保育園のモンスターペアレント事情や事例。保育士ができる対処法を紹介!

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保育園で働く保育士の皆様。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 他の保育園のモンスターペアレント事情が知りたい
  • モンスターペアレントに遭遇してしまった場合の対処法が知りたい

モンスターペアレントといわれるような保護者と出会ったことがある方もいらっしゃると思います。

理不尽な要求をされてしまったり、対応で精神を疲弊した経験があるという保育士の方もいらっしゃると思います。特に、性格が大人しそうな人や経験が少なそうな若手もモンスターペアレントのターゲットにされやすかったりします。

今回は、保育園のモンスターペアレント事情や事例。保育士ができる対処法を紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
モンスターペアレントに遭遇、対処した経験があります
その経験が参考になればと思います
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モンスターペアレントとは?

学校や教育機関などに対して、自己中心的であったり、理不尽な要求をしてくる保護者のことをモンスターペアレントと言います。「モンペ」等と呼称されることもあります。保育園の場合は、保育園やそこで働く職員である保育士に対して自己中心的で理不尽な要求をしてくる保護者のことを指します。

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モンスターペアレントの特徴

モンスターペアレントと呼ばれてしまう人の特徴は以下のようになっています。

  • 理不尽な要求をする
  • 自分の子どものことだけを考えている
  • 自己中心的
  • 自分の思い通りにしたい
  • 揚げ足を取る
  • 高圧的

モンスターペアレントの特徴は上記のようなものですが、保育園という世界の独特の事情などもあるので、ここから紹介していきます。

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保育園でのモンスターペアレント事情や事例

保育園の場合は、保育園やそこで働く職員である保育士に対して自己中心的で理不尽な要求をしてくる保護者のことを指します。園児の保護者の方と関わる以上、保育園にもモンスターペアレントといわれてしまう保護者の方と出会うこともよくあります。理不尽な要求をされて困ったり、精神を疲弊した経験があるという保育士の方もいらっしゃると思います。また、なかには、保育園内にとどまらず、市区町村などの自治体を巻き込んで圧力をかけて来るということもあります。

理不尽な要求というものに明確な基準があるわけではありませんが、保育園目線では以下のようなクレームはモンスターペアレントだと判断することが多いです。

  • 担任を変えて欲しい
  • 行事の日にちを変えて
  • (子どもが)〇〇ができるようにして
  • 給食で〇〇を使え(食材等の指定)
  • (子ども同士の喧嘩等に対して)謝罪しろ、謝罪させろ
  • 病気をうつされた!賠償しろ!
  • 迎えの時間に間に合わないから待ってて
  • 給食代は払わない!

※自己中心的、理不尽かどうかはそれぞれの状況や捉え方次第になるので、上記に挙げた内容に該当する場合でも、必ずしも理不尽なクレームには当たらない場合もあります。 もちろん、なかには保育園に非があって、正当な批判や要求などをしているという場合もあります。

特に、性格が大人しそうな人や経験が少なそうな若手もモンスターペアレントのターゲットにされやすかったりします。

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本題に入る前に保育士が知っておくべきこと

本題に入る前に保育園で働く保育士が理解しておかなければいけないこともあります。それは、保育園に対してなにかを要求してきたり、クレームをしてくる保護者がすべてモンスターペアレントというわけでは無いということです。

加えて、一般的にモンスターペアレントと言われてしまっている保護者の方でも、不当な要求もあれば、正当な要求も混じっている可能性があります。逆に、モンスターペアレントでない保護者の方のなかにも、知識不足などが原因で不当な要求やクレームをしてしまうという可能性もあります。

それなのに、あの人は保育園側から見てモンスターペアレントだからという理由ですべての要求や主張を却下してしまうと、保育園やそこで働く保育士の適切な改善、変化や成長を阻害してしまうことにもなります。また、保護者との関係やトラブルが深刻化した際などに、保護者の方の正当な主張に対しても対処をしていない場合、第三者からみると保育園側が悪者になってしまうこともあります。

もちろん中には、保育園側には100%非がないということもあるかもしれませんが、それを除けば、一般的にモンスターペアレントと言われるような保護者の方でも、正当な要求も含まれている可能性があるということを理解しておきましょう。

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モンスターペアレントになる前に対処が理想

本来は、保護者がモンスターペアレントになる前に、対処ができるのが一番良いです。

モンスターペアレントと言われるような保護者の方も最初からモンスターペアレントだったという人は実は多くはありません。 モンスターペアレントが生まれてしまう背景には、保育園に対して不当な要求等をし始める前に、些細な不信感が積み重なっていたということも少なくないです。担当した保育士の些細な言動や連絡ミスなどが積み重なって、保育園に対して不信感が増えてしまったという形です。もちろん、不信感を抱く原因が保育園にある場合もあれば、保護者本人の勘違いなどが原因である場合もあります。

そうならないために、日頃から保護者の方に対して真摯に向き合って、適切なコミュニケーションを取って信頼関係を作っていくことが一つの対処になります。モンスターペアレンツを生まないために、あらかじめ保護者の方との信頼関係を構築していくということも大切になります。

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保育園でのモンスターペアレントの対処法

ここからは、保育園で働く保育士向けにモンスターペアレントの対処法について紹介します。

複数の保育士で対応する

基本的なモンスターペアレントに対する対応は複数の保育士で対応するということです。これは、モンスターペアレントかどうかに関わらずに、保護者の方からの要求やクレームへの対応としては有効な方法になります。

複数で対応すると、聞き漏らしや勘違いなどを防ぐこともできますし、一人で対応するよりも気持ち的にも余裕を持って対応することができます。 性格によっては、どうしても保護者の方から高圧的に来られてしまうと、ついついすべて謝ってしまったり、対応すべきことではないことに対しても「対応します」と発言してしまうこともあると思います。

仮に、100%モンスターペアレントの方の理不尽な要求であっても、一度「申し訳ございません。対応します。」というように発言してしまうと、そのことを後から覆すことが難しくなってしまいます。そうなってしまうと立場が逆転してしまい、次からは「対応するって言ったじゃないか!」というような言い争いが発生してしまいます。

また、保育園内や同僚からも「なんでそんなことを勝手に言ったの?」というような不満も生じてしまうことになります。複数人で対応することで、勢いに負けて要求を飲んでしまうというようなことを防ぐこともできます。

相手が言いたいことをすべて聞く

言いたいことをすべて言ってもらうことで、少なからず不満が解消される可能性があります。もちろん、温度感が高まっているモンスターペアレントの話を長々と聞くというのは非常にストレスがたまるものだと思います。

ただ、直近の一つの不満やクレームはきっかけになっているだけに過ぎず、モンスターペアレントの方の不満というのは過去の様々な保育園に対する不信感などが積もり積もった結果であることも少なくないです。 仮に、その場でそのきっかけの出来事に関しては納得してもらうことができたとしても、積もり積もった不信感はその人のなかに残ったままになってしまいます。そうならないためにも、なるべく相手が言いたいことは全て言ってもらって少しでも多くの不満を吐き出してもらうということが、次回以降のクレームなどを未然に防ぐことができる場合もあります。

対応すべきことだけを対応する

先程も少し書いたように、モンスターペアレントと言われてしまっている保護者の方でも、不当な要求もあれば、正当な要求も混じっている可能性があります。もし、モンスターペアレントだからという理由で正当な要求までも却下してしまうと、それは、保育園側の非だと判断される可能性もあります。 そのため、対応すべきことだけは対応して、対応できないことはできないということをきちんと伝えましょう。

本来は対応すべきではない不当な要求に対して対応してしまうと、モンスターペアレントは自分の要求が受け入れられた感じて、さらに不当な要求がエスカレートしてしまうことがあります。

内容によっては、その他のモンスターペアレントではない保護者の方からの見て、その人の不当な意見や要求が受け入れられているということは不満の種になることもあります。何かを高圧的に要求すれば対応してくれるという印象が他の保護者の方にもついてしまう可能性があるということです。そうなると、次なるモンスターペアレントを生む原因にもなってしまいかねないです。

そのため、対応すべきことだけを対応して、対応できないことはできないと理由も含めてはっきりと伝えるようにしましょう。

必要な部分に関して謝罪する

前項で挙げた対応すべきことだけを対応するということと似ていますが、保育園側に明らかに非がある部分に関してはきちんと謝罪しましょう。

その際は、「〇〇の件に関しては申し訳ございませんでした」というように、謝罪している部分を明確にするようにしましょう。面倒だからやとにかくその場をおさめたいというような意図で、なんとなく全部のことに対して謝罪してしまうと、相手は自分の要求がすべて受け入れられたと感じて、自分が正しいと思いこんでしまいます。そうなるとさらに不当な要求がエスカレートしてしまうこともあります。

かといって、保育園側に非があるという部分に関して謝罪しないということはできないので、謝罪が必要な部分を明確にして謝罪するようにしましょう。

自分の身を守るための手段を講じる

最後に保育園でのモンスターペアレントの保育士の対処法として大切なことは自分自身の身を守るということです。

モンスターペアレントの対応で、ストレスが溜まってしまったり、責任を感じて精神を病んでしまって仕事が続けられないなんていうことも起きてしまいます。そうならないために、自分自身のみを守るということも対処としては重要なことです。

例えば、

  • 園長等の責任者の指示を仰ぐ
  • 対応を変わってもらう
  • 記録する / 録音する

等です。

自分自身では対応が難しいという場合は先輩や主任保育士、園長などに相談して指示をしてもらったり、対応を変わってもらうようにしましょう。モンスターペアレントのなかには言いやすい相手に怒りをぶつけているというだけの場合もあるので、 対応する相手が変わるだけでも状況に変化があることも少なくないです。 また、あまりにも暴力的な言動などがある場合や今後大きな問題になりそうな場合などは、記録・録音をすることで自分の身を守るための証拠を残しておくことも有効でしょう。

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まとめ:保育園で働く保育士のモンスターペアレント事情。保育士の対処法を紹介!

今回は、保育園で働く保育士のモンスターペアレント事情や保育士ができる対処法を紹介しました。

保育園でのモンスターペアレントの理不尽な要求の例として、以下の内容を紹介しました。

  • 担任を変えて欲しい
  • 行事の日にちを変えて
  • (子どもが)〇〇ができるようにして
  • 給食で〇〇を使え(食材等の指定)
  • (子ども同士の喧嘩等に対して)謝罪しろ、謝罪させろ
  • 病気をうつされた!賠償しろ!
  • 迎えの時間に間に合わないから待ってて
  • 給食代は払わない!

保育園で働く保育士ができるモンスターペアレントの対処法としては以下のものを紹介しました。

  • 複数の保育士で対応する
  • 相手が言いたいことをすべて聞く
  • 対応すべきことだけを対応する
  • 必要な部分に関して謝罪する
  • 自分の身を守るための手段を講じる

モンスターペアレントの対応で、ストレスが溜まってしまったり、責任を感じて精神を病んでしまって仕事が続けられないなんていうことも起きていしまいます。自分自身では対応が難しいという場合は先輩や主任保育士、園長などに相談して指示をしてもらったり、対応を変わってもらうということも自分を守るために有効な対処法の一つになります。