これから就職転職を考える保育士の皆様。保育士の求人情報はきちんと見ていますか?
今回は、就職転職時のブラック保育園対策として、保育士求人で気をつけるべきワードや表現について紹介します。
複数回の面接、転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士求人情報にはブラックを見極める情報がたくさん
保育園が保育士を募集する際の、求人情報にはブラックを見極める情報がたくさんあります。給与待遇などの情報は、もちろんですが、保育園のことを紹介している文章などにも様々な情報が隠れています。
例えば、たくさんの保育園を運営している会社が出している求人情報は、どの園の求人でも全く同じ紹介文がコピペされて書かれていることもあります。そこに、例えば「保育士同士の仲が良い」なんて書かれていたとして、信じられるでしょうか。運営しているすべての保育園において、本当に保育士同士の仲が良い状態を築けているのでしょうか。
このように、保育士求人に書かれている情報は、そのまま鵜呑みできないものがあり、裏の意図などを感じ取るべき表現などもあります。
就職転職時のブラック保育園対策として、保育士求人で気をつけるべきワードとは?
それでは、本題はの就職転職時のブラック保育園対策として、保育士求人で気をつけるべきワードについて紹介します。ここに上げるワードや表現があったら、即ブラックだと言うわけではありませんが、より気をつけて、保育園を見極めていく必要があるということになります。
「残業なし」
保育園で働く保育士の方ならわかると思いますが、保育士の仕事においては、残業はどうしても発生してしまうものです。行事の準備や書類の仕事だけなら、本当に効率よく働けている保育園であれば、たしかに残業せずに対応できる場合もあると思います。ただ、例えば、
- 退勤時間に保護者の方のお迎えが集中して、退勤時間を少しオーバーしてしまった
- 保護者の方がお迎えに遅刻してしまって、退勤時間をオーバーしてしまった
というような、保育園の職員の意識だけではどうすることもできない残業というのもあります。
それなのに、求人で「残業なし」と言い切れる保育園は嘘を書いているのではないかと疑ってしまいます。
それどころか、
- 残業なし = 残業が禁止されている → 持ち帰りの仕事やサービス残業をしている
この様な場合は、勤怠上はたしかに残業は毎月ゼロになります。このように、残業があることよりも、酷い状況の保育園である可能性もあります。
「人間関係の良さを過度にアピールしている」
人間関係の良さを過度にアピールしている保育士求人にも気をつけるべきです。
例えば、
- アットホーム、家族のような関係
- 保育士同士の仲が良い
- 人間関係が良い
- みんな優しい
というような表現です。これらのは、求人に他になにも書くことがない場合に記載することが多いです。それだけ、アピールできる魅力がないということです。
良い保育園であれば、日々どんな保育、活動をしていて、どのような働き方をしているというようなことは具体的なことをいくらでも書くことができると思います。
「曖昧な表現が多い」
曖昧な表現が多い保育園にも注意が必要です。曖昧な表現とは、以下のような内容です。
- 休みが取りやすい
- 残業が少ない
- 人間関係が良い
- 保育士が働きやすい
これらの表現は、人によっても考え方や感じ方が異なります。
例えば、休みが取りやすいというのは、たしかに労働者である保育士にとっては大切なことです。事実であるのであれば、働きやすい保育園と言えるでしょう。ただ、休みが取りやすいの基準はとても曖昧です。言ってしまえば、年一日だけ希望の日に休みが取れるという保育園であっても、休みが取りやすいと言えるかもしれません。
つまり、「休みが取りやすい」と書かれているから休みが取りやすい保育園なんだと思ってしまうことが危険ということです。このような場合は、実際どれくらいの頻度や割合で休みが取れるのかということを確認するということが大切です。
保育士が働きやすいというのも、非常に曖昧な表現で、どのような労働環境や働き方だから、働きやすいのかということをきちんと確認する必要があります。
「その場で内定を出します」
「その場で内定を出します」という保育園にも注意が必要です。
その場で内定を出すというのは、面接を受ける保育士にとっては、すぐに結果が聞けて良いことだと思うかもしれません。ですが、その場で内定を出すというのは、離職者が後をたたないブラックな保育園である可能性があります。
通常、保育園の求人募集は、退職等で足りなくなった人数を補充する形で募集をすることが多いです。一人退職したら、一人を採用するという形です。この場合、一回の求人募集で、応募してきた保育士の中から一番適任だと思う保育士に内定を出して採用することになります。そのためには、応募者すべての面接を終える必要があります。
その場で内定を出すということは、それができないということになります。つまり、安易な選考によって採用が決まるということです。
頻繁に退職者がでる保育園や常に人手不足で応募者も少ない保育園の場合は、保育士の応募がきたら、すぐに採用して働いてもらうということになるので、このような安易な選考になりがちです。
面接を受ける人にとっては合格できてラッキーと思うかもしれませんが、既に働いている保育士からすると、「なんでこんな人を採用したんだ!」というような人が採用されてしまう可能性も高くなります。また、このような保育園では、同僚の保育士も、きちんとした選考を受けていない可能性があるので、質の面でも不安要素になります。
「土日も面接、見学対応」
実際問い合わせてみると、土曜日であれば、面接や見学の対応をしてくれる保育園は多いです。土曜日は開園していることが多いためです。
ただ、土日も面接、積極的に見学や面接の対応すると謳う保育園は少し注意が必要です。保育園としても、職員の土日は休日出勤が必要になることもあるので、できれば避けたいです。逆に考えると、働く職員としては、面接対応で土日に出勤しなければいけないということになります。そこまでしないと、応募が来ないという保育園である可能性もあります。
ホワイトな保育園であれば、そこまで応募のハードルを避けなくても、応募者がたくさん集まる可能性は高いです。
「未経験者歓迎」
「未経験者歓迎」という記載がある保育園の求人にも注意が必要です。保育園は、ベテランから若手までバランスよく保育士がいることで安定した運営をすることができます。
自分自身が未経験者であるのであれば、一つの選択肢として「未経験者歓迎」の保育園に応募するというのは、良いかもしれません。もちろん、若手や経験が少ない保育士が園にいないため、たまたま「未経験者歓迎」しているということもありますが、常に「未経験者歓迎」をしている保育園は、経験者の応募が集まらず、常に人手不足の状態になってしまっている可能性があります。そのため、誰でも良いのでなるべく応募者のハードルを下げて募集しようとしている可能性もあります。
働き始めたら、同僚が未経験者だらけということもあるので、事前に働いている保育士の情報なども確認しましょう。
まとめ:保育士求人で気をつけるべきワードや表現とは?保育士のブラック保育園対策。
今回は、就職転職時のブラック保育園対策として、保育士求人で気をつけるべきワードや表現について紹介しました。
保育士求人情報にはブラックを見極める情報がたくさんあります。保育士求人で気をつけるべきワードや表現は以下になります。
- 「残業なし」
- 「人間関係の良さを過度にアピールしている」
- 「曖昧な表現が多い」
- 「その場で内定を出します」
- 「土日も面接、見学対応」
- 「未経験者歓迎」
ここに上げるワードや表現があったら、即ブラックだと言うわけではありませんが、より気をつけて、保育園を見極めていく必要があるということになります。