保育士求人の”残業少ない/アットホーム/人間関係良好/残業無し”は本当?

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

私がブラック保育園を脱出するために培ったノウハウを完全無料で公開しています。


保育園の保育士求人でよく見かけるのが、「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」というような記載ですよね。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士求人の「残業少ない」は本当?
  • 保育士求人の「アットホームな職場」は本当?
  • 保育士求人の人間関係が良好」は本当?
  • 保育園の保育士求人の「残業ゼロ・無し」って本当?
  • 残業なしの保育園なんてあるわけ無い!

でもこういうのって本当なのかどうか気になりますよね。保育士の求人には色々と嘘も多いので、入職してから言ってたことと違った!ということも少なくないと思います。今回は、保育士求人の「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」って本当なのという点について解説しています。

また、

  • 残業無し
  • 残業ゼロ

を謳う保育園の保育士求人をたまに見かけますよね。気になるのは、本当に残業はないの?ということだと思います。保育士の経験が長い人であれば、残業が無いなんて信じられないという人も多いと思います。また、残業はなくても持ち帰りの仕事はどうせあるんでしょという穿った見方が染み付いてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。ただでさえ、保育士の求人は就職してから聞いていた話と違うということも多いので心配ですよね。残業なしと聞いていたのに普通に残業はあったという話は私のまわりでもたまに聞く話です。

先に結論を少し書きますが、保育士求人に記載されている「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」などが本当かどうかはわかりません。それは、これらの感じ方の基準が人それぞれで異なるからです。また、個人的には「残業ゼロ」「残業無し」という保育士求人については、かなり懐疑的です。その理由などについて紹介します。

保育士が求人を探し選ぶ際は、このような曖昧な情報ではなく具体的で客観的な情報で判断すべきです。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の面接、転職経験があります
数多くの保育園の求人を見た経験があります
各園で残業、サビ残、持ち帰りの仕事をした経験があります
その経験が参考になればと思います

「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」の基準は?

本題に入る前に「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」というのはどのような基準でしょうか。答えは「人それぞれ」になると思います。

「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」の基準は人それぞれ

前述もしましたが「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」などの基準に一意の答えはなく、基準は人それぞれになります。

例えば、毎日1時間残業するというのは少ないでしょうか?これは人によって意見が分かれるはずです。同じ残業時間だとしても少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれです。仕事内容によっても変わるかもしれません。

「アットホーム」というのは残業時間の多い少ないということよりももっと曖昧で、英語だと “at home” で日本で使われる意味でいうと「自分の家にいるようにくつろげる、家族のような間柄」というような意味で使われていると思います。転じて、人間関係が良いというような意味もあると思います。

そもそもよくわからない言葉ですし、「自分の家にいるような」「家族のような間柄」と言っても世の中には厳しい家庭もそうでない家庭もあるので、家族のような間柄というのも人によって感じ方が異なりますよね。「人間関係が良好」についても同様で、なにをもって人間関係が良好と捉えるのかは人それぞれです。仕事が終わった後も毎日飲みに出歩くような関係が良いのか、仕事は仕事で各自ができること精一杯やって仕事が終わればプライベートには鑑賞しない関係を指すのか。

これらはすべて個人の主観によって基準が変わるものになります。 つまり、保育士求人における「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」というのは、保育園側はそう考えているという主張に過ぎません。応募してくる人がどう感じるかは誰にもわからないためです。

もちろん保育士求人を出す保育園側はこのことをうまく使ったり、悪用することも可能です。もし、入職後に「全然残業が少なくない」と新たに就職した保育士にクレームを入れられたとしても「私の感覚ではこれくらいだと残業時間は少ない」と返すことができます。「アットホームな職場」「人間関係が良好」についても同様で、「私はアットホームな職場だと感じている」「私にとっては人間関係は良い」と言われてしまえばそれまでです。

保育士が保育園の求人を選ぶ際はより具体的で客観的な情報で判断すべき

保育士が保育園の求人を選ぶ際はより客観的な情報で判断すべきです。

  • 多い・少ない
  • 楽しい・楽
  • 簡単・難しい
  • 優しい・厳しい

これらはすべて、「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」のような個人の主観によって捉え方が変わる表現です。保育士が求人を選ぶ際は、このような情報で良し悪しを判断したり比較するというのは良くないです。

  • 残業時間であれば○時間
  • 有給取得であれば○日
  • 給料などであれば具体的な金額

などです。これらの情報は嘘をついたり偽るというのが難しく、より正確な情報になります。

また、人間関係などについて知りたいという場合は、見学や面接などを通して実際に接した際に自分が感じた情報 が重要になります。人間関係や働いている人の人柄などは自分が直接会って感じた情報がとても有効です。もちろん、実際に働いてみてから出ないとわからないことも多いので、その点が保育士の就職転職活動の難しい部分にもなります。

曖昧な表現はアピールできる具体的なことがないとも考えられる

本当に残業が少ないのであれば「残業が少ない」ではなく、「過去1年の一人あたりの平均の月間残業時間は○時間」というように記載すれば良いです。「有給休暇が取りやすい」ではなく、「過去1年の有給消化率の実績値は○○%」とアピールすれば良いと思います。

法人として運営しているのであれば、これらの数値を計算することはまったく難しいことではありません。でも、それをやらない・していないのは、具体的な数値を公開すると残業が少なくない・有給休暇が取りやすくないということがバレてしまう可能性があるからかもしれません。もちろん、単に面倒くさかったり、実行する能力がない場合もありますが。

「アットホームな職場」「人間関係が良好」ということについても、昨今は様々な方法で保育園側が情報を公開することができます。園長の考え方や保育士の働き方などをホームページやSNS等で公開することも可能です。曖昧な謳い文句ではなく、それらを通してどのような雰囲気の保育園なのかを伝えることはできるはずです。

やはり、曖昧な表現でしかアピールできないのは、保育園に保育士に対してアピールできる具体的なことがないからとも考えられます。

保育士求人の「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」って本当?

まとめになりますが、保育士求人の「残業少ない」「アットホームな職場」「人間関係が良好」という表現が「本当かどうか」を知ってもあまり意味がありません。これらは、個人によって感じ方が異なるものです。保育園が心のそこからそう思っていたとしても、応募した自分がそう思わなければ意味がないです。

なので、保育士が保育園の求人を選ぶ際はより客観的な情報で判断すべきです。残業時間の話であれば、「過去1年の一人あたりの平均の月間残業時間は○時間なのか」という具体的かつ数値化された情報です。人間関係などについて知りたいという場合は、見学や面接などを通して実際に接した際に自分が感じた情報 です。

なので単なる求人情報の文字にかかれている内容だけでなく、見学や面接などで自分自身が感じ取った情報が大切になります。もちろん、その点が保育士の就職転職活動の難しい部分にもなります。

私が保育士求人の「残業ゼロ・無し」が本当ではないと思う理由

冒頭にも書いたとおり、私としては残業ゼロ」「残業無し」という保育士求人にはかなり懐疑的です。

それは、

  • 終わらなかった仕事はいつやるか
  • 急なトラブル対応などは一切ないのか

というこの2つの疑問があるためです。これにより、保育園において保育士の残業が完全にゼロというのはかなり難しいと感じています。これらについて説明します。

終わらなかった仕事はいつやるか

もちろん皆さんも御存知なことですが、保育士の仕事は園児の保育を行うことだけではありません。日々、月次、年次の書類の仕事や様々な行事の準備などがあります。保育園行事の準備は期日までに終わらせなければいけないですし、保育園に多い書類の仕事にも期限はあります。終わらなければそのままでまた来年やれば良いという仕事はあまりないはずです。

そうなると、仮に残業が無かったとして終わらなかった仕事はいつ誰がやるのかという問題があります。結局、終わらなかった仕事は残業で終わらせるというのが、保育園だけではなく多くの会社で行われている一般的な対応になると思います。もちろん、保育園が非常に効率よく運営されていて、仕事が終わらなかったことなんて一度も無いと言われてしまったらそれまでかもしれませんが。

「残業ゼロ」=「持ち帰りの仕事」「サービス残業」がある?

そう考えると残業ゼロというのは、実質的に持ち帰りの仕事があるとも考えられてしまいます。もしかしたら休憩時間も仕事をさせらるのかもしれません。先程も書きましたが、保育園において終わらなかった仕事、つまり、書類や行事の準備などは終わらないままで良いということはないはずです。

であれば、誰かがやる必要があるわけですが、残業時間が無いと基本的にそれらの仕事をやる時間はありません。後述しますが、たしかに保育園に常時保育士が充足している状態であれば、誰かが保育を抜けて書類や行事の準備をすすめることは可能です。

それでも、行事前などは多くの保育士に仕事の負荷が集中するので、保育士全員が100%残業をゼロにするというのはかなり難しいと思っています。そうなるとやはり、「持ち帰り」で仕事を終わらせるか「サービス残業」などで仕事を終わせているという疑惑も生まれてしまいます。

急なトラブル対応などは一切ないのか

もう一つ残業ゼロが本当でないと思う理由のひとつが、保育士によくある急なトラブル対応などです。

例えば、一番わかりやすい例でいうと「保護者の迎えが遅れてしまった」ということです。遅番の保育士は迎えがすべて終わって園児がいなくなって最後の閉めの作業を終わらせて退勤すると思いますが、保護者の迎えが遅れた場合は、保育士の退勤も後ろにずれ込むと思います。そうなったら当然、残業時間になるはずです。

保育士はこのような急なトラブルなどの対応もあるので、「残業ゼロ」と確実に言えるはずがないというのが私の意見になります。

保育園の求人に応募する際の面接の時に園長等に「本当に残業はゼロ」なのかと聞いてみてみると良いと思います。おそらく正直な人であれば「残業はほとんどゼロ」という答えが帰ってくると思います。ほとんどゼロというのはゼロではないということです。やはり保育士の仕事内容で完全に毎月残業がゼロと言い切れるはずはないと思います。仮に、過去そうであったとしても、今後もそうであるという保証はできないはずです。

本当に保育園が残業ゼロなのかを見極める方法は?

私は保育士求人の「残業ゼロ・無し」に対しては懐疑的ではありますが、世の中に残業ゼロの保育園がないとは言い切れないです。

保育園の保育士求人が本当に保育園が残業ゼロなのかを見極める方法はあるのでしょうか。

逆に、保育園が本当に残業をゼロにできる条件を考えてみます。

  • 常時保育士が充足している

という状態が基本的に必要になると思います。保育士が常時足りている状態であれば、誰かが保育を抜けて終わっていない書類仕事や行事の準備をすすめることができます。

それでも、やはり急なトラブル対応などは起こりうるので、やはり完全に残業ゼロにするというのはかなり難しいでしょう。

本当に、その保育園の残業がゼロかどうかを求人の応募前に見極めたいのであれば、保育園のこの点について知る必要があります。

  • 園児の定員人数に対して雇用されている保育士の人数などが充足しているかどうか
  • ノンコンタクトタイム等の作業時間が確保されているかどうか

などを確認することで、 本当に保育園が保育士の残業ゼロにする意識があるか どうかということを見極められると思います。ノンコンタクトタイムは保育士が保育から外れて別の仕事をするための時間のことになります。

「残業ゼロ」の求人より「持ち帰り無し」の求人がおすすめ

これらのことをまとめると、本当に保育園の残業がゼロかどうかを見極められないなら「残業あり」でも持ち帰りの仕事・サービス残業が無い保育園のほうが良いと私は考えます。

  • 本当に残業無し
  • 持ち帰りやサービス残業があるから勤怠上は残業ゼロ

これらの2つを応募前に見極められないのであれば「残業あり」の求人のほうが親切だと思いませんか?私はそう思ってしまいます。

持ち帰りの仕事やサービス残業はいくらやっても給料は増えませんが、残業であれば給料は支払われます。そのほうが私としては納得感があります。

加えて、サービス残業や持ち帰りの仕事がなく残業代をきちんと支払う保育園は、自然と残業時間が少なくなっていきます。保育園にとっても残業は割増賃金を支払う必要があるので、金銭的に効率が良いわけでは無いためです。あまりに残業が増えると、保育園が赤字になってしまうということもあるでしょう。結果的に、保育士の残業時間が減るような業務改善も進みやすい傾向があります。

なので、これから転職や就職を考えている保育士の皆様は、「残業ゼロ」の求人を探すよりも、確実に持ち帰りやサービス残業が無い求人を探すほうが懸命かもしれません。

保育士は楽したい基準で転職先を選ぶと失敗しやすいので注意!

こんな疑問や悩み、不満はありませんか?
  • どうせなら楽して働きたい
  • 人間関係も楽したい
  • 仕事の負担が少ない保育園で働きたい

楽して働きたいという気持ちは誰しもがあると思います。しかしながら、保育士は楽したい、(例えば、人間関係・残業・持ち帰り・有給消化率など)という基準で就職先や転職先を選ぶと失敗しやすいと思っています。

「楽したい」というのは曖昧で人によって様々だと思いますが、この記事では「楽」 =「人間関係良い・残業少ない・持ち帰り無い・有給消化率が高い」というような状態とします。このような基準で、保育士が働く保育園を選ぶと失敗しやすく、ブラック保育園に当たる確率も上がるので注意が必要です。

先に結論を言っておくと、失敗しづらい転職先の保育園選びは、

「給料」

を基準にして選ぶことです。とにかくトータルで給料が良い保育園を選べばブラックに当たる確率はぐっと減ることになります。

楽したいという基準で選ぶとなぜ失敗するか

保育士は楽したい(人間関係・残業少ない・持ち帰り無い・有給消化率)という基準で転職先を選ぶと失敗しやすいというのは、

  • 人間関係はもっとも曖昧な基準
  • 残業少ない・持ち帰り無い・有給消化率は求人において最も嘘がつける情報
  • その保育園には「楽したい」保育士が集まる

であるからです。これについて更に詳細を解説します。

人間関係はもっとも曖昧な基準

人間関係というのは、保育士が保育士を辞めたくなったり、職場を変えたくなる理由のなかでももっとも多いものでもあります。しかも、保育士の転職において人間関係というのはもっとも曖昧な基準になります。人間関係は多くの場合は実際に入ってみないとわからないことが多いはずです。

  • アットホームな職場
  • 保育士同士の仲が良い

それにも関わらず、こんな謳い文句はブラック保育園によくありますが、これら定量的ではない定性的な表現です。

アットホームな職場という表現は受け取る相手によって意味が異なりますし、保育同士の仲が良いというのはどういう状態を言うのでしょうか。

もっというと、仮に園長がアットホームで仲が良い職場だと本当に思っていても、一部の保育士は真逆のことを思っている可能性もあります。

組織というのは居心地が良い人と悪い人がいることも多く、全員が居心地が良いというのは稀だと思います。これらの表現は求人の情報としてはほとんど意味のない情報になります。

どうしても人間関係を重視したいのであれば、見学やインターンなどで実際に現場に入ってみることが有効です。そして、面接での園長の言うことなどはあまり鵜呑みにしないほうが良いです。

残業少ない・持ち帰り無い・有給消化率は求人において最もごまかすことができる情報

「残業少ない・持ち帰り無い・有給消化率」などの情報は求人において最もごまかすことができる情報になります。

例えば、過去3年間でも最も良い時期のデータを提示していたらどうでしょうか?このようなデータは公開する義務もなければ、算出する基準もありません。

過去最も残業が少ない月、過去最も有給消化率が高かった人などのデータを作為的に抜き出すこともできます。実際はもっと残業があってもごまかして少ない残業数にすることもできます。

良識のある保育園でも嘘をつくことなくこれらのデータをごまかしてよく見せることが可能です。もちろんブラック保育園であれば、そんなことするまでもなく普通に嘘をつく可能性のある情報になります。

入職後に食い違いを指摘しても「去年まではそれくらいだったんだけどねー」と言われてしまえばそれまでです。こちらは調べることもできないので泣き寝入りするしかないです。

また、「持ち帰り無い」「残業なし」というのも「勤怠上は残業がない」「持ち帰りは保育士が勝手やっているから無給」という論で、サービス残業を強いられているという可能性もあります。そもそも保育園で働く保育士が、残業が無いと言い切れるのは働いたことがある人ならおかしいとわかるはずです。例えば、保護者の方の迎えが少しでも遅れたら保育士の退勤も遅れるはずです。

保育園側が濁したり、ごまかしたりできるような情報はあまり鵜呑みにしないほうが良いです。

「楽そうな」保育園には「楽したい」保育士が集まる

楽するという表現は少し曖昧で人によって違いがあると思いますが、ここでは「残業が少ない・持ち帰り無い・有給消化率が高い」ということとします。

少し悪く言うとこのような保育園には「やる気がない人が集まる」ということです。やる気がないというと少し語弊があるかもしれませんが、私は楽しようとすることは悪いこととは思っていません。私もできるだけ楽をして仕事をしたいとは思っています。

ただ「楽そうな」保育園には「楽したい」と考える保育士が集まります。つまり、残業が少ない・持ち帰り無い・有給消化率が高いところで働きたいという保育士が集まります。

実際は、どんな保育園でも必要な業務は決まってあるため、誰かが仕事をしない分は他の誰かがカバーしなければいけなくなります。

このように「楽そうだな」と思う求人には、楽したい保育士が集まるので仕事の押し付け合いのような状態になるかもしれません。

そして、実際に楽かというと前述の理由で楽ではなかったらり、単にブラック保育園が甘い誘い文句で求人を出している場合も多いです。

仕事の押しつけあいで働くよりも、少し大変でもやる気があって、それぞれに向上心がある環境のほうが結果的に保育園の運営がうまく回っていて「楽」な状態である場合が多いのです。

ここで伝えたいのは、むしろ楽をするためには、「楽そうな保育園」よりは「楽そうでない保育園」で働くほうが良い場合があるということです。

失敗しづらい転職先選びは「給料」を基準にすること

ここまで、保育士は楽したい基準で転職先を選ぶと失敗しやすいということを説明しましたが、それでは失敗しづらい就職先・転職先選びはどのような基準で選べばよいのでしょうか。

失敗しづらい転職先選びは「給料」を基準にすることです。

  • 給料というのは嘘がつけない情報
  • ブラック保育園は給料が低い(ことが多い)

であるからです。これについて更に解説します。

給料というのは嘘がつけない情報

給料とは保育士の求人情報において、最もごまかすことができない情報の一つです。

給料は客観的な数値が示されているため、ウソを付くことができません。「給料多い!」なんて求人情報を載せている保育園は有りませんよね?「月給〇〇万円」と示されているはずです。

求人情報の段階では、「○○万円〜〇〇万円」と幅をもたせている求人もありますが、下限は保証されますし最終的には正しい金額を提示されます。入職して最初の給料が振り込まれるまで、自分の給料がわからないということは起きないです。

もちろん本当にやばいブラック保育園は給料に関してもウソを付くかもしれませんが、これに関して事前に防止する方法があります。以下の記事で紹介しています。

人間関係・残業時間・持ち帰り・有給消化率に関して簡単にごまかすことができますが、給料はそうはいきません。

ブラック保育園は給料が低い(ことが多い)

一般企業においては給料高いけどブラックという会社はよく聞くかもしれません。給料は高いけど、残業が過労死するほどあったり、その残業代がきちんと支払われていなかったりなどです。

私の知る限り保育園において「給料が高い」けどサビ残・持ち帰り残業・休日出勤だらけという話を聞いたことはほとんどありません。

保育園においては「給料が低い」上にサビ残・持ち帰り残業・休日出勤だらけの保育園という方が圧倒的に多いです。これは国が決めている公定価格という補助金を貰う保育園というものの性質的にそうなっています。

簡単に言うと、認可保育園は、在園児などの人数に応じて補助金を受け取り、その一部を給料として保育士に支払っている形になります。

なので、給料は高いけどサビ残・持ち帰り残業・休日出勤をさせるというくらいなら、給料を低くして、残業代を支払うか他の保育士を新たに雇えばよいわけです。

わざわざ法律違反をしたりコンプライアンスを無視してまで、保育士の給料を上げるというメリットはありません。

なので、給料が高いという基準で選ぶことによって、自然とブラック保育園が選択肢から外れる形となります。

もちろん例外はあるので、その点は他の方法で選別すべきです。

給料をトータルで比較することが重要

大事なポイントは給料をしっかりとトータルで把握することです。

  • 月給
  • 手当
  • ボーナス
  • 処遇改善
  • 昇給
  • 退職金

これらの金額を総合的に判断して比較すると良いです。例えば、月給が高くてもボーナスは低いとか、採用時の給料は高くても昇給が全然ないという場合もあるので、総合的に比較することが重要です。

また、最近では処遇改善費も保育士の給料に占める割合が多くなっており、支給方法も園に任されています。月給は低いけど、処遇改善はまとめて年一回振り込まれるという場合もありますし、月給は高いように見えて、実は処遇改善が含まれていて年収は少ないというケースもあります。

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