保育園で働く保育士の皆様。
というように感じている方もいらっしゃるかもしれません。
また、
- 先輩に雑用を押し付けられいる
- 雑用を断れない
というような保育士の方もいらっしゃると思います。今回は、掃除等の雑用は保育士の仕事なのか、先輩に雑用を押し付けられているという場合の断り方や対処法を解説します。
日々の仕事で、掃除等の雑用なども行っています
その経験が参考になればと思います
掃除等の雑用もこなす保育園の保育士
掃除等の雑用も日々こなしている保育園の保育士の方は多いと思います。
- 保育園の施設内外の掃除・清掃
- おもちゃや備品等の掃除
- 備品等の買い出し
- その他たくさん
様々な「雑用」とも定義できるような仕事を保育士の方は保育の仕事とは別に日々こなしていると思います。
掃除等の雑用は保育士の仕事?
掃除等の雑用は保育士の仕事じゃないという人もいるかもしれませんが、保育園の指示であれば、掃除等の雑用であってもれっきとした保育士の仕事になります。
雑用に見えるような仕事でも、保育園の運営を安全に続ける上では、なくてはならない重要な作業があると思います。 掃除ひとつをとっても、園児が清潔で安全に、快適に過ごすために非常に重要な仕事になります。また、園内が汚いと仮定すると、保護者からの評判も悪くなってしまうかもしれません。そのことは、保育園の運営を安定して続ける上では、大きなマイナスにもなります。
掃除等の雑用は別の人を雇えば良いと思うかもしれません。実際にそうしている保育園もあると思います。ただ、認可保育園においては、運営費は国や自治体からの補助金で成り立っていて、保育定員などによってその金額は決まっています。雑用専門の人を雇うということは、人件費が余計にかかるということなります。そのしわ寄せはどこかに必ず出てきます。
また、保育園によっては、そのような雑用専門の人を雇うのであれば、保育士を一人雇ったほうが良いという考え方もあります。そして、掃除一つをとっても保育士目線の掃除と、例えば、清掃業者の目線の掃除は異なります。清掃業者は言われた箇所を保育士より素早く、きれいにできるかもしれません。一方で、保育士は、掃除中に「ここは子どもが触ると危ないなぁ」というような新たな気づきが出てくることもあります。
どうしたほうが良い、どうすべきだということではなく、それぞれの保育園にそれぞれの雑用等の仕事への向き合い方があって良いと言うことです。そして、保育士はその保育園に勤めている以上、その保育園の指示に従って雑用も含めた仕事をしなければいけないということになります。
いじめのように、一人の保育士に雑用を押し付けているということであれば話は別ですが、職員に平等に雑用があるというのであれば、勤めている保育園に対して文句を言うことはできないでしょう。
非効率や人手不足が根本の原因
掃除等の雑用なんてしたくない、誰か専門の人を雇ってほしいと保育士が思う根本の原因は、掃除等の雑用の仕事そのものではなく、人手不足や仕事の非効率にあると思っています。人手不足は勤務する保育士が足りていないというようなことで、仕事の非効率は、やらなくて良いことをやっていたり、余計な仕事をしてしまっているというようなことです。
たしかに、やるべき仕事が時間内に終わっていない状況なのに、掃除等の雑用もしなければいけないという状況では、雑用なんて保育士の仕事じゃないという気持ちになるのもわかります。ですが、その雑用も必要な仕事の一つだと考えると、結局、人手が不足していたり、他の業務の非効率があるために、トータルの時間が足りなくなってしまっているということだと思います。
やはり、根本的には、非効率や人手不足が原因であるということです。
先輩保育士から雑用を押し付けられてしまう。雑用の断り方
なかには、先輩保育士や園長から、みんながやりたがらない雑用を押し付けられてしまっていて困っているという方もいらっしゃるかもしれません。立場上、断れないということもあると思います。そのような環境下で雑用の仕事が多くなって負担になってしまっていたり、他の自分がすべき仕事が遅れてしまっているという場合もあると思います。また、雑用の仕事のせいで、自分がやりたいことができないというような場合もあると思います。
保育士の雑用の断り方や対処法
ここからは、先輩保育士から雑用を押し付けられてしまうという方向けに、雑用の断り方や対処法を紹介します。
雑用に保育士としての価値を見出す
まず最初は、雑用に保育士としての価値を見出すということです。先程も書きましたが、例えば、園の掃除の仕事でも保育士目線の掃除と、清掃業者の目線の掃除は異なってくると思います。保育士は、掃除中に「ここは子どもが触ると危ないなぁ」という気づきなどを得ることができると思います。つまり、同じ、掃除という仕事でも雑用と捉えるかどうかは、自分次第ということです。
これは単なる気持ちの持ちようなのかもしれませんが、今まで単に雑用だと思っていた仕事が、保育園にとって価値のある大切な仕事になるかもしれません。
優先順位を整理する
先程も書きましたが、雑用に見えるような仕事でも、保育園の運営を安全に続ける上では、なくてはならない重要な作業があると思います。そのような仕事は押し付けらたからと言って、単に断ればよいというわけではありません。
そのため、自分が抱えている他の仕事とその、押し付けられた雑用の仕事のどちらを優先すべきかということを整理しましょう。もし、自分で判断できなければ、先輩や上司に確認をとりましょう。
その優先順位を元に、ただ断るのではなく「○日までに〇〇を終わらせなくてはいけないので、そちらを優先して良いでしょうか?」「〇〇をやりたいので、そちらの仕事を先にしても良いでしょうか?」というように、優先順位によって行動させてもらうようにしましょう。
業務を効率化できないか検討する
雑用やそれら以外の仕事の中には、昔からなんとなくで続いていしまっている非効率な部分がある場合もあると思います。自分が抱えている保育園での仕事のなかで、効率化できるものがないかどうかを確認して、効率化を実践してみましょう。例えば、自分と同じような仕事内容や負担なのに、自分よりも上手に働くことができている同僚などがいる場合は、その人が実践している工夫なども参考にすると良いでしょう。
園長に相談する
先輩保育士から雑用を押し付けられているという状況が、客観的に見ても、明らかに理不尽であったり、自分がやりたくない仕事を押し付けて楽しているだけというような場合こともあると思います。このような場合、最終的には、園長や主任保育士などの上司に相談して調整をしてもらうしかありません。
日本の組織は基本的には、部下は上司の指示に従うという
勤務時間外で掃除等の雑用が強制されている場合
ただし、勤務時間外、始業前の時間や終業後の時間に掃除等の雑用を保育園から指示されていて、残業代として給料が支給されていないのであれば、それは、サービス残業の扱いになります。不当に労働力を搾取されているということになるので、こちらに関しては、しかるべき対処が可能でしょう。
勤務時間外で掃除等の雑用によって残業をしているのに、残業代が支給をされていないということであれば、「労働基準監督署」などの相談窓口に一度相談してみると良いでしょう。
まとめ:掃除等の雑用は保育士の仕事?先輩に雑用を押し付けられた。断り方を解説。
今回は、掃除等の雑用は保育士の仕事なのか、先輩に雑用を押し付けられているという場合の断り方や対処法を紹介しました。
掃除等の雑用は保育士の仕事じゃないという人もいるかもしれませんが、保育園の指示であれば、掃除等の雑用であってもれっきとした保育士の仕事になるでしょう。雑用に見えるような仕事でも、保育園の運営を安全に続ける上では、なくてはならない重要な作業があると思います。
先輩保育士から雑用を押し付けられてしまうという方は、考え方を変えてみて、雑用に保育士としての仕事の価値を見出してみるのも良いと思います。
ただし、いじめのように、一人の保育士に雑用を押し付けているような場合は、保育園にも問題があります。また、務時間外で掃除等の雑用が強制されている場合で、残業代が支給をされていないということであれば、「労働基準監督署」などの相談窓口に一度相談してみると良いでしょう。