保育園で働いている保育士の方や、園長のような施設長のような方。
今回は、保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴と対処法について紹介します。
保育園に扱いにくいパート保育士がいた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴
保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴について紹介します。
古い考えや知識を持っている
パート保育士は、昔は正職員としてバリバリ働いていたという方も多いです。そのなかでも扱いにくいパート保育士の方は、昔の古い考えや知識などの固執してしまっている場合があります。保育に対する考え方や知識などは、常に移り変わっていくものですが、それが更新されていないということです。保育観なども古いことが多いですが、それを押し付けてくるということもよくあります。
保育士としてのプライドが高い
保育士としての経験は長く、プライドが高いという人も保育園の扱いにくいパート保育士に多いです。先程も書いたように、パート保育士は、保育士としての経験は長く、昔はバリバリ働いていたという人も多いです。そのため、パートとはいっても、若手や自分より経験が少ない人に対しては、どうしても上から目線になってしまいます。
もちろん、保育士としての経験も長く、知識も豊富で仕事ができるのであれば、それでも全く問題にはなりません。ですが、扱いにくいパート保育士に限って、保育士としての経験だけが長く、知識も少なかったり、仕事ができるわけではないということが多いです。にも関わらず、プライドは高いので、余計に扱いにくくなるという状況になってしまいます。
話を聞いていない(ふりをする)
話を聞いていない(ふりをする)というのも、保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴の一つになります。
- 「聞いていない」
- 「知らなかった」
と言われるケースがとても多いです、本当に知らなかった場合もあると思いますし、知らないふりをしている場合もあります。
口だけ、自分だけ
「口だけ」は、ああだこうだと、一丁前に意見を出してくるということです。大抵の場合は、「自分のことだけ」を考えた、自分が一番損をしないような、意見などを出してきます。
自分の仕事や責任の範囲を限定しようとする
続いての保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴は、自分の仕事や責任の範囲を限定しようとするというものです。
「それは私の仕事ではない」
「パートだから〜」
と、自分の仕事の範囲や責任をなるべく少なくしようとします。結局、別の人にしわ寄せがいってしまったり、正規の保育士にとってさらに負担が増えてしまうということが起きます。
扱いにくいパート保育士を批判する前に知っておくべきこと
保育園で働いている保育士の方や園長等が、扱いにくいパート保育士を批判する前に知っておかなければいけないこともあります。
同一労働同一賃金の原則がある
日本では、同じ労働の内容であれば、同じ賃金にしなければいけないというルールになっています。この同一労働同一賃金に関して「パートタイム・有期雇用労働法」が、大企業では2020年4月から、中小企業で2021年4月から適用されています。
例えば、正社員保育士とパート保育士が、まったく同じ業務内容や責任の場合は、同じ賃金を支払わなければいけないということになります。
つまり、正社員保育士とパート保育士の賃金が同じではないという場合は、働き方や役割などに合理的な違いがあって当然ということになります。逆に、正社員とパート保育士が同じ賃金であるのであれば、働き方や役割なども同じであるべきということになります。
※参考「同一労働同一賃金特集ページ」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
扱いにくいパート保育士を辞めさせることはできる?
パート保育士だからといって、正社員と同様で、簡単に解雇をすることはできません。扱いにくいというような漠然とした理由だけで、解雇をする、辞めさせるということはできません。もし、期限の定めのある雇用であれば、雇用期間終了後にそのまま契約を終了するということはできます。
また、解雇ができないのであれば、辞めてもらうように仕向けようと考える人もいるかもしれませんが、得策ではありません。やり方によってはパワハラなどのハラスメントになってしまう可能性もあります。
既に雇用をしてしまっているという場合は、辞めさせるということではなく、指導や教育をして改善してもらうということを考えたほうが良いでしょう。
根本的には採用した保育園が悪い
扱いにくいパート保育士が保育園で働いてしまっているというのは、根本的には採用した保育園が悪いとも言えると思います。
例えば、
- 求人募集が下手
- 保育園に魅力がない
- パート保育士の待遇に魅力がない
- 面接能力が乏しい
というようなことが考えられます。保育園に、採用する力がなければ、当然、良い保育士が集まるはずはありません。にも関わらず、扱いにくいパート保育士本人だけを攻めるというのは、お門違いとも言えるかもしれません。
これらの内容をまとめると、今後は、正社員はもちろんですが、パート保育士であっても、採用をする前に正社員とパートの業務内容や責任の違いを明確にしておくべきということになります。また、無期雇用であれば、契約終了や解雇するということも難しいため、パート保育士であっても慎重に採用可否を決める必要があると言えます。
保育園の扱いにくいパート保育士への対処法
ここからは保育園の扱いにくいパート保育士への対処法を紹介します。
極力関わらない、心を無にする
保育園の状況次第だと思いますが、もし可能ならば、保育園の扱いにくいパート保育士とはなるべく関わらないようにするというのが一つ目の対処法になります。関わらないで済むのであれば、嫌な思い、面倒な思いをしなくて済むからです。
また、もし関わらなければ行けないという場合でも、なるべく心を無にして対応することで、、嫌な思い、面倒な思いなどを減らすことができると思います。
ほうれんそうをする
「聞いていない」「知らなかった」というような、話を聞いていない(ふりをする)人の場合は、しつこいくらいに「報告」「連絡」「相談」をするようにしましょう。そうすれば、話を聞いていないフリはできなくなります。
仲良くなってみる
保育園の同僚に扱いにくいパート保育士がいるという場合は、一度、仲良くなってみるのはどうでしょうか。案外、扱いにくいなという人であっても、仲良くなることで、気持ちを理解することができるかもしれません。また、仲良くなることで、指図や指示というような、冷たい対立のような関係ではなく、「こうしてほしい」「ああしてほしい」というような相談ベースで物事を進められるようになります。
プライドを尊重する
先程も書きましたが、 保育園の扱いにくいパート保育士には、プライドが高いという特徴があります。プライドが高い人のプライドを潰してしまってもあまり良いことは起きないことが多いです。大抵の場合は、余計に面倒になるだけです。そのため、プライドが高そうだなという場合は、なるべくその人のプライドは尊重して、対応をするというのが、余計に面倒にならなくて済むことが多いでしょう。
まとめ:保育園の扱いにくいパート保育士への対処法。口だけ、自分だけ。
今回は、保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴と対処法について紹介しました。
保育園の扱いにくいパート保育士のよくある特徴として以下の内容を紹介しました。
- 古い考えや知識を持っている
- 保育士としてのプライドが高い
- 話を聞いていない(ふりをする)
- 口だけ、自分だけ
- 自分の仕事や責任の範囲を限定しようとする
保育園の扱いにくいパート保育士への対処法として以下の内容を紹介しました。
- 極力関わらない、心を無にする
- ほうれんそうをする
- 仲良くなってみる
- プライドを尊重する
パート保育士であっても一度雇用契約を結んだ場合は、簡単に解雇するというのは難しいです。そのため、パート保育士であっても慎重に採用可否を決める必要があると言えます。