「専門リーダー」の役職が定められています。副主任保育士は主任保育士に次ぐ現場のリーダーでマネジメント的な視点が求められます。専門リーダーは「乳児保育、幼児教育、障害児保育、食育・アレルギー、保健衛生・安全対策、保護者支援・子育て支援」などの各分野の専門知識をもって保育園をサポートする専門職になります。

その役職を担当するには以下の条件が必要になります。

  • 副主任保育士
    • マネジメントの研修に加えて3分野以上の研修の受講
    • 経験年数が概ね7年以上
  • 専門リーダー
    • 4分野以上の研修の受講
    • 経験年数が概ね7年以上

それぞれ「4分野以上の研修の受講」と「経験年数が概ね7年以上」が必要です。

ここで先程、挙げた概ね7年以上というものが条件とされています。保育士等キャリアアップ研修制度でも、概ね という曖昧な条件にとどめています。やはり経験年数だけが全てではないということでしょう。

このように「保育士等キャリアアップ研修制度」は、自分自身が「一人前の保育士」を目指すための一つの指標にすることができると思います。

もう一つの指標は保育園の全体の仕事を一通りできるか

「保育士等キャリアアップ研修制度」は、保育園の都合などによって受講可否が決まるため、希望すれば必ず受講できるというものではありません。

こちらも個人的な考えになりますが、「一人前の保育士」の一つの指標にできるのが、「保育園の全体の仕事を一通りできるか」ということだと思います。

保育園では、一日を通して様々な仕事がありますよね。それらの仕事を自分自身で責任を持ってできるかということです。もちろんトラブルなどが起きた時に誰かに必要な助けを求めるということも、保育士としての必要なスキルに含まれます。

保育園の園長や先輩から安心して仕事を任せることができるとという存在になることができれば、「一人前の保育士」と言っても良いかも知れませんね。

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まとめ

保育園に勤める保育士の平均的な経験年数や、「一人前の保育士」という曖昧な概念について具体的な条件や基準を解説しました。

この記事を通じて、平均的な経験年数や「一人前の保育士」の基準に疑問を持っていた27歳の保育士さんが、自身のキャリアを考える上での不安を解消し、具体的な行動につながるヒントを得られたと感じています。

「一人前の保育士」という基準は曖昧なもので、保育士のスキルや能力を客観的に統一された指標で測ることは難しいと私も考えています。

しかし、「保育士等キャリアアップ研修制度」は、自分の保育士としてのキャリアを考える上での一つの明確な基準となり、園からの役職付与やそれに伴う給与アップにもつながる期待が持てます。

ぜひ、この制度を積極的に活用し、ご自身のキャリアアップに繋げてみてくださいね。

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よくある質問(FAQ)

Q
保育士の平均的な経験年数は、どのように考えたらよいですか?
A

厚生労働省の調査によると、保育士の経験年数は14年以上が最も多いというデータがあります。

特に公立保育園では、長く働き続けるベテランの保育士が多い傾向にあります。

しかし、これはあくまで統計上の平均であり、ご自身の成長やスキルアップは経験年数だけで測るものではありません。

目の前の子どもたちや保護者との関わりの中で、どれだけ多くのことを学び、実践してきたかが大切です。

Q
経験年数が短くても「一人前の保育士」として評価されることはありますか?
A

はい、十分評価されることはあります。

一人前の保育士は、単に経験年数が長いことだけを指しません。

記事でもお伝えしたように、重要なのは経験した内容や身についたスキルです。

例えば、乳児保育、幼児教育、障害児保育など、さまざまな分野の専門性を高めたり、保育計画の作成能力を磨いたりすることで、経験年数に関わらず「一人前の保育士」として認められます。

柔軟な対応力や学び続ける意欲も大切な評価基準です。

Q
「保育士等キャリアアップ研修制度」以外に、スキルアップのための具体的な方法はありますか?
A

「保育士等キャリアアップ研修制度」はキャリアアップの明確な指標となりますが、それ以外にもスキルを向上させる方法はたくさんあります。

日々の保育の中で、先輩や同僚から積極的に学ぶ姿勢を持つことは大切です。

また、保育に関する書籍や専門誌を読んだり、自治体や民間団体が主催する研修やセミナーに参加したりして、専門知識を深めることも有効です。

ご自身の保育を客観的に自己評価し、改善点を見つける習慣を持つことも、着実な成長につながります。

Q
「一人前の保育士」として、具体的にどのような能力や心構えが求められますか?
A

「一人前の保育士」として、様々な能力や心構えが求められます。

記事内容にもある通り、子どもの発達を深く理解し適切な援助を行う能力や、質の高い保育計画を作成し実行する能力は必須です。

また、安全対策や健康管理を徹底し、危機管理に対応する能力も不可欠です。

保護者対応やチームワークを大切にする姿勢、そして記録作成や個人情報管理といった実務的なスキルも重要になります。

何よりも、子どもの最善の利益を追求する強い責任感や、他者に共感する豊かな人間性が求められます。

Q
「一人前の保育士」になったら、どのようなキャリアパスが考えられますか?
A

「一人前の保育士」として認められれば、様々なキャリアパスの選択肢が広がります。

例えば、主任保育士の補佐となる副主任保育士や、特定の専門分野で園全体を牽引する専門リーダーといった役職に就く道があります。

これらの役職は、キャリアアップ研修の受講と一定の経験年数を経ることで目指せます。

さらに、園内でのリーダーシップを発揮したり、保育園運営に携わったりするなど、より責任のある役割を担うことも可能です。

転職の際にも、これまでの経験が有利に働き、新たな環境でステップアップを目指す道も開かれます。

Q
保育園の園長や主任に「一人前の保育士になりたい」と相談する際のポイントは何ですか?
A

「一人前の保育士になりたい」という前向きな気持ちは、園長や主任もきっと応援してくれます。

相談する際は、「具体的にどんなスキルを身につけたいか」「どんな役割を担っていきたいか」を明確に伝えることが大切です。

例えば、「来年度は〇歳児クラスの担任に挑戦し、保育計画の立案から実行までを主導したいと考えています」のように具体的な目標を提示すると、あなたの成長意欲が伝わります。

自身の成長段階を伝え、園が求めている役割や、今後期待されることについても確認すると、より具体的な目標設定につながるでしょう。

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