保育士の皆様。ストレスなどを溜め込んでしまっていないですか?
ストレスを溜め込んでしまって適応障害やうつ病になってしまう保育士の方も多いです。
今回は、適応障害を経験した保育士の友人から話を聞くことができたのでその内容を共有しています。
ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^) → 保育士就職・転職完全マニュアル-ブラックからホワイト保育園を目指す方法 を公開しています。
こんにちは。保育士のさえこ(@hoikushisaeko)です。
私は幼稚園、認定こども園、病院内保育室、ベビーシッター、保育園と転職を繰り返すことで今は割とホワイトな職場で働くことができています。
特にブラックだった幼稚園教諭時代の経験から「保育士・幼稚園教諭はガンガン転職すべき」と考えています。
何度も転職を繰り返すことで少しずつ働きやすい職場に移っていくことができました。今後もなにか不満があればまた転職するつもりです。
転職の際は主に転職サイトを活用していました。「マイナビ保育士」や「保育ひろば」は求人数が多く、対応力が高いのでおすすめです。
- マイナビ保育士
|首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)や広島県、静岡県の保育士求人に強い保育士転職サイトの最大手です。登録するとネット上では見られない求人情報も得られます。手厚い転職サポートが魅力です。
- 保育ひろば| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応。特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、愛知県、茨城県にお住まいの保育士の方におすすめです。非公開の求人もたくさんあります。
- 保育Fine! | サイト上で求人をみつけて自分で応募します。登録するとすべての求人をとりあえず見れるので、自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)※全国の保育士の求人に対応。
- あしたの保育士
| 関東地方はもちろん、北海道、青森、山形、宮城、福島、愛知、大阪、沖縄の保育士の方にもおすすめです。本社が仙台なので北海道・東北地方の保育園の情報にも強いです。資格取得予定の学生の方や未経験の向けの就職サポートも充実しています。
適応障害とは?
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。
※ 参照元:みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html
保育園で働く保育士の場合は、特に他の保育士との人間関係や園長との人間関係、子どもとの関わりの中で耐え難いことがありと適応障害になってしまう人もいます。
例えば、先輩保育士からのいじめやパワハラが一つの例です。特に保育園は狭い世界なので、退職する以外に逃げ場が無く適応障害になってしまう人もいます。
※ 医療に詳しいわけではないので詳細は医療機関などにしっかりと確認してください。
うつ病とは?
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。
保育園で働く保育士の場合は、適応障害になった結果としてうつ病の症状が出てしまうことが多いようです。
※ 医療に詳しいわけではないので詳細は医療機関などにしっかりと確認してください。
保育士はなぜ適応障害やうつ病になる?
適応障害やうつ病の原因はストレスです。ストレスの原因は人によって様々です。
保育士の方の場合は、人間関係のストレスが一番多いと思います。園長や先輩保育士のパワハラなど自分にとって許容できないものがあるとそれが原因で適応障害になってしまう保育士もいます。
他にも、保育士のストレスの原因として多いのは仕事量の多さです。毎日保育園で残業して、持ち帰りの仕事もして、休日も出勤をする、こんな状況で休日にリフレッシュもできずにストレスが重なってしまうという方も多いです。
また、これらの複数の要素が重なってストレスを溜め込んでしまう保育士も多いのが実情になっています。
適応障害を経験した保育士のインタビュー
適応障害を経験した保育士の友人から話を聞くことができたのでその内容を共有させていただきます
適応障害を経験した保育士の状況

適応障害を経験した時の状況などを教えてもらえますか?
- パワハラ
- 眠れない
- 起きれない
- 仕事も手につかなくなってくる
- 欠勤が続いてしまった
一年目の保育士で先輩からパワハラなどを受けることがあり徐々に適応障害のような状況に陥っていったそうです。
最終的には夜も眠れなくなり、朝も起きれなくなり欠勤する形になってしまったようです。
適応障害を経験した保育士とった対処法

保育園を欠勤してしまった後の対処法を教えて下さい。
※ 病気の対処法などは人それぞれ異なると思うので、同じことをすればうまくいくというわけではないので、参考までに捉えてください。
病院に行く
このような症状になってから私がまずはじめにしたことは病院に行くということです。身近な人に相談してみて一度病院に行ったほうが良いと言われたので、病院に行くことを検討しました。
近くの病院やクリニックで精神科や心療内科があるところを探し、直近で予約がとれたのは心療内科のクリニックだったのでそちらに行くことにしました。精神科や心療内科は事前に予約が必要なことが多いので、電話をして予約をとってから行きました。
電話で軽く症状などを聞かれるので、とりあえず仕事にいけなくなってしまったということを伝えました。
病院に行くと、普通の病院と同様に受付を済ませ呼ばれるまで待機していました。受付の人に呼ばれると個室に案内されて、まずは女性のカウンセラーの方と一対一でカウンセリングを受けました。
ここでいま自分がどのような状況になっているかの経緯などを詳しく話しました。カウンセリング後は医師に呼ばれるまで再び待機となりました。
医師に呼ばれると再びカウンセリングの内容を再確認され、体に起きている症状(眠れない)などの症状を詳しく聞かれました。
休職する
私がすでに欠勤をしてしまっているということもあり、医師からはその場で休職したほうが良いという助言があり休職の診断書を発行してもらいました。病名としては「適応障害」と診断されました。
医師と相談の結果、とりあえず1ヶ月の休職をすることにしました。医療機関によるかもしれませんが、いきなり診断書を発行してくれないケースもあるようなので注意が必要かもしれません。
その診断を受けて、保育園に電話をし休職を申し出ました。すでに欠勤している日が出ていることもあり、その場ではとくに何か言われるということはなかったです。とりあえず体調を良くしてくださいということで電話は終了しました。
保育園には行きたくなかったので、診断書などは後日郵送で送付しました。
通院する
休職中は一週間に一度くらいのペースで心療内科に通院しました。薬は、眠れなかったので睡眠に関するものと、うつの症状もあったのでその薬もいくつか処方されていました。
とりあえず、一ヶ月間は仕事のことや今後のことなどは考えずに、なにをするわけでもなくとにかく休んでいました。
休職中は健康保険の傷病手当金が支給された
休職中は、健康保険の「傷病手当金」というものも支給を受けることができました。医師の診断書と保育園が発行する休職をしていることを証明する書類が必要です。
金額としては、貰っていた給料の7割程度でしたが、生活は継続できる状態だったので助かりました。
転職する
休職をして一ヶ月くらいが立って体の症状的には良くなってきました。ただ、パワハラなど人間関係の問題もあったので、おそらく再発するだけだろうという思いがあったので復職するという選択肢はほとんど消えていました。
そこからは転職をして別の保育園で働くことや、まったく別の業界で働くことも考えました。
結果的に、私の場合は保育の仕事自体は嫌いではなく、どちらかというと職場の人間関係の問題が多かったので再び保育園で働くという選択をすることにしました。
そのまま休職中に転職活動をはじめて転職先が決まったら、退職届を出して退職をしました。この間のやりとりは電話やメール、郵送などで行っているので、休職後は園長と顔を合わせるということはなかったです。
転職が決まってからはびっくりするくらい症状も改善してきたのでやはり人間関係の問題は転職するしかないのかもしれません。
適応障害を経験した保育士からのアドバイス

反省点やもっとこうしておけばよかったということはありますか?
ひとつは頑張りすぎずに早く転職しておけばよかったということです。自分のなかで年度末までは続けないとという思いもあってそれでずるずると辞められずにいました。
そうしているうちにパワハラをしてくる先輩とさらに関係が悪化してどんどん追い込まれてしまいました。早い段階で転職を決めて入ればこんなにつらい思いをしないで済んだかもしれないです。
もうひとつは、病院は早め早めに行くべきということです。精神科や心療内科と聞くとどこか仰々しいイメージもあったり、自分は病気じゃないという思いもあってなかなか行けていませんでした。
実際に病院に言ってみると心療内科などは普通のサラリーマンの人とかも多く来ていて、仰々しいものではなかったです。極端な話、風邪を引いて薬をもらうというくらいの感覚で行っても良いと思います。
適応障害を経験してみてわかったことは、体は結構正直だなということです。出勤しなくてはと思っても、体が拒否をしているというようなイメージです。おそらく出勤したら嫌なことが起きるということからの防御反応です。
そういう意味では正しい防御反応なので、早めに病院に行って相談し、転職をしてしまったほうが良いと思います。保育士が特定の保育園に固執する必要は無いと思っています。
まとめ
適応障害を経験して復帰した保育士の友人から伺った話を紹介しました。再三にはなりますが、病気の対処法などは人それぞれ異なると思うので、同じことをすればうまくいくというわけではないので、参考までに捉えてください。
私自身も保育園に出勤したくないなと思っていたことはありました。おそらくこのような気持ちが適応障害のはじまりだと思います。
特に人間関係の問題であれば、極端な話その人がいなくならない限りは改善されないことになります。
保護者とのトラブルであれば、その子どもが卒園するまで我慢すればなんとかなるかもしれませんが、園長や先輩保育士との問題であれば、いつその人達がいなくなるかわかりません。もしかしたらずっとそのままの関係かもしれません。
保育園に出勤したくないなと思う原因が自分で取り除けるものであれば良いですが、取り除けないものであればやはり転職を考えるしかないのかもしれません。