保育園で働く保育士の皆様。保護者との関係性は難しいですよね。
そんななかで、保護者との信頼関係を築くのが難しいと感じている保育士の方もいらっしゃると思います。今回は、保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイントを紹介します。個人的にも保育園で働く上で意識している内容になるので参考にしてもらえたら幸いです。
それぞれの勤務している園で保護者対応の経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイント
早速ですが、保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイントを紹介します。保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイントは以下になります。
- 連絡帳の内容はしっかり考える
- 目を見て話す・聞く
- 大切なことは必ず口頭で伝える(特に怪我や事故)
- たくさんコミュニケーションをとる
- 子どもの様子をたくさん話す
- 自分(保育士自身)のことも話す
- 良いことダメなことは明確にする
- 家庭ごとに差別しない
- 人の悪口を言わない
- 嘘をつかない
これらの保育士が保護者の方との信頼関係を築くポイントをそれぞれ紹介していきます。
連絡帳の内容はしっかり考える
連絡帳は、保育士と保護者を繋ぐ数少ない機会でもありますし、紙として後々まで残るものになります。それ故に保護者の方もあとから見返すことができます。保護者側からも保育士側からもコミュニケーションをとることができるので、保護者との信頼関係のベースとなる場所になります。
保護者の方の目線だと、保育園での子どものことで得られる情報の多くは連絡帳を通してのものになります。それ故に、連絡帳が与える印象というのは、保育士が思っている以上に大きいものになります。適当に書いていると、雰囲気で分かる人が多いです。子どもが保育園に入園して、担任となる先生は一人だけではないので、他の先生と比べることもできてしまいます。
保育士が足りなかったり、仕事が忙しいと、どうしても連絡帳の内容が疎かになってしまうこともあると思うので気をつけましょう。
目を見て話す・聞く
朝の送りか帰りの迎えのどちらかで保護者の方と会えた際に、まず意識することは、相手の目を見てしっかり聞く・話すということです。
目を見て聞いたり、話してくれないと保護者の方も「ちゃんと聞いているのかな」「適当に話しているのかな」と不安になってしまいます。そうならないために、相手の目を見てしっかり話を聞いく、話すを意識しましょう。コミュニケーション下手な人は、無意識に目をそらしてしまっていることも多いと思います。
この方法の良いことは、すぐに明日からでも実践できるということです。 保育士と保護者との関係に関わらずに人と人とのコミュニケーションにおいては重要なことだと思います。
大切なことは必ず口頭で伝える(特に怪我や事故)
大切なことは必ず口頭で伝えるということも保護者の方との信頼関係を築く上で大切なことになります。
どうしても連絡帳などの文字だけの情報だと形式的になってしまったり、感情が伝わらなかったり冷たい印象を与えてしまうことがあります。特に怪我や事故などの、保護者の方の不信感に繋がるような内容は、口頭でもきちんと伝えることで細かい情報が伝わり不信感も生まれにくいです。
怪我や事故の場合は、保育園側が謝る必要がある部分はしっかりと謝罪の気持ちを示し、再発防止策なども合わせて伝えることも大切です。
たくさんコミュニケーションをとる
保育士の保護者との信頼関係の築き方の基本は、たくさんコミュニケーションをとるということです。コミュニケーションの量や回数が増えると、保護者からの信頼も増えていきます。人は、接する回数が増えるだけでも、信頼は少しずつ増えていきます。
子どもの様子をたくさん話す
たくさんコミュニケーションを取ると言っても、何を話したらよいかわからないこともあると思います。当たり前のことですが、保育園での生活において保護者の方が一番気になるのは、子どもの様子です。
今日一日、どんなことをして、どんことができるようになって、どんなことができなかったのか、そして、どんな新しいことを覚えたのかというようなことです。一日を通して保護者の方に話せることはいくらでもあると思います。
保護者の方が一番気になることに答えてくれる保育士に対しては必然的に信頼してくれるようになります。もちろん、時間は限られていると思いますが、その時間を目一杯使って対応できると良いでしょう。
自分(保育士自身)のことも話す
保育士自身である自分の情報を開示することで、その人がどのようなことを考えている人なのかということが保護者の方にも伝わります。
基本的には保護者の方は実際に保育園での子どもの様子を直接見るという機会がほとんどないので、想像をするしかありません。自分のことを話すことは「どんな先生なのかな」「どのように子どもと接しているのかな」というように想像するための情報になります。
また、自分のことをあまり話さないと警戒されてしまったり、見た目の印象などでマイナスな印象を抱いたままになってしまうかもしれません。「ちゃんと話してみたら良い人だった」というようなことはよく聞く話ですが、そうならないためにきちんと自分の情報もオープンにしていきます。
別に保育園での話に限る必要はありません。週末にしている趣味のことでも良いですし、話すことがないという人は好きな食べ物や食べたご飯、天気や気温などの当たり障りのないようなことで問題ないです。自分のことも積極的に開示して、信頼を獲得していきましょう。
良いことダメなことは明確にする
保育園は公共の福祉施設でもあるので、利用者である保護者がお客様で神様だというわけでは決してありません。保護者の方にも保育園のルールには従って貰う必要があります。そのためには良いことダメなことを明確にすることが大切です。
ルールが不明瞭だと、関係者はなんとなくのモラルや経験則のようなもので行動をすることになります。ですが、それらは保護者の方ごとに違いがあるものなので、保護者の間どうしでも不信感が生まれてしまうことになります。 例を言うと、あの保護者はやっているのに、自分はなぜ認められないのかというようなことです。そしてそれは最終的には、保育園の不満に繋がります。「この保育園なんか曖昧だなぁ」というような形です。保育園への不満は当然ですが、現場の保育士への不満にも繋がります。
一番やってはいけないのは、保護者の方から強く言われてしまった際に怯んでしまって、ルールを捻じ曲げてしまうことです。その保護者の方の希望は満たされるかもしれませんが、他の保護者の方からしたら「なぜ」という気持ちになると思います。
家庭ごとに差別しない
前項の「良いことダメなことは明確にする」ということと似ていますが、それと同様に家庭ごとに差別をしないということも大切です。
どうしても人間同士の関係性なので、保育士も保護者の中にも好きな人、苦手な人ができてしまうことがあるとは思います。それはある程度は仕方がないことですが、やってはいけないのは、家庭ごとに差別をすることです。
差別をされた保護者の方の目線では、「なんであの人だけ優遇されているの」と思うことになります。 それは別のクレームにも繋がることもありますし、「あの人もそうしているから」という理由を与えることにも繋がります。これも同様に、保育園の不満に繋がります。「この保育園なんか曖昧だなぁ」というような形です。保育園への不満は当然ですが、現場の保育士への不満にも繋がります。
人の悪口を言わない
保護者の方と打ち解けてきた時にやってしまいがちなのが、他の人の悪口を言ってしまうことです。他の保護者の悪口であったり、他の保育士などの職員の悪口です。ついつい口が滑っていってしまうこともあるので要注意です。誰かの悪口を言うと、結束感が生まれやすいというコミュニケーションのとり方に慣れてしまっている人もいると思います。
基本的に誰かの悪口を関係のない第三者に言う人は信頼されません。 悪口を聞く側としてもネガティブな気持ちになりますし、自分もどこかで悪口を言われているのではないかという気持ちにもなります。
嘘をつかない
当たり前ですが、ウソを付くということは一番信頼を失う行為です。そのつもりはなくても、結果的に嘘になってしまうこともあるので要注意です。
なにか保育園側に不手際があると、現場で対応している身としては嘘をついて回避したくなってしまうこともあるかもしれません。ですが、嘘をつくというのは基本的にはよくありません。嘘はいつかバレることがありますし、嘘だとバレた際には、今まで築き上げた信頼を一気に失ってしまうことになります。嘘をつかないことは保育士が自分を守るためにも必要なことになります。
まとめ:保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイント!
今回は、保護者との信頼関係を築くのが難しいと感じている保育士の方向けに、保育士の保護者との信頼関係の築き方のポイントとして以下のような内容を挙げました。
- 連絡帳の内容はしっかり考える
- 目を見て話す・聞く
- 大切なことは必ず口頭で伝える(特に怪我や事故)
- たくさんコミュニケーションをとる
- 子どもの様子をたくさん話す
- 自分(保育士自身)のことも話す
- 良いことダメなことは明確にする
- 家庭ごとに差別しない
- 人の悪口を言わない
- 嘘をつかない
明日からすぐに実践できるものもありますし、少しづつ意識して変えていくことができるものもあります。個人的にも保育園で働く上で意識している内容になるので参考にしてもらえたら幸いです。