これから就職や転職を考えている保育士の方。
今回は、保育士が駅から近い保育園で働くことのメリットやデメリットなどを紹介します。
複数回の退職、転職経験があります
駅から近い保育園、遠い保育園で働いた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が駅から近い保育園で働くということ
これから就職や転職を考えている保育士の方のなかには、住宅街にあるような保育園、自然のなかにあるような保育園、駅から近い都会の保育園など、保育園の場所で迷っているという方もいらっしゃると思います。
その中で、駅から近い保育園を就職や転職先の候補にしているという方もいらっしゃると思います。
保育士が駅から近い保育園で働くメリット
ここからは保育士が駅から近い保育園で働くメリットについて紹介します。
自分の通勤が楽になる
保育士が駅から近い保育園で働くメリットの一つは、通勤が楽になるということです。保育園が駅から近ければ、その駅を目指せば良いので、通勤が楽になることが多いです。
仮に自分が駅チカに住んでいなかったとしても、駅までの交通手段というのは充実していることが多いです。駅までのバスの路線があったり、別の駅から電車通勤もしやすくなるというメリットがあります。
通勤は、ほぼ毎日のことなので、その負担が楽になるということは、保育士が働く上で大きなメリットになります。
保護者の通勤も楽になる
保育園が駅から近いということは、保育園の利用者である保護者の方の通勤にもメリットがあります。
保護者の方が保育園を利用する際は、基本的には朝は「家を出る → 子どもを保育園に送る → 会社に通勤する」、帰りは「会社から帰宅する → 子どもを保育園に送る → 家に到着する」という流れになることが多いと思います。この会社までの経路を考えると、保育園はその通勤途中にあるというのが、利用者にとって一番都合が良いです。時間的なロスが少なく保育園へ送り迎えができるためです。
駅というのは、地域の交通の中心にあることが多いので、駅から近い保育園は、その点で、保護者にとってメリットがります。
保護者の方にメリットがあっても、働いている保育士にはあまり関係はないのでは、と思うかもしれませんが、保護者にメリットがあるということは、保育士にとっても回り回ってメリットが出てきます。
それについて以下から説明します。
保護者からのニーズが高くなる
保護者の通勤が楽ということは、保護者からのニーズも高くなるということに繋がります。
保育園の利用者は自分たちが利用できる範囲のなかから、子どもを預ける保育園を選ぶことなります。保育園が駅チカにあるということは必然的に、選択肢に上がりやすくなります。もちろん、利用できる範囲のなかから、様々な観点でよりよい保育園を選ぶことになります。ですが、保育園は、それぞれの家庭の状況によって利用調整があるので、必ず希望の保育園の入れるというわけではありません。
駅から近い保育園は、多くの保護者の方の選択肢に入るので、子どもを預ける保育園として選ばれやすくなります。
保護者からのニーズが高い、人気がある保育園ということは、園児の定員が埋まりやすくなるというメリットがあります。定員がしっかりと埋まる保育園は、財政的にも安定しますし、将来にわたって潰れにくくなります。 そのことは、回り回って保育士の給与待遇などにも良い影響ができます。
保護者の利用時間も短縮される
保育園が駅から近く、保護者の通勤の効率が良くなるということは、保護者の方の保育園の利用時間(預かり時間)も短縮される傾向があります。
保育園は、保護者の方の通勤時間もお子さんを預かるので、保護者の方の通勤途中にあるということは、その分利用時間が少なくなる場合があります。
例えば、通勤経路の途中の駅チカにある保育園と自宅から近い保育園のそれぞれにお子さんを預ける場合について比較してみます。
通勤経路の途中の駅チカにある保育園の場合
自宅を出る -> 最寄り駅までバス(15分) -> 最寄り駅の近くにある保育園に預ける -> 通勤する(60分) -> 仕事する(9時間) -> 退勤する(60分) -> 最寄り駅の近くにある保育園にお迎えに行く -> 自宅までバス(15分)-> 自宅に付く
保育園で預かっている時間は合計11時間ということになります。
自宅から近い保育園の場合
自宅を出る -> 自宅の近くにある保育園に預ける -> 最寄り駅までバス(15分) -> -> 通勤する(60分) -> 仕事する(9時間) -> 退勤する(60分) -> 自宅までバス(15分)-> 最寄り駅の近くにある保育園にお迎えに行く -> 自宅に付く
保育園で預かっている時間は合計11時間30分ということになります。
保護者の方の保育園の利用時間(預かり時間)が短いということは、同じ定員規模の保育園だったとしても、保育士の負担は少なくなります。その分、保育から離れて書類仕事や行事の準備などをするということもできるかもしれません。
もちろん、駅から近いということだけで、一概に判断できるわけではないですが、保護者の方の保育園の利用時間(預かり時間)が短い傾向があるということは言えると思います。
保育士の就職転職の人気も高くなる
駅から近い保育園は、保育士の就職転職における人気も高くなるというメリットがあります。
駅から近いということは、保育士の就職や転職の選択肢にも入りやすいためです。保育士の就職転職において人気が高いということは、その保育園で働いている保育士の仕事の負担や人間関係にも良い影響があります。
例えば、その保育園で働き始めて、急な退職者が出てしまったというようなことも起きると思います。保育士からの人気が少ない保育園だと、一時的に少ない人数の保育士で回さなければいけなくなってしまう事があると思います。ですが、保育士の就職転職において人気が高いと新たな保育士を採用しやすくなるかもしれません。
また、保育士の就職転職において、人気が高いということは、「同僚の質」という面でも大きなメリットがあります。保育園での保育士の仕事は、同僚の質が低いと、一人ひとりの負担は増えてしまうという傾向があります。働く保育士の人数は大体決まっているので、良い保育士がたくさん働いていれば、それだけ一人ひとりの負担は少なくなります。また、そのことは、その園での人間関係にも良い影響を与えます。多くの人が足を引っ張りあっているような職場だと、人間関係も悪くなります。
仕事帰りに寄り道などができる
勤務する保育園が駅から近いということには、副次的なメリットもあります。それは仕事帰りに寄り道などができるということです。駅にはたいていは、スーパー等の買い物できる場所が隣接されていることが多いので、仕事帰りに寄り道もしやすいです。ホワイトな保育園なら、休憩時間にコーヒーを買いに行ったりなんてことができる場合もあります。
このような住宅街にある保育園にはないメリットもあります。
駅から近い保育園で働くことにはデメリットもある
一方で、駅から近い保育園で保育士が働くということにはデメリットも伴います。
園庭が無い場合がある
主要な駅の近くで土地等も高く、狭い場合は、保育園に専用の園庭などがない場合もあります。その場合は、毎日、近くの公園に行くことになるので、仕事における負担が多くなるかもしれません。
施設が狭い、階が分かれている場合がある
園庭が無いことと同様に、駅から近い場合は、施設が狭かったり、階などが別れている場合もあります。保育園は、必要な延べ床面積なども定められているので、それを下回るということはありませんが、住宅街にある保育園のように、余裕をもたせて作れないことも多いです。
施設が精米と、年齢ごとに部屋を仕切ることができないということもあります。また、保育園がビルなどになっていて、階が別れていて、仕事中に保育士が行き来をしなければいけ無いという場合もあります。
近くに住む場合に家賃が高くなる
通勤時間をできるだけ短縮したいという方は、駅から近い保育園で働く場合に、自分も駅から近い場所に住む必要があります。その場合は、賃貸の家賃も高くなるというデメリットがあります。
人混みや交通の危険が多くなる
駅の近くは、道路も混雑していたり、人通りも多いということが想定できると思います。保育園もそのような環境にあるということになるので、日々の散歩の際なども、車や自転車、人に関連する危険などを多くなります。日々の仕事の中で、気をつけなければいけないポイントが多くなるということになります。
保育士が駅から近い保育園で働くということは総合的におすすめできる
ここまで、保育士が駅から近い保育園で働くことのメリットやデメリットなどを紹介しました。
メリットをまとめると以下のようになります。
- 自分の通勤が楽になる
- 保護者の通勤も楽になる
- 保護者からのニーズが高くなる
- 保護者の利用時間も短縮される
- 保育士の就職転職の人気も高くなる
- 仕事帰りに寄り道などができる
デメリットをまとめると以下のようになります、
- 園庭が無い場合がある
- 施設が狭い、階が分かれている場合がある
- 近くに住む場合に家賃が高くなる
- 人混みや交通の危険が多くなる
もちろん、駅から近いということだけを、保育士の就職や転職先の選定基準にしてはいけません。駅から近いということも含めて、その保育園の理念・方針、保育士の待遇、人間関係など、総合的に判断して、就職や転職先の候補の一つにしましょう。