派遣保育士として保育園で働くことを考えている方。
このような疑問があるかたもいらっしゃると思います。今回は、公立保育園の派遣保育士の仕事のメリット・デメリット、注意点、求人の探し方などを紹介します。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
公立保育園での勤務は通常は公務員として採用される必要がある
本題に入る前に、理解しておく必要があることは、公立保育園で働く保育士の就業形態についてです。通常、公立保育園で保育士として働く場合は、各自治体の公務員として雇用される必要があります。地方公務員の採用試験に合格する必要があり、難易度も高く、募集枠自体も少ないです。また、期間が定められた会計年度任用職員という雇用形態もありますが、こちらについても採用試験があり、自治体に直接雇用されます。
派遣保育士としてなら簡単に公立保育園に勤務できる
公立保育園での勤務は通常は公務員として採用される必要があると書きましたが、一つ例外があって、それが派遣保育士として働く場合です。公立保育園は、派遣保育士を募集していることがあります。正確には、公立保育園が派遣会社に保育士の派遣を依頼しているという状態です。
この場合は、最終的に公立保育園に派遣される場合であっても、公務員として採用される必要はなく、派遣会社に派遣保育士として雇用されるということになります。そのため、公務員試験のような、難しい選考や面接等は無いので、保育士資格を持っている方であれば、比較的、簡単に公立保育園で勤務することができます。
公立保育園の派遣保育士の給料は?
これから公立保育園で派遣保育士として働きたいという方が気になるのは、やはり給料についてですよね。実際に派遣保育士が受け取る時給は1300円から2000円と幅広く地域によって様々です。実際の時給のイメージとしては、地域の保育園でパートで働くより、やや高いことが多いです。派遣は期間が定められているため、時給が高い場合が多くなっています。
当然ですが、すべての公立保育園の派遣保育士の求人を確認したわけではありませんが、公立保育園の派遣保育士は、民間のパート保育士や派遣保育士の時給と比べた場合にやや高い傾向があります。
公立保育園の派遣保育士の仕事内容や責任、負担は?
続いて、これから公立保育園で派遣保育士として働きたいという方が気になるのは、公立保育園の派遣保育士の仕事内容や責任、負担になると思います。
仕事内容については、公立保育園の派遣保育士の場合は、「保育補助」としての仕事が要求されることが多く、担任などを持つということは少ないです。書類仕事などの重要な仕事は、やはり正規の保育士が担当することになるためです。そのため、書類仕事などの負担や行事の係などの負担は少ないでしょう。もちろん実際の仕事内容はそれぞれの求人募集ごとに異なるので、公立保育園の派遣保育士として勤務する場合は、事前に仕事内容や責任の範囲についてしっかり確認しましょう。
公立保育園は、良くも悪くも、正規の公務員保育士、会計年度任用職員、派遣保育士と、立場が明確にくっきりと別れているため、派遣保育士なのに正規並みの仕事や責任を任されるというケースは少ないです。
公立保育園で派遣保育士として働くメリット
まずは、公立保育園で派遣保育士として働くメリットについて紹介します。
法令遵守意識が高い
市区町村などの自治体が運営しているということもあって、法令遵守意識が高い傾向があります。例えば、持ち帰りの仕事や休憩が適切に取れないということは、明確に違法残業や労働基準法違反でありますが、民間の保育園では守られていないことも少なくありません。公立保育園は民間と比べるとより公的な施設ですし、市民からの目線もあるため、法令遵守意識が高い傾向があることは間違いないです。派遣保育士として働く上でも、その恩恵を受けられるシーンは多いでしょう。
より公式な保育スキルが身につきやすい
公立保育園で派遣保育士として働くメリットの2つ目は、より公式な保育スキルが身につきやすいということが挙げられます。
民間の保育園は、教育や保育に独自の色を出していたり、人手不足が原因で、簡略化されてしまっているということもしばしばです。また民間の保育園は、営利企業の側面もあるので、利益を追求して運営が重視されることもありますが、公立保育園の場合は、営利目的ではないので、比較した場合に、保育所保育指針に沿った運営がなされている傾向があるでしょう。また、公立保育園で働いている正規の保育士の方は、公務員になるので、勤続年数も長いベテランの方もいらっしゃいます。そのような方から、保育スキルを学ぶことができるというメリットもあります。
そういった点で、保育士としてブランクがあったり、未経験の方の場合は、公立保育園で派遣保育士として働くというのは適切な保育スキルが身につきやすく、おすすめできるでしょう。
公立保育園の派遣保育士の仕事の注意点やデメリット
ここからは、公立保育園の派遣保育士の仕事の注意点やデメリットについて紹介します。
期間は基本的に1年以内
公立保育園の派遣保育士の仕事の契約期間は基本的に、1年か1年未満と短期間です。期間終了後に更新される保証はありません。もっとも、これは、民間の私立保育園で派遣保育士として働いた場合も同様です。派遣の場合は、契約期間を迎えた場合は再度更新してもらえる保証はないという期間を定めた雇用になります。
契約期間終了後に正規として就業することも難しい
冒頭でも書きましたが、公立保育園での勤務は通常は公務員として採用される必要があるため、他の人と同様の選考プロセスを経て採用される必要があります。派遣保育士として公立保育園で働いていたからといって、例えば、期間終了後に優先的に公立保育園で勤務できるということはありません。そのため、派遣から正社員というような形でステップアップを考えている方は、
民間の私立保育園で派遣保育士として働いた場合は、保育園での仕事ぶりや相性、タイミングなどによっては、派遣期間を迎えた後に、正規として働かないかと誘われることもあります。保育園も仕事ぶりを知っているので、採用に踏み切りやすいです。また、保育士側も、園の仕組みや人間関係などを理解して、入職することができるので、お互いにメリットがあります。
公立保育園の派遣保育士の仕事の探し方は?
公立保育園の派遣保育士として仕事をするには、兎にも角にも、保育士派遣会社に登録する必要があります。
公立保育園の派遣保育士の採用は、自治体 – 派遣会社 – 派遣保育士 という流れになっているので、市区町村自体が直接、派遣保育士を募集しているわけではありません。そのため、公立保育園や役所に問い合わせても明確な答えは得られないことが多いです。
そのため、希望する自治体と派遣契約がある保育士派遣会社に登録する必要があります。もちろん、すべての自治体で派遣保育士を募集しているわけではありませんし、募集しているかどうかもタイミング次第なので、あらかじめ保育士派遣会社に派遣登録しておいて、新たに募集情報があれば連絡してもらうというのが良いでしょう。
おすすめの保育士派遣会社を以下に紹介しておくので、参考にしてみてください。
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。派遣会社でもあるので、派遣保育士として勤務を検討している方にもおすすめです。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。
- ほいく畑 | ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。派遣会社でもあるので、派遣保育士として勤務を検討している方にもおすすめです。未経験・ブランク有りの方の支援が充実しています。
派遣保育士を利用している主な自治体等を紹介
派遣保育士を利用している主な自治体の情報を一部紹介しています。調査日時点の情報になるので、実際の募集内容や募集ている派遣会社などについては必ずご自身で確認してください。
- 品川区
- 千代田区
- 鎌倉市
まとめ:公立保育園の派遣保育士の仕事ってどうなの?求人の探し方は?
今回は、公立保育園の派遣保育士の仕事のメリット・デメリット、注意点、求人の探し方などを紹介しました。
公立保育園の派遣保育士の仕事は、
- 法令遵守意識が高い
- より公式な保育スキルが身につきやすい
というメリットがあります。
注意点やデメリットは、
- 期間は基本的に1年以内
- 契約期間終了後に正規として就業することも難しい
というものです。
公立保育園の派遣保育士として仕事をするには、保育士派遣会社に登録する必要があります。募集しているかどうかもタイミング次第なので、あらかじめ保育士派遣会社に派遣登録しておいて、新たに募集情報があれば連絡してもらうというのが良いでしょう。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方でも利用可能です。