ブラック保育園、幼稚園で働く保育士の皆様。
ブラックな園を経験した私は「ブラック保育園は何年経ってもホワイトにはならないのですぐに辞めるべき。」と考えています。これについて解説します。
休憩無し、休み無し、サービス残業などのブラック要素は基本的に入職してからい一保育士が内部から改善していくのはかなり難しいと思います。入職後にできる対策はほとんどが「転職する」っていうことぐらいしかないです。だからいまブラックで苦しんでいる人は改善しようとか時間が解決するということはないと思っていたほうが良いです。
ブラック園に勤務していましたが、一向に改善される気配はありませんでした
その経験が参考になればと思います
実体験からブラック保育園は何年経ってもホワイトにならない
保育士の待遇が低いブラックな保育園はほっといたら潰れると思ってたけど残念ながらそうはならないです。前に働いていた幼稚園も誰がみてもブラックで私も辞めたけど、もちろん潰れてもいなければたいして改善もされていないです。#保育士の待遇改善 #保育士 #保育士辞めたい
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) 2019年6月23日
- ブラック保育園は潰れるかブラックのまま続くかのどちらか
私の場合はブラック幼稚園でしたが、保育園であっても同様で、何年たってもブラックはホワイトにはならないです。
私がブラック幼稚園に勤めていたときから、同僚もみんなブラックだと思って我慢して働いていました。辞めていく人も多かったです。
あれから数年経っていますが、先生達は大分入れ替わってはいますが、まだ働いている人もいます。聞くところでは給料・人間関係の悪さなどは特に変わっていないです。
このようにブラックは内部の人間を入れ替えて存続し続けていきます。
ブラック保育園が潰れるのはかなりレアケース
特に認可保育園においては一度認可されて運営を行っている場合に、潰れるというケースはかなり少ないです。
ごく珍しいパターンで、給料未払いなどが続いた場合や相当悪質なパワハラなどが世間に露呈した場合に保育士が一斉に退職して経営が続かなくなるということもあります。
例えば、世田谷区の企業主導型保育園が保育士の一斉退職で休園になったというニュースがあります。
同協会によると、同区上北沢の保育所で10月末、保育士ら7人が一斉に退職し、1日から休園。同じ会社が運営する同区赤堤の園でも11人が退職した。協会の調査に対し、職員らは「給与未払いがある」と話したという。区の職員が1日に現地で確認したところ、臨時の職員が数人を預かっている状態だった。
朝日新聞「保育士の一斉退職、企業主導型で相次ぐ 世田谷で休園も」URLより
ただし、これは認可保育園ではなく、認可外の企業主導型保育園です。認可保育園であれば、すでに預かっている子どもたちの預け先の問題もあり、市区町村も動くことになるのでなかなか潰れるということはありません。
浜松市の認可保育園で、園長などのパワハラ・セクハラにより保育士が一斉退職をするというニュースもありました。
この場合は、別の会社が現れて、事業を買収するということで決着がつきました。経営母体が代わり、保育士の雇用や園児など引き継がれる形になります。この例はかなり稀なケースではありますが、保育園自体は継続が決まっています。
認可保育園は特に、保育士がいないからいきなり閉園ということにはなりにくいです。実際に「辞める保育士が多い」ぐらいでは認可保育園や幼稚園は潰れはしません。
間違っても自分が頑張れば改善できると思ってはいけない
先日以下のようなツイートをしました。
某ニュースより。「園長の娘で、2011年に副園長になり、実質的に保育園を運営するようになって以降、60人以上の保育士が退職している。 」
あらためて言います。
ブラック保育園はいつまでたってもホワイトにはなりません。
自分の力で変えようとか思わないほうが良いです。https://t.co/ypO7YA2UtM— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) October 25, 2019
福岡県宗像市の保育園の副園長が傷害の疑いで逮捕されたニュースに関してになります。
保育士が何人辞めようが、苦情が何件来ていようが、副園長が逮捕されようが、ブラック保育園の運営は続きます。
ブラック保育園はほとんど潰れないしなかなか改善もされないないので、自分の手で内部から改善しようとか、変わるまで我慢しようとかは考えずにとっとと転職するのが良いです。
8年で60人以上の保育士が退職
「園長の娘で、2011年に副園長になり、実質的に保育園を運営するようになって以降、60人以上の保育士が退職している。 」
2011年から2019年の約8年間なので、1年あたりで約8人が退職している計算になります。
これだけ退職者が出ていても、また新たに保育士を雇って保育園の運営を続けていたことになります。
保育士が退職していても改善されることもなかったので、8年で60人以上の保育士が退職をすることになっています。
よほどひどい勤務現場であったことは想像できます。毎年8人以上も保育士が入れ替わっていたらかなりカオスな状態になっていたと考えられます。
このような保育園では、まともな保育スキルも身につかないですし、すぐに辞めるのが正解です。
ブラック保育園の経営は続く
副園長の逮捕後も保育園の運営は続く見込みです。園長自体が問題があったかどうかはわかりませんが、少なくともこのような副園長を野放しにしていたという事実はあります。
逮捕された件以外にも、市に4年間で11件もの相談があったようですが、それでも保育園の運営は続いています。
もちろん保育が必要な子ども、登園している園児がいるので、市も簡単に閉鎖することはできないという事情があると思います。閉鎖した場合は、新たな受け入れ先を探す義務が市にも発生します。
保護者も選べない状況
保護者としてもこのようなブラックな保育園にはこどもを預けたくないというのが本音だと思います。もし仮に逮捕された副園長が不起訴になったらまたこの保育園に戻ってくるかもしれません。
国全体として保育園不足(保育士不足)で待機児童が出ている状況なので、「保育園に預けないか」「この保育園に預けるか」の二択になってしまっています。
保育園不足(保育士不足)がこのような状況を招いています。保育園が足りていて、保育士も足りていればこのような保育園に子ども預けようという人はいなくなるはずです。
間違っても良くなると期待してはいけない
ブラック保育園が、何年か我慢して働けばよくなるということはないです。その保育園がブラックであるという事実のほとんどは時間が立つことでは解決されません。
待遇が悪い -> 保育士は集まらない・定着しない
というループになっているため、他の保育園でも採用されない人が採用され、状況が改善されることはないです。
こんな状況では、保育に関するノウハウも蓄積されていきません。保育とは関係ない園ごとに必要な雑務も人員が入れ替わるたびにゼロから覚えてもらわなければいけないので効率が悪いです。
我慢すればいつか報われるなんてことはありません。
内部から改善しようとかは間違っても思ってはだめです。
ブラック保育園は潰れないし改善もされないないので、一秒でも早く転職するのが良いです。
【まとめ】ブラック保育園はすぐに辞めるべき
- ブラックがホワイトになることはない
- 自分が頑張れば改善できると思ってはいけない
- ブラック保育園に奉仕する保育士はブラックを助長している
- 我慢すればいつか報われるなんてことはない
以上のことからブラック保育園はすぐ辞めるべきです。
保育園においては、受け入れているこども定員に対してもらうことができる補助金(保育園の売上となる)が決められています。そして、こどもに対しての保育士の人数も決められています。極端に言うと、同じ定員構成の保育園の売上は同じようになるはずです。(もちろん市区町村によって多少の差はあります)
それなのにブラック保育園、ホワイト保育園が存在するというのは、
- 経営者が儲けいている
- 業務が非効率になっている
という部分での差になります。前者に関しては、あなたががんばっても経営者の懐が潤うだけで、あなたにリターンはありません。
業務の効率化に関しても、あなた一人ががんばったところでせいぜい残業時間が短くなるぐらいの違いしかないです。残業時間が短くなれば更に経営者の懐が潤います。
つまり、ブラック保育園に奉仕する保育士はブラックを助長している ということになります。
私がブラック幼稚園に勤めていた時は毎日求人をみることだけが生きがいでした。現状を抜け出すことを想像していつ辞めれるかいつ辞めれるかと毎日考えていました。いま思えば良い辞め方なんて考えずにすぐに辞めて転職すればよかったと思っています。#保育士 #保育士の待遇改善 #保育士辞めたい
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) 2019年6月29日
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