保育園で働く保育士の皆様。保育の仕事をしていて、
という方もいらっしゃるかもしれません。特に、人間関係がギスギスした職場であったり、ブラックな労働環境のなかで日々疲弊しながら仕事をしていると、笑顔も少なくなってしまうかもしれません。
今回は、保育士が笑顔で仕事をすることのメリットや子どもを惹きつける保育士の笑顔のコツについて紹介します。
その経験が参考になればと思います
保育士が笑顔で仕事をすることのメリット!
まずは、保育士が笑顔で仕事をすることのメリットを紹介します。
子どもに安心感を与えられる
笑顔が他人に与える影響の一つが安心感です。笑顔というものは万国共通で敵意がないことの印なので、人間のDNAにも安心感が刻まれているのかもしれません。他人と話をしているときに、笑顔でいられるとそうでない場合と比べて安心感を感じると思います。子どもたちにとっても同様で、日々接する保育士が笑顔でいると、子どもたちも安心感を感じられるでしょう。そのことは、良い保育内容にもつながってくでしょう。
自分自身も楽しくなる
笑顔で働くことができると自分も楽しくなります。人間は笑顔でいると脳の快楽物質であるドーパミンが活性化して楽しいという感情になるようです。最近、仕事が楽しくないと感じている方は笑顔を意識すると良いかもしれません。
一方、池谷教授は「笑顔になると楽しくなるというのは、脳科学的にも正しいでしょう」と話す。人は笑顔になると、脳の腹側被蓋野とよばれるドーパミン神経系の拠点が刺激されドーパミンが放出される。それが腹側被蓋野の先にある側坐核という快楽や幸福感を司る部位を刺激することで、幸せな気持ちになる。
※参考「頑張らずにニコニコする人ほど幸福になる」https://president.jp/articles/-/26662?page=2
周囲に良い影響も!
保育士が笑顔で仕事ができていると、保護者の方、同僚、先輩、後輩など周囲の人間関係にも良い影響を与えることが少なからずあります。保護者の方との信頼も深まりますし、保育園で働く同僚にとっても笑顔いっぱいで働く仲間がいると良い気持ちがすると思います。そのことは、回り回って良い人間関係を生んでいくきっかけにもなると思います。
保育士の笑顔の本質とは?
本題に入る前に、個人的には保育士の笑顔と一般的に言われる笑顔の違いを理解して、笑顔の本質を理解する必要があると思っています。
人々が生活をする上では、一時的に笑顔を作れれば良いという場面もあると思います。例えば、写真を取るときや接客や営業などでお客さんと接する時などです。写真は一瞬だけ笑顔を作れば良かったり、営業や接客ではお客さんと話している間の一時的な笑顔が必要になりますよね。
でも、保育士の笑顔は、それだけでは不十分な場合もあります。子どもたちと接している時間はとても長いですし、無理してずっと笑っているなんていうのは難しいです。それに、子どもたちは意外と大人たちの感情や様子を見ているので、そんなことしても本当の感情はすぐにバレてしまいます。もちろん、子どもたちと接するときにこわばっている表情をしていると、それが伝わってしまって、安心感を与えられずに恐怖心を抱かせてしまうなんてこともあると思います。
そのため、保育園で働く保育士という観点では「笑顔を作る」というよりは、心の底から自分自身の感情が「笑っている」ということが大切になると思います。言ってしまうと、別に笑顔である必要は必ずしもないとも言えます。人間の表情というのは人それぞれで、本人は笑顔をしているつもりでも、他の人から笑顔に見えないということもあります。そのような場合でも、その人の感情が「笑っている」ということは読み取れることもあります。子どもたちも同じで、見た目の「笑顔」以上に内面の感情も見ていることが多いです。
子どもたちを惹きつける笑顔で、安心感を与えたいという場合は、見た目の笑顔以上に内面の感情の笑顔も大切だと思います。
子どもを惹きつける保育士の笑顔のコツ!
ここからは本題である、子どもを惹きつける保育士の笑顔のコツについて紹介します。よくある口角トレーニングなどで普段の表情を穏やかな印象にしたり、素敵な笑顔にするということも、子どもたちへの最初の印象を良くする上では有効だと思います。ですが、前述したように、内面の部分で、心から笑顔になれる状態で働くということも大切だと思います。
そのため、ここでは、口角トレーニングなどの専門的な内容ではなく、内面やメンタル面での笑顔のコツについて紹介していきます。
自分に自信を持つ!
まず大切なことは、自分に自信を持つことです。保育の仕事中の一つ一つの動作に自信が無かったり、不安なことがあると笑顔でいるのは難しいです。「これで良いのかな」「間違ってないかな」というように、考えながら仕事をしているとどうしても無表情になってしまって笑顔も少なくなってしまいます。そうならないために、自分に自信を持って子どもたちと接することが大切です。そのためには当然ですが、保育士としての知識やスキル、経験をしっかりと積んでいくことも大切です。保育士としてできることが多いとそれだけ自然と自身が湧いてきます。
保育を楽しむ!
自分が楽しんで保育ができれば、自然と笑顔が出てくることが多いと思います。仕事を楽しむためには、様々な要素が必要です。例えば、どんなに自分に向いている仕事だったとしても、給料がろくにもらえなければ、楽しく感じられなくなってしまいます。人間関係についても同様で、良くない人間関係の中で仕事をするのは楽しくないです。保育を楽しむというのは、簡単なようでなかなか難しいことであるというのは間違い無いでしょう。
よく食べて、よく寝て、よく休む!
月並みかもしれませんが、自分に疲労が溜まっていたり、睡眠不足であったりなど。そういう時は、どうしても疲れている表情になってしまったり、溜まっているストレスで表情がこわばってしまうこともあると思います。自分自身の体調が万全でなく不健康な状態だと、なかなか心の底から笑顔でいるというのは難しいと思います。そのため「よく食べて」「よく寝て」「よく休む」ということも心の底から笑顔になるためには大切です。
同僚との人間関係も大切!
人間関係がギスギスした職場で、日々の保育園に行くのが憂鬱というような環境では、つくり笑顔も多くなってしまいます。子どもたちも、見た目の「笑顔」以上に保育士の内面の感情も見ていることが多いです。最近、園での人間関係などが原因で、こころからの笑顔で園児と接することができていないと思ったら要注意かもしれません。
まとめ:保育士の笑顔は心と体に余裕を持つことが大切!
今回は、保育士が笑顔で仕事をすることのメリットや子どもを惹きつける保育士の笑顔のコツについて紹介しました。
子どもたちを惹きつける笑顔で、安心感を与えたいという場合は、見た目の笑顔以上に内面の感情の笑顔も大切だと思います。そのためには、
- 自分に自信を持つ!
- 保育を楽しむ!
- よく食べて、よく寝て、よく休む!
というような形で、自分の疲労やストレスなどをなるべく少なくして、日々の保育の仕事に対してポジティブに取り組むことが有効です。