保育士の残業・サービス残業・持ち帰り仕事の回避方法!現役保育士が考察!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

私がブラック保育園を脱出するために培ったノウハウを完全無料で公開しています。


保育士の皆様。残業やサービス残業、持ち帰りの仕事で悩んでいませんか?

こんな疑問や悩みはありませんか?
  • 保育士はサービス残業当たり前!?
  • 就業前は残業は無いって聞いていたけど?

そもそも保育士の残業、持ち帰りの仕事はなぜ発生してしまうのか、そして残業や持ち帰りを防ぐ方法を考察しています。

また、転職前にできる保育士の残業・サービス残業のない保育園の見極め方、入職後に残業・サービス残業があることが発覚した場合の具体的な回避方法を紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
持ち帰りの仕事やサービス残業をした経験もあります
その経験が参考になればと思います

保育士の持ち帰りの仕事とは?

保育士の持ち帰りの仕事は、自宅などに持って帰って書類などの保育園の業務を行なうことです。保育園で働く保育士にとって持ち帰りの仕事があることが常態化してしまっていることは多いかも知れません。実に8割以上の保育士が持ち帰りの仕事があると回答している実態の調査なども出ています。保育園では基本的に出勤時間中に常に園児が登園しているため、勤務している保育士が足りていないと、書類仕事などを進めることが難しい状況になります。

なぜ保育園で働く保育士は持ち帰りの仕事が発生するのか?

持ち帰りの仕事が発生するのは、保育園で終わらせられなかった作業を終わらせるために自宅で作業をする必要が出てくるからです。

保育園で仕事が終わらないのは大きく2つの理由「業務の効率化ができていない」「保育園の業務に対して必要な人数が足りていない」ということがあります。

業務の効率化ができていない

保育園は「昔からそうしてきた」という理由で様々な無駄な作業が残ってしまっていることが多いです。

例えば、連絡帳や日誌、クラス便りなどの電子化ができるものに対して手書きで行っているというようなことです。運動会の門などに代表される行事に必要なものを毎年作り直していたりなどです。

このような無駄な作業に時間がかかっているので、結果的に園内でまかなうことが出来ない作業が自宅においても作業が必要になってしまいます。特に昔から運営してきた保育園はこのような傾向が強くなっています。

保育園の業務に対して必要な人数が足りていない

昔と比べても保育園で働く保育士の業務量は増えてきています。保護者の対応なども複雑化していますし、要求されるレベルも高くなっています。

保育士の配置基準は国によって決まっていますが、その基準通りだとおそらく保育園の業務は成り立たないということはよく言われることです。

もちろん保育をするだけであれば、それでよいのですが、実際には書類を書いたり行事の準備などたくさんの業務があるので配置基準より多くの保育士が必要になります。

しかしながら、保育園の収入は基本的には預かっている子どもの人数で決まるので、勤務する保育士は少なければ少ないほど保育園は儲かることになります。

逆に保育士が多いと赤字になってしまいます。なので結局の所保育士の人数を増やすことができずに、保育園の業務に対して必要な人数が足りなくなってしまいます。

根本的には保育園の経営者が無能、かつ、国が悪い

持ち帰りの仕事が発生するさらに根本的な理由は、保育園の経営者が無能であること、そして、国の制度が悪いことです。

「業務の効率化ができていない」のは根本的には保育園の経営者が無能だからです。経営者の保育士の労働に対するコスト意識が低く、無駄な作業を効率化できていないからです。

保育園の経営者のコスト意識が低いのは保育士がしているのが「サービス残業」であるからです。

後述しますが、持ち帰りの仕事というのは法律的には労働時間扱い、すなわち残業時間に含まれて残業代が支払われるべきですが、実際はそうなっていません。つまりサービス残業になっています。

保育士が持ち帰りの仕事をしても保育園は残業代を払わなくていいので、一見すると保育園の経営者は損をしないわけです。

でも実際は持ち帰りの仕事を喜んでやっている保育士は少ないので、保育士の就業における満足度が下がります。例えばそれが原因で保育士が転職すると、新たな保育士を雇う必要がでてきます。それには当然コストがかかってきます。

もしかしたら「こんなブラック保育園は適当に働こう」と思う保育士も出てくるかもしれません。無能な経営者はここのコストがわかっていない、もしくは、わかっていても対処ができないです。

業務を効率化して持ち帰り残業を減らせば保育士の定着率が上がり、採用コストも減らすことができるのにそれをやらない・できない無能な経営者が多いです。

それに加えて国が定めている制度も悪いです。現在の補助金の額では、保育園の業務に対して必要な人数の保育士を雇うのが難しくなっているからです。

根本的には、この2つの要素が組み合わさって保育園のサービス残業、持ち帰り残業というのを生み出しています。

持ち帰りの仕事はサービス残業になる

保育士の持ち帰りの仕事は業務時間に認められる可能性が高いです。つまり残業代が支払われるべきで、支払われていないのは違法になります。

園長や上司の指示があれば当然ですが、期限に間に合わないからといって自主的に持ち帰っていたとしても、それを園長などの雇い主が知っていたり、期限に間に合わないことで不利益な扱いをする場合は残業として認められる可能性が高いです。

どこまでが基準か

保育士の持ち帰りの仕事が労働時間に含まれるかどうかの基準は

  • 園長や上司の指示があるか
  • 持ち帰って終わらせないと不利益な扱いをするか
  • 園長などの雇い主が把握しているか

などのようです。ピアノの練習となると微妙かもしれませんが、行事の準備や連絡帳や便りなどの作業は法律的には労働時間に含まれる可能性が高いです。自分が行っている持ち帰りの仕事がサービス残業に当たるかどうかの詳細は、労働関係に詳しい専門家や、労働基準監督署などの行政期間に確認してみることをおすすめします。

持ち帰りの仕事をすると保育士はどれくらい損をしているか

持ち帰りの仕事を一日1時間していると仮定します。時給を1500円として月に20日間持ち帰りのサービス残業をすると 月3万円 くらいの残業代になります。

年間だと36万円 くらいの支払われるべき残業代が支払われていないことになります。計算してみると、かなりの金額を搾取されてしまっているということがわかると思います。

保育士が持ち帰りの仕事をしないための対処法

既に保育園で持ち帰りの仕事が発生っしてしまっている保育士が持ち帰りの仕事をしないための対処法を紹介します。

まずは持ち帰っていることを園長に知らせる

保育園の空気感などが原因で、もし自主的に持ち帰って仕事をしてしまっている場合は、まずは仕事を持ち帰ってしまっていることを園長に知らせることが大切です。

そこで、園長と相談して業務量の調整を行ってもらえるかもしれません。既に園として持ち帰りが常態化していて園長も把握している場合は別の方法を考えましょう。

保育園で仕事する

これができないから持ち帰りになっているということなんですが、できるのであれば保育園で仕事をすることが望ましいです。

前述の通り、持ち帰りの残業というのはサービス残業になるので、保育園は残業代を支給しません。保育園で仕事をする、つまり、残業をすることでしっかりと残業代をもらうという姿勢が大切です。

無能な経営者であっても残業代が発生すると、なんらかのアクションを取るかもしれません。そもそも保育園が労務管理が適切でなく残業代も出ていないという場合は早急に転職すべきという話になります。

記録を残して関係機関に相談する

  • 毎日家で何の仕事を何分した
  • 誰に指示された
  • 家で仕事をしないとどうなっていた

ということを記録に残して、労働基準監督署などの専門機関に相談してみましよう。どこまで頼りになるかはわかりませんが、相談してみる価値はあると思います。

個人情報が書いてある書類などはそもそも持ち帰るべきではない

個人情報が書いてある書類などはそもそも園の外に持ち出すべきではないです。もし、持ち帰った際に紛失するということがあったら大事件になります。最近でも園児の写真が入ったデジタルカメラを紛失してしまうという事件がありニュースでも報道がされていました。保育士が自主的に持ち帰りをしていた場合は、責任を取らされる可能性も十分にあります。

勤務している保育園が認可保育園であれば、市区町村などの自治体にこの方面で抗議をすると効果があるかもしれません。匿名でも良いので、保育園が園児の個人情報が書かれた書類を持ち出しているということがわかれば、自治体も何らかの対処を取る必要が出るはずです。

個人情報が書いてある連絡帳などの書類を持ち帰らされている -> インシデントに繋がるから辞めさせてほしい という流れです。おそらく保育士が保育園が持ち帰りのサービス残業をさせてますと自治体にクレームを入れても他の機関(労働基準監督署)などに言えとたらい回しになると思うので、このような別の観点からの対処も有効になると思います。

保育園で持ち帰りが常態化しているなら転職を考えたほうが良い

保育園で持ち帰りが常態化しているなら転職を考えたほうが良いです。

例えば、

  • 先輩保育士もみんな持ち帰りしている
  • 持ち帰りで仕事を終わらせないと注意される
  • 改善の兆しもない

などです。

持ち帰りの仕事が常態化しているということは、保育園における保育士の働き方が改善されていくという可能性が今後少なくなっているとも言えます。本来、保育園に限らず営利を追求する企業は、人件費を削減するために様々な仕事の効率化などを考えます。人件費をうまく削減できれば、会社の利益が増えるからです。でも、持ち帰りの仕事(つまり、サービス残業)をしているということは、その分の保育園の人件費は増えていないということになります。つまり、仕事を効率化する必要がないということになります。もっと仕事が増えれば、もっと持ち帰りの仕事をさせれば、なんの努力の必要もありません。

もちろん、上記に挙げた方法を使い一人で抗うのも良いですがブラック保育園というのはそう簡単には変わらないです。

何人も保育士が退職しても変わらなかった保育園もあります。一人の保育士が声をあげても潰されて終わるだけかもしれません。そういった場合は他の保育園に転職するしか無いです。

転職前にできる保育士の残業・サービス残業のない保育園の見極め方

転職前にできる有効は保育士の残業・サービス残業のない保育園の見極め方を紹介します。

面接で具体的な残業時間の数値を聞く

面接の際に具体的な残業時間の数値を聞くということは転職前にできる保育士の残業・サービス残業のない保育園の見極めにとってとても重要です。

  • 残業時間は多くない
  • 残業時間は少ない
  • 行事前など忙しい時は残業が多い

これらの回答はとても曖昧で、実際に何時間の残業があるかどうかわかりません。残業時間が多い・少ないというのは個人の主観なので、人によって差が出てしまうところです。

採用に関わる人は園長などの経営に近い立場の人が多いと思いますが、職員の実際の残業時間の具体的な数値くらい把握しておくべきです。曖昧な答えで濁すような場合は注意が必要です。

もっとも注意が必要なのは「残業はない」と言われた場合

実は面接で具体的な残業時間の数値を聞いた場合にもっとも注意が必要なのは「残業はない」と言われた場合です。この場合、以下の二通りの可能性があります。

  • 本当に残業がない
  • (経営者に)残業という概念がない -> サービス残業となっている

保育士不足で本当に残業がないと言い切れる保育園がどれほどあるでしょうか?もちろんそういう保育園もあると思いますが、他の要素と合わせて判断すべきです。

「残業代は出るか」という直球の質問を聞く

本来、残業代というのは出て当たり前なので、聞く必要はありません。ただし、相手も人間なので「嘘をつく」という行為に抵抗がある場合もあります。
実際に「残業代は出るか」という質問に対してどのようなリアクションが返ってくるかで判断が可能な場合もあると思います。

保育園の見学をする

保育園の見学はとても重要です。できれば体験保育のような形で実際に現場に入ったほうが良いです。同僚となる保育士からも話を聞くことができる可能性があります。
働いている保育園に不満をもっている保育士も多いので、面接では聞けなかったリアルな情報が聴ける可能性があります。こっそり、サービス残業などについて聞いてみると良いと思います。

大きな株式会社の保育園などでは、東京などにある本社への面接会のみで採用がきまることも多いです。その際は無理を言ってでも勤務する予定の保育園の見学をさせてもらったほうが良いです。

実際に自分が働く場所の情報は自分の目で確かめて見るということが重要です。

保育園を現場に見に行く

面接や採用の際の見学はオフィシャルなものなので、悪い部分は見えない場合があります。ちょっと面倒かもしれませんが「保育園を現場に見に行く」ことで見えなかった部分が見えてきたりします。

  • **あの保育園は意外と夜遅くまで会議しているな*
  • 土曜・日曜も開いている
  • 開園時間よりもかなり朝はやくから保育士が出勤している

このような情報は、実際に保育園の現場を見に行くことで得ることができます。夜遅くまで会議しているということは少なくとも残業が発生しているということはわかると思います。

保育士の転職エージェントを頼る

遠慮してしまう性格で面接の際にビシバシ質問ができない方もいると思いますが、保育士の転職エージェントを利用すれば、細かな質問を担当のコンサルタントの方が聞いてくれます。
面接に同行もしてくれるので、アウェー感というのも少なく面接を進めることができます。

さらに、転職エージェントを利用することで最も良い点は、働いてからでないとわからない保育園の内情を聞けるという点です。
保育園側と採用で何度もやりとりをしているので普通では知りえない情報も知っています。また、派遣会社も兼ねている保育士の転職エージェントも多く実際に保育士を派遣しているので内情に詳しいです。

転職エージェントも保育士の転職を支援してもすぐに辞められてしまっては報酬を得ることができないので、割とリアルな情報を教えてくれます。

転職は、保育士の転職エージェントの利用がおすすめです。

保育士の派遣会社を利用する

派遣会社を利用して派遣社員として保育園で働けば、サービス残業のリスクはまったくなくなります。

派遣会社が保育園との間に入る形なので、保育園が派遣保育士にサービス残業を強いることができません。残業はしないという契約にすれば残業自体もする必要がありません。

派遣会社のメリットはサービス残業だけではなく、他のあらゆるブラック要素に関しても有効です。例えば「イジメ」のようなものがあれば派遣会社にクレームを入れることで対応をしてくれます。
最悪、人間関係が合わなければ他の保育園に行けば良いので、リスクが少ないです。働いていてよい保育園だなと思ったら、その保育園に正社員として入るという道もあります。

ただし、ブラックな派遣会社に登録しては意味がないので【ほいく畑】のような優良派遣会社に登録しましよう。ほいく畑は転職支援も行っていますが派遣会社も行っています。運営している「株式会社ニッソーネット」は厚生労働省の湯量派遣事業者にも認定されているので安心して利用できると思います。

入職後に残業・サービス残業があることが発覚した場合の具体的な回避方法

ここまでは「入職前」に残業・サービス残業がある保育園を見極める方法でしたが、ここからは入職後に残業・サービス残業があることが発覚した場合の対処方法です。

なんとしてでもサービズ残業はしない

残業が賃金が払われないサービス残業になってしまっているのであれば、断固として残業を行わないようにすることが重要です。
定時後に予定を入れるというのも効果的です。歯医者や子供の迎え、習い事など様々な理由をつけて残業を拒否してください。

他の保育士と協力して交渉する

おそらくサービス残業が発生している場合は、他の同僚の保育士も同じ状況だと思います。全員の保育士と協力して保育園と交渉してください。

労働基準監督署に相談する

残業代がきちんと支払われているのであれば問題ないですが、サービス残業が発生しているのであればそれは法律違反なので、労働基準監督署に相談してください。

そこまで大事にしたくないという方もいると思いますが、残念ながらそのままではサービス残業はなくなりません。我慢して働くというのは「保育業界」にとってもよくないのでせめて別の保育園に転職をしてください。

別の保育園に転職する

いろいろやってもだめなら最終的には転職するというのが、もっとも簡単な方法だと思います。転職時には、「入職前」に残業・サービス残業がある保育園を見極める方法を参考にいまより良い環境の保育園への転職を志してください。

ブラックな保育園は必然的に保育士不足になり淘汰されるので、保育業界にとってもとても良いことです。

【注意】早朝の30分前出勤なども残業の対象になり得る

残業というと定時後というイメージがあるかもしれませんが、シフト時間前に出社を強制されているのであればその時間も残業時間になるので注意していく出さい。

基本的なブラック保育園の回避方法はどれも同じだけど割と難しい【まとめ】

サービス残業にかかわらず、基本的なブラック保育園の回避方法は以下の手順が基本です。

入職前

  1. 客観的事実を聞く
  2. 見学をして見極める
  3. 転職エージェントを頼る

入職後

  1. 断固拒否する
  2. 保育園に交渉する
  3. 外部に相談する
  4. だめなら転職する

しかしながら保育業界でホワイト保育園を見つけ出すのは容易ではないです。なにかブラック要素を持っているのが普通だと思います。なので、どれだけ丁寧に転職活動をしても働いてみるとブラック要素が出てくるのが実情だと思います。

すぐにはホワイト保育園にたどりつくのは難しいので、不満を持っている保育士がブラック保育園からどんどん流動的に転職をすることで保育士不足になったブラック保育園が淘汰されていき「保育業界」が少しずつ良くなっていくと思っています。

転職は、保育士の転職エージェントの利用がおすすめです。

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