目次 | 内容 |
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そもそも病欠ってなに? | ・病気のため保育園を欠勤すること ・欠勤は給料が減るが有給休暇は給料が支払われる休暇 ・当日の病欠が有給扱いになるかは園の方針による |
当日の病欠は保育園にはどうやって連絡すれば良い? | ・保育園の規定に従い、多くは電話で連絡 ・休むと決まったらすぐに連絡し、人員確保を円滑に ・無断欠勤は絶対にやめ、解雇につながる可能性あり |
後から有給休暇という扱いにできる? | ・多くの保育園で病欠を後から有給休暇扱いに変更可能 ・有給が残っていなければ欠勤扱いとなり給与は減額 ・園によっては診断書や明細書の提出を求める場合あり |
給与や賞与への影響は? | ・病気が理由であれば給与や賞与への影響は少ない ・有給残日数がない場合、欠勤として給与は減額 ・皆勤手当は支給対象外となるほか、頻繁な欠勤は査定に影響 |
園長や同僚の保育士への対応は必要? | ・急な欠勤は他の保育士に負担をかける可能性がある ・病欠の理由を明確に伝え、誤解を防ぐ努力 ・復帰時にはお詫びや感謝の言葉を伝える心遣い |
病気の場合は診断書や明細書などは念の為とっておくべき | ・欠勤が多い場合、病気であることの証明として有効 ・診断書は費用がかかるため、園から要求された際に発行 ・診察の明細書なども保管することで証明資料として役立つ |
精神的な疾患の場合は休職も検討を | ・精神疾患の疑いがある場合、まずは有給休暇での休暇を検討 ・回復が見込めない場合は休職も視野に入れ雇用を維持 ・休職により傷病手当金を受給できる可能性あり |
無理して休まないはNG | ・体調不良での無理な出勤は感染症拡大のリスクを高める ・自身の健康を最優先し、精神的な疾患の場合も同様 ・「とりあえず出勤」を促す園は転職も検討すべき危険な職場 |
まとめ | ・急な病欠・欠勤時はできるだけ早く園に連絡が最重要 ・有給休暇の扱いや必要に応じた診断書保管を事前に確認 ・自身の健康を優先し、無理な出勤は絶対に回避 ・精神的な疾患の疑いがある場合は、休職も選択肢として検討 |
よくある質問(FAQ) | ・急な病欠は就業開始前に上司へ電話連絡、体調や症状を具体的に伝える ・引き継ぎは担当の子どもの特別な配慮事項などを簡潔にまとめる ・病欠の罪悪感は体調優先と理解し、無理な出勤はかえって迷惑となる ・「とりあえず出勤して」の指示には出勤困難な状況を明確に伝え、必要なら外部相談 ・復帰時には感謝と迷惑へのお詫びを伝え、良好な人間関係を維持 ・日頃から十分な睡眠・栄養、体調異変時は早めに休息や受診を心がける |
- 保育士が保育園を病欠や欠勤してしまったらどうしたらよい?
保育士として、突然の体調不良で保育園を休むことになった時、どうしたら良いのかと不安に感じることはありませんか。
当日に体調不良になって保育園に行けるかどうかわからないという経験は多くあると思います。保育士は子どもからインフルエンザなどの感染症をもらうことも多くあると思います。感染症の場合、無理な出勤はありえませんが、多少の風邪くらいなら他の保育士に迷惑がかかるからと頑張って出勤した経験がある方も多いことでしょう。
特に、急な病欠や欠勤時の適切な対応は、職場での信頼関係を築き、スムーズな業務継続に欠かせません。
この課題に対し、この記事では、私の経験に基づいて、保育士が病気などで急に保育園への出勤を休む際に、どのように対応したら良いのか、そして病欠はどのような勤怠上の扱いになるのかを、具体的な連絡方法から避けるべき行動まで詳しく解説します。

体調が悪くて休む時、どう連絡すれば良いのか、職場に迷惑をかけないか心配です。

安心して休めるよう、正しい連絡方法や引き継ぎのポイントをお伝えします。
その経験が参考になればと思います
そもそも病欠ってなに?
そもそも病欠とは病気のために保育園を欠勤することを指します。欠勤とは規定の出勤日に出勤しないことです。保育士の場合はシフト制が多いと思うので、シフトが入っているときに出勤しない場合は欠勤ということになります。
有給休暇は、給料が有りの休暇で欠勤とは異なります。保育士の場合は、有給休暇を予め申請しておき、それを踏まえてシフトが組まれることが多いと思います。当然、有給休暇なのでその日の分の給料は支払われます。その代わり保持している休暇日数が減ります。
欠勤の場合は、保持している有給休暇の日数は減りませんが、給料が減ることになります。一日欠勤したら、その分の給料(日割り)が基本給などから引かれます。
後述もしていますが、実際のところ、当日の病欠が「有給休暇」になるか「欠勤」になるかは保育園次第になります。保育園も含めた多くの会社は、事前申請がない場合の突然の
当日の病欠は保育園にはどうやって連絡すれば良い?
保育園ごとに必要な連絡方法が定められていると思うのでその方法で連絡しましよう。一般的には電話で連絡することが多いと思います。
大切なことは、休むと決まった時点ですぐに電話などで連絡をするということ です。
場合によっては急遽、代わりに出勤が必要になる人が出てくることもあります。なので、できるだけ早く連絡をすることで、保育園側も代わりの人員を確保しやすいです。
前日の夜から体調が悪化した場合などは早めに保育園に連絡できるとよいと思います。ただ、保育園も開園時間は決まっているので、その時間がすぎれば、園にだれもいないので、連絡ができなくなってしまいます。
このような時のためにも、園長などの私用の電話番号を緊急連絡用で知っておいたほうが良いかもしれません。
無断欠勤は絶対にNG
当たり前のことではありますが、無断で欠勤するのは絶対にやめたほうが良いです。休むべき正当な理由があったとしても連絡がない場合は受け入れてもらうことができなくなってしまいます。
当然、保育園の現場としても必要な保育士が足りなくなるので、混乱が予想されます。連絡がないと、来るのか休むのかもわからないので、余計に動きづらくなってしまいます。
また、無断欠勤が続くと解雇もあり得ます。保育園側は適法で保育士の解雇を行うことができます。逆に言えば、しっかりと連絡し、病気であるということを示せれば病欠で解雇されるということはまずないことです。
無断欠勤は他の保育士にも多大に迷惑をかけますし、園長なども心配してしまうので、病欠の際は必ず連絡することが大切です。
後から有給休暇という扱いにできる?
結論から言うと、病欠を後から有給休暇という扱いにしてくれる保育園が多いと思います。私もいくつかの保育園での就業を経験していますが、有給休暇が残っている場合は有給休暇での対応にしてくれました。
ただ、残っている有給休暇がなければ、欠勤になるので、当然、給与をその分減額されることになります。
厳格な保育園では病院に行った際の「診断書」や「明細書」の提出を求めてくる場合もあるので、しっかりと証拠は残しておくことが大切です。
保育園によってはインフルエンザなどの感染症の場合は、有給休暇とは別に、有給の病気休暇などを用意してくれている場合もあります。(保育園は感染症のリスクも高いですからね。)
給与や賞与への影響は?
病気などが理由であれば、給与や賞与などの査定に影響するということは少ないと思いますが、あまりにも回数が多いと影響が出てくるかもしれません。
ただし、先程も書いたように残っている有給休暇がなければ、欠勤になるので、当然、給与をその分減額されることになります。
どうしても給料を減らしたくないという場合は、急な病気などに備えて有給休暇を残しておくことも必要です。
また、保育園によっては「皆勤手当」というのを支給している園もあると思いますが、その場合は皆勤手当はもらえないということになると思います。
園長や同僚の保育士への対応は必要?
保育園でのシフトを円滑に組む上で、とても困るのが急な欠勤です。
保育園は資金が潤沢にあるわけではないので、常にギリギリの人数の保育士で運営しています。そのため、保育士が一人休んでしまうと、業務に支障が出てしまうこともあります。
当然、保育園側にも余裕を持った人員配置の義務はありますが、保育士側にもシフトを全うする責任が出てきます。
個人的にはあまりよくない考え方(同調圧力で休めなくなってしまう等の弊害)だとは思っていますが、他の保育士にも負担や迷惑をかけてしまうのは事実です。
当日の欠勤の回数が多いと、そもそも、本当に病気で休んだのかと疑われてしまうことにも繋がります。本当に病気の場合はしっかりと事情を説明して、そのような誤解を生まない努力も必要になってきます。
また、これもあまり良くない文化だと思いますが、病気などで欠勤した際は、お菓子などを渡すという文化がある保育園もあります。(私が新卒で働いていた幼稚園はそうでした。)
そうでない場合でも、 迷惑をかけたと思われる同僚などには一声かける のが、円滑な人間関係を構築する上で大切だと思います。
病気は仕方がないことではありますが、病欠してしまったあとの対応はとても大切です。
病気の場合は診断書や明細書などは念の為とっておくべき
先程も書いたように、当日の欠勤の回数が多いと、そもそも、本当に病気で休んだのかと疑われてしまうことにも繋がります。
保育園によっては診断書や明細書などを要求してくることもあります。
正式な診断書はそれなりに金額がかかるため、保育園から必要と言われたら発行してもらえばよいです。過去の診察の内容に関しても発行してもらうことができると思います。
診察の明細書などでも良いという場合もあるので、念のため、保管しておくと良いと思います。
精神的な疾患の場合は休職も検討を
うつ病や適応障害などの精神疾患の疑いがある場合は、最初は有給休暇などでの休暇を検討したほうが良いです。回復が見込めなそうな場合は、欠勤ではなく休職も視野に入れたほうが良いです。
無理して勤務を続けて悪化させてしまったら、本当に働けない精神状態になってしまうかもしれませんし、無断でなくても欠勤が続いたら解雇につながるかもしれません。
そうなるよりかは正直に状況を話して、休職の申し出を行うという選択肢もあります。休職ができれば雇用は維持でき、医師が就業不能と判断すれば「傷病手当金」という生活保証金を健康保険から受給できる可能性もあります。
保育士の休職については以下の記事でも解説しています。
この場合も症状を隠して欠勤するというのはあまり得策ではないかもしれません。しっかりと保育園側に説明して、休職をしたほうが後々のことを考えても良いかもしれません。
無理して休まないはNG
病気などにも関わらず、園長や同僚の保育士、子どものことなどを気にして 無理して休まない というのは辞めたほうが良いです。
最近ではインフルエンザはもちろん、新型のコロナウィルスの問題もあるので、他人に感染するような感染症も増えてきています。最悪の場合は、誰かの命を奪うことにも繋がります。
なので、無理して休まないで保育園に行ってしまうということは保育士として絶対に避けるべきです。
感染症以外の精神的な疾患の場合も同様です。無理して通勤して悪化してうつ病になってしまったら元も子もないです。自分の身は自分で守る必要があります。
逆にいえばこのようなことを理解できていない保育園の園長などがいる保育園はかなり危険な保育園とも言えます。特に今の時期はなおさらです。
- 「とりあえず出勤して」
なんて軽々しく言うような保育園の体制になっている場合は、即刻転職を検討したほうが良いです。
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自分の身も、子どもの身を守るためにも必要な病欠はあって然るべきだと思います。
まとめ
保育士として、急な病欠や欠勤で悩む方は多くいらっしゃいます。
この記事では、私の経験に基づいて、病欠・欠勤時の適切な対応方法と、絶対に避けるべき「やってはいけないこと」を具体的に解説しています。
特に、休むと決まった時点ですぐに連絡することは何よりも大切です。
この記事が、保育士として安心して体調を管理し、適切な対応で職場との信頼関係を築くための一助となれば幸いです。
もし今、病欠や欠勤について不安を感じているのであれば、この記事で学んだことを活かして、まずは園に適切な連絡を取ってみてください。
よくある質問(FAQ)
- Q急な病欠の場合、具体的にどのような情報を、誰に、いつまでに伝えると良いですか?
- A
急な病欠の際は、就業開始時刻よりも早い時間帯に、まず電話で直属の上司に伝えてください。
ご自身の体調や症状、出勤の可否、病院受診の有無などを具体的に伝えることが大切です。
可能な場合は、引継ぎ事項も簡潔に伝えると、園側もスムーズな対応ができます。
これは、周囲への配慮を示し、保育士の欠勤時の連絡マナーを守る上で非常に重要な行動です。
- Q病欠で急に休むことになった際、業務の引き継ぎで特に気をつけるべきことは何ですか?
- A
業務の引き継ぎでは、担当クラスの子どもの特別な配慮事項(アレルギーや体調変化の兆候など)、連絡帳の記載状況、その日の行事や特別な活動の有無などを簡潔にまとめることが重要です。
電話で伝えるか、緊急時のメモに記載して共有できるようにしておくと、保育士の病欠による引き継ぎ不足を防ぐことができます。
これにより、残った職員も安心して業務を進められます。
- Q急な病欠で周りに迷惑をかけてしまうのではないかと罪悪感を感じます。どのように気持ちを整理すれば良いですか?
- A
まず、病欠は誰にでも起こり得ることだということを理解してください。
自分の体調を優先することは非常に大切なことだと私は考えます。
無理に出勤して体調を悪化させたり、他の職員や子どもたちに感染を広げたりすることの方が、結果的に大きな迷惑となります。
体調回復に専念し、回復後に誠意を持って対応することが、保育士が欠勤した際の罪悪感を乗り越え、信頼関係を維持することにつながります。
周囲もきっと、あなたの体調を心配しています。
- Q「とりあえず出勤して」のような園側の対応があった場合、どのように対処すれば良いですか?
- A
「とりあえず出勤して」という指示は、体調不良を軽視している証拠です。
そのような言葉があった場合は、まず「申し訳ありませんが、現時点で出勤できる状況ではありません。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、今日は休ませてください」と明確に伝えてください。
状況が改善しない場合や、保育園の病欠に対する軽視が続くようであれば、信頼できる同僚や、場合によっては労働基準監督署などの外部機関に相談することも検討すべきです。
ご自身の身を守ることが最優先です。
- Q病欠で休んだ後、復帰した際に職場や同僚にどのように接すると良いですか?
- A
復帰した際には、まずお休みをいただいたことへの感謝と、ご迷惑をおかけしたことへのお詫びを、直接伝えるようにしましょう。
可能であれば、簡潔に「ご心配をおかけしました」と一言添えるだけでも、印象が大きく変わります。
また、お休み中にご自身の業務を分担してくれた同僚に対して、個別に感謝の言葉を伝えるのも良い方法です。
これは、良好な人間関係を維持し、保育園における職員の助け合いの文化を育むことにつながります。
- Q日頃から体調を崩さないために、保育士としてどのような点に気をつけるべきですか?
- A
保育士は体力を使う仕事ですので、日頃から十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスの取れた食事を心がけることが基本です。
また、少しでも体調に異変を感じたら、無理をせず早めに休息をとったり、医療機関を受診したりする勇気を持つことが大切です。
これは、ご自身の健康を守るだけでなく、子どもたちや同僚への感染リスクを減らし、保育士の体調不良による無理な出勤を防ぐことにもつながります。
ストレスを感じやすい場合は、適度な気分転換や趣味の時間を持つことも有効です。