- 社会福祉法人の保育園は家族経営ってイメージがあるけど本当?
- 家族経営ってブラックじゃないの?
社会福祉法人の保育園への就職を考えているけど、家族経営の職場環境が不安ではありませんか?この記事では、家族経営の保育園が必ずしもブラックとは限らない理由と、ホワイトな保育園を見分けるための具体的な判別方法を解説します。

社会福祉法人の保育園って家族経営のイメージがあるけど、実際どうなの?

家族経営の保育園にも良いところはたくさんありますよ。大切なのは、見極めることです!
この記事を読めば、安心して働ける保育園選びの軸が定まります。
また、社会福祉法人が運営する認可保育園での勤務経験があります
その経験が参考になればと思います
目次 | 内容 |
---|---|
そもそも社会福祉法人とは? | ・福祉施設や保育園の運営を目的とする公益法人 ・かつては保育園運営に必須だったが、2000年に株式会社にも拡大 ・公共性が高く設立ハードルが高い分、税制面で優遇 ・法人税が非課税のため、保育士の待遇に反映できる可能性あり |
社会福祉法人の保育園は家族経営の場合が多い? | ・中小企業のような運営体制で、親族で役職を固めることが多い ・理事長、園長、主任保育士が親族というケースも珍しくない ・コネで重要な役職が決まることも実情 ・家族経営でない社会福祉法人の保育園も存在する |
家族経営の保育園の特徴 | ・運営保育園数が少ないため、異動の選択肢が限られる ・問題点を指摘しづらく、園長家族に気に入られる必要あり ・園長などの重要な役職を目指すのが難しい ・処遇改善費に差をつけることが問題なく可能 |
社会福祉法人の家族経営の保育園はブラックか? | ・保育園次第であり、一概には言えない ・運営がうまくいっていれば保育士の待遇も比較的良い可能性 ・転職を考える際は、園長の保育士経験や求人内容を確認 ・多くの保育園を運営する社会福祉法人は比較的おすすめ |
保育園が家族経営かどうかの判断方法は? | ・社会福祉法人の理事や園長の情報をホームページで確認 ・WAM NETで人件費率を調査することが可能 ・保育士の転職エージェントを活用するのが最も確実 ・面接で直接確認するのも有効 |
まとめ:社会福祉法人の保育園は家族経営でブラック?判別方法を解説! | ・必ずしもブラックとは限らない ・家族経営の特徴を理解し、情報収集が重要 ・税制上の優遇措置があり、待遇が良い可能性もある ・転職エージェントなどを活用し、個々の保育園の情報を集める |
よくある質問(FAQ) | ・園長先生との相性が悪い場合、働き続けるのは難しい ・面接での直接質問は避け、転職エージェントやホームページで情報収集 ・大規模な園は組織的な運営が期待できる ・アットホームな雰囲気で、温かい保育を行っている場合がある ・園の理念や方針を理解し共感することが大切 |
そもそも社会福祉法人とは?
社会福祉法人とは福祉施設や保育園などの事業を行うことを目的とした公益法人となります。かつては保育園を運営するには「社会福祉法人」である必要がありました。それが、保育士需要の拡大により2000年に株式会社などにも拡大されたという背景があります。
社会福祉法人は公共性が高く社会福祉事業をおこなう目的で設立されるので、設立のハードルは高いですが、法人として様々な優遇措置を受けています。その優遇措置のひとつに法人税が非課税というものがあります。
社会福祉法人が保育園の運営で利益を出したとしても法人税がかかりません。ちなみに通常、法人税は法人の利益に対して20%〜30%程度かかります。これが非課税になるので、保育園を運営する上で社会福祉法人は株式会社と比べてもとても有利だということがわかります。
この点だけを単純に考えれば、税金がかからない分、従業員である保育士の待遇に反映できる金額が多い可能性があるのが社会福祉法人になります。
社会福祉法人の保育園は家族経営の場合が多い?
- 社会福祉法人の保育園は家族経営ってイメージがあるけど本当?
社会福祉法人の運営は中小企業に似ています。運営する際に様々なポストを複数人擁立しなければならず、必然的に親族などで固められていることが多いです。
理事長・園長・主任保育士などがすべて親族ということも珍しくないようです。仮に家族経営でなかったとしても、重要な役職はいわゆるコネで決まっていることが多いのが実情です。
一般企業でも社員の適正な評価と配置は難しく、ごますりが上手な人が昇進するという話もあるため、仕方のないことかもしれません。
もちろん家族経営でない社会福祉法人の保育園もありますが、家族経営である場合が多いのは間違いないでしょう。
家族経営の保育園の特徴
家族経営の保育園の特徴について紹介します。
運営している保育園数は少ない
社会福祉法人は中小企業のようなイメージなので、株式会社の保育園と比べてたくさんの保育園を運営しているということはあまりありません。
多くても地域内に2、3園の分園等があるといった程度です。社会福祉法人でも経営が順調な場合は、近隣に数園を展開していることがあります。
働く保育士としては、保育園を運営している数が少ないと人間関係などで行き詰まった時に、保育園を異動するという選択肢を取ることができません。必然的に退職するしかありません。運営している保育園数が少ないということはこのようなデメリットもあります。
問題点を指摘しづらい
例えば、理事長、園長、主任という役職がすべて親族や身内で固められている保育園があるとします。その保育園で、主任保育士になにか問題行動があったとします。改善してほしい時に親族である園長にそのことを報告しなければいけません。
でも園長にとってはその人は親族や身内になります。つまり、厳しく指導できるという人は多くないでしょう。場合によっては報告をした人が親族全員から煙たがられてしまうということも起きてしまうでしょう。ビジネスとプライベートを切り分けて運営できている保育園であればよいですが、小規模な社会福祉法人がそこまでできているかはわかりません。
例えば、福岡県の認可保育園で、副園長が園児への暴力を行い逮捕されたという事件があります。この保育士は、日常的にパワハラなども行い、次々に保育士を退職に追い込んでいたそうです。
この園の場合、園長と副園長が親子の関係でした。副園長を制御する立場である園長が、その人物の親でもあるので、それができていなかったということになります。役職者等の権力が親族や身内に集中しているとこのようなことが起きてしまいます。
これは、逮捕されてニュースになりましたが、ここまでいかないようなケースは日本中の保育園でたくさん発生していると推測できます。
家族経営でない大きな会社の保育園であれば、園長の上にも必ず会社の人間がいます。会社に抗議すれば園長の態度を改めさせることも可能ですが、家族経営では園長が組織のトップであるため自浄作用があまり働きません。
園長家族に気に入られないといけない
家族経営の保育園は、必ず経営している家族との相性が重要になってきます。園長に気に入られている人ばかりが優遇されるのは家族経営でなくてもよくあることですが、家族経営であれば園長家族との付き合いがより重要になります。
例えば、昨今の処遇改善費は園の裁量で、勤務している保育士ごとに差をつけることが可能になっています。優遇されている保育士には処遇改善費を多く与え、気に入らない保育士には処遇改善を少なくすることが問題なく可能になっています。
園長などの重要な役職を目指すのが難しい
家族経営の保育園では、園長などの重要なポストは親族やコネで決まることが多いので、外部の人が目指すのは難しいです。最終的に保育園の園長を目指したいのであれば、株式会社の保育園を目指す方が無難です。
前に勤めてた園の園長が亡くなりもともと副園長だった娘が園長になったそうです。そして、副園長には無関係だった娘の旦那が急に就任したそうです。家族経営はこういうことが起こるので頑張って園に尽くしても無駄ですね。
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) December 8, 2019
このように家族経営の保育園で昇進するために頑張って園に尽くしても無意味であることがほとんどです。
社会福祉法人の家族経営の保育園はブラックか?
「家族経営の保育園はブラックか」という本題ですが、結局はその保育園次第です。
社会福祉法人は税制上優遇されているため、保育園の運営がうまくいっていれば保育士の待遇も比較的良くなるはずです。家族経営でもうまく運営されている保育園はたくさんあるので、一概にはブラックかどうかはわかりません。
- 園長が保育士経験があるかどうか?
- 求人に記載されている給料待遇をしっかり見る
転職を考える際は、上記のポイントを考慮することが重要です。
園長に保育士経験がない場合は、現場のことがなにもわからない名ばかり園長の可能性が高いので避けるべきかもしれません。いわゆるゴースト園長のような形で名前だけ園長に就任しており、実際の運営は副園長以下が行っていることもあります。
保育園は運営費の人件費に占める割合も多く、運営に携わらない人に給与を支払っていることになると、その分他の保育士などの給料が少なくなっている場合が多いです。
求人に記載されている待遇は客観的事実としてしっかりと把握しておくことも重要です。
人間関係については家族経営であっても「社会福祉法人」「株式会社」「宗教法人」「学校法人」などそのどれであっても入職してみないとわからないことが多いです。人間関係について事前に知りたい場合は、転職エージェントを利用して保育園の雰囲気を事前に聞いてみるのがおすすめです。
たくさんの保育園を運営している社会福祉法人は比較的おすすめ
社会福祉法人であっても運営に成功してたくさんの保育園を経営している場合があります。なかには全国に30施設以上の認可保育園・認定こども園を運営する社会福祉法人もあります。
流石にそれだけ複数の園を親族で固めているということは考えづらく、家族経営とは既に言えない状態になっていると思います。
その場合は家族経営のリスクを避けつつ、税制上のメリットを活かせている保育園であるため、保育士の待遇が良い可能性があります。
保育園が家族経営かどうかの判断方法は?
続いて保育園が家族経営かどうかの判断方法を紹介します。
社会福祉法人の理事、園長の情報は公開されている
社会福祉法人の理事の情報や園長の名前などは、インターネットやホームページ上で公開されていることが多いので、その情報で親族かどうかを判断することが可能です。
ただし、たまたま名字が同じである場合や結婚で名字が変わっている場合もあるため、確実な方法ではありません。情報は「wam net」という福祉医療機構が運営するサイトでは社会福祉法人の財務諸表などが公開されています。ここで、保育園の人件費率(運営費における人件費の割合)なども調べることが可能です。
保育士の転職エージェントを活用する
保育園が家族経営かどうかを判断する一番確実な方法は、保育士の転職エージェントを活用する方法です。保育士の転職エージェントは保育園の内情をよく知っています。これまでの面接同行などの採用活動を通じて、保育園の内部事情を把握しているためです。
もちろん家族経営かどうかもわかります。保育園が家族経営かどうかを知りたい場合は転職エージェントがとても有効です。通常入職してみないとわからない保育園の雰囲気やどんな人がいるかを知っています。
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
家族経営を避けたい場合は、最終的に面接で直接確認するのが良いでしょう。
まとめ:社会福祉法人の保育園は家族経営でブラック?判別方法を解説!
家族経営の保育園で勤務して苦い思いを経験した保育士の方も多いと思います。
社会福祉法人の保育園についてまとめると、
社会福祉法人の保育園は家族経営のイメージがありますが、必ずしもブラック企業とは限りません。
この記事では、家族経営の保育園の特徴と、ホワイトな保育園を見分けるためのポイントを解説します。
- 社会福祉法人は税制上の優遇措置があり、保育士の待遇が良い可能性がある
- 家族経営の保育園では、運営している保育園数が少ない傾向がある
- 園長などの重要なポストが親族で占められている場合がある
- 保育士の転職エージェントを活用することで、家族経営かどうか事前に確認できる
ブラックかどうかは家族経営かどうかというよりそれぞれの保育園次第であるため、転職時には転職エージェントなどで情報収集するのがおすすめです。
社会福祉法人の保育園だからといって敬遠せず、個々の保育園の情報を集めて、自分に合った職場を見つけましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q社会福祉法人の保育園は家族経営の場合、園長先生との相性が悪かったらどうなりますか?
- A
家族経営の保育園では園長やその家族との相性が重要です。相性が悪いと感じた場合、働き続けるのは難しいかもしれません。
- Q社会福祉法人の保育園が家族経営かどうかを面接で見抜く方法はありますか?
- A
面接で「理事や園長は親族ですか」と直接質問するのは失礼にあたる可能性があります。転職エージェントを利用するか、ホームページで情報を集めるのがおすすめです。
- Q社会福祉法人の保育園で、家族経営ではない大規模な園を選ぶメリットはありますか?
- A
大規模な社会福祉法人の保育園は親族経営の側面が薄れており、組織的な運営が期待できます。そのため、人間関係のトラブルが起こりにくく、キャリアアップの機会が多いというメリットがあります。
- Q家族経営の保育園で働くことのメリットはありますか?
- A
家族経営の保育園はアットホームな雰囲気で、園児一人ひとりに寄り添った温かい保育を行っている場合があります。経営者との距離が近いため、意見やアイデアを伝えやすいというメリットもあるかもしれません。
- Q社会福祉法人の保育園で、保育士として長く働くために大切なことは何ですか?
- A
社会福祉法人の保育園で長く働くには、園の理念や方針を理解し共感することが大切です。同僚の保育士や保護者と良好な人間関係を築き、協力し合える姿勢も重要になります。
- Q社会福祉法人の保育園を選ぶ際、他に気をつけることはありますか?
- A
求人票に記載されている給料や待遇に加え、残業時間や有給休暇の取得率も確認しておきましょう。可能であれば、実際に保育園を見学したり、現役の保育士から話を聞いて職場の雰囲気を掴むことも大切です。