看護師資格や准看護師資格をお持ちの方。実は保育園では看護師、准看護師の方も働いていることがあります。
特に0歳児などの乳児を預かっている保育園では、看護師の方を募集している保育園も存在します。今回は保育園で働く「保育園ナース」の仕事内容や役割、求人の探し方を紹介します。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育園では看護師も働ける!
看護師の方は、医療機関だけではなく、保育園でも資格を活かして働くことが可能です。
国の定める基準として、0歳児を預かっている保育園では看護師1名までを、保育士としてカウントして良いとなっているためです。
これは、国としても、子どもの健康面などの配慮のために、できる限り保育園に看護師を配置するように推奨しているためです。乳児に対する知識も高い看護師が保育園に常駐することで、保育園の安全性などの質も向上させようという狙いがあるためです。
※参考「児童福祉施設最低基準等の一部を改正する省令の施行について」https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb7468&dataType=1&pageNo=1
看護師を保育士としてカウントとはどういうことか?
保育園には、園児の年齢と人数に対して必要な保育士の人数というのが国によって定められています。これは、子どもたちの安全面を考慮しての決まりになります。保育園の保育士の配置基準については、以下の記事でも解説しています。
ただ単に看護師を雇うと、保育園の費用面での負担が増えますが、看護師1名を保育士としてカウントできるので、費用面の負担を抑えることができます。
保育園での看護師の役割や仕事内容は?
保育園での看護師の役割や仕事内容は以下のようになっています。ただ、保育園ごとに実際の動きは異なると思います。
- 園児の体調不良の対応
- 保健指導
- 保育
保育園に看護師がいると、何か園児の体調などに問題が発生した場合に、看護師が対処し、救急隊などに連携することが可能になります。
保育の実務をする場合は、0歳児または1歳児の保育を行うことが多いと思います。園によっては担任として保育士と同様に働く場合もあると思います。
看護師としての観点から、保育園に対する質や安全面の向上を担うことが求められると思います。
保育園は保護者からの信頼も得られる
看護師が1名いる保育園とそうではない保育園があったとしたら、保護者としてはどちらの保育園に子どもを預けたいと思うでしょうか?
その他の条件が同じであれば、個人的には、看護師がいる保育園に預けたいと思うかもしれません。その方が、子どもの健康面の安全性が高いと感じるためです。
保育園の安全性の向上はもちろん、安定的に園児の定員を満たすという点においても、保育園に看護師が常駐しているというのは、メリットが大きいです。
看護師以外の資格やスキルは?
看護師の資格を保持していれば、特に他の資格を保有している必要はありません。もちろん、保育士の資格も保持していれば即戦力として期待されますし、小児科や子育ての経験など、子どもと関わった経験などがあると優遇されると思います。
准看護師
地域によっては、「准看護師」の資格保持者を看護師同様に、保育園で保育士とみなして雇用できる制度が導入されている場合があります。「准看護師」の資格を持っている場合は、市区町村などに問い合わせして確認してみてください。
最終的には、保育園が雇用するかどうかということになるので、粘り強く求人を探してみるのが良いと思います。当然、看護師自体も社会全体として不足しているので、十分にチャンスはあると思います。
※参考「保育所等における准看護師の配置に係る特例について(通知)」https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc0931&dataType=1&pageNo=1
保育園看護師の給料は?
保育園看護師の平均年収は300万円から400万円程度となっています。おそらく、一般的な看護師の給与水準と比べると少ないと思います。
保育園によっても異なると思いますが、保育士と同等の給与やそれよりもやや優遇されているという状況になると思います。
保育園看護師として働くメリット・デメリットは?
保育園看護師として働くメリット・デメリットについて紹介します。
シフト時間が安定している
ほとんどの認可保育園は、朝は7時からの開園で19時に閉園します。遅いところでも21時ぐらいまでの開園になると思います。
勤務シフトは朝番・中番・遅番の3通りくらいになるので、シフト時間も安定すると思います。
夜勤などがない
前述した通り、看護師が保育園で働く場合は、夜勤などはないです。比較的、時間的には安定的な生活ができると思います。
給与は安いかも
おそらくですが、医療施設で働く看護師と保育園で働く看護師の給与を比べると、平均すると保育園で働くほうが給与が安くなると思います。はっきりいって保育園は職員にそこまでの金額を出せる業界ではないです。
将来の昇給や賞与などの条件もしっかり考えて、求人を比較してみることをおすすめします。
仕事の負担は少ないかも
私が聞いたことがある限りでは、病院などの医療機関で働くよりも、保育園で働いたほうが、仕事の負担が少ないと言う人が多かった印象です。
これは個人によっても状況によっても異なると思いますが、看護師としてバリバリ働くというのに疲れた人にはおすすめできるかもしれません。
保育士宿舎借り上げ支援事業が利用できる
保育士宿舎借り上げ支援事業は私立保育園で働く保育士向けに賃貸にかかる費用を自治体が負担してくれるという制度になります。保育士不足のために実施されている施策になります。
多くの自治体では、この制度を利用すると月額8万円程度家賃の賃貸に自己負担が1万円から5千円程度で住むことが可能です。
制度についての詳細は以下の記事でも解説しています。
多くの自治体で、保育士としてみなされる看護師もこの制度が利用できる場合がほとんどです。自治体によっては、導入されていなかったり、利用条件が異なる場合もあるので、利用を検討する際は、保育園と自治体にしっかりと確認することをおすすめしています。
看護師の同僚は基本的にいない
保育園で看護師が保育士として働けるのは、基本的に1つの園で1名までです。つまり、同じ園内では、看護師は1名しかいないのが基本になります。
もちろん、保育士の同僚はたくさんいますが、同じ境遇である看護師の資格をもっている人はいないことになります。それ自体が何か問題があるわけでは有りませんが、今後のキャリアなどに悩んだ場合なので、身近に相談できる人がいないということも起きてしまうかもしれません。
看護師としてのキャリアが変わる
保育園で看護師が働くということは、医療機関などで積むことができる経験とは、まったく異なる経験を積むことになると思います。
医療機関で詰める経験は積むことができなくなる可能性があるということは、考慮しておいたほうが良いかもしれません。
保育園で働きたい看護師は求人を探す際は保育士の転職サイトを利用したほうが良い
保育園で働きたい看護師は求人を探す際は保育士の転職サイトを利用したほうが良いです。それは保育園で働きたい看護師は保育園に雇用されるためです。
保育士の転職サイトは保育園とのつながりが深いです。一方、看護師向けの転職サイトは病院やクリニックなどとのコネクションが多いです。
もちろん、看護師向けの転職サイトにも保育園看護師の求人はあると思いますが、圧倒的に数は少ないです。エージェントとしても資金力のある病院に看護師を紹介したほうがメリットが大きく、保育園への紹介は積極的ではないです。
保育士の転職サイトは、保育園が看護師も募集しているという情報を普段から得ることができるので、紹介できる求人も多い可能性が高いです。
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:保育園で働く看護師・准看護師の仕事内容や役割は?求人の探し方は?
保育園で働く看護師・准看護師の仕事内容と役割は、保育所で受け入れる乳幼児の体調急変への適切な対応がメインです。乳児に対する知識も高い看護師が保育園に常駐することで、保育園の安全性などの質も向上させようという狙いがあります。
看護師・准看護師の方が、保育園の求人を探すには、保育士の転職サイトを利用するのが効率が良いです。看護師の方でも利用・登録ができる保育士転職サイトがあります。保育士の転職サイトは、保育園が看護師も募集しているという情報を普段から得ることができるので、紹介できる求人も多い可能性が高いです。