保育園で働く保育士の皆様。
という方もいらっしゃるかもしれません。保育園で働く保育士の仕事は様々なので、覚えなくてはいけない仕事もたくさんあります。
今回は、仕事が覚えられない保育士の原因と対処法について紹介します。
勤務していて、なかなか仕事が覚えられなかった経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の仕事を覚えなければいけないことがたくさん
特に働き始めたころは、やるべきことがなんなのか自体がわかっていないので、覚えることも多いと思います。まずは当たり前のことですが、保育士の仕事は園児の名前と顔、保護者の名前と顔、そして、職員の名前と顔を覚えることからはじまります。
そして、経験が豊富な保育士の方でも保育園が変われば、覚え直さなければいけないことはたくさんあります。保育の一日の流れはもちろん、細かいところでいうと、まずどこになにがあるのか、おもちゃなのど備品や書類の置き場所や管理方法など様々なことを把握する必要があります。それに加えて、その日に終わらせなければいけない書類、文書関係の仕事など、単に仕事があるということだけではなく、それらの書き方やルールなども把握する必要があります。
そして、保育中に歌うお歌やピアノ、手遊びなども保育士は覚えておかなくてはいけません。また、それ以外にも保育中に様々な先輩からの指示があると思いますが、それを忘れてしまったなんてこともあると思います。そういうことが続くこと、先輩からも呆れられてしまって「自分は保育士に向いてないのでは」なんて思ってしまうことも。
さらに、保育園で必ずある仕事が行事に関するものだと思います。行事では個人個人に役割が与えられてそれを実行しなければいけない場面があると思います。自分の役割をきちんと遂行できないと、行事の進行にも影響が出てしまいます。
そんなこんなで、実は保育士の仕事は「覚える」ということがたくさんあるということは間違いないでしょう。
保育士が仕事が覚えられない原因
まずは、保育士が仕事を覚えられない原因について紹介します。
慣れていない
単に保育園での仕事「慣れていない」ということが原因であることも多いです。つまり、まだ保育士としての経験が浅かったり、その保育園で働きはじめて間もないためということです。もちろん、同じ回数出勤しても慣れ方は異なるとは思います。
保育士の仕事の覚えるべきことは、暗記して覚えるというものはほとんどなく、実際に体が覚えるということが多いと思います。よって、回数をこなすことで自動的に覚えられる内容も多いです。
また、回数をこなすことで覚えた内容が増えれば、覚えにくい仕事でも覚えやすくなってきます。
- 覚えることが10個あって1個覚える
- 覚えることが1個あって1個覚える
これらの2つでは、覚えやすさも大きく異なると思います。一つに集中できるのと、あれやこれやを覚えなくてはいけないうちの一つでは、覚えやすさが違うためです。やはり、保育園で働きはじめの頃は、仕事が覚えられないという状況はある程度仕方がないとも言えます。
覚えるべきことと覚えないくて良いこと理解していない
なかなか仕事が覚えられないという方にありがちなのが、自分の仕事にはならなそうなことも覚えようとしてしまうということです。また、覚えるべき仕事にも優先順位というものもあります。もちろん様々なことを理解するということは、悪いことではないですが、それによって自分が優先的に覚えるべきことを覚えられなくなってしまっては意味がありません。
前項にも書きましたが、「覚えることが10個あって1個覚える」「覚えることが1個あって1個覚える」のとでは覚えやすさが異なります。つまり、覚える範囲を限定できたほうが効率よく仕事を覚えることができるということです。
モチベーションがない
仕事のモチベーションがないということも仕事が覚えにくくなってしまう原因の一つです。仕事に「おけるモチベーションといっても様々な側面があると思います。給料が安い、仕事の負担が多い、人間関係が悪いなどです。
やっぱり同じように仕事を覚えるにしても、モチベーションがあって楽しく仕事をするのと、モチベーションがなく楽しくない状態で仕事をするのとでは、仕事の覚えやすさにも違いがあるでしょう。モチベーションがあって楽しく仕事をするほうが仕事の覚えは良いはずです。
わからないことをそのままにしている
わからないことをそのままにしているということも保育士が仕事が覚えられない原因になります。保育の仕事のなかで、なにか「わからないこと」が発生した時は、何かを覚えるチャンスになります。でもわからないことをそのままにしてしまうと、覚えるチャンスを逃してしまうことになります。
そうしているうちに、自分からその仕事を避けるようになってしまったり、誰かに聞くチャンスを逃してしまい、同僚から仕事を覚えられない保育士というレッテルを貼られてしまうことになります。
人間関係が悪い
人間関係が悪いというのも、保育士が仕事が覚えられないよくある原因の一つです。
実のところ、人間関係が良ければ、保育士の仕事は覚えていなくても問題ないことが多いです。それは誰かが教えてくれたり、助けてくれることも多いからです。そうして助けられているうちに、慣れることで仕事を覚えていくという側面もあります。
逆に、人間関係が悪いと、自分が仕事が覚えられないことによって怒られたり、よりギスギスした関係になってしまうことが多いです。先輩から怒られてしまうと「自分は保育士に向いてないのでは」と思ってしまうことに繋がります。
また、人間関係が悪いと、前項に書いた「わからないことをそのままにしてしまう」可能性も高くなってしまいます。同僚や先輩に聞きにくい雰囲気があるとどうしても聞けずにやり過ごしてしまうことがあります。もちろん、これは自分だけが悪いわけではなくそのような聞きにくい雰囲気にしてしまっている先輩にも問題があります。
仕事が覚えられない保育士の対処法
ここからは、仕事が覚えられない保育士の方ができる対処法について紹介します。
とにかく回数をこなす
とにかく覚えられない仕事に対して慣れるために「回数をこなす」というのが仕事が覚えられない保育士の対処法になります。仕事が覚えられない原因で「慣れていない」ということを挙げましたが、慣れるためにはとにかく回数をこなすということが重要です。
言ってしまえば、保育士として保育園に長く勤めれば勤めるほど勝手に慣れていくという側面もあるので、まだ働き始めたばかりの方であれば、仕事が覚えられないということを不安がる必要はありません。日々それなりに真面目に仕事に取り組んでいれば自然と覚えていくという側面もあるということです。
ですが、自分が苦手だな、覚えられないなと思う仕事はどうしても避けたり逃げてしまいたくなるものだと思います。ですが、そのようななかなか覚えられない仕事こそ、なるべく回数をこなして慣れることで体に自動的に覚えさせることができます。
もちろん、なかなか回数をこなすことができないという仕事もあると思うので、そういう仕事は他の対処法などで覚えられるようにしましょう。
できることはすぐやる
保育園での自分の立場にもよりますが、先輩や主任などから「あれやっといて」「これやっといて」と言われる場面も多いかと思います。それ以外にも保護者からの連絡事項の伝え忘れなどもあると思います。そういった場合に、もしすぐにできることであれば、すぐに終わらせてしまうということです。
もしできる内容であれば、すぐに終わらせてしまうことであとあと「やり忘れた!」ということを減らすことができます。後回しにしてしまうとどうしても忘れてしまう可能性が増えてしまうためです。
すぐにできない場合は、きちんとメモに残してやり忘れることの無いようにしましょう。特に他人からの依頼をきちんとできないと、自分の印象を大きく下げてしまうので注意しましょう。
メモを取る
仕事が覚えられない保育士ができる対処法の定番のひとつがメモを取るということです。メモは取ること自体が覚えることにも繋がりますし、後で見返すことができるので、振り返りにも最適です。
ただ、メモを取るということに気を取られすぎてしまって、メモを取るということが目的になってしまうという場合もあるので、そうならないために適宜振り返って見直してみましょう。また、先輩や園長からの依頼などの緊急性の高いものは、普段にメモ帳などとはわけて管理すると忘れにくいでしょう。
タスクリストを作る
メモの延長ではありますが、タスクリストを作るというのも有効な対処法になります。
- 早番・遅番の時はこれをやる
- ○歳児の保育の1日の流れ
など、それぞれの仕事のジャンルごとにやらなければいけないタスクリストのようなものを作ってみましょう。保育士の仕事は、シフトや入るクラスなどによって仕事内容に違いがることが多いと思います。ですが、そのことがその日の自分の役割や仕事内容を忘れてしまうということに繋がってしまう原因にもなっていることが多いです。
一日のタスクをシフトや役割ごとににまとめることで、覚えることもできますし、適宜見返すことで思い出すことができます。
同僚とコミュニケーションを頻繁に取る
同僚とコミュニケーションを頻繁に取るというのも、仕事が覚えられない保育士の対処法として有効です。わからないことをすぐに聞くことができる関係性を築いておけば、わからないまま放置してしまうことを防ぐことができるためです。
また、同僚とコミュニケーションを頻繁に取るということと同時に仲の良い同僚を作るということも大切です。仲が良いといっても別に、プライベートでも遊びに行くというような仲の良さは必ずしも必要ありません。要は効率よくコミュニケーションがとれれば良いです。
仲の良い同僚ができると、
- 忘れていることを気軽に指摘してくれる
- わからないことを気軽に聞くことができる
ということができるためです。
同僚と親密にコミュニケーションを取れていれば、仕事が覚えられていない状態でも大きな問題が起きにくいというメリットもあります。
まとめ:仕事が覚えられない保育士の原因と対処法
最後にまとめになります。今回は、仕事が覚えられない保育士の原因と対処法について紹介しました。
まだ保育として働き出したばかり、新しい保育園に入職したばかり、という方は焦る必要はありません。それは、保育士が仕事が覚えられない原因が単に保育園での仕事「慣れていない」ということも多いためです。慣れてくれば自然と覚えていくことも大分です。
保育士が仕事が覚えられない原因として以下の内容をあげました。
- 慣れていない
- 覚えるべきことと覚えないくて良いこと理解していない
- モチベーションがない
- わからないことをそのままにしている
- 人間関係が悪い
仕事が覚えられない保育士の対処法としては以下の内容をあげました。
- とにかく回数をこなす
- できることはすぐやる
- メモを取る
- タスクリストを作る
- 同僚とコミュニケーションを頻繁に取る
対策としては、一般的ではあると思いますが、なかなか仕事が覚えられないという保育士の方は試行錯誤してみるのはどうでしょうか。