保育園で働く保育士の皆様。就職したばかりの保育士の方。
今回は、ギスギスした保育園の特徴を紹介し、保育士がギスギスした職場に就職してしまった場合の対処法などを紹介します。
ギスギスした職場に就職してしまった経験があります
その経験が参考になればと思います
ギスギスした保育園の特徴
まずは、ギスギスした保育園の特徴について紹介します。
余裕がない
余裕がない保育園は、ギスギスしてしまっている傾向があります。
余裕がないというのは、例えば、保育士の人数が配置基準に対してギリギリで足りていなかったり、行事や書類の仕事などに無駄が多く仕事量が多い保育園です。やはり、それぞれの従業員である保育士一人一人に余裕がないと、誰か他の同僚に優しくしたり、丁寧に接するということが難しくなります。みんなそれだけいっぱいいっぱいの状況なので、当たり前と言えば当たり前です。
同僚のことを思いやったり、教育したりするということは、お互いに余裕がないと実現が難しいです。
給与待遇が悪い
保育園で働く保育士の給与待遇が悪いというのも、ギスギスした保育園の特徴の一つです。一見、給与待遇は職場のギスギスとはあまり関係がないと思うかも知れませんが、そうではありません。
給与待遇は、それぞれの保育士が働く上でのモチベーションに大きく関わります。給与待遇が悪いと、一生懸命働く気がなくなり、同僚に対しても適当な扱いをするというケースが出てきます。
加えて、給与待遇が悪いということは、採用において、他の保育園と比べて保育士の志望度は必然的に低くなっていきます。同じような条件であれば、給与待遇が良い保育園に就職を考えるのは普通のことです。つまり、他の保育園で不採用となるような人物が採用されるという可能性が高くなります。そうなると、人間的にも性格的にも問題がある人が集まりやすくなります。
結果的に、保育園にギスギスした状態が生まれやすくなってしまいます。
離職率が高い
保育士の離職率が高いと、保育園の職場はギスギスしていきます。
保育士の離職率が高いということは、前項で挙げた「余裕がない」という状況とも大きく関係があります。保育園で働く保育士に限ったことではありませんが、会社で働く従業員は同じ職場で働くことによって、その職場でのスキルの習熟度が上がって、効率もだんだん良くなっていきます。
人間関係も、一緒にいる期間が長くなれば長くなるほど、良好になり、連携も取れるようになって行きます。特に、保育園の仕事は組織での仕事になるので、連携力もとても大事です。
悪口、陰口の文化がある
悪口、陰口の文化がある保育園もギスギスしやすいです。なにかトラブルなどがあると、すぐに悪口、陰口をしている人がいたり、保護者の方の噂話や悪口などを言ってしまう癖が根付いてしまっている保育園は特に、ギスギスした雰囲気になりやすしです。
悪口、陰口が日常的に飛び交う職場は、それだけで雰囲気が悪くなりますし、その出来事と関係ない人であっても、自分も裏で悪口を言われているのではないかという疑心暗鬼にもなります。そうして、ギスギスした雰囲気というのうが根付いてしまいます。
園長、上司が最悪
園長や、主任保育士等の保育園での責任や立場がある人が「最悪」という保育園もギスギスしやすいです。保育園は職員の人数が少ない狭い組織になるので、園長や主任保育士等の良し悪しが園全体の人間関係や雰囲気に与える影響がとても大きいです。
園長や主任保育士が、部下に対してあたりが厳しかったり、園全体や人間関係をうまくまとめられないと、ギスギスした状態の保育園になりやすくなってしまいます。
保育士がギスギスした職場に就職してしまったら
ここからは、保育士がギスギスした職場に就職してしまったという場合の対処法について紹介します。
退職・転職する
保育士がギスギスした職場に就職してしまったという場合は、正直なところ、退職・転職するしか有効な方法はありません。
自分がうまく立ち回って、同僚をまとめて、ギスギスを解消していくということも不可能では無いですが、成功する保証はありませんし、さらに関係が悪化してしまう可能性もあります。特に、立場が低い保育士の方なら尚更です。また、その行動によって、いじめや悪口などの標的になってしまう可能性もあります。
そのため、ギスギスした職場に就職してしまったという場合は、ギスギスしていない職場に転職するしか、状況を改善する方法はありません。
ギスギスした保育園を辞めたほうが良い保育士
保育士がギスギスした職場に就職してしまったら、基本的には退職するしかないということを書きましたが、どれくらいなら保育園を辞めたほうが良いのかという条件を紹介します。
うつ病や適応障害の症状が出ている
既に、うつ病や適応障害、それに類する症状が出てしまっているという方は、早く退職を検討したほうが良いです。そのまま働き続けてもメリットは少ないですし、保育士の場合は、同じような条件で割とすぐに別の保育園で働くことが可能です。さらに悪化すると、保育士自体を辞めなければいけない状況にもなるので注意しましょう。
パワハラ・モラハラの被害にあっている
もし、自分が客観的に見てもパワハラ・モラハラの被害にあっているという場合は、いち早く退職を検討したほうが良いしょう。先に挙げたように、パワハラ・モラハラを受けていると、今後うつ病や適応障害の症状が出てしまう可能性もあり、そうなると、長期間の休養が必要になったり、最悪、保育士自体を辞めなければいけないメンタル状況に陥ってしまう可能性もあります。そうなってからでは遅いので、早めに対処しましょう。
園長や上司などとの関係がギスギスしている
その保育園のトップである園長や主任保育士等の立場が上の存在との関係がギスギスしてしまっていたり、それらの人が保育園をギスギスさせてしまっているという場合は、退職をしたほうが良いでしょう。保育園での仕事は、園長や上司の影響力がとても大きいためです。
ギスギスした保育園で我慢しても良いかもしれない保育士
続いて、ギスギスした保育園で我慢して働き続けても良いかもしれない保育士の方の条件について紹介します。
メンタル面に影響が出ていない
勤めている保育園がギスギスしていることで、メンタル面に影響が出ていなければ、退職を我慢しても良いかも知れません。自分のメンタル面に影響が出ていなければ、それは、許容範囲とも言えます。
ただし、メンタル面の不調は自分が気が付かないうちに、進行していることもあるので、大丈夫と思って放置していると、急に悪化する可能性もあります。ギスギスした職場で保育士が長く働くメリットはほとんどないので、キリの良いタイミングで転職を考えたほうが良いというのは間違いないでしょう。
一部の同僚とだけギスギスしている
ギスギスしてしまっている原因が特定の同僚だけにあったり、自分と特定の同僚だけがギスギスしているという場合は、退職まで行く必要がないこともあります。その同僚がいなくなる可能性もありますし、うまく立ち回れば、あまり関わらずにその保育園で仕事をすることができるめです。
ただ、そのギスギスした原因となっている同僚も同じようにその保育園で長く働く可能性も否定できないので、やはり、キリの良いタイミングで転職を考えたほうが良いというのは間違いないでしょう。
まとめ:ギスギスした保育園の特徴。保育士がギスギスした職場に就職してしまったら。
今回は、ギスギスした保育園の特徴を紹介し、保育士がギスギスした職場に就職してしまった場合の対処法などを紹介しました。
ギスギスした保育園の特徴は以下になります。
- 余裕がない
- 給与待遇が悪い
- 離職率が高い
- 悪口、陰口の文化がある
- 園長、上司が最悪
これから就職する保育園を選ぶという方は注意してみましょう。
保育士がギスギスした職場に就職してしまった場合の対処法は、基本的には、退職して転職するしかありません。ギスギスした状態を、一人の保育士が内部から改善していくのはなかなか難しいためです。
メンタル面に影響が出ていない、一部の同僚とだけギスギスしているという状態ではなく、
うつ病や適応障害の症状が出ている、パワハラ・モラハラの被害にあっている、園長や上司などとの関係がギスギスしているという状態の場合は、
ギスギスした保育園を辞めたほうが良いと言えるでしょう。