保育園で働く保育士の皆様。これから保育園で働きたいと思っている方。
こんな風に感じている保育士の方もいらっしゃると思います。今回は、保育士が働く保育園での業務は非効率が多いのか、また、効率が良い働き方ができる保育園の求人の探し方を紹介します。
勤務していた園で様々な非効率な仕事をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が働く保育園での業務は非効率が多い?
まず、私の個人的な経験からの結論としては、保育園での業務は非効率が多いです。他の一般的な企業と比較しても、効率の悪い部分は多いと思います。
特に認可保育園は運営にかかる費用は国や自治体などからの補助金で金額が決まっています。つまり、他の一般企業と比較しても保育園が潰れる可能性というのはかなり少なくなっているという背景があると思います。保育園が潰れるパターンとしては、保育園に入園を希望する園児が少なくなってしまったときですが、それも昨今は待機児童が増加している影響もあり、あまり頻繁に起きることではありません。
もちろん、そのしわ寄せは保育園で働いている保育士にきています。非効率が多いと保育士一人あたりの作業効率が悪くなり、保育士の人手が足りなくなってしまっています。この結果、サービス残業を強いられてしまったり、持ち帰りの残業をさせられたりなどです。
保育士が働く保育園の非効率なことの例一覧
ここからは、保育士が働く保育園の非効率なことの例の一覧を紹介します。
- 昔からのやり方を曲げない
- 保育士同士の仲が悪い
- 意味のない職員会議をしている
- 書類作成が非効率
- 行事の飾り付けなどを一から手作りする
- サービス残業/持ち帰りの仕事が発生している
- 園長が保育の現場を知らない
あくまで一例ですが、これらの非効率について詳細を説明します。
昔からのやり方を曲げない
昔からのやり方を曲げない保育園は非効率が多いです。昨今はITなども新しい技術ができていて、仕事を効率よくすることができる手段は増えています。それを取り入れずに昔からのやり方に固執してしまうと、保育園の仕事の効率はあがっていきません。
昔からやっていることがすべて非効率というわけではないですが、昔からやっているというだけで非効率なやり方を見直そうとしないことが良くないです。
保育士同士の仲が悪い
保育士同士の仲が悪いと、コミュニケーションが上手く取れずに職員同士が効率の良い動きを取ることができません。また、やりたくない仕事の押し付け合いになってしまったり、同じ作業を別のひとが繰り返してしまうこともあります。全員が仲が悪くなくても仲が悪い人が二人いると、誰かが間に入って仲を取り持ったり、連絡係となる必要があります。そうなると、間に入った人からしたら直接のやりとりにならないので非効率です。もちろん、保育士のモチベーションにも関わります。保育園での仕事は、特に職員同士のコミュニケーションが頻繁に必要なので、人間関係はとても重要です。
このように保育士同士の仲が悪いことは、保育園での仕事を非効率にしてしまいます。
意味のない職員会議をしている
職員会議は、園児がいない夜中や土曜日に行うという保育園も多いと思います。園児がいる時間は誰かが園児のことを観ていないといけませんが、そうしてしまうと職員会議に参加できない保育士が出てきてしまうためです。つまり、参加している保育士は残業時間になっていることもあると思います。残業時間には当然、追加の賃金が発生します。
会議がただの報告のような意味のないものだと、意味のない時間に残業が発生していることになります。会議がなければ他の作業に時間を割くことも出来ますし、残業時間を少なくすることもできます。
しかも、職員会議がただの報告だけのような中身が無いものだと、保育園の仕事内容も改善されていかないことになります。職員会議は、現場で働いている保育士の声などを参考に、今後の業務を改善していくチャンスになりますが、その機会が失われてしまうということにもなります。
書類作成が手書き
書類においては、もちろん手書きが良いという部分もありますが、パソコンやタブレット等のIT機器を活用したほうが効率がよくなる面もあるはずです。こちらも、昔からのやり方を曲げないという話と同様ですが、昔からやっているというだけで非効率なやり方を見直そうとしなかったり、試そうともしないということに問題があります。
行事の飾り付けなどを一から手作りする
保育園は基本的に毎年同じ行事を行っていると思います。当然、行事に必要な飾り付けなども毎年必要になります。運動会における入場門などがその一例です。
教育の一環として園児と一緒に制作をするような性質のものであれば良いですが、なかには保育士が空いている時間に淡々と作成をする必要があるものもあります。ものによっては置き場所がないなど、止む終えないものもあるかもしれませんが、あまり使い回しができていない保育園は作り直しが必要になり非効率です。
サービス残業/持ち帰りの仕事が発生している
サービス残業や持ち帰りの仕事は、それ自体が保育園の非効率の結果として生まれてしまうものでもあります。非効率が多くて、通常の勤務時間中に担当の仕事が終わらないために、サービス残業や持ち帰りの仕事をする必要が出てくるという悪循環です。
しかもサービス残業や持ち帰りの仕事が発生していると、働いている保育士の気持ちとしても「持ち帰って仕事をすれば良いや」という気持ちになってしまいます。保育園としても「残業代がかかるわけではないからやらせておけば良いや」という発想になってしまいます。つまり、もともと非効率が原因でサービス残業/持ち帰りの仕事という形になってしまったのに、それに輪をかけるように非効率が改善していかない組織が出来上がってしまうことになります。保育園の懐事情に影響があるわけではないので、改善しなくてもよいかという気持ちになりがちです。
サービス残業・持ち帰りの仕事は、非効率な仕事そのものよりも組織にとっては良くないものなのかもしれません。
園長が保育の現場を知らない
園長が保育の現場を知らないという保育園もあると思います。保育園の園長などの施設長は必ずしも保育経験が必要というわけではないですが、現場のことを理解していないと保育園の仕事にも非効率が増えてしまいます。サッカーの監督をサッカー経験がない人がやるようなものです。
園長に保育士が何かを確認したとしても、具体的な答えが帰ってこないこともあるでしょう。現場の保育士や主任保育士などが判断をしなければいけないことになります。園長からの全体への適切な指示がないと、組織として全体に指示が行き渡らないこともあるので、現場の保育士は余計に効率的な動きが制限されてしまうことになります。
保育士の非効率が多い保育園に対する対処法は転職すること
園長などの権限を持っている人であれば、自分の考えた案などを色々と実現できる立場なので、非効率を改善していくことができる可能性があります。ただし、一人の保育士として内部から非効率を改善していくのは、はっきりいってかなり難しいです。改善案などを思いついたとしても園長が反対してしまえばそれ以上先に進まないためです。もちろん、今の保育園にそこまで不満がないのであれば、小さい非効率を自分の提案などで少しづつ改善していくことはとても良いと思います。
ただしあまりにも非効率が多すぎるという保育園の場合は、自分の手でなんとかしようと思わずに、保育士が効率の良い働き方ができる保育園に転職したほうが手っ取り早いです。自分があまりにも非効率が多い保育園に勤めてしまっているなと感じる方は、改善はあきらめて転職するのが良いでしょう。
効率が良い働き方ができる保育園の求人の探し方
保育士が非効率が多い保育園で働く際の対処法は転職するのが良いと書きましたが、また、非効率が多い保育園に転職してしまったら意味がないですよね。でも、先に挙げた保育園での仕事の非効率は、実際に働き始めてみないとわからない部分が多いのが難しい部分です。ここでは、できるだけ効率が良い働き方ができる保育園の求人を見分ける方法を説明します。
- 保育園のホームページなどを確認する
- 保育園の見学をしっかりする
保育園は、保護者の方向けにもホームページなどを用意していることが多いですが、ホームページはそれなりの知識がないとわかりやすくて良いものを作ることができません。外部に発注する場合もそれなりの知識が必要です。形だけが用意されているようなホームページなどは、外部の業者などに委託されて作っただけかもしれませんし、逆に頻繁に更新されているようなホームページは、きちんとした担当者がいて更新をしていることになります。それができる力があるということは、IT技術に対しても取り入れる姿勢が整っているとも考えることが出来ます。
保育園の見学も、保育士の仕事ぶりの効率さを知る上でも有効です。実際に働いている現場を入職すること前に知ることができるほとんど唯一の機会なので、しっかりと見学の希望をして保育園の実際の業務の様子を見極めましょう。
まとめ:保育士が働く保育園での業務は非効率が多い?対処法や効率が良い働き方ができる求人の探し方!
保育園での業務は私の経験からも効率が悪い部分も多いです。
- 昔からのやり方を曲げない
- 保育士同士の仲が悪い
- 意味のない職員会議をしている
- 書類作成が非効率
- 行事の飾り付けなどを一から手作りする
- サービス残業/持ち帰りの仕事が発生している
- 園長が保育の現場を知らない
これらが保育園の非効率の例や、非効率を引き起こしている原因となる部分になります。
そして、保育士の非効率が多い保育園に対する対処法は転職するのがおすすめです。一人の保育士として内部から非効率を徐々に改善していくという気持ちをもちろん重要ですが、園長などの責任者の考え方によっては実現できないことも多いためです。あまりにも非効率が多すぎるという保育園の場合は、自分の手でなんとかしようと思わずに、保育士が効率の良い働き方ができる保育園に転職したほうが手っ取り早いということです。
効率が良い働き方ができる保育園の求人の探し方としては、
- 保育園のホームページなどを確認する
- 保育園の見学をしっかりする
ということです。実際に働き始めてみないとわからない部分が多いのが難しい部分ではありますが、よりよい保育園で働くためにじっくりと保育園を見極めてみましょう。