今回は、保育士は自分の子を自分が働く保育園に預けられるのか、分が働く保育園に預ける場合のメリット・デメリットを紹介します。
その経験が参考になればと思います
お子さんがいる保育士の保活問題
お子さんがいるという保育士の方が悩むのは、仕事復帰する際に、子どもをどの保育園に入れるべきかということだと思います。まず、大きな選択肢として、「自分が働く保育園」と「それ以外の保育園」という二択があると思います。
もちろん色々な考え方があってどちらが正しいとは言えません。内情などを知っている分、判断が難しくなってしまうこともあると思います。
保育士は自分の子どもを自分の保育園に預けられる?
本題の保育士は自分の子どもを自分の保育園に預けられるのかということに関してですが、
認可保育園の場合は、入園の可否は、優先順位など考慮して市区町村が決定します。つまり、自分の子どもだからといって絶対に自分が働く保育園に預けられるというわけではありません。 当然ですが、保育料の割引などもありません。
あくまでも、他の希望者と同様で、定員に空きを上回る入園希望者がいる場合は、市区町村のルールによって入園調整が行われます。ただし、保育園で働く保育士の産休や育休復帰での入園ということにであれば、ポイントが上乗せされる自治体が多いので、優先的に入所ができる可能性が高くなります。
認可外保育施設の場合は、市区町村が入園調整をするわけではないので、保育園次第になります。空き枠があれば自分の子どもを預けることができる可能性は高いでしょう。また、保育園の運営事業者次第でもありますが、福利厚生の意味合いとして、保育料の割引等がある場合もあります。
保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けるメリット・デメリット
ここからは、保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けるメリット・デメリットについて紹介します。
保育園の内情やルールなどをよく知っている
良くも悪くもその保育園の内情やルールなどをよく知っているというのは、メリットになります。保育園に入る際は、先生の名前を覚えたり、登園降園時のルールや持ち物、行事の内容など、様々な新しいことを把握して行けなければいけませんが、その保育園で働いていれば、大抵のことは知っている と思います。新たなことを覚える必要がないというのは、日常生活する上での負担やストレスも少なくなります。
もし、自分は働いているけど、この保育園は良くないかもと思うのであれば、自分の子どもを預けなればいいので、その保育園の内情やルールなどをよく知っているということはメリットしか無いです。
自分が気を遣う
性格にもよりますが、自分の子どもを自分が働く保育園に預けるというのは、自分自身が気を遣うことも多いです。
- 迷惑かけてないかな
- やりにくくないかな
というようなことを考えてしまう場合も多いです。周囲に気を使いすぎる性格の方は、自分の子どもを自分の保育園に預けるのはあまり向いていないかもしれません。
周囲が気を遣う
周囲が気を使ってしまう可能性があるというのも、保育士が自分の子どもを自分の保育園に預ける場合には、気にしなければいけない点になります。
特に、自分の後輩や部下にあたる保育士の方などは、余計に働きにくくなるということが想定できます。最低限、周囲にあまり気を遣わせないような環境にするという配慮は必要になるでしょう。
登園と通勤の効率が良い
保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けた場合は、子どもの登園降園の経路と自分の通勤の経路が完全に一致するので、効率がとても良いです。
普通の保育園を利用する家庭の場合、朝は自宅から保育園に向かい、その後、会社に向かい、帰りに保育園によって、自宅に帰るという流れになります。保育園の位置によっては朝と夜に大幅に時間がかかってしまうということもあります。それが嫌で、保育園をなるべく通勤経路の近くで選ぶという人も多いです。
保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けた場合は、時間のロスがまったくないというのは大きなメリットになります。
子どもに何かあればすぐに対応できる
自分の子どもになにかあればすぐに対応ができるというのも、保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けた場合のメリットになります。
すぐ近くに子どもがいるので、例えば、熱が出てしまったという際は、そのまま退勤して病院などに連れていくということが出来ます。職場の人が状況を理解しているので、やりとりもとてもスムーズになるでしょう。
また、自分自身もその保育園で働いているということなので、基本的には無いことだとは思いますが、最近話題にもなってしまっている、園児の置き去りや不適切保育などに関しても、自分自身の目もあるので、通常よりは防げる可能性が高くなるでしょう。
有給休暇等の際に登園できない
保育園を利用している保護者のなかには、例えば、有給休暇を取得して仕事を休んだけど、子どもは保育園に登園させるということをしている方もいらっしゃると思います。認可保育園は、主に保護者の方の就労中にお子さんを預かる施設になるので、厳密に言うと、有給休暇を取得した日はお子さんを登園させることはできないと思いますが、グレーゾーンとして曖昧な状態で運用されていることが多いと思います。保育園側から、完全に保護者の方の勤怠状況を把握するということが難しいという背景もあると思います。また、それ以外にも、通勤の帰り道にちょっと夕食の買い物だけしてから、お迎えに行っているというような保護者の方もいると思います。
保育士が自分の子どもを自分が働く保育園に預けるということは、保育園は自分の正確な勤怠状況を把握できるので、このようなことをすることはできません。もちろん、そもそもすべきではないことだとすると、できないのが当然とも言えると思います。
転職しにくくなる
保育士は自分の子どもを自分の保育園に預ける場合の意外な盲点となっているデメリットは、転職しにくくなるということです。
当然ですが、子どもを預けているのに自分は転職をするというのは、通常の退職以上に、心理的に退職がしにくくなると思います。昨今は保育園の転園もなかなか難しいので、転職した場合も毎日、以前の職場にお子さんを預けに行けなければいけないということになってしまいます。
そのような観点もあるので、もし、自分の子どもも預けているとなったら、余計に転職するのが難しくなるでしょう。保育士の方であれば、辞めたい・転職したいと思ってしまう瞬間はあると思いますが、そのような際の選択肢を狭めてしまう可能性があるということです。
【ちなみに】自分の子を働く保育園に入れた場合の担任クラスはどうなる?
自分の子を自分の保育園に預けるという方がきになるのは、その子の担任は誰になるのかということだと思います。自分が担任をしたいという人もいれば、担任はしたくないという人もいると思います。
結論としては、担任等の人事は保育園次第なので、園長等の人事権のある人の裁量によって担任が決まるということになります。もちろん、自分自身が担任になるという可能性も十分あります。これらは、完全に保育園次第ということになります。
気になる方は。自分の子を預けると決まった段階で、園長等の上司に相談をしてみると良いでしょう。
まとめ:保育士は自分の子を自分が働く保育園に預けられる?長所・短所を解説
今回は、保育士は自分の子を自分が働く保育園に預けられるのか、分が働く保育園に預ける場合のメリット・デメリットを紹介しました。
認可保育園の場合は、自分の子どもだからといって絶対に自分が働く保育園に預けられるというわけではありません。ただし、保育園で働く保育士の産休や育休復帰での入園ということにであれば、ポイントが上乗せされる自治体が多いので、優先的に入所ができる可能性が高くなります。
保育士が自分の子どもを自分の保育園に預けるメリット・デメリットとして以下の内容を紹介しました。
- 保育園の内情やルールなどをよく知っている
- 自分が気を遣う
- 周囲が気を遣う
- 登園と通勤の効率が良い
- 子どもに何かあればすぐに対応できる
- 有給休暇等の際に登園できない
- 転職しにくくなる
自分の子を自分が働く保育園に預けるべきかどうかは、色々な考え方があってどちらが正しいとは言えません。内情などを知っている分、判断が難しくなってしまうこともあると思います。