保育園で働く保育士の皆様。保育園で理不尽な扱いを受けたことがある、受けているという方もいらっしゃると思います。
現実問題、理不尽な扱いをされるというのは、保育園での人間関係の問題なので対処するのはかなり難しいです。
今回は、保育士が保育園で理不尽な扱いを受けた場合の対処法を紹介します。
園で理不尽な扱いを受けた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が保育園で受けるよくある理不尽な扱いの内容
まずは、保育士が保育園で受けるよくある理不尽な扱いの内容について紹介します。
- 不公平に仕事を押し付けられる
- 自分が悪くないのに怒られた
- 自分だけが怒られた
- 保護者が無理な要求をしてくる
- 自分の休暇の希望だけが通らない
- 他の人のミスを自分のせいにしてきた
- 言っていることがころころ変わる
- 自分のやったことを手柄にされてしまう
このような、道理にあわない内容で不利益を被ってしまっているケースが保育園ではよくある理不尽な扱いの内容になります。
保育士が保育園で理不尽な扱いを受けた場合の対処法
ここからは、本題である保育士が保育園で理不尽な扱いを受けた場合の対処法を紹介します。
- 理不尽に怒られたら謝るべき?
- 状況を客観的に確認する
- 同僚や友人に相談する
- 誰よりも仕事ができるようになる
- 園長や人事部に相談する
- 異動や転職する
これらについて紹介します。
理不尽に怒られたら謝るべき?
まず、理不尽な扱いの対処のなかでも悩むことが、特に理不尽に怒られてしまった場合に、きちんと自分の主張をするべきか、それとも、謝るべきかということだと思います。
結論としては、まずは自分の気持ちを抑えて謝罪をするか、 指摘を受け止めている雰囲気を出す のが良いです。
「自分は悪くないです」と正しい主張をしたとしても、反抗してきたこと自体に嫌悪感を示す人も一定数います。特に、理不尽に怒ってきているという時点で、少なからず物事をきちんと把握することができていないか、する気持ちがない人なので、そのような人である可能性は低くはありません。なので、正しい主張をしたとして「そうでしたか」とすぐに理解してくれる人である可能性はとても低いです。
そのため、反抗したい気持ちはあっても、余計に状況を悪化させないために、本心で思っていなくても謝罪をするか、指摘を受け止めている雰囲気を出しましょう。
状況を客観的に確認する
対処法としてまずすべきことは、理不尽な扱いを受けたという状況を客観的に確かめるということです。
- 本当に理不尽かどうか?
ということを客観的に判断する必要があります。なぜなら、理不尽だと感じているのは自分だけで、他人から見るとまっとうな扱いのように見えている可能性があるためです。自分が理不尽な扱いを受けたという状況を保育園内の第三者に相談するのも良いと思います。その指摘がまっとうなものなのか理不尽なのかを教えてくれるでしょう。
よくあるのは「〇〇さんも同じことをしているのに怒られていない」ということです。たしかに、これは自分からすると一見理不尽な扱いを受けていると感じるかもしれませんが、実際には事情があることもあります。その人が〇〇さんが同じことをしているということを知らない可能性もありますし、他の良い行いで挽回しているためかもしれません。その他にも自分が気がついていない事情などがある場合もあります。他の人がやっているから自分もやって良いというわけでもないので、悪いことは悪い、ということを理解しなければいけません。
それなのに「自分だけ怒られて理不尽だ」という感情になってしまうとそれはただのわがままになってしまいます。この状況を放置してしまうと、余計に理不尽だと感じることが多くなるでしょう。まっとうな指摘をしているのにも関わらず、どこかふてくされているような態度をしてしまっているためです。理不尽な扱いをしている相手からすれば、別の些細な行いに関しても、指摘したくなってしまうかもしれません。
まずは、理不尽な扱いを受けたという状況を客観的にも理不尽なものかどうかを確認し、そうでない場合は、自分の行いを正しましょう。
同僚や友人に相談する
保育士が保育園で理不尽な扱いを受けているという場合は、同僚や友人に相談するということも有効です。同僚や友人への相談は、理不尽な扱いそのものの解消には繋がりにくいですが、自分自身のストレスの解消には繋がります。
理不尽なことというのは、どの組織に属していても往々にしてあることです。そして、理不尽な扱いを未然に受けないようにするというのは、かなり難しいです。人間関係の問題なので、他人をコントロールすることは不可能です。そのため、理不尽な扱い防いだり・人間関係を変えることより、実際に理不尽な扱いを受けた時に、自分の中でどのように対処するのかということのほうが簡単です。
そのことの一つが、同僚や友人に相談して「自分は間違っていない」「相手が間違っている」ということを認識するということです。そうすることで、理不尽な扱いのストレスを緩和し、平静を保つこともできます。他の様々な人間関係の悩みと同様で、誰かと共有し共感をもらうということも、自分自身の身を守るために必要なことになります。
誰よりも仕事ができるようになる
保育士が保育園で自分は悪くないのに怒られてしまったというような理不尽な扱いを受けることが頻繁に起きている場合に、一番の対処法は「誰よりも仕事ができるようになる」ということです。
誰よりも仕事ができるようになれば、普通の人であれば、理不尽な扱いをしません。なぜなら、理不尽に扱うことがその人にとって損になるためです。例えば、先輩が後輩に対して理不尽に怒ったとして、後輩のほうが保育士として仕事ができたら、面目丸つぶれにもなりかねないです。周りの人も、どちらの人を信頼し、味方になるでしょうか。おそらく、仕事ができるほうの人の味方になるでしょう。保育士は同僚同士の協力も重要で、困った時に仕事ができる人からの協力を得られなくなってしまう可能性もあります。園長のような管理職の立場の人であっても、理不尽に怒ることで退職されてしまったら、それは保育園にとって損失になります。また、新たに採用するのにも、教育するのにも、大きな金額と労力がかかるでしょう。
このように、少なくとも自分のことを理不尽に悪く言ってきたり、怒ってくる人よりも、保育士として仕事ができるようになれば、理不尽な扱いを受ける可能性をぐんと下げることができます。
すべての保育士の仕事面で、いきなり誰よりもできるようになるというのは、難しいかもしれません。ですが、例えば、理不尽な扱いをしてくる人が苦手としている分野について、まずは得意になってみるとか、他の同僚も含めてやりたがらないような仕事を進んで引き受けるというようなことから始めると良いでしょう。
園長や人事部に相談する
理不尽な扱いの内容があまりにもひどい場合は、園長や会社・法人の人事部に相談することも視野に入れましょう。保育園内での理不尽な扱いに関して解決するには、ある程度強い権限が必要になります。園長や人事部などの人を評価したり、動かす権限がある人が動かないとなかなか解決しない場合も多いです。権限のある園長や人事部の人に相談をすれば、問題解決に動いてくれる場合もあります。
異動や転職する
最後に、正直なところこれまで紹介した対処をしたとしても状況は変わらない可能性も高いです。
理不尽な扱いの内容があまりにもひどく、これまで紹介した対処法でも解決が難しい場合は、最終的には、複数の園を運営している組織であれば、異動をするか、保育園自体を転職するということも必要かもしれません。もし、理不尽な扱いを受けることによって精神的にも耐えられないという場合は、異動や転職をすれば、問題を一気に解決することができます。
理不尽な扱いというのは基本的には人間関係の問題なので、働く人間が変われば根本から解決できます。もちろん、また、同じような思いをしないために、働く保育園選びはとても重要です。
まとめ:保育士が保育園で理不尽な扱いを受けた場合の対処法を紹介。
今回は、保育士が保育園で理不尽な扱いを受けた場合の対処法を紹介しました。
保育園で保育士が遭遇してしまう理不尽な扱いは以下のようなものがよくあります。
- 不公平に仕事を押し付けられる
- 自分が悪くないのに怒られた
- 自分だけが怒られた
- 保護者が無理な要求をしてくる
- 自分の休暇の希望だけが通らない
- 他の人のミスを自分のせいにしてきた
- 言っていることがころころ変わる
- 自分のやったことを手柄にされてしまう
これらの対処として、
- 理不尽に怒られたら謝るべき?
- 状況を客観的に確認する
- 同僚や友人に相談する
- 誰よりも仕事ができるようになる
- 園長や人事部に相談する
- 異動や転職する
ということを紹介しました。正直なところこれまで紹介した対処をしたとしても状況は変わらない可能性も高いです。そういった場合は、異動や転職をして人間関係をリセットした状態にするしかないかもしれません。