- 学歴によって採用されやすい等あるか?
- 給料に違いはあるのか?
- 学歴によって面接で有利・不利あるのか?
保育士の就職で学歴はどの程度影響するのか、現役保育士の視点から解説する記事です。
学歴による給料の違いや、就職後のキャリアへの影響について、あなたの疑問を解消します。

保育士の就職で、学歴は本当に必要?

学歴よりも、あなたの保育への熱意が大切です。
この記事を読めば、学歴に関係なく、あなたが理想の保育士として活躍するためのヒントが見つかります。
- 保育士資格取得に必要な学歴
- 面接で学歴が有利に働くことはほとんどない
- 保育園入職後の学歴の影響
- 海外で働く上での注意点
結論としては、保育士にとって学歴は、一部の保育園で基本給が多少変わることがある程度で、ほとんど気にする必要はありません。
その経験が参考になればと思います
目次 | 内容 |
---|---|
そもそも保育士資格の取得に必要な学歴は? | ・保育士試験には必要な学歴が存在する ・4年制大学、短期大学卒業者は学部学科不問で受験資格あり ・高卒者は条件を満たすか、実務経験が必要 ・中卒者は児童福祉施設での5年以上の実務経験が必要 |
保育士の面接で学歴による有利・不利はほとんどない | ・保育士資格があれば面接で学歴による有利不利はほぼない ・有名大学出身は話のきっかけになる程度 ・保育の経験や熱意を伝えることが重要 |
学歴によって給料は変わるか? | ・4年制大学卒は短大・専門卒より基本給が高い場合がある ・経験者は別途基本給が加算される ・学歴不問の求人もあり、短大・専門卒でも同給与スタートが可能 ・経験を早く積むことでキャリアアップ研修で有利になる可能性も |
保育園に入職後の学歴の影響は? | ・保育士の資格種類に学歴による差はない ・経験と信頼で役職に就ける ・園長も保育士資格不要な場合がある ・入職後は学歴を気にする必要はほぼない |
海外に行きたい人は要注意 | ・海外で働くには就労ビザが必要 ・国によっては大卒が条件の場合が多い ・海外での就労を考えるなら大学卒業を検討 |
まとめ | ・保育士の就職・転職に学歴はほぼ関係ない ・重要なのは保育士としての適正や経験 ・保育士不足のため、学歴重視では運営が成り立たない場合もある ・学歴を気にせず資格取得を目指すべき |
よくある質問(FAQ) | ・資格取得には最終学歴が関係する ・面接で学歴は有利にならない ・入職後の昇給・昇進に学歴は影響しない ・学歴が低くてもキャリアアップは可能 ・海外で働くには就労ビザが必要で、大卒が条件の国もある ・学歴より子供が好きであることや情熱が大切 |
そもそも保育士資格の取得に必要な学歴は?
最近では、タレントのつるの剛士さんが保育士の資格を取ろうとして受験資格がないことがわかり、その際の発言がプチ炎上する事態となっていました。
5児父親…
ウルトラマン変身の資格…
チャギントンお兄さん歴10年…
すくすく子育て司会歴3年…
育休取得経験2回…
楽器演奏、歌、絵描き、読み聞かせ、造形、虫捕り、釣り、波乗り、つる農園、将棋…それでも1991年3月31日以降の高卒者は受験資格がないのか…orz
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) January 13, 2020
保育士試験は昔は高校卒業でも受験資格がありましたが、それが変更になった経緯があり、その変更によりつるの剛士さんは受験資格を満たさないことになっています。
結果的につるの剛士さんは通信制の短大生になるようです。
今まで自分が培ってきた全てが点になり
ようやく線で繋がり使命感に大変身。つるの剛士44歳、
4月から通信制短大生になる予定です。夢に向かって卒業まで頑張ります。
本当の戦いはここからだぜ!
センター試験を受験される皆さま
皆さんの努力が報われますように!— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) January 17, 2020
このように保育士資格を取得するための保育士試験には必要な学歴というのが存在しています。
4年制大学卒業・短期大学卒
4年制大学、短期大学を卒業している場合は保育士とは関係のない学部学科でも、保育士試験の受験資格があります。
4年制大学で2年以上在学して62単位以上を習得していることが条件なので、在学中・中退の方であっても受験資格を保有している場合があります。
ちなみに、受験年度内の卒業見込みでも受験資格があります。
専門学校の卒業
「学校教育法に基づいた専修学校であること」と「課程が2年以上」の専門学校を卒業している場合は保育士とは関係の学部学科でも保育士試験の受験資格を得ることができます。
ちなみに、在学中であっても受験年度内の卒業見込みの場合は受験が可能となります。
高卒・中卒者
高卒者に関しては以下の場合に該当する方のみ保育士試験の受験資格があります。
- 平成3年3月31日以前に高等学校を卒業した方
- 平成8年3月31日以前に保育科の高等学校を卒業した方
上記に該当しない高卒者の方は実務経験によって受験資格を得ることができます。
- 児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上 児童の保護の従事経験
「保育補助」として保育の仕事に2年間以上に渡って2880時間以上従事することで保育士資格の受験資格を得ることができます。
2880時間というと一日8時間のパートだとすると、360日間の出勤で条件を満たすことができます。
中卒者の方は以下の実務経験によって受験資格を得ることができます。
- 児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上 児童の保護の従事経験
「保育補助」として保育の仕事に5年間以上に渡って7200時間以上従事することで保育士資格の受験資格を得ることができます。
7200時間というと一日8時間のパートだとすると、900日間の出勤で条件を満たすことができます。
保育士の面接で学歴による有利・不利はほとんどない
ここから本題に入ります。保育士に学歴は必要?就職時にどの程度有利になるか?という点です。
大前提として、保育士資格を持っていれば、面接の際に学歴によって有利・不利が生じることはほとんどありません。
強いて言えば、有名大学の場合、面接の際に話のきっかけになる程度でしょう。保育士の世界は学歴が重視されるわけではないため、有名な大学の出身だと頭が良いと思われる傾向があるかもしれません。
あとは、地元の大学であれば、保育園の採用担当者が出身者である可能性もあるので話が盛り上がるという程度のメリットはあると思います。
一般企業の大手企業になると、噂によると出身大学で採用枠が確保されている場合もあるようです。保育士は基本的に小さい法人ですので、そういうことはありません。
ちなみに私も面接を何度も受けていますが、出身の大学の話をしたことはほとんどありませんし、出身大学によって有利・不利と感じたこともないです。
それよりも、保育の経験や保育に対する思いをしっかり伝えることが重要です。
学歴によって給料は変わるか?
以下は私が調べたとある保育園の求人の例です。
卒業 | 基本給 |
---|---|
短大・専門卒 | 182,600円 |
4年大卒 | 201,700円 |
4年制の大学卒の場合は、約2万円ほど基本給が高くなっています。保育園によってはこのように基本給に差を設けているところもあります。ただしあくまでもこれは、新卒者の話であって、経験のある保育士は別途基本給が加算されます。
短大・専門卒は4年制の大学卒と比べると年齢が若いということもありこのような体系にしていると思われます。
一方で特に学歴などで差をつけていない保育園の求人も多数あるので、短大・専門卒の方は、特に気にすることでは無いと思っています。逆に言えば、短大・専門卒でも4大卒と同じ給料でスタートできる保育園も多数あります。
つまり、学歴などで差をつけていない保育園の求人は、大卒などと比べて、短大・専門卒の方は年齢の割に良い給与が貰える可能性も高くなります。
その場合は、給料も同じで経験をいち早くつめるので、とても有利になります。
最近では、保育士等キャリアアップ研修で新たな役職が定められていて、その役職によって処遇改善加算が異なります。この研修では、目安の経験年数などが定められているので、早く保育士として働き始めた人の方がより早く役職につくことが可能です。
年齢が若いうちから保育経験を積むことができるので、大卒の方より若いのに経験豊富という人もいます。
一般的に考えると、4年制大学卒業の方が給与面で有利な可能性が高いですが、短大・専門学校卒業の方は若い頃から現場経験を積めるというメリットがあります。
保育園に入職後の学歴の影響は?
一般企業の大手企業になると、出身大学の派閥などがあり出世などに影響があることもあるようですが、保育士が勤めるような法人ではそういうこともありません。
幼稚園の場合は、4年生大学で取れる「幼稚園教諭第一種免許」と短大・専門学校で取れる「幼稚園教諭第二種免許」で就任できる役職に差があります。
後者の「幼稚園教諭第二種免許」では、主任までの役職につくことができますが、前者の「幼稚園教諭第一種免許」は園長などに就任することもできます。
保育士の場合は資格にそのような種類があるわけではありません。なので、経験を積み信頼を得ることで役職に就くことができます。
ちなみに保育園で副主任・主任などの役職になるのに、学歴なども関係はありません。
また、保育園の園長は一部の施設を除き、そもそも保育士資格すら持っている必要がありません。将来的に園長になりたいという場合も学歴は特に関係ないです。
なので、入職して保育士として働き始めてしまえば、ほとんど学歴というものを気にする必要はなくなります。
海外に行きたい人は要注意
一点だけ、注意が必要なのは、保育士や幼稚園教諭の資格や経験を活かして将来海外で活躍したいと思っている方です。
ちなみに、以下の記事で保育士や幼稚園教諭が海外で働く方法を紹介しています。
海外で働くためにはその国の「就業ビザ」というものを取得する必要があります。海外で働くための許可証のようなものです。
国によっては、就業ビザの取得に大学の学部卒業が条件になっている場合が多いです。特に先進国ではほぼ必須です。
将来的に海外で働きたいと考えている方は、大学を卒業していないと働ける国の選択肢が少なくなってしまう場合があるので注意が必要です。
まとめ
この記事では、保育士の就職において学歴がどの程度影響するかを、現役保育士の視点から解説しました。
私の経験上も、保育士の就職・転職に学歴はほぼ関係ないと言えると思います。保育士資格を取るという時点で、一定の学力や知識が必要なので当然と言えば当然です。
最も重要なのは保育士としての適正や経験です。私も保育士として認可保育園で働いていますが、同僚の保育士の学歴なんて聞かれたことも気にしたこともないです。
保育士不足のため、学歴を重視していては保育園の運営が成り立たない場合もあるでしょう。
これから保育士を目指す方は学歴を気にする必要はあまりないので、自分のやりやすい方法で資格取得を目指すと良いと思います。
- 保育士資格の取得には最終学歴が関係する
- 面接で学歴が有利に働くことはほとんどない
- 入職後の昇給・昇進に学歴はほとんど影響しない
学歴よりも保育士としての適性や経験が重要です。
学歴を気にせず、ご自身に合った保育園への就職・転職を目指しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q保育士の資格取得に学歴は必要ですか?
- A
保育士の資格を取得するためには、最終学歴が関係します。 4年制大学や短期大学、専門学校の卒業、または高卒以上で一定の実務経験が必要です。 詳しくは記事内でご確認ください。
- Q保育士の面接で学歴は有利になりますか?
- A
保育士の面接では、学歴が有利に働くことはほとんどありません。 それよりも、保育士としての適性や経験、保育に対する熱意を伝えることが大切です。
- Q保育園に入職した後、学歴は昇給や昇進に影響しますか?
- A
保育園に入職した後、学歴が昇給や昇進に大きく影響することはありません。 経験を積み、信頼を得ることで役職に就くことができます。
- Q学歴が低いと保育士としてのキャリアアップは難しいですか?
- A
学歴が低いからといって、キャリアアップが難しいわけではありません。 経験やスキルを磨き、研修に参加するなど、積極的に学ぶ姿勢が大切です。
- Q保育士の資格や経験を活かして海外で働くにはどうすればいいですか?
- A
海外で働くためには、その国の就労ビザを取得する必要があります。 国によっては、大学卒業が条件になっている場合があるので注意が必要です。 詳しくは記事内でご紹介しています。
- Q保育士を目指す上で、学歴よりも大切なことは何ですか?
- A
保育士を目指す上で、学歴よりも大切なのは、子供が好きであること、保育に対する情熱を持っていること、そして、責任感と向上心を持って仕事に取り組むことです。